TSから始まるヒロインアカデミア   作:破戒僧

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すいません……決勝戦、1話に収まり切りませんでした……きりのいいところで切って前後編に分けます。


第36話 TS少女とトーナメント⑨ 緑谷VS爆豪(前編)

『さぁさぁ泣いても笑ってもこれが最後! 雄英一年の頂点がここで決まる! これまで繰り広げられた幾多の大勝負、例年だったらそれ1つ1つがベストバウトに選ばれても文句のねーレベルの死闘の数々! リスナー共を沸かせ、画面の向こうに歓声を響かせ、ステージ修復係のセメントスに過重労働を強いた末に勝ち残った2人の頂上決戦が今、始まろうとしていたァ!』

 

 マイク先生のアナウンスからして、ギリギリ間に合ったっぽいな。

 

 1-Aの皆が集まっている観客席に行くと、端っこに座ってた麗日の隣がちょうど空いてた。……ああ、そういやここさっきまで緑谷が座ってた席か。

 

「あ、永久ちゃん! もう大丈夫なん?」

 

「復活早いな!? 栄養失調で面会謝絶って聞いてたのに……もう回復したのか?」

 

「ああ、大丈夫だ、問題ない」

 

 あれ、そう答えた途端、何か何人かが『ホントにか!?』みたいな感じっていうか表情になった。なぜ? ……まあいいや。

 

「でも、ちゃんと顔色よさそうやね、よかった……って、何その大量のホットドッグとコーラ!?」

 

 と、麗日は私がビニール袋いっぱいに買ってきた食料を見てぎょっとしていた。

 

「腹減ってしゃーないから経営課の奴から買い占めて来た。もう試合ないからがっついても問題ないし……飲み食いしながらゆっくり見学するよ。つか、もう何か今まさに始まる感じ?」

 

「はっ、そやった!」

 

 ばっと振り向く麗日の視線を追う形でステージに目を向ける。

 

 そこには……真正面から向かい合って立つ、緑谷と爆豪の姿。

 

 相変わらずヴィランも逃げ出しそうな眼力で睨みつけてくる爆豪だが……少し前までは委縮してしまっていたであろう緑谷は、それを正面から受け止めて睨み返している。完全に冷静、ってわけじゃないかもしれないが……少なくとも、恐れていない。

 それが面白くないのか、爆豪がちっ、と舌打ちをしたのがここからでもわかった。

 

 一触即発の雰囲気。普段の彼らを知っているからこそ、これから始まるのは壮絶な戦いになるだろうとクラスメイト全員、固唾をのんで…………あれ?

 

 なんか、人、足りないような……?

 

 えっと……さっき緑谷と戦って怪我してたであろう轟……ちゃんと治って、いる。

 

 体が小さいから時々ガチで気づけない峰田……いる。上鳴の隣に。

 

 透明だからたまに見逃しそうになる葉隠(特に戦闘時)……いる。

 

 色々気まずいからか私からめっちゃ遠くに座ってる常闇……いる。

 

 他にも、男子も女子もみんな揃ってるように見えるけど、数が……ああ、わかった。

 

「麗日……飯田、いなくないか? トイレか何か?」

 

「あ、そっか永久ちゃん知らんのか。なんかね、家の都合とかで……早退してしもてん」

 

「……はぁ?」

 

 何じゃそりゃ? と、言うより先に……

 

『決勝戦! 緑谷VS爆豪! スタートォ!!!』

 

 

 ☆☆☆

 

 

 スタートの瞬間、2人は激突していた。

 

「死ねェ!!」

 

 ほぼ同時に地面を蹴る2人。緑谷は持ち前の身体能力で、爆豪は爆破による加速で、ほぼステージの中心で交差し……一瞬2人の姿がぶれて見えた。

 

 その直後、2人はすれ違うように動き……爆豪がやや強引な姿勢で、緑谷を背中から蹴飛ばして転がしていた。

 

