TSから始まるヒロインアカデミア   作:破戒僧

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楽しんでもらえるように頑張ります!

まだちょっと続く、緑谷修行パート。どうぞ。


第10話 TS少女と課題分析

「さて、じゃあまず緑谷……あんたがその力を制御しようとする時に、どんなイメージでというか……個性を制御する時、どんな風にしようとしてる?」

 

「い、イメージ?」

 

「そう。別に緑谷はさ、暴走させようと思って暴走させてるわけじゃないんだろ? 今までも自力でできる分には『制御しようと』してたんだろうし、その内容、って言えばいいかな? いきなり私がどうやってるかっていうイメージを話すよりは、今まで緑谷がどうしてたのかをきちんと把握してからの方がいいと思ってさ」

 

「そ、そっか……うん。僕は……」

 

 で、聞いてみたところによると…………『感覚』だそうです。

 

 え、何? 電子レンジの中に卵? ワット数を下げる? タイマーを短く?

 

 卵が爆発しないイメージを反芻し続けて、ひたすらそれだけで

 

「アホか」

 

「うぇぇえ!?」

 

 思わず割り込んで言ってしまった。

 しかし、仕方ないと思う。

 

 緑谷曰く、そのトレーニング……もとい、制御方法は、緑谷がお世話になったらしいある人から教えてもらったものらしいが……あえて、はっきり言おう。

 

 その人多分、人にものを教える才能……欠片もないぞ。

 

「そ、そう……ですかね?」

 

「……緑谷の尊敬する人を悪く言いたくはないんだけどな、間違いなくそうだと思うぞ。多分だけどその人、やりたいことは全部感覚でやっちゃえる、言ってみれば天才肌の人じゃない?」

 

 そう聞くと、緑谷の顔に『どうしてわかるの!?』ってわかりやすく書いてあった。表情豊かで見てて楽しい奴だなーホント。

 

 しかし、やっぱりな……そういう人にありがちな思考というか、教え方だと思ったよ。

 基礎の部分というか、初心者に教えるにあたって一番大事な『わかりやすく』教えること、そして、何でもいいから『とっかかりをつかむ』っていうことができてないからな……。

 

 誰だホント、緑谷にそれ教えたの。腹立つ。

 コレ、その酷い教え方のおかげで緑谷の成長が阻害されたまであるんじゃないのか……律儀にそのアドバイスだけ守って修行してたら、緑谷いつまでたっても制御なんて夢のまた夢だったぞ。

 

 まあ、悪気はなかったんだろうし、その人はその人で本当に緑谷のことを思ってたのかもだけど……それでも酷い。

 

「……よし、緑谷の考え方とか、その現在地みたいなもんはわかった……修業始めるか」

 

「は、はい……よろしくお願いします」

 

「敬語はいいって、同級生なんだから……こっちも肩凝るわ」

 

 

 

「まずさ緑谷……できるならでいいけど、その卵と電子レンジでもの考えるの、一旦やめるか」

 

「え゛!? ど、どうして? い、いや、やめたほうがいいって言うならそうするけど……」

 

「これは私の主観なんだけどな……いまいち表現がわかりにくいのと、あとそれそもそも、やっちゃいけない方のことだろ? 電子レンジに卵って、爆発する奴じゃん」

 

 緑谷はそれを、『卵が爆発しないイメージ』でものを考えてるらしいが……そもそも、結果もイメージも『失敗例』あるいは『やっちゃいけない例』を起点にするっていうのがどうも……

 

「つまり、あの自爆が『卵が爆発』なわけか。まあ、全く間違いじゃないと思うけどさ、イメージってのはどうしても最初に思い浮かべたものに引っ張られちまうし、そもそも『~する』イメージがすでにあるところを『~しない』に変換するのって相当難しいぞ? やり方がわからないんなら猶更な。それよりだったら、より明確に『成功するイメージ』を思い描いた方がいいと思う」

 

「成功するイメージ……なるほど。でもだったら、何を思い浮かべれば……オールマイトが必殺技を繰り出して敵を倒すところとかかな?」

 

