TSから始まるヒロインアカデミア   作:破戒僧

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今回でようやくというか、オリジナルパート最終になります。次回から『期末試験編』です。

それと、あとがきにて、2つほどお知らせというか報告というか、あります。
軽くお目通しいただければありがたいです。

では、どうぞ。



第90話 TS少女と緑谷の決意

 

Side.緑谷出久

 

 今日、なんか栄陽院さんは用事があって出かけたみたいなので、マンションで1人くつろいでいた僕のところに……来客があった。

 

 もっとも、事前に電話で聞いていた上での来訪だったので、特に驚いたわけじゃないけど……またあえてよかったというか、嬉しかったのは確かだ。

 

「お久しぶり……ってほどでもないわね。緑谷君」

 

「……ども」

 

「マンダレイ! 洸汰君も、遠いところようこそ!」

 

 尋ねて来たのは、この2人。『ワーキングホリデー』から『オーバーホール』の一件にかけて、お世話になったり一緒に戦ったりした、マンダレイと洸汰君だ。

 

 今日はオフってことで、マンダレイは私服だけど。

 

 2人共すっかり回復して、元通りの生活が送れるようになった。ヒーローとしての活動も、近々再開するそうだ。

 なので、あらためてお礼を兼ねて挨拶に来たらしい。

 

 リビングに上がってもらって……まあ、お礼とか挨拶って言っても、堅苦しいものではないので、他愛もない雑談に花を咲かせる。

 

 あれからマンダレイと洸汰君、少し距離が縮まったというか、よく話すようになったこととか、

 

 洸汰君が新しく靴を買う際、僕と同じ赤色の靴を選んで買うと言っていたこととか(洸汰君、照れてマンダレイの口を塞ごうとあたふたしていた)、

 

 あれ以来、洸汰君は友達になった真幌ちゃんと活真君とたびたび連絡を取ってるとか、またいつか一緒に遊ぶ約束もしたとか、

 

 あと、このマンション見て『す、すごいところに住んでるのね……』って、2人とも緊張してたみたいだったんだけど、事情があって一時的に住んでるだけです、と言っておいた。

 僕自身は、うん、正真正銘の一般市民だからね……ホントにコレ、『デウス・ロ・ウルト』のためだけの借り物だから。

 

「え、明日期末試験だったの? じゃあお邪魔しちゃ悪かったかしら……」

 

「あ、いや、大丈夫ですよ。その……普段から勉強というか、予習復習はきちんとするようにしてるので、そこまで切羽詰まってはないので」

 

「立派ねえ……洸汰、あなたもちゃんと緑谷君見習ってきちんとしなさいよ? 毎回、テストの前だけ勉強するんじゃなくて」

 

「なっ……や、やってるし。ちゃんと……テストだっていつも……」

 

「この間再テストぎりぎりだったでしょ? しかもそれ、楽勝だったなんて真幌ちゃん達に嘘ついて……知ってるんだからねちゃんと」

 

「えっ……な!? 何で知って……テスト見せてないのに……」

 

「小学校の先生ってのはね、そういうの割と細かく連絡ノートに書いて教えてくれるのよ。まあ、今までは口うるさくは言わなかったけどね……わかったら、宿題きちんと後回しにしないでやること。わかった?」

 

「……はいはい」

 

「はいは1回」

 

 なんか、普通の親子の会話みたいな感じでほっこりするなあ……ホントに仲良くなったんだ。2人とも。

 

 その後、洸汰君がトイレに行きたいって言ってきて、場所を教えてあげた。

 彼の帰りを待つ間、ちょっと洸汰君の前では言いづらかったらしいことを、マンダレイが話してきた。

 

「……あらためて、緑谷君……今回は本当にありがとう。私も、洸汰も……あなたのおかげで助けられた。命も……心も」

 

「そ、そんな……その、当然のことをしただけです……ヒーローとして……まだ、卵ですけど」

 

「ふふっ、前途有望で頼もしいわ……何か、私にできることがあったら何でも言ってね。全力で力になるって約束するわ。1人のヒーローとしても……あの子の親としても」

 

 そう、笑って……しかし、力強い目で、マンダレイは言った。

 