『先手を取ったのは爆豪ォ! つか今のわかったかイレイザー!? サングラスでちと見えづらかったし、見てたリスナーたちの中でも気づいた奴は少なかったかもだが……あいつら今、何回フェイント入れた?』

 

『双方2~3回ずつってとこだな。厳密にはフェイントじゃねえのも混ざってるが。ざっと言うと……爆豪の『開幕右』の爆破を警戒した緑谷がカウンターを用意し、しかしそれを読んでた爆豪が軌道を変えて側面から攻撃、だがそれを察知した緑谷がかわして懐に飛び込もうとしたところを、さらに読んだ爆豪がすり抜けてかわして、多少無理な姿勢になっちまったが蹴っ飛ばして……今の状況だ。だいたい0.5秒くらいの間にここまでの読み合いがあった』

 

 イレイザーの解説を聞いて驚く観客席の面々。初手から高度すぎるやり取りが行われたことに、あらためてこの試合のレベルの高さを思い知ることとなるが……そんな彼らが落ち着くのを待たず、状況はどんどんと動いていく。

 

 素早く起き上がった緑谷が、飛び込んで追撃を放ってきた爆豪の一撃を回避し、カウンターの要領で蹴りを叩き込む。ガードしたものの、空中で勢いを殺しきれなかった爆豪が墜落、今度は緑谷が追撃をかける。

 それを近寄らせんと爆豪が、麗日戦でもそうしたように、爆風を防壁のように使ってけん制するが、緑谷は一切減速せずにそこに飛び込み……

 

「ミズーリー……スマッシュ!!」

 

 ――ズバァン!!

 

 左手を手刀の形にして横一線に振りぬき、爆風を切り裂いた。

 

 驚く爆豪の前で、距離を詰めた緑谷は本命の右腕を振りかぶるが……爆豪はなんとあえてそこに飛び込み、体当たりするようにして緑谷に正面から激突した。

 腕が伸び切る前に『当たられて』しまったことで大幅に威力を殺された。さらに至近距離で両手での爆破を叩きつけられ、手痛い反撃を受けた形になった緑谷がステージに転がる。

 

 しかし爆豪も無傷とは言えない。自分から攻撃に当たりに行った上に、体勢も少々無理があったため、肺の空気が少々抜けて息を整えていた。

 

 が、どちらもやはりすぐに体勢を立て直して……

 

「やあああぁぁああぁああっ!!」

 

「オラアアァァアアァアアッ!!」

 

 跳躍、衝突、交差、

 衝撃、爆発、転倒、

 移動、追撃、回避、

 

 ステージごと相手を砕く爆破、

 爆風を貫く拳、

 空を切る爆豪の膝蹴り、

 それを迎撃する緑谷のハイキック、

 退く緑谷、

 追う爆豪、

 殴る、

 爆ぜる、

 蹴る、

 払う、

 跳ぶ、

 飛ぶ、

 薙ぐ、

 押し戻す、

 

 繰り返される、目にも留まらぬ攻防。

 

 緑谷は『フルカウル』で爆発的に上がっている身体能力を上手く使い、回避を主体にしつつ、

 爆豪は爆発の推進力に加え、見てからで間に合う抜群の反射神経で隙を見つけて強引に道を作り、

 

 全てが凄まじい速さで、勢いで繰り返され、緑谷と爆豪は縦横無尽に動き、ステージ全体を走り回って戦い続ける。ほとんど手も足も止めることなく、常にどこかで衝撃音と爆発音が響く。

 大地をかける緑色のスパークと、空を彩る赤い爆炎がどこかで閃くたびに、見る者を圧倒する力と力のぶつかり合いが起こる。

 

 同じことの繰り返しと言えばそれまでだが、文字通り全身全霊を注ぎ込んでぶつかる2人を前に、見ている側が飽きるなどということが起こるはずもなく、皆固唾をのんで、一時も目を離さず見守り続ける。

 ここまで幾多の激戦を乗り越え、疲労もダメージもたまっているであろうとは思えないほどの、まさしく頂上決戦にふさわしい戦いがそこにはあった。

 