「……そういや緑谷って、何かっちゃあオールマイトに結びつけるよな。やっぱりファンだから?」

 

「え!? あ、う、うん……そうなんだ。小さい頃からのあこがれで……そそそそれに、この個性もその……同じように増強系だから、どうしても意識しちゃって」

 

 ああ、そういや緑谷って、戦う時にいつも……というか、本気出す時にいつも『SMASH!!』って言うな……アレもオールマイトファンだからか。

 根っからのヒーローオタク、あるいはそれを通り越してマニア級だって聞いたし、その情熱が向けられてるんなら、オールマイトの大ファンでそれを意識してるってのもわかるが……

 

 …………何だろうな? 私の勘が、それだけじゃないと告げているような……。

 

 ……緑谷には、いや、その個性には……何か秘密があるのか?

 誰にも話したがらない……そして、何かオールマイトと関わりがある……とまでは言わないまでも、オールマイトを意識せざるを得ないような、何かが……

 

 ……ま、考えても仕方ない。緑谷が話すつもりはないなら、聞いても無駄だろうしな。

 とりあえず、今分かっていることで、今ある材料でできることをしていくとしよう。

 

「『オールマイトの必殺技シーン』は、成功した時のイメージにはいいかもしれないけど……現時点での緑谷は、そこに至るまでの道筋が何もできてないからな。イメージを持つのはいいけど、いきなりそこへ向かおうとするのはNGだ。野球のバット持ったことも無い奴が、いきなり打席に立ってホームラン打てるとは思わないだろ?」

 

「そ、そっか……そうだよね。うん」

 

 丁度いい例えが今口からさらっと出たので、コレ使おう。

 

 野球の試合でホームラン打つためには、ただバット持ってバッターボックスに立てばいい……わけがない。そこに至るまで、無数にやることがある。

 体を鍛え、ボールを外野を越えて観客席に叩き込めるだけの力を出せるようにする。

 バットの握り方を、そして振り方を学ぶ。力を効率的に振るい、そして伝えられるように。

 バットにボールを当てられるようにする。当たらなければどうにもならない。

 

 他にもやることは色々あるだろうが、これらをきちんと段階を踏んで身に着けていき、さらに反復練習でその錬度を極限まで上げ、そしてきちんとした性能の、自分に合ういいバットを選んで使うところにまでこって初めて……ホームランという目標に届く。

 

 緑谷にとっての『ホームラン』が、制御を完璧にした一撃だとすれば、そこに至るまでの全てがこいつには足りてないのだ。

 あるべき過程がほぼ全て欠落している。これも違和感っちゃ違和感なんだよな……

 

「緑谷、もう1つ聞いときたいんだけどさ……前に爆豪がなんかギャーギャー言ってたのを聞いただけなんだけど、あんたって『個性』最近発現したの?」

 

「えっ……あ、うん……入試の直前くらいに、かな。前例がないくらいに遅咲きで……だからその……まだ使えるようになってそんなに時間たってなくてさ、それもあって制御とか全然なんだ」

 

 なるほどねえ……錬度不足はただ単に付き合いの短さか。

 戦闘訓練の時に八百万が言ってた例えが、まさか正解だったとは……そりゃうまく使えるわけないわ。

 

 しかしそれならそれで、余計に『イメージ』だの『感覚』だので使いこなせるはずないだろうに……つくづくその指導をした誰かに対してヘイトが募る。

 

 イメージは確かに大事だ。しかし、イメージ『だけ』でいいはずがない。

 何度も言うように、重要なのは積み重ねなのだから。

 

「緑谷。あんたが『個性』そのものの初心者だってことを前提にしてアドバイスするけど……まず大前提。『個性』はあんたの体の一部だ。私達みたいな増強型は特にね」

 

 こくり、と頷く緑谷。

 

