TSから始まるヒロインアカデミア   作:破戒僧

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第64話 TS少女と教師達の密談

 

 雄英高校、校長室。

 

 来客用に誂えられた、座り心地のいいソファに腰かけて、2人の男達が顔を突き合わせていた。

 

 この部屋の主である校長・根津は、手ずから紅茶を入れ、残る2人……オールマイトと、イレイザーヘッドこと相澤に振舞っていた。

 どうも、と礼を言って2人はその紅茶を口にする。そうして口の中を湿らせつつ、2人は今話題に上っていた件を、今一度頭の中で反芻していた。手元の資料を何度も読み返しながら。

 

 根津もまた、自分の分の紅茶をトレーから取って、ソファの1つに腰を下ろし、口を開く。

 

「それじゃあ相澤君は、事前に緑谷君からコレのことは聞いていたんだね?」

 

「ええ、そうですね……体育祭が終わったあたりで、一度相談されましたので。もっともその時は、まだここまで大掛かりなプログラムだとは聞かされてなかったんですが」

 

 言いながら、相澤は……先日、緑谷から提出された資料に目を落とす。

 そこにかかれている内容は、『栄陽院コーポレーション』企画の、次世代のトップヒーローを育成するためのプロジェクトの企画案。『デウス・ロ・ウルト』に関する情報である。

 

 

 

 遡ること、およそ1ヶ月前。

 相澤は緑谷から、担任教師として1つの相談事を持ちかけられていた。

 

 曰く、外で企業やスポーツジムの類が行う、個性訓練を含む講座のようなものに参加するのは、雄英の生徒としてアリなのかどうか、というものだった。相澤はそう記憶していた。

 

 この『超人時代』、個性とは、1つの身体機能として認知されており……それを伸ばすための訓練は、あちこちで、色々な形で受けることができる。

 

 例えば、進学校に通う高校生が、よりいい成績を取るために学習塾に通って勉強する、というのは、よくある話だ。

 

 それと同じように、ヒーロー科に通う学生が、あるいは仕事に『個性』を使う労働者が、自分の『個性』を伸ばすためにジムに通ったりすることは、ごく普通にこの社会では行われている。

 

 同時に、そういった『需要』があるということで、あちこちの学習塾やトレーニングジムでは、個性訓練の指導コースなどが当然のように用意されている。用意されているのだから、訓練したいと思う者は当然それを利用して経験を積み、腕を上げる手助けにする。

 

 雄英生においてもそれは例外ではない。ヒーロー科、普通科などを問わず、そういった外部の講座やジムを利用して訓練を積む生徒は決して少なくない。

 

 相澤のクラスで言えば、飯田や轟、八百万……そして、他ならぬ永久などがそれにあたる。

 

 轟の父親はNo.2ヒーロー・エンデヴァーだ。家や事務所には、個性訓練のための訓練室や、基礎的なトレーニングを行うための道場などもある。そういった施設で、幼い頃から厳しい訓練を付けられながら育ってきた。

 

 ヒーロー一家に生まれ育った飯田も同様だ。家などにある訓練施設はもちろん、飯田家はそういった施設のいくつかに対する出資なども独自に行っている。その関係で、それらのジムで使える優待チケットなどをもらっているため、そういった施設で訓練することも多い。

 

 八百万、そして永久は言うまでもない。どちらも日本で有数の資産家一族だけあり、私的に、あるいは傘下に持っている訓練施設は非常に質が高く充実している。2人とも、そういった施設をフルに利用して『個性』その他を磨き上げて来た。

 

 このように、勉強を行う学習塾と同じような感覚で、外部で『個性』の訓練を行うというのは珍しくないし、需要にこたえるようにそういった訓練コースはそこかしこに用意されている。

 

 そして、雄英は特段、生徒が自主的にそういったものを利用することを禁じてはいない。

 

 ゆえに相澤は、緑谷がその話を持ってきた際、先に述べた者達と同じような『個性修行の一環』としての外部システムの利用だと考え、『構わん』と許可を出していた。生徒が向上心を高く持つことは、何ら悪いことではない。むしろ歓迎すべきことだと。

 

 だが、最近になってようやく内容が固まったから、と提出されたプログラムを見て、いち生徒に科すにはレベルが違いすぎるその完成度、そして本気度に相澤は驚かされた。

 明らかに、どこにでもある、誰でも受けられるような個性訓練のレベルを逸脱している。

 

 そう思って、今更だとは思いつつも詳しく聞けば――その際に手持ちの資料を借り受けて目を通しもした――緑谷、と永久が受ける予定でいる『デウス・ロ・ウルト』なるプログラムは、将来のトップヒーローを育成するための、超がつく大掛かりな一大プロジェクトだったと知った。

 