『速い速い速い、動く動く動く! 技と技が、拳と爆風が、とんでもねえ速さと気迫でぶつかり合う! ガチだから仕方ねえとはいえよお、一般人には色んな意味で、ちと目に優しくねえバトルになってんなァ……オイ目で追えてっかリスナー諸君よォ!?』

 

『むやみやたら、手放しに何でもかんでもほめるのは俺の主義じゃないが……これに関しては見事と言う他ない。もっともこの場合……『こいつら2人』の戦いだからこそブーストかかってる部分も少なかねえだろうがな』

 

『そういや幼馴染だったなこいつら! アレか、幼い頃から互いに研ぎ澄まし合って来た宿命のライバル的な奴か?』

 

『いや、全然全くそういう感じとは程遠かったはずだな。むしろ教育現場の暗部に切り込みかねない過去しょってるとかそんな関係だった気がする』

 

『こいつはシヴィ―! 現実ってのはドラマみてえにはいかねえか! しかし過去がどうあれ、今ここでこいつらはこうして全力で、一歩も引かずにぶつかり合ってるってのは紛れもねえ事実だ! 担任としちゃ教師冥利に尽きる感動のワンシーンじゃねえか?』

 

『ガチで血みどろになりそうな死闘で感動していいのかは人によると思うが……根柢がどうあれ、このコンマ1秒が勝敗に響くレベルの戦いの中で、双方一瞬たりとも集中力を切らさずに動き続けるってのは……並大抵の覚悟や執念でできるもんじゃねえ。最早本能のレベルだ。ったく……1年のこの時期からこれって、卒業するまで俺はどれだけ苦労させられんだって話だよ』

 

『ハイツンデレ発言いただきましたぁー! おい聞いたかお前ら! 1-A全員、イレイザーが卒業まで責任もって面倒見てくれるってよわあまた肘っ!』

 

『いらんことを公共の電波に乗せて流すな……つか、さっさと実況まじめにやれ。俺の予想じゃ……そろそろ動きがある頃だ』

 

『あん? そりゃどういう……』

 

 

 

 ―――ドッゴォォオオン!!

 

 

 

 響く爆発音。

 ステージの中央にもうもうと立ち込める黒煙。

 

 その両側から、弾かれるようにして……互いに距離を取るように出て来た緑谷と爆豪。

 睨み合う2人のいずれもが、まだ微塵も闘志は衰えていないようではあるが……肩で息をして、汗を滝のように流している。心なしか、動き自体もわずかに精彩を欠いているように見えた。

 

(まだ未成熟な肉体……あれほどの動きで、集中力で動き続けて……スタミナも集中力も持つはずがねえ。それでもここまでもったのは驚異的ではある。だが……それが続かなくなってからがむしろ本番。互いに条件が同じ中……勝つために何ができるか)

 

「食い下がって……くれんじゃねえかよ、よくもまあ……!」

 

 ステージの上で、威嚇や咆哮以外で声を発することのなかった2人。

 その奇妙な沈黙が、会話という形で初めて破られる。

 

「何だァ……そんなに嬉しいかよ、俺に、食い下がってるのがよ……!?」

 

 爆豪の目の前で、緑谷は……笑っていた。

 痛みと苦しみをこらえながらの、少し無理やりなそれではあるが……口角を吊り上げて、歯を見せて、はっきりと笑みを浮かべていた。

 

「ヒーローってのは……」

 

「あん?」

 

「ヒーローってのは、辛くても、苦しくても……いつも、笑ってるものだから……! 皆を、助ける人を安心させるのが、笑顔にするのが、ヒーローの役目だから……どんな時でも笑ってるんだって、教えてもらった………………ごめんかっちゃん、嘘、今のなし」

 

「あ゛ぁ!? んだそりゃ、どういう意味だデク!?」

 

 唐突に言われたそんな言葉に、爆豪はおちょくられたのかと、自分も浮かべていた凶悪な笑みを引っ込めて、苛立ちを露わにするが……緑谷は笑みを崩さないまま、続ける。

 