「だからこそ、増強型にとっての戦闘とは、例え『個性』を使ったものであっても、それは自分の体の延長上で起こることに変わりはない。緑谷、昨日とか一昨日に触ってみた感じ、あんたは体だけは鍛えられて割と立派なもんが出来上がってる。けど、それだけじゃ多分足りないんだよ」

 

「もっと体を鍛えなきゃいけない……ってこと?」

 

「いや、そうじゃない。例えば緑谷、あんたは必殺技を出す時、どんなふうにしてるんだっけ?」

 

「えっと……腕とか足、体力テストの時は指に……つまり、パワーを発揮させたい部位に意識を集中させて、力んでパワーを集めるような感じで……『SMASH!!』の掛け声で放つ、感じかな」

 

「なるほど。緑谷、あんたは多分……『個性』を特別視しすぎだね」

 

「? 特別視?」

 

「あんた自分の『個性』を、攻撃の瞬間に放つだけの『必殺技』みたいなものだと考えてない?」

 

「え……?」

 

「ゲームでコマンドを入力すると必殺技が出てくるように、銃を構えてトリガーを引くと弾が飛び出て相手を殺すように……刹那的な、一瞬の『技』だと考えてる。あんたの『個性』は、『SMASH!!』と叫んだ瞬間の、その拳の一発なんだと。それが全てなんだと考えてる気がする……どう?」

 

「……言われてみれば、それは確かに……」

 

 ビンゴ。

 緑谷にとって、オールマイトの必殺技は、イメージとして特別なものなんだろう。大ファンでよく知っているから、明確にイメージが出来上がってるからこそ、それを再現するかのように力を解放することは難しくない。すんなりできる。

 

(でも、それしかできない……いや、それだけができてしまう、と言うべきか)

 

 やっぱりコイツ、要するに……途中積み上げるべきものをガン無視して、究極の結果だけを簡単に引き起こせるようになっちゃったんだ。そりゃ体が耐えきれないに決まってる。

 

 だけど、さっき言ったように、一旦できてしまったイメージを抑え込むのは至難の業だ。なまじ『ぶっ壊れる』レベルの方が『ぶっ壊れない』レベルよりも簡単に想像できてしまうから。後者を想像しようとしても、ふとしたきっかけで前者が出てきてしまう可能性が高い。

 

 となると、今こいつにやらせるべきは……

 

(……今できてるものを抑えるより、いっそゼロから作った方が早い!)

 

「緑谷、トレーニングの方針が決まった」

 

「! 本当!?」

 

「その前に、さっき話した『個性=必殺技』理論だけど、特に私達みたいな増強系個性の使い手において、そんなことはありえないと断言しとく。発動型の……そうだね、上鳴や芦戸みたいな個性なら、個性を使った瞬間に狙った事象が起こって……それで終わりだ。でも私達増強型は、今ある肉体を使う以上、使う前から使った後まで、そしてその次の行動まですら、全部一続きなんだよ」

 

 拳や腕だけを鍛えたところで、オールマイト級のパンチが打てるはずもない。

 腕につながる肩、肩からつながる胴……腹筋や背筋、ひねる腰、地面を踏みしめる足腰、そしてそれら全てを最適のタイミングで動かす指令を出す頭。

 全てがそろっていて、全てを鍛えていて始めて『パンチ』という一撃の威力が生まれる。

 

 実際私は、腕力を強化する時に、腕だけじゃなくそこからつながる全部に、必要な分エネルギーを回して強化するようにしている。

 じゃないと、腕の力だけが強すぎて肩が外れたり、腰痛めたりすることもあるし。土台がしっかりしていなければ、存分にパワーを発揮することなんてできない。

 

 しかし、緑谷の『個性』は、どういうわけかそれができてしまう。それゆえに、その分の負荷が全部腕に返ってきてぶっ壊れる。

 

「課題は2つ! 1つ、パンチの威力に負けない『土台』を早急に作る! そしてもう1つ……パンチの威力を、ひいては自分への負担を抑える!」

 

「土台……それに、負担を抑える……。2つ目の方は、今までと同じってこと?」

 