 巨大企業『栄陽院コーポレーション』が企画する……というより、まだ企画段階で正式なサービスとしてロールアウトしていない事業。しかしそれゆえに、テストの意味も込めて、一切妥協なく最高水準と呼ぶのもおこがましいレベルの育成プログラムが組まれている。

 

「僕も何度か読んでみたけど、これは驚きの一言だね。栄陽院コーポレーションはどうやら、本気で次世代のトップを作ろうとしているみたいだ。まだ企画段階のコレのテストケースとして、身内である栄陽院君、そしてその彼女と仲が良く、また今年の体育祭の覇者の片割れでもある緑谷君に目をつけて勧誘した、といったところかな」

 

「どちらも『金の卵』としては申し分ない、というわけですか……大層な評価をされたもんだ、あいつらも」

 

「内容を見る限りでは、豪華さはともかく、実施形態そのものはクリーンですが……」

 

 言いながらオールマイトは根津を、そして相澤をちらりと見る。

 ネズミである根津の表情が読みづらいのはいつものことだが、隣に座る相澤も相澤で、なかなか感情を表に大きく出すことがない。黙して熟考するタイプであるため、今、何をどう考えているのかというのを、ちらりと見た程度で読み取るのは難しかった。

 

「確かにね。念のため他の関係書類も見てみたが、規模を除けばその内容は、一般向けの講座として開設されているものとそう変わりない。安全基準などもきちんと満たしているし、法的にも問題あるものではないね。しいて言えば、進捗に合わせて柔軟にカリキュラムを組み替えていく点に、少々具体性がないと言えるかもしれないが……概ね問題ないと言えるだろう。何より……学校でやる授業と内容の重複や、進行に差し障りが出る要素は全くと言っていいほどない」

 

「ええ……ですが何度も言うように、いち生徒に対して行うようなレベルではないのも確かです。……まあ、ないとは思いますが、色々と邪推されても仕方のないレベルですよ、こうなると」

 

 相澤の言葉通り……緑谷と永久の2人に施されようとしているトレーニングメニューは、雄英の教師である彼の水準からしても、超がつくほどに高い完成度を誇る内容だった。

 それこそ、八百万や栄陽院が実家のバックアップで行って来た修行すら大きく上回る水準。誇張も何も抜きで、トップヒーローを育成しようとしていることがわかるものだったのだ。

 

 そして相澤からすれば、いくら商売とはいえ……しかも、まだテストケースに過ぎないこれで、ここまでのカリキュラムを実行しようとするものか。何か、緑谷と栄陽院にここまでするだけの『何か』があるのではないかと考えてしまっても無理のないことだった。

 

 例えば、極端な例えになるが……卒業後、何らかの形で緑谷と栄陽院を『栄陽院コーポレーション』に取り込もうとしている、など。

 

(だが、そういうことを考えるなら、こんな回りくどい方法を取らなくてもいくらでもやりようはある。むしろ非合理的な方法だ……だとすれば本当にコレは、規模がけた違いなせいで色々と邪推してしまうだけの、額面通りの育成プログラムととれる。……どっちにしろ扱いには困るが……)

 

 頭では納得しつつも、あまりに前例のないことであるだけに、相澤自身、本当にこれが『合理的』と呼べる判断であるかという問いにはすぐには答えられないのだ。

 原則として、雄英と生徒に害さえなければ細かく言う必要性はないだろうが、だからといって『はいじゃあいいよ』で済ませるのも無理だ。

 以降も含めて様子を見ていくことこそ必要であると言えるだろう。

 

(規模は違うが、緑谷は栄陽院に手伝ってもらって急成長した前例もある。その、恐らくは『アナライジュ』のノウハウを組み込んだプランなら……ま、過信は禁物だが、経過を見守るくらいには信憑性はあるだろう)

 

「結論としては……もう許可も出してしまっていますし、先方の都合もあるでしょう。2人には、このまま希望通りにプログラム参加の許可を出します。もともと、規模が違うだけで、一般的に行われている指導・訓練コースを受けるのと条件は変わりませんから……飯田達や、栄陽院自身の実例がある以上、それだけを理由に待ったをかけるのも合理性に欠ける」

 

「なら、あくまで『少し規模の大きい学外学習行動』として許可は出しつつ、経過報告等を密にしておくのがよさそうだね。もたらされるものを考えれば、不利益になっているわけでもないしね! 見れば、今後実施予定の『ワーキングホリデー』についても上手く使って行うつもりのようだし、こちらとしても生徒が成長し、データも手に入ると思えば悪い話ではないはずさ!」

 

 その校長の言葉通り、緑谷と栄陽院が参加する予定の『デウス・ロ・ウルト』については、両名からカリキュラムの経過報告を密に行うこと、学校のカリキュラムに支障をきたすようなことになるのは避けることを条件として、しばらく様子を見ることになった。