「ヒーローは笑ってるもの……それも、僕が大切にしてる、尊敬する人からの教えだ……でもさ、今こうしてここで笑ってるのは……正直に言う。確かに……」

 

 一拍、

 

「かっちゃんとこうしてここで、戦えてるからだ」

 

 そう、笑って、胸を張って言い切った。

 

「……どういう意味だ?」

 

「そのまんまの意味だよ……っていうか、戦闘訓練の時にも、多分言った」

 

 その言葉に、無線ごしにそれを聞いていた麗日が……そして、観客席で、トゥルーフォームで見守っているオールマイトが、当時のことを思いだしていた。

 

 あの時の緑谷が口にした、腹の底からの叫び。爆豪に初めてぶつけたであろう、心からの本音。

 

『君がすごい人だから! 勝ちたいんじゃないか!』

『勝って!! 超えたいんじゃないかバカヤロー!!』

 

 恐らく爆豪もそれを思いだしたのだろう、表情が変わっていく。

 しかしそれは、怒りや苛立ちを前面に押し出したものではなく……抑え込んでふたをしたような形に見えた。

 

「ずっと、君の後ろだった」

 

 ぽつりぽつりと話す緑谷。

 

「ずっと僕は、何もできなくて……君の背中だけ見てた」

 

 何も言わず、聞いている爆豪。

 

「かっちゃんはすごくて、僕はダメなんだって。かっちゃんは何でもできて、僕には何もできないって……かっちゃんにも、周りの皆にも、言われ続けて……とっくに、頭ではわかってて……それでも心のどこかで、諦めきれなかった……!」

 

「覚えてたから……! 君と僕は、同じ人にあこがれて、同じ夢を持っていたんだって、確かに覚えてたから! 追いつきたいって! 勝ちたいって! 君の背中じゃなくて、いつか君と同じものをこの目で見られるようになりたいって、ずっと思ってた!」

 

「だから今、こうして僕は……僕が、かっちゃんとこの舞台で戦えてるってことが嬉しいんだ! どうしようもなく! かっちゃんは……かっちゃんは僕にとっtぐぼふぁ!?」

 

 

 

(なげ)ぇわ!!」

 

 

 

 緑谷の顔面に突き刺さる爆豪の拳。

 しかし、別に腰も何も入っておらず、爆破を推進力にしたわけでもない形だけのパンチ。

 

 それでも、頬にクリーンヒットして緑谷が盛大に吹き飛ぶ光景を見て……観客の心は、だいたい1つに揃っていた。

 

(((ええ―――……この空気で?)))

 

 恐らくは『かっちゃんは僕にとって○○○なんだ!』という、いかにも熱血なセリフ展開を期待していたであろう観客たちは、あんまりにもあんまりなタイミングでの爆豪の(ツッコミ)を、唖然として見ていた。

 

 しかし爆豪は、起き上がった緑谷に向け……イラついた表情で、構わず話し始める。

 まるで、話す順番は自分に移ったとでも言うように。

 

「テメェ……あんだけ言ってまだわかってねえのか……いつまであの時(・・・)と同じような、すっトロい考え方してやがる……!」

 

「え……!?」

 

「背中だぁ!? 同じ夢だぁ!? 相変わらずわけわかんねえことばっかりくっちゃべって……誰がんなこと聞いた!? 誰がわざわざ過去語れっつった!? 別に何も興味ねンだよそんなことは!! 第一……思い出話する前に、感傷に浸る前に……てめえが一番目の前のもん見てねえだろうが!」

 

 きょとんとしている緑谷に向けて、吼えるように言葉を浴びせる爆豪。

 

「言ったよな俺ァよ!? 俺がいつどこで誰と戦って、そんで勝とうが負けようが、それはそれだけの話だって! それより前に何があったとか、それがあって後がどうなったとか、関係ねえんだよそんなもんは! テメエが一年前まで、どんだけ弱くてどんくさくて、視界に入れるのも虫唾が走るようなクソナードだったからって、それが今ここでの戦いに、何が関係あると思ってんだ!?」

 

「ちょっと前まで俺の背中を見てたから何だ!? 俺と同じものが見たくて見れなくて、それがどうしたってんだ!? んなこと思いだしてる暇があったら、テメエが今何でここに立って、何をしてるのかだけさっさと思いだしてろ! 半分野郎の時に偉そうに啖呵切っといて、テメエでそれを実践しねえつもりかこのボケ! 目ん玉皿にしてよく見やがれ、今テメーの前にいるのは――

 

 

――この! 俺だろうが!!