「いや、アプローチを変える。緑谷は今まで、100%の攻撃を抑える方向でイメージしてできなかったんだろ? だから、その逆……0%から徐々に上げていく形で加減を覚える」

 

「え!? で、でも……そんなやり方僕わからないよ!?」

 

「だからやるんだよ。そもそも、100%出す方法しか知らないって言う今の状況がおかしいんだ。普通こういうのって、最初はいっちゃん小さい力から使って慣れていって、徐々に使える力が強くなってくもんだろ? 緑谷はいきなり到達点を最初に使って、それを『目標』にするならまだしも『基準』にしちゃってるから加減がきかないんだよ。だったらゼロから模索した方が早いし確実だし、そもそもそれが本来の順番だ。緑谷自身、コツコツ努力して積み重ねていくタイプだろ?」

 

「…………!」

 

「体の、そして『個性』の使い方を学ぶ時、一番いい方法は反復練習だ。何回も繰り返して体で覚える。けど緑谷は、『失敗=腕ぶっ壊れ』だからこの方法が取れない。まさか毎日何回もぶっ壊して、私がエネルギーを渡してリカバリーガールに治してもらうわけにもいかないし」

 

 そんなことしたら『自分の体を大事にできない奴にしてやる治癒はないよ!』とか言われて保健室出禁になりそうだ。緑谷には死活問題だな。

 そもそも、そんな風に人の体や健康をないがしろにする方法は私も取りたくない。だから……

 

 だから、例えスローペースででも、基礎になる『最低出力』をゼロから作り出すことをやる。

 

 そうすれば、緑谷の中にもう1つ『基準』が生まれる。

 

 今すでにある『100%』と、新しく覚えた『1%』の2つの感覚を生かして……間を取るような感じでさらに微調整する、なんてこともできるようになるだろう。それを繰り返せば、ゆくゆくは自在に力を操れるようになるはず。

 そう考えると、『100%を知っている』っていう現状は、必ずしもマイナス面ばかりじゃないな。

 

 そしてもう1つの方の課題。『土台』の形成も……同時に進める。

 ただしこれはどっちかって言うと、緑谷自身に『気づかせる』方が重要だな……『『個性』は体の一部』『腕だけ鍛えても必殺のパンチは打てない』……ヒントは既に出した。

 

 この2つを最大効率で同時に進める方法……そしてそこに、若干の私の趣味と欲望を込めて……と。よし。

 

 トレーニング法は……これだ!

 

 

 ☆☆☆

 

 

Side.緑谷出久

 

「ちょ、ちょちょちょちょっと栄陽院さん!? なななななな何なのこの恰好!?」

 

「言っただろ、力のコントロールのための修行だよ」

 

「ホントに!? これが!?」

 

「嘘ついてどうする……ほら暴れんな、くすぐったいだろ」

 

 それは例によって栄陽院さんが僕の体に密着してるからだよね!?

 

 今僕は、わけのわからない状況に置かれている。

 具体的に言うと……栄陽院さんに、訓練室の床に仰向けに押し倒されている。

 

 しかも、ただ倒されているだけじゃなく、両手を力比べみたいにガシッと組んで指を互いに絡めさせ(恋人つなぎっていう別名があった気が)、その状態で僕の上に体ごとのしかかっている。

 そのせいで栄陽院さんの顔がすぐ目の前にあるし、む、胸が僕の胸板に当たって潰れてややややや柔らかい感触がああ! お腹とか足にも、ジャージ越しとはいえ栄陽院さんの体の感触が当たって……ちょっとコレは本当にまずいよ!?

 

 健全な男子高校生の精神力というか自制心がゴリゴリと削れていく音が聞こえるぅ!? そして、万が一にもこんな場面を他の人に見られたりしたら何て言えば!?

 

 流石に色々とシャレにならないので、このいたずらにしか思えない体勢をやめてもらおうと……いやもういっそ強引に押しのけようと力を籠めるけど、も、持ちあがらない!? 栄陽院さん、力強っ……っていうかこの感覚、『個性』使ってない!? なんでこんなことまでして……

 

 ほ、ホントに許して!? これ以上はその、反応しちゃいけない部分が反応するまである……!