 

 色々と思う所はないではない様子だが、相澤も現段階ではこの程度の対応がベストないしベターであることはわかっているようで、これから注意深く見ていくつもりで、そのまま1つ2つ確認して認識を共有した上で、校長室を後にした。

 

 そうして部屋には、オールマイトと根津の2人が残る。

 

 相澤が行った後、改めて紅茶を入れなおした根津は、オールマイトと共に今一度それで唇を湿らせ、一息置いてから話を切り出した。

 

「さて……万事順調に進んでいる、と喜ぶべきだと思うかい? オールマイト」

 

「どう、なのでしょうね……緑谷少年の躍進が続いている現状を見れば、そうなのかもしれませんが……いかんせん、予想以上にうまく進みすぎている、という思い、ないし戸惑いがないとは言えません。相澤君の言う通り……情けない話、私も少し『邪推』しています」

 

「それは無理もないことさ。実際、緑谷君がここまでの実力を手にしようと思ったなら、最低でも半年……下手をすれば年単位の期間が必要だと僕も思ったからね。それも、途中で『個性伸ばし』を始めとしたいくつかの特殊なプロセスを経た上でだ。……ここまで早く、そして安定した成長を遂げることができているのは……ひとえに彼女の、栄陽院君の存在あってこそだろう」

 

 根津の頭脳の聡明さはオールマイトも知るところだ。その彼が言っているのだから、緑谷出久の成長速度が、本来……というか、彼の独力ではありえないレベルだというのは確かなのだろう。

 

 そう言った分野に明るくないオールマイトとしては、体育祭の前後でも『喜ばしい』くらいにしか思っていなかったが、言われてみれば成程と思えていた。

 

 緑谷出久は、言っては何だが……ほんの1年と少し前まで、戦闘のせの字も知らなかった、体も脆弱としか言えないそれしか持っていなかった、『無個性』の少年だった。

 自分がほとんどつきっきりで体を鍛えるのを見ていたとはいえ、雄英入学時点ですら、『個性』をようやく手にし、そして体が最低限できているだけの状態だった。

 

 その眩いばかりに輝くヒーローの精神に感動し、彼こそ自分の、『ワン・フォー・オール』の後継者にふさわしいと見込みこそしたが、大成するまではまだまだ時間がかかるはずだった。

 

 高校時代、恩師曰く『体だけは完成していた』自分でさえ、それまでに師匠である『先代』に鍛えられた期間と、さらに1年近い期間をいっぱいに使い、ひたすら実践訓練で鍛え上げられた地獄のような鍛錬を経て、ようやく一線級の実力を手にしたのだ。

 幾度も嘔吐させられ、トラウマすらこしらえながら強くなった身として、決して平坦ではなく、また短くもなかった道のりだったと言うことができた。

 

 体すら『最低限』しかできていなかった緑谷出久が、わずか1ヶ月足らずの期間で、轟や爆豪を始め、それまで何年もの鍛錬を積み重ねて来た学友達を圧倒できるまでの実力を手に入れた。

 『ワン・フォー・オール』という強力無比な『個性』を持っているとはいえ、数年分の距離の差を一足飛びに縮めたかのようなその快挙。これがいかに異常なことだったか――決してけちをつける意図で言うのではないとはいえ――冷静になってみるとわかる。

 

「聞かされた当初は、互いに高め合える学友ができてよかった、あるいは青春らしい相手ができたのかもしれないだのと、能天気なことしか考えていませんでしたが……先日改めて緑谷少年に聞かされた話のこともあります。必要に応じて、彼女からも話を聞く必要があるかもしれません」

 

 それで何かがわかる自信もないが、と自虐気味に心の中で付け加え、オールマイトは疲れ気味にため息をついた。

 

 オールマイトはつい先日、緑谷出久から、永久との関係が微妙に変化したことについての報告も受けていた。そこで聞かされた、永久の心の内や……彼女の個性の本当の名についても。

 

 『オール・フォー・ユー』。自らにとっての宿敵の名に近いそれに、一時は驚いて警戒感を示したものだが、よくよく聞いてみれば単なる偶然だった。

 

 むしろ、『全てを奪う』あの男と、『全てを捧げて尽くす』永久のあり方は――どちらも歪んでいる面があるのは否定できないが――いっそ真逆とすら言えるものだ。

 

 何かつながりがあるのではといった、最悪の想像がかすりもしていなかった現実にほっとしつつも、また別な意味で特異すぎるその個性……そして、それに影響を受けている永久の価値観には、流石にオールマイトも戸惑わなかったとは言えなかった。

 