 

 

「……っ……!」

 

「一年前のクソナードも関係ねえ! 10年前とかもっと関係ねえ! 『今のテメー』が今ここに立ってんだ! 見えてもいねえもの見るなんて、無駄に器用な真似してんじゃねえぞ! 俺の前に立つ以上、俺以外を見るのは許さねえ……それが例え、過去の俺でもだ! わかったかデク!」

 

 その瞬間、緑谷の体から……先程までに倍するスパークがあふれ出す。

 

 バチバチバチバチ……と、爆豪の爆発とは違う、爆ぜる音が響き始め……まるで周囲の空気が震えているかのように、あたりを包む空気が一変していく。

 

(そうだ……それでいい! 全力のテメーに勝たなきゃ意味がねえ!)

 

 それを感じ取って、爆豪は満足そうに……そして、さっきまで以上に凶悪な笑みを浮かべる。

 

(俺がとるのは、お情けの1位や、なあなあの1位じゃねえ。誰も文句ひとつ言えねえような……完膚なきまでの1位だ! 本当の意味でのトップだ!)

 

 迸る『フルカウル』のスパークの中で、緑谷はぼそりと呟くように言った。

 

「……1つ、わかった。っていうか、思いだしたことがある」

 

「……へぇ、何をだ?」

 

「かっちゃんは、やっぱりすごいってこと。うん、この一言に全部纏まる」

 

「そうかよ……で?」

 

「うん、それで……」

 

 刮目。

 カッと見開かれた緑谷の目は……目の前にいる爆豪だけを映していた。

 

 小さい頃から憧れた爆豪でもない、いじめられ続けて恐れた爆豪でもない、

 

 今こうして、目の前で獰猛に笑っている……雄英高1年A組、出席番号17番、雄英体育祭決勝戦進出者にして、同じく決勝戦進出者である自分の対戦相手である、この爆豪をだ。

 

 それを前に……ただ、一言。

 

 

 

「行 く ぞ!!」

 

 

 

「来 い!!」

 

 

 

(そうだ、それでいい! 俺の前に、ここに立つ以上! 勝つためだけに頭回しやがれ!! 全力を出して、全力を超えて……俺を倒すためだけに動け!! それをねじ伏せて……俺がトップだ!!)

 

(今でも本音は変わらない! 僕にとってかっちゃんは……一番身近にいた一番すごい奴だった! いや、今でもすごいと思ってるし、なんだったら憧れてすらいる! そのかっちゃんとこうして、決勝戦っていうすごい舞台に立っていられることが、嬉しくないはずない! 背中じゃなくて、かっちゃんを正面から見れてることが、かっちゃんと戦えていることが、嬉しいし誇らしい!

 

 

――けど、それだけだ!!

 

 

 そこで止まっていいはずない! 満足していいはずがない! 僕に期待してくれたオールマイトのため! ずっと支えてくれた母さんのため! 初めての戦闘訓練で一緒に戦った麗日さんの……準決勝で全力でぶつかり合った轟君の……ここまで強くなる道筋を示してくれた栄陽院さんの……クラスのみんなの! 今までお世話になって助けられた全ての人たちのため! そして何より……今ここでこうして、僕を全力で倒そうとしてくれているかっちゃんのためにも!)

 

「テメェに――」

 

「君に――」

 

 

「「勝つ!!」」

 

 

 

 

この世界のデクとくっつけるなら誰?

  • 永久(オリ主ルート)
  • 麗日(原作メインヒロインルート)
  • その他
  • ハーレム(英雄色を好むルート)
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