 そんなことになったら羞恥心で死んでしまう……でもそんな僕の意思はきれいに無視して、生理現象は進んでいく。腰より下に血が回って熱くなっていくのがわかる……。

 

 もうだめだ、おしまいだぁ……と思っていたその時、

 

「いいか緑谷、簡潔に説明するぞ。今私は……『あんたの素の身体能力では、ギリギリ絶対に抜け出せない程度の力』で、あんたの体を抑え込んでる」

 

「……え?」

 

「あんたがこの拘束を振りほどいて起き上がるには、『個性』を使うしかない。しかし、わかるとは思うが、振りほどくのに100%の力はいらない。ほんの1%か2%程度……いや、もしかしたらもっと少なくてもいいかもな。とにかく、あんたの素の身体能力を、ほんのちょっぴりでも超えられれば、それで……腕の力だけで私の体を引きはがせる」

 

 ただし、と栄陽院さんは続ける。

 

「あんたの『個性』なしの身体能力だけじゃ絶対に無理。体のどこをどう動かしてもな。重心とか関節とかをうまく使って、そうなるように抑えてる……もうわかるな? 私が何を言いたいのか」

 

「……この状態から、最低限の力だけを使って起き上がれ……ってことだね?」

 

「そういうこと。最大値のあのパワーからして、1%でも発揮できれば簡単だろう。けどあんたはノウハウが全くないから『1%』を上手いこと発揮することもできない。だからそのノウハウを……ゼロから見つけ出すんだ」

 

「ゼロ、から……!」

 

「そうだ。時間はいくらかかってもいい、むしろ大いにかけろ。何時間でも、何日でも、何なら休日でも付き合ってやる。0.1%、0.01%、あるいはもっと少なくても……意識を向ける程度にでもいい、ちょっとずつ、ちょっとずつ力を使うってことを覚えるんだ。使えない力を使えるようになれ、『使える』だけの力を『使いこなせる』ようになれ! 今はじゃじゃ馬でも、それは紛れもなく……緑谷の力だろ!」

 

「………………!」

 

 瞬間……緊張とか動揺とか、その他一切の雑念が消し飛んだのがわかった。

 

 同時に、この間の『戦闘訓練』の日……その放課後に、他ならぬ僕が、かっちゃんに言ったことが……脳裏によみがえった。

 

 

『人から授かった『個性』なんだ』

『まだろくに扱えもしなくて、全然モノにできてない状態の『借り物』で……!』

『いつかちゃんと自分のモノにして、『僕の力』で君を超えるよ』

 

 

 自分でも生意気だなと思いつつ、かっちゃんに告げた……弱弱しい決意表明。

 

 ……あの場にいなかった栄陽院さんが、このことを知ってるはずもない。単なる偶然だとすぐにわかる。

 

 それでも……

 

(そんな風に言われたら……やる気を出さざるを得ないっ……!)

 

 やってやる……身に着けてやる!

 僕の『個性』の……『僕の力』の! 『ワン・フォー・オール』の完全な制御!

 

 

 

 

 

 

 

 ―――ふにょん

 

(でもやっぱりできればこの体勢はやめてほしいって言うかせめて胸だけでもどかしていただいた方が集中力とか考えた上でも色々とうわああああああいい匂いで柔らかくてあああああ…………)

 

 

 

 

 ………………あっ

 

 

 

 

 

「……!」

 

「…………」

 

「………………」

 

「……………………(泣)」

 

「……緑谷」

 

「……はい」

 

「わかってるとは思うけど、一応言っとくと……『そこ』の力でも持ちあがらないからな?」

 

 

 

 ……死にたい。

 

 

 

 




作中の緑谷育成論は作者の独断と偏見です。
そして、一応仰向けにして押し倒す形にしているのにも意味はあるようなないような……詳しくは多分次話で。
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