ガンダムビルドダイバーズ~青き熾天使~   作:クレナイハルハ

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大変ながらくお待たせいたしました!

リアルでテスト期間ですので、その前にと書き上げました



始まりの物語

 

 

ユニコーン(可能性の獣)

 

 

人類の一部が捨てた理想の獣

 

 

ある人は人の理想を、可能性を信じた

 

 

彼はそんな獣を信じ、獣は熾天使となった

 

 

熾天使には少しだけ意思が生まれた

 

 

あの映像のように、マスター()と共にあの空を飛びたい

 

 

共に戦いたい

 

 

だが、彼らの世界にてそれを成すのは不可能だった

 

 

そして最後は酷いものだった

 

 

熾天使と、可能性を信じた人は共に命を落とした………はずであった

 

 

熾天使と人は天使により再び生を受けた

 

 

彼らは、互いが再び生を受けたことを喜び

 

 

互いの夢である事を共になした

 

 

だが、彼らの絆は大きな音を立てて崩れ去った

 

かつてないほどの大戦で彼は意識を失った

 

彼を護ろうと熾天使は再び可能性の獣となり暴れた

 

仕掛けてくる物を蹂躙し、相手の武器を奪い

 

戦い続けた

 

だが、それは彼にとって良くない物へと繋がってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ暗な世界

 

音もなく、光もない

 

果てしなく続く闇

 

そんな中で、人の形をした獣は泣いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ガブリエル、君はどうしてあんなことをしたんだい?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴメンナサイ、コンナコトニナルナンテ

 

オモッテナクテ……

 

ワタシハタダ、マスターヲキズツサセタクナクテ

 

 

 

 

 

 

 

 

傷ついていく彼に、獣は声を掛けることは

 

出来るはずもなかった

 

それは、申し訳なさ

 

そして無機物であるからだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はは、ガブリエル。僕らはどこで間違えたんだろうね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴメンナサイ、ゴメンナサイマスター

 

ワタシガ、アノトキ二アバレナケレバ……

 

ワタシノ、セイ

 

オネガイ、ダレカ

 

マスターヲ、タスケテ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな事を思う獣をよそに、彼はどんどんと心を閉ざしていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢山の人々は彼を悪魔と、殺戮の熾天使と罵り、敵とした

 

 

そして彼の友へ飛び火したとき

 

 

人は自ら悪となったことで

 

友を守った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『正さなくていいんだ、悪いのは僕。悪役は、僕だけで十分だ。いいんだ、二人がGBNで楽しく遊べるなら………僕は一人で』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………チガウ

 

 

マスターガ、ワルインジャナイ

 

マスターハ、チガウ

 

 

 

ヒトガ、ニクイ………

 

ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ

 

モウ、ヒトノカノウセイモ

 

ゲンソウモナイ、アルノハ

 

マスターイガイノ、ヒトヘノ

 

フクシュウ、ノミ

 

ハカイシテヤル、コワシテコワシテ、コワシテコワシテ

 

 

 

 

 

 

彼女は熾天使から堕ちた

 

 

 

 

 

堕ちた彼女は獣となった

 

 

 

 

 

 

 

彼女は、空へと再び飛翔する事はあるのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ、誰も知らない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウside

 

 

次の日、GBNにて僕とロウはメインフィールドででウィルと再開した

 

「探したよ、ユウ」

 

「心配かけてごめんね、ウィル」

 

「全くだ」

 

そう言うウィルは少し困ったかのように肩を竦め、真面目な顔に戻り頭を下げた

 

「ユウ、あの時は力になれなくて本当にすまなかった。でも、これからは僕とロウで必ず君を守って見せる!」

 

体を戻し、そう宣言したウィルの瞳は決意に溢れていた

 

「あぁ、もし俺達と居るときに襲撃してきたら返り討ちにしてやる!」

 

そう言って左手の掌に右手を打ち付けるロウ

 

「あぁ、もちろんだ」

 

暖かい、僕は彼らとの会話でそう思った

 

もう、一人じゃない

 