「あ、ありがとうございます……。にしても、なんか……もうすっかり普通の親子って感じですね、マンダレイ。あ、いや、今までがどうとかいう話じゃないんですけど……」

 

 半ば照れ隠しも込めてそう言ったら、マンダレイは今度は、普通におかしそうに笑って、

 

「いいのよ緑谷君。遠慮しないで言ってくれて……確かに私と洸太、今までは……お世辞にも褒められたような関係じゃなかったと思うもの」

 

 ちょっとしんみりしちゃった。

 少し伏し目がちになり、どこか過去を思い出すような雰囲気になったマンダレイは、手元のジュースを少し飲んで、息をついた。

 

 なおこのジュース……いつものアレである。お値段5桁の、ドイツ産のぶどうジュース。栄陽院さんにおすそ分けって何本か貰ったのだ。

 

 洸汰君まだ子供だし、お茶よりジュースがいいかなと思って出したんだけど、あたりだったようで……美味しいってごくごく飲んでた。遠出してここまで来たのに加え、最近どんどん暑くなってきたってのもあって、喉乾いてたみたいだ。

 

 ちなみに値段のラベルは取り外し済みである。せっかく美味しいジュースを楽しんでる時に、あそこにかかれてる5桁の数字が目に入るとびくってなるからね、僕、今でも。

 それが功を奏して、遠慮なく飲んでもらえたのはよかった。

 

「今思えば……私って本当に、保護者としてはダメだったなってことがわかるわ。時間が解決してくれるのを待つしかないって、ずっと洸汰のこと、ほったらかしにしてたんだもの。自分から歩み寄ったり、わかり合う努力もしようとせず……どうにもならないことを嘆くだけなんて……」

 

「それは……でも、洸汰君の場合は、事情が……」

 

 両親だったプロヒーローの殉職や、それをきっかけにした、周囲との……ひいては、ヒーロー社会そのものとの隔意、そして、そんな状況の中で、同じくプロヒーローであるマンダレイに引き取られることになったなんていう境遇は……中々に複雑なそれだ。

 

 すぐにわかり合えるはずもないし、少なくとも最初のうちは、間違った判断じゃなかったはず。

 無理して歩み寄ろうとしても、関係こじらせるだけだったと思うし……洸汰君が『ヒーロー』や『個性』そのものに抱いている感情は、そのくらい、厄介なものだったはず。

 

 だとすれば、時間が悲しみを薄めてくれるのを待って、っていうのも立派な手段だったはずだ。

 

 けれど、マンダレイは首を横に振って、

 

「確かにそうかもしれない。けれど、そうだとしても私は……全部、時間と……そして、洸汰自身に任せようとし過ぎてしまったから。何もしなくても、待っていればどうにかなると考えて、自分から動かなければいけないことがある、っていうことを……わかってなかったのよ」

 

 マンダレイは、洸汰君を預かり始めてからのことを、思いだすようにして話していた。

 

 洸汰君は、確かに……マンダレイのところに来てすぐは、彼女や、他の『ワイプシ』の面々にも心を開いていなかっただろうし……その段階で声をかけても逆効果だったと思う。

 

 けど……ずっとそうだったわけじゃないはずだと、マンダレイは言う。

 

 洸汰君は、隠れて『個性』の練習をしていた。

 隠れてと言いつつマンダレイは普通に気づいていたらしいけど……それによれば、結構な量の水を、勢いよく噴出することができるくらいの錬度には達しているらしい。洸汰君を探す時にも言ってたな、そう言えば。

 

 基本的に、マンダレイ達が暮らしている山(の中の事務所兼家)は、そのあたり一帯も含めて私有地だから、『個性』使用は自由だ。それもあって、特訓する機会は多かったんだろう。

 

 そして、そんな『個性』の訓練を……嫌っているはずのそれを、洸汰君が、しかも自主的に続けていた理由は……多分、洸汰君の方は、もう向き合おうとしていたからなんじゃないか、とマンダレイは思っているらしい。

 

 過去を忘れるとか、悲しみを乗り越えるとか……そこまでの話じゃない。

 