 そしてそのことは、根津にも報告している。

 生徒の色恋が絡んでくる問題を、第三者に吹聴するようなことは決して褒められたものではないが、ことは最重要機密である『ワン・フォー・オール』の練達にも絡んでくる問題だ。それに影響を及ぼす一要素であるならば、関係者間での情報共有は必須という判断だった。

 

「栄陽院君の献身と、栄陽院コーポレーションの企画した『デウス・ロ・ウルト』……この2つは、間違いなく緑谷君を急速に成長させるだろう。それも、ほぼノーリスクに近い万全な形でね。彼女自身は『ワン・フォー・オール』のことは知らないから、そこに何か考えを持ってこれを企画したわけでもない……我々の立場からすれば、間違いなく『嬉しい誤算』という奴だ」

 

「ですが、緑谷少年は多少なり負い目に感じているようです……いえ、緑谷少年だけではない。私も多少なり思う所がある。本人の意思とはいえ、彼女に負担を強いているわけですから」

 

「それは僕だって同じさ。けれど、もともとどうにかして踏破しなければならなかった道だ。それも、何年もの時間をかけて、血反吐を吐いてでも。平和の象徴を受け継ぐとは、そういうことだからね……意図せずしてその期間を大きく短縮し、なおかつ完成度自体も上げることができるならば……わざわざ横からブレーキをかけてやるのも、それはそれで『非合理的』だ。改善するのは……僕らの心の負担、自己満足くらいのものだよ」

 

「……覚悟していたつもりではいました。緑谷少年に、私が背負って来た重荷を渡すのと同様に……平和の象徴というのは、その名を、存在をもって全てを支える存在という意味ですから……」

 

「教育者が聞いて呆れるね。守るべき生徒に負担を強い、生徒が何かを犠牲にしてその先にあるものをつかもうとしているのを……損得勘定から黙殺しなければならないんだから。それが例え、生徒自身の意思だとしても、そんなことは言い訳でしかない。学び舎を預かり、生徒の未来を保証する身でありながら、見守ることしかできないこの無力……せめて忘れないでおこう」

 

 緑谷出久による、平和への献身。

 栄陽院永久による、緑谷出久への献身。

 

 大切なものを守るため、支えるため、己の全てをかけて突き進む彼らを、根津とオールマイトは止めないことに決めた。

 代わりに、その行く手にある困難を全力で排除し、全力で突き進めるように支え続ける覚悟を決めた。守るべき子供たちに、平和という名の重荷を受け渡さなければならない立場にいる者として……せめてできることを全てするために。

 

 『デウス・ロ・ウルト』。

 根津の頭脳を以ってした解析の結果として……お世辞抜きに、本当にトップの中のトップに届き得る、前代未聞の強化プログラム。

 その実行をもって、緑谷出久を……『平和の象徴』の後継者を大成させるために、彼らはこれから、全力でそれを後押しするだろう。

 託す側の者として、最後の最後まで、彼らなりに全てをかけて。

 

 またすっかり冷めてしまった紅茶をごくりと飲み干した後、根津はふと思いだしたように、

 

「あ、そうだオールマイト。この話、昨日グラントリノにも聞いてもらったんだけどさ?」

 

「え……お、お話しになったんですか? グラントリノに?」

 

「ああ。そりゃ、隠居しているとはいえ、秘密を共有している仲だしね。今現在、何やら色々と調べて動いているみたいだから、隠居じゃなくなってるけど」

 

 根津の言葉を聞きながら、オールマイトはたらりと冷汗を流していた。

 

(まずい……緑谷少年の指導、私大して役に立ててないのがバレる。いや、それはもうこの際仕方ない……事情を知っている仲間内でまで、指導の功績まで栄陽院少女から奪っていいはずもなし、大人しく怒られよう……)

 

「それでね、オールマイト。グラントリノに栄陽院君のことも話したんだが……そしたら、変なことを言っててね」

 

「? 変なこと?」

 

 ややみみっちい理由で戦慄し、しかし最終的に勝手に覚悟を決めていたオールマイトは、根津の言葉に、頭上にクエスチョンマークを浮かべて反応した。

 

「ああ。オールマイト、緑谷君の話だと……栄陽院君の旧姓って『幾瀬』なんだよね?」

 

「ええ、そのように聞きました」

 

「だよね。念のため私も過去の卒業生の記録を調べてみたんだけど、OGである彼女の母……トレーナーヒーロー・アナライジュも、在学時の名前は『幾瀬叶恵』だったしね」

 

 けどね、と続ける根津。

 

「何を知ってるのかはわからないんだけど……グラントリノにそのことを話した時、こう返されたんだ。『そいつひょっとして―――

 

 

 

 ―――『奉生(ほうじょう)家』の末裔じゃないだろうな?』ってさ」

 

 

 

 


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