ロウが、ウィルがいる

 

「さて、再開出来た事だしどっかの町でなんな飲もうか」

 

「おお、いいなそれ!」

 

「うん、私もそう思う」

 

「そう言えばユウ、何故君は男なのに女口調なんだい?」

 

「俺が決めたんだよ、今まで迷惑かけられたんだから罰として今日1日は女口調で話せって」

 

「なるほど、だからか」

 

「あぁ、地味に女口調が似合うのは悔しいけど」

 

「取り敢えず行こうか」

 

「うん!」

 

そのあと、近くの中国っぽい町を歩きながら

 

僕は注文した肉まん達を食べ、ウィルはコーヒー

 

ロウはタピオカミルクティーを飲んでいた

 

最近食べて無かったせいか、みんなと居るからなのか

 

とても美味しく感じる

 

「相変わらず、ユウは肉まんの類が好きだな」

 

「そう言う君は、まさかタピオカミルクティーを飲むとはね」

 

「な、なんだよ!悪いのかよ!」

 

あるんだ、GBNにタピオカ

 

「いや、意外と女子高生っぽいと思ってね」

 

「意外ってどういうことだよ!?」

 

「あはは、二人とも落ち着いて」

 

ロウさんをどうにか宥めつつ肉まんを頬張る

 

「そう言えば、この辺りでシークレットミッションがあるって噂聞いたんだ」

 

突然、ウィルが思い出したようにそう話し出した

 

「シークレットミッションだぁ?こんな街中でか?」

 

もしかして、それに昨日はコアガンダムの映像が流れたってことは既に原作は始まってる!?

 

不味い、色々と有りすぎて忘れてた

 

「あぁ、なんでも路地裏でミッションに誘われるらしい」

 

「へぇ、ウィル詳しいな!」

 

「ネットサーフィンが趣味でね、よく調べてるんだ」

 

不味い、どうやって二人から離れて原作に介入するべきか

 

 

 

 

 

「うわぁぁああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

その時、突如として叫び声が僕らに聞こえた

 

「悲鳴か!」

 

恐らくこの叫び声は原作にあった

 

フォース【BUILD DiVERS】の初めて集まる前にパルヴィーズがあげた悲鳴だ

 

「あっちからだ、そう言えば初心者ダイバーを襲うやつらが居るって聞いたことがある!急ごう」

 

「おう!ユウ、ぼさっとしないで助けにいくぞ!」

 

「う、うん!」

 

手に持った残りの肉まんをストレージに戻す

 

このままだと原作通りにいかない

 

原作のフォースに僕らが3人が加わればきっと可笑しくなってしまう

 

でも、彼らがいた方がきっとBUILD DiVERSは強くなれる

 

僕は覚悟を決めて、彼らの後を追う

 

薄暗い路地裏を走り、そして原作の少し開いた場所に出る

 

そこには原作キャラのパルヴィーズが座り込んでいた

 

「君、大丈夫?」

 

「は、はい!……あなたは!?」

 

そう言って僕は近づき、手を貸して起こす

 

あれ、何か僕の顔を見て驚いて

 

……なるほど、やっぱり僕は恐れられてるのか

 

すると、そのタイミングで黒髪で身長のある少女、原作キャラのメイが空から降り立った

 

「なっ!?」

 

「いったいどれ程高いところから落ちてきたんだ!?」

 

現れたメイに驚きを隠せないウィルとロウ

 

「何だ今の声、確かこっちから!ってお前は!?」

 

そう言ってヒロトとカザミも走って此方に現れる

 

その時だった

 

『助けてください!助けて、助けてください!』

 

その声がする方を見ると、空中に通信画面があり

 

そこには犬の獣人のような原作キャラであるフレディが映っていた

 

それを見ていた皆の中で沈黙が続き、カザミが口を開いた

 

「これが、隠しミッション?」

 

「ドラゴンと言うより犬っぽいけど……」

 

『僕ッ!いえ私は今、敵の追跡を浮けていて!そ、創造主様にご神体の力を持ってお守り頂きたく!』

 