 ただ、洸汰君にとって、両親である『ウォーターホース』から受け継いだ水の『個性』は……忌まわしく思う以上に、両親との思い出の1つだったはずだ。

 あるいは、今はなき両親の残してくれた、大切な形見のようにも思えるものだったはずだ。

 

 同時に、自分が忌み嫌う『個性』であり……使うのも、目を向けるのも嫌なもの。それを使ってヒーロー活動をやったり、強くなるように鍛えることだって、彼からしたら『くだらん』と切って捨てるようなことだったはず。

 

 それでも、彼は自分の『個性』と……両親が残してくれた宝物と向き合うことを決意した。

 捨てずに、目を背けずに、自分の大切な『個性』を育てていくことを決めて、実行していた。

 

 もしかしたら、それも……そんなに深く考えていない、ほとんど無意識というか、迷いながら、悩みながらのことだったのかもしれない。ひょっとしたら、こんなことをしている自分にも、戸惑いながらやっていたのかもしれない。

 

 それでも、考えることを放棄することだけは、していなかったのは確かだ。

 何かを考えて、それに突き動かされて……彼は『個性』と向き合っていたはずなんだ。

 

 少しずつでも、もしかしたら変な方向にだとしても……彼は歩き始めていた。

 なのに、自分は何もしなかった。彼が歩き出してくれるのを、ただ待っていた。歩き出してからも、何もせず見ていた。

 

 マンダレイはそう言って、大きくため息をついた。

 

「洸汰を引き取った時……今は無理でも、いつかは親代わりになってあげられれば、なんて思ってたの。傷ついたこの子の心を、いとこ叔母として、ヒーローとして支えてあげたいって。だっていうのに、私ときたら……何もできなかったなあって、どうしても思ってしまうの。あの子がとっくに自分の足で歩き始めてたのに、私は見守るだけだった。いいえ、何もせず、指をくわえてみているだけだった」

 

「そんな……マンダレイはちゃんと、洸汰君のことを心配して、気にかけてたじゃないですか! 僕だけじゃない、栄陽院さんや、麗日さん、取陰さんや塩崎さん、宍田君だって見てましたよ!」

 

 そして、口には出さなかったけど……洸汰君だってそうだったはずだ。

 じゃなきゃ……全く何も思わない他人としか見てなかったなら、クルーザーの時に、あんなふうに取り乱して、必死になって『死んじゃやだ』なんて叫んだりしなかったはずだ。

 

 間違いなく、マンダレイは洸汰君の中でも、かけがえのない存在になってたはずだし、洸汰君もマンダレイが自分のために心を砕いてくれていることを知っていたはずだ。

 

「うん、それはわかる……私も、まあ、さっきああは言ったけど……何もしなかった、ただ見てただけなんてつもりは流石にないしね。でもね……最近になってようやくわかったの。私、少しだけ……傲慢にものを考えてたんじゃないかって」

 

「……傲慢……?」

 

「上から目線だったのよ。洸太が立ち直るのを『助けてあげる』んだって……そんな風に考えてた。洸汰が立ち直るのを、歩み寄ってくれるのを、信じて待つ。でも、もし、苦しそうにしてるなら、助けを求めるなら……手を取ってあげる、暗い闇の中から引っ張りだしてあげる……そんな風にね。でも本当は私……歩み寄って、一緒に歩いてあげることが正解だったんじゃないかって思うの」

 

 マンダレイにとって洸汰君は、『助けを求める子供』だった。

 

 その認識も、なんなら客観的に見た状況も……実質のところ、間違いでも何でもなかったと思う。大人としても、親代わりとしても……ヒーローとしても。

 

 でも、それが本当に洸汰君の望む形につながるのか、ふいに考えるようになった。

 

「あの子の心をどうやったら助けてあげられるのか……それを私は、2つあるうちのどっちかだと勝手に思ってたのよ。1から10まで全部、全力で助けてあげるか……あるいは、信じて見守って、待っているだけか……実際は、そんな単純なことじゃなかった。けど、簡単なことだった」

 

「…………」

 

「1から10まで助けてあげる必要なんかなかった……洸太はそんなに弱い子じゃなかったから。でも、あと1歩のところで、これからどうしたらいいのか……道がわからなくなっていたんだと思う。私はそれを、ただ洸汰を信じてみていることしかしなかった。そっとしておいてあげなきゃって……それだけで……私の方こそ、何も変わってない、同じことを延々と考えていただけ……洸汰はずっと、どうしたらいいのかわからないところで、1人で苦しんでいたの」

 

 一般人を守って殉職した『ウォーターホース』。人々は、マスコミは……それを褒め称えた。

 幼い洸汰君は、まるで、両親の死が賞賛されているように感じてしまった。

 

 けど、心のどこかで、そうじゃないってわかってたんだ。そんなつもりで言ったんじゃないって。過熱気味な報道の表現に、幼い心で……ただ、両親を失った子供としての洸汰君は、どうしても耐えきれなかった、受け止める余裕がなかったんだ。

 

 それも、徐々にわかってきていた。人々がヒーローを褒め称える気持ちが、ヒーローが人々を守ろうとする気持ちが、間違った物じゃないってことも、もしかしたらわかっていたかもしれない。彼だって元々は……両親というヒーローに憧れ、誇りに思う、普通の少年だったはずなんだし。

 

 でも、認めるわけにはいかなかった。

 ヒーローという仕事の、立場のせいで、一般人を守って戦って……結果、2人が死んでしまったことに変わりはないんだから。洸汰君を置いて……逝ってしまったんだから。

 それが、強力な『個性』を使えたからだっていうのも、ある意味間違ってはいないから。

 

 どっちも間違ってない。どっちも正しい。自分はどうしたらいい?

 誰を憎めばいい? 誰を認めればいい? どう考えればいい?

 

 いっそ意固地にすらなって、それらの葛藤の中で苦しんでいた洸汰君。

 彼に必要だったのは……最終的に彼がどういう結論を出すにせよ、そっとその傍にいて、一緒に歩いてあげることじゃなかったのか。

 

 辛い時に励ましてあげて、時に背中を押してあげて……ただ、彼を支えてあげる。

 それこそが、洸汰君に必要なことだったんじゃないか……マンダレイは、そう思ったそうだ。

 

「洸太は強い子よ。私は、洸汰ならいつか、このつらい現実を乗り越えてくれるって信じてた……けど、信じてるからこそ、私の方からも歩み寄ってあげることが、その手を取りに行ってあげることが、そして、受け入れることが大事なんだって……ようやくわかったの」

 

「信じるからこそ……自分からも……」

 

「触れちゃいけない、そっとしておいてあげなきゃなんて遠慮する時期はもう終わってた。本当に……単純な話。私の番だったのよ、頑張るのは」

 

 話を聞いているうちに僕は……不思議と、その話に聞き入っていた。

 いや、もともとちゃんと真面目に聞いてはいたんだけど……なんだろう、心に響く感じがして。

 

 なんていうか……他人事とは思えない、この話をきちんと聞かなきゃいけない……ような……

 

 

「洸太はもう、全力だった。だったら私も、やるべきことをやらなきゃ、全力でそれに応えなきゃ。もしそれが的外れなお節介でも、洸汰なら、笑ってでも怒ってでもいい、受け止めてくれるわ、私のお節介くらい。そもそも親なんて、子供とすれ違って、喧嘩してなんぼでしょ? それでも子供のために全力で何かしてあげるのが、親の役目なんだって、ようやくわかった」

 

「随分遠回りしちゃったものだわ……手を伸ばせば、一歩踏み出せばすぐに手が届くところにあったのに、もうどれだけその声に応えずにいたんだろうって、気付いた時は心底自分に呆れたわ。でも気づいたのなら……どれだけ遅くなったとしても、今からでもその手を取ってあげなきゃ。もちろん、取ったら取ったで前途多難でしょうけどね……既に反抗期みたいな気配感じ取れるし」

 

「それでも私は怯まない。もう、覚悟は決めたの。嫌われても、ウザがられてもいい……あの子のために私にできることを、私がやるべきだと思ったことをやる。それが原因で喧嘩になるとしたら、全力でぶつかるし受け止める。それが親だから……それでこそ、親