TSから始まるヒロインアカデミア   作:破戒僧

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今回、またオリキャラが出ます。
が、その場その場のキャラなので、そんなにこの先出番は多くないかも。
一応見てる役割はあるんですが……まあ、とにかくどうぞ。


第39話 TS少女と『栄陽院』の一族

 

 体育祭翌日、私は、普段はまずしないような堅苦しい服装――よそ行き用のレディース程度ではあるが――に身を包み、朝こっ早くから電車に乗っていた。

 まだ通勤ラッシュ前で人のまばらな駅のホームから、新幹線のグリーン車で首都・東京へ向かう。

 

 その際、母さんからのアドバイスに従って、ウイッグとメガネ、それに帽子とかを使って、簡単にではあるが変装しておいてよかった。

 自分で言うのもなんだけど、体育祭で目立ちまくったせいで私も一躍有名人だ。昨日の時点でニュースとかにばっちり顔出てたし、ネットニュースなんて雄英体育祭関係のページが乱立状態。普段のままの恰好で外に出たら、あっという間に動けなくなるとこだったかも。

 

 つくづく、そのへんを事前に忠告してくれ、変装キットまでプレゼントしてくれた母さんには感謝するしかない。

 

 ……もっとも……それが必要になる理由が、今日、すなわち体育祭翌日に、私が否応なしに出かけなきゃいけなくなるってことがわかってたからだってのは……ちょっと素直に感謝できないというか、色々複雑な思いにとらわれる部分ではあるんだが……

 

 ともあれ、私が乗ったのはグリーン車、しかも特別個室。乗る前後はともかく、この室内にいる間は変装を解いても大丈夫だし、食事もここでとれる。

 このチケットも母さんが手配してくれていたものだ。これを使って東京までこい、って。そうすれば、少しは道中も楽だって。

 

 そこまでして私が東京へ行く理由はと言えば……呼び出されたからだ。

 私の『今の』実家……『栄陽院』の本家に。

 

 

 

 あえて大きなハブステーションを避け、人の出入りが比較的マシな駅で新幹線を降りた私は、駅を出てすぐの所に待っていた迎えの車に乗ることができた。

 

 そこまでくる間に、流石に何人かに気づかれそうになったものの、どうにかやり過ごす、あるいは手短に、失礼にならないように切り抜けることに成功したのは幸いだった……。

 もう1~2本電車ずれてたら危なかったかもな……暫くこんな感じの緊張続くんだろうか。

 

 ともあれ、送迎の車に乗りさえすれば後は楽なもんだ。しばらくボーっとして待っている間に、しばらく訪れることのなかった『栄陽院家』の本邸に到着。

 相変わらず、アホみたいに広い敷地と、凄まじくでかい豪邸の組み合わせには、これぞ金持ちの家……っていう感想を抱くことしかできない。

 

 この家に暮らしていた期間は、長くはなくとも短くもなかったんだが……後妻の連れ子っていう立場ゆえの疎外感もあって、結局ここでの暮らしに慣れることはなかったな。

 中学に入って、タワマンで1人暮らしするようになってからの方が楽だった。

 

 あまり楽しい思い出はあるわけでもなく、どちらかと言えば来たくない家だ。

 

 そんな家にどうして私が来たのかと言えば、呼ばれたからであり……なぜ呼ばれたのかと言えば、結局はこれも『体育祭』に端を発する。

 

 今や『雄英体育祭』は、日本において『かつてのオリンピック』に代わる行事。そこで活躍した選手は、一躍超有名人となる。

 『かつてのオリンピック』が全盛だった時代、そこで結果を残した選手は、様々なメディアから引っ張りだこになり、TV番組や各種イベントへの出演依頼、雑誌の特集記事、自伝本の出版、関連商品の発売申し入れなど、列島を席巻する話題の中心になっていた。

 

 もちろん、時がたてばその熱も収まるとはいえ、一時はお茶の間やネット上の話題を掻っ攫うことになり、プロヒーロー達からの注目も集まり、1つの全国区のステータスとして扱われることに間違いはないのだ。

 

 そして、身内からそんな有名人が出たってことで……流石に一回挨拶に来い、って本家に呼ばれた、というのが、今回私がここに来た理由である。

 

 前にもちらっと言った気がするが、本家には今も、後妻の連れ子である私のことをあまりよく思っていない古株が多い。この『栄陽院』の家にふさわしくない、という扱いだったから。

 

 けどそれも、『栄陽院の家にとって有益』ということになればまた別な様子。

 

 私が雄英高校に入学が決まった時でも、お祝いのメッセージくらいは寄こしつつ、それ以上は干渉して来なかった本家の連中も、『雄英体育祭』で上位入賞したというステータスは流石に無視するものではなかったようだ。こうして電話一本で呼びつけられ、片手の指の数くらいしか会ったことも無い本家の老人達から、張り付けたようなよそ行き笑顔でお褒めの言葉をいただくくらいには。

 

 ……つか、ホントに用事それだけだったんだけど。

 この十数分のためだけに、片道1時間半の時間かけて私はここに呼ばれたわけ? これこそ電話や電報で済むだろうに……

 

 ……まあ、こんなもんで済んでよかったと思わなくもないけどさ。

 

 例えば、本家の老人達が今更私を『使える』と思ってしまったせいで、正式に『栄陽院』の家の者として扱われるようになり、色んな行事に引っ張り出されたり、事業のポストを押し付けられることになったり、最悪政略結婚的なことに使われたりとか……うん、死ねる。

 

 

 

「アッハッハッハ! 何だ、あんたそんな心配してたの永久?」

 

「いや、笑わないでよ成実義姉さん。育乃義姉さんも……割と真面目に不安だったんだから」

 

「ごめんなさいね? でも、相変わらずあなたときたら……他人を観察するのは得意なのに、自分のことになると想定がもう、昔からことごとく的外れなものだから」

 

 偉い人達へのご挨拶が終わり、私室に戻った私は、ほぼ同時にそこに遊びに来た2人の義姉達をもてなしているところだ。お土産に適当に買ってきたお菓子だが。

 雄英体育祭限定の『UA饅頭』……まあ、美味い、と思う。私の舌がバカでなければ。

 

 この2人の義姉も、高級品しか認めない、みたいなアレな感覚は、私の知る限り持っていないはずだから、大丈夫だとは思うが……それよりも2人そろって、人が割とマジで心配してたことを、普通に笑い話のネタにしてくれて……

 

 私から見て右側に座っている、長いストレートの黒髪に、金色の瞳が特徴的な女性。清楚でおしとやか、知的な雰囲気が漂う大和撫子って感じの女性。シミ一つない色白の肌を持ち、一目で高級品とわかるワンピースタイプの服にストールを羽織っている。

 

 その逆側、左手の椅子に座ってるのは、こちらも長い黒髪だが、ややウェーブがかかっていて、肌も少しだけ色味が強いかな、って感じの女性。服装も対照的で、ジャケットにジーンズという、ラフで動きやすそうな感じの組み合わせだ。もっとも、こちらも品物自体は高級なそれだが。

 

 順に、栄陽院(えいよういん)育乃(いくの)と、栄陽院(えいよういん)成実(なるみ)。私の、2人の義理の姉である。つまりは、父親側の連れ子ってわけだ。

 

 2人は私と違って、生まれた時からこの『栄陽院』の一員なので、煙たがられることもなくこの家にずっといることができているし、今は2人共、父の会社『栄陽院コーポレーション』で重要なポストについているはずだ。

 それも、決して血筋だけを理由にそこに居付いたわけではなく、きちんと色々なことを勉強した末に自分の実力で持って勝ち取った地位であり、辣腕を振るっているとのこと。

 

 そんな2人でさえ、古臭い考え方を引きずる者が多い本家では、『女である』というだけの理由で跡取りとは見られておらず、いずれ優秀な婿を取って家に貢献することを期待されているらしい。

 

 そういうとこにうんざりしていた、っていう共通点もあって、私達義姉妹3人の仲はすこぶる良好だ。今日も2人共、私が本家に帰ってくるのを知って、お祝いを言いに駆けつけてくれた。

 

 その後、雑談の中で私が『正直心配してたこと』ってことでさっきの話をして……まあ、あの反応ってわけだ。

 

「ごめんごめん。でもまー、あんたにそういう役目を押し付ける心配はないと思うわよ? あくまで本家の連中は、『縁のある他人』としかあんたのことを見てないからねー……政略結婚の道具として見るってことは、仮にでもあんたを『本家の人間』……つまりは正真正銘の身内として認めることになるわけだから、神経質な連中が反対するでしょ」

 

「それに加えて……あなた、確かに有名にはなったけど、その『なり方』がね……。前々から自分のことに無頓着な子だとは思ってたけど、あなたね、あんなふうに衆目のある前で肌を出して……流石にちょっと顔を覆ったわよ……?」

 

「あれ、コレもしかして……義姉さんたちからお説教的な流れですか?」

 

「いや、姉さんはともかく、別に私はそこまで気にはしないけどさ? まあ、永久が活発な娘だってことは前々から知ってたし、ヒーロー科に行くくらいだから荒事だってやるんだろうしねえ。ただ、ああいうメディア露出の仕方は、人気は出ても、古臭い老人共は好きじゃないってことよ」

 

「それとなく聞いてみたけど、知名度や成績はそこそこ褒められるものの、全体的に『はしたない』っていう評価にまとまったわね……素直に褒めることはできないでしょう」

 

 あー……まあ、古風な考え方の人ってそういうの特に気にするよね。

 男が働きに出る間、女は家を守るものだとか、家長を立てて一歩引いてついて行き、玄関で三つ指ついて出迎えて……古くからの名家ってのはその辺が面倒で困るわ、相変わらず。

 

 まあ、私としてもちょ~っと刺激的過ぎたかもしれないな、とは思ってるけど……それを理由に関わり合いを持ちたくない、とまで言われるとは。戸籍上は間違いなく家族だってのに。

 

 ま、こっちも別に、今以上に本家とつながりを持ちたいとか思ってるわけでもないし、特にどうでもいいんだけどね?

 

「ところでさぁ、永久? さっきの言い方だと……あなた、そういう『許嫁』的な使われ方をしなくてよくなって、安心したのよね? ひょっとしてぇ……気になる子でもできた?」

 

「うん、まあ」

 

「あれ!? 思ったよりあっさり認められた!?」

 

 どうやら成実義姉さん、私の反応を見てからかおうとしてたらしく、肩すかしを食らったような反応……さらに加えて、『ホントにそういう相手いたんだ!?』という驚愕も混じっていた。

 

 対する育乃義姉さんは……驚いてはいるようだけど、『あら』くらいのリアクションにとどめている。実際にどの程度驚いているのかは……わからない。この人、感情抑制上手いからなあ。表情筋をほぼ100%制御下に置いてるんじゃないかって、個人的には思っている。

 

「ちょっと予想とは外れたけど、別の意味でびっくりさせられたわね……何よ、高校入って速攻でそんな相手作っちゃうなんて、隅に置けないじゃない永久も? このこの!」

 

「いや、別に今もってそういう関係ってわけじゃ……っていうか、2人ともてっきり母さんあたりに聞いてるもんだとんばかり……」

 

「お義母様に? いいえ、何も聞いていないけど……でも、正直安心したわ。私、あなたがいつまでたっても女の子らしさってものを覚えないから、将来をちょっと心配してたのよ」

 

「あーそういえば、姉さん永久のこと、きちんとお婿が見つかるのかしらー、っていっつも言ってたもんねえ」

 

 うーん……なんか勝手に心配されて納得されて安心されてる……

 私の今言った『気になる人』ってのはもちろん緑谷のことで、姉2人が期待してるような関係になるかどうかは正直微妙なんだが……

 

 何せ、私のこの気持ちは、恋心じゃない。

 全く別のものだ、とまでは言わない。似たような感情は抱いているし、そういう関係になれたら嬉しいとも思う。

 

 けど、最終的に私が見据えている、緑谷と私の関係は……私が彼にとってどうありたいか、っていう形は……あんまり、普通の女の子っぽくないものだからなあ……。

 同じ『個性』を持ち、同じ『幾瀬』の女だった母さんなら理解してくれるだろうが……ひょっとしたら、義姉さんたちには怒られてしまうかもしれない。そんな気すらするものだ。

 

 それでも、自分の気持ちに嘘はつけない。

 たとえそれが、半ば『個性』の性質によってもたらされた、本能的な感情だとしても……これが今の私の本音であり、真の望みであることには変わりないのだ。

 

 ……というかそんな小難しいこと考える以前に、私が彼を、緑谷を、どんな形であれ慕っているのは事実なんだから、深く考えずに自分のやりたいようにやろうと思います、まる。

 

「それはさておき……ぶっちゃけ義姉さんたちが来てくれてたの、ちょうどよかったかも。実は、ちょっと相談したいことがあったんだよね」

 

「相談? 何何、恋愛相談ならこの私が……」

 

「ううん、そういうのも……なくはないけど、どっちかっていうと……姉さんたちの仕事絡み」

 

 そう言った途端、2人が纏っている空気が変わったのが分かった。

 まるで、『カチッ』と何かのスイッチが入ったように……表情や姿勢は一切変わっていないのに、纏っている雰囲気はまるで違うものに……お仕事モードになっている。

 

 義姉さん達2人は優しい。後妻の連れ子である私にも……時間をかけて仲良くなったとはいえ、分け隔てなく仲良くしてくれる。

 

 しかしだからこそ、甘やかしてくれるということもない。

 

 具体的に言うと、この2人に公私混同は基本、ない。

 

 仕事絡み……すなわち、公私の『公』であるとカテゴライズした事柄に関しては、きっぱりと線を引き、私情を排して対応する。

 

 まあ、やっても問題ない範囲であればその限りではないが、最初からそういうのを期待できるようなことはまずなく……こうして仕事が絡んでくるとわかった時点で、2人の立場は『私の義姉』から『栄陽院コーポレーションの一社員』に変わり、その立場で向き合ってくる。

 

「仕事、ね。具体的には、どういうこと?」

 

「義姉さん達がやってる事業の中に、ヒーロー支援関係の奴がいくつかあるでしょ? それの資料とかもらえないかなーって。ああもちろん、一般の希望者に普通に配布してるような奴でいいから」

 

「それらの事業を利用したい、ということかしら? 永久が?」

 

「私も使うかもだけど……友達と言うか知り合いと言うか……あー正直に言うと、その私が気になってる相手に紹介するかもしんない。独力でのトレーニングにも限界はあるし……」

 

「なるほどね。何にせよ、顧客として紹介するってんなら何も問題はないけど……うちでやってるヒーロー支援事業は、ほとんどが最低でも、仮免取得済みが前提、ヒーローインターン以降の運用を想定して設計されてるわよ? 今の永久やお友達が使えそうなの、あったかしら……?」

 

「! あー、そうか……校外活動にカテゴライズされるってことは、最低限、自己判断で『個性』使用が可能になってないといけないのか……頭から抜けてたな……」

 

「あんたらしくないわねえ、そんなとこ見落とすなんて。何か焦ってる?」

 

「焦ってはない、つもりだけど……そんなに悠長にしてられないかも、とは思ってたかも」

 

 ここで、成実義姉さんに加えて、育乃義姉さんも、

 

「それを焦っている、と言うのだと思うけど……なぜそんなに急ぐの? 永久はもちろん、あなたの学友達だって……これから雄英の、決して優しいとは言えないカリキュラムの中で、ヒーローになるための訓練を、順序立てて積んでいくのだと思うけど。加えて今回は……あなたももう知っていると思うけど、お義母様が『アナライジュ』として動いてるわ。間違いなく、例年よりも効率的で、恐らくはよりハードなカリキュラムが用意されるわよ? それに専念する形でも十分に……」

 

「うん、それは私もわかってる。けど……」

 

 育乃義姉さんの言葉を遮るような形で、私は言った。

 

「それを考えてもなお……まあ確かに、ひょっとしたら、ではあるんだけど……『足りない』あるいは『合わない』可能性があるんじゃないか、って思えてさ」

 

「義母さんの解析でも手に負えないってこと? その彼氏が?」

 

「彼氏ではないけど……緑谷の場合、なんか妙にちぐはぐなんだよ。『個性』自体がすでにとんでもなく強力になってる割に、自分の体はそれに応じた成長をできていない。かと思えば、修行方法が上手くかみ合った途端、すごい勢いで成長してこちらの想定をあっという間に置き去りにする……鍛えれば鍛えるほど、どんどん『個性』を使えるようになっていくから、その分さらに課題が出てきて……って感じなんだ。だから、いくらでも先を見据えてプランを作っておくべきだと思う」

 

 ……って、あ、ついナチュラルに緑谷の名前出しちゃったけど……まあ、どの道相談するつもりだったわけだし、それは別に問題ないか。

 

「緑谷……今回の体育祭で、『同時優勝』した子2人の片割れだったわね?」

 

「じゃあ、その子が永久のお気に入りってわけだ……っていうか、永久が3位でその子が1位ってことは、永久より強い?」

 

「どうかしらね。永久の場合、相手との相性や『エネルギー』の貯蓄量によって勝負の行方が変わってくるだろうから……けれど確かに、彼の実力は、年齢を考えれば破格のものだったわ。それも、永久の話を聞く限り……あなたが面倒を見て、短期間で大きく実力を伸ばしたそうだし……成程、あなたの言いたいことも、あながち的外れではないのかもね」

 

 そのまま少し考えこむようにした後、それなら、と育乃義姉さんは続ける。

 

「とりあえず資料は用意してあげるから、もっていきなさい。それと……流石に資格の有無が絡んでくる問題はどうにもならないけれど……彼が将来有望な『金の卵』であるというのは確かなようね。なら……私にいくつか考えがあるわ」

 

「考え、って?」

 

 その問いにそのまま答えることはせず、育乃義姉さんはニヤリと笑って、

 

「明日……ちょうどそのコに会うんでしょう? その時、私も一枚噛ませなさい」

 

「…………!?」

 

 うげ……ばれてる。何で?

 

「傘下企業をメインに、高級ホテルやらレストランやら……色々と急に手配し始めたら、そりゃ何かあると勘ぐるわよ。私はてっきり、学校のお友達と祝勝会でもするのかと思ったんだけど、それにしては規模的にささやかだったから気になってたのよね……さっきの話を聞いて、明日のそれらの手配は、意中の彼のための『ご褒美』だな、って思ったのよ」

 

「あーあーあー……そういうことね。なるほど……じゃ、明日来るんだ? よし、私も行こ」

 

 ここで、成実義姉さんもニヤリと笑う。理解したらしい。しかも来るって……

 

 ええと……何だろうコレ?

 悪いことにはならなそう、だけど……思ってたのと何か違う展開になってきつつある。2人共、明日緑谷に会って、その……何する気、かな?

 

 そう尋ねたら、2人は声をそろえるようにして、

 

「それは……ねえ?」

 

「ええ、もちろん……」

 

 

 

仕事(ビジネス)よ」

 

 

 

 

 




今回は下準備。
緑谷への『ご褒美』は次回、あるいはその次あたりかもです。

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