「そ、そうぞう…ご神体?ってガンプラの事か?」

 

「……会話形式のエントリーか」

 

そんな会話の中で僕らは小声で話し合っていた

 

「おいウィル、これってどう思う?」

 

「まだわからない、取り敢えず状況を見て判断しようと思うけど、ユウは?」

 

「ぼ、私はこのミッション受けてみたいんだけど」

 

受けなきゃ、原作をもっと良い方向に出来ない

 

「なるほど、なら俺はユウに任せる!」

 

「そうだね、僕もそれでいいよ」

 

「いいの?」

 

「あぁ、俺らはお前に着いていくさ」

 

「守るって約束したしね」

 

「ありがとう、二人とも」

 

そんな僕らは気にせず、ヒロト達は話を進めていく

 

「君の身柄を敵から守れば良いのか?」

 

『はい!そうです!』

 

ヒロトの問いにフレディがそう答えた瞬間、フレディが安心したかのように頷く

 

「バトルエリアは?」

 

『ば、ばと?』

 

「その場所だ」

 

『えっと、神殿の近くです!』

 

「敵の数は?」

 

『えっと、いっぱい!30とか40とか』

 

「時間は?」

 

『じ、時間ーッ!?』

 

その内容からヒロトはミッション内容を考察し始める

 

「タイムアタックではなさそうだが」

 

すると、カザミは右手を左手の掌に打ち付ける

 

「なんだっていいぜ!このチャンス、逃せるかよ!」

 

カザミはそう言って僕らの方に視線を寄越す

 

「おい、あんたらもエントリーするんだろ?」

 

「うん、私達3人は受ける」

 

僕がロウとウィルを代表して受けることを言うと、メイは頷き

 

「はっ!?は、は、はい!」

 

パルヴィーズは慌てて答える、だいぶ緊張しているようだな

 

「よし、じゃあいくぜ!」

 

そう言って受注しようとするカザミにヒロトは肩を掴み止める

 

「待て、40機以上の高難易度ミッションかもしれないんだぞ!これをこんな人数で」

 

それを聞いた瞬間、僕の頭には前の大戦が浮かぶ

 

大量の敵に対し、此方はたった5機で挑んだ

 

僕が孤独を選ぶ事となったあのミッション

 

体から力が抜け座り込んでしまう

 

「お、おいユウ!」

 

「まさか、前のクエストで大量の敵がトラウマになったのか?大丈夫かいユウ?」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

ウィルとロウそしてパルヴィーズも心配して近くに歩み寄る

 

「だ、大丈夫だよ。ありがとう二人とも、そして君も」

 

「は、はいどういたしまして!」

 

そう言って立ち上がる僕らをよそに、彼らの会話は続く

 

「ち、ち、ち!エントリーしたい時に出来るとは限らねぇからシークレットミッションなんじゃねえか!それに俺達にはあの()()()()()使()がいる」

 

そう言って俺の方を見るカザミ

 

殺戮の熾天使と聞いて少しだけ、また孤独感が襲うがどうにか笑顔を作り頷いておく

 

ウィル達が心配してきたが大丈夫だ

 

そして殺戮の熾天使の言葉を聞き、ヒロトとメイは少しだけ驚く

 

「俺が30落とす、あとはお前らで何とか何だろう、じゃあいくぜ!」

 

そう言ってカザミがボタンを押した瞬間、僕らは少し浮かび薄い光に包まれる

 

あぁ、原作が始まる

 

アニメで起きたことが目の前で起こるドキドキと

 

3人加わった事で発生するイレギュラーに心配しつつ

 

僕は目を瞑った

 

 

 

 

 

 

 

 






ご愛読、本当にありがとうございました


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お待ちしています

のグランドオーダークエスト追加キャラのもう人枠、誰?キャラに付いては原作の名前を書けなかったので調べて貰えると分かると思います

  • レーア&エクシア
  • ロボ太&FA騎士ガンダム
  • アイレ&テレノ
  • 全部だろ?頑張れ作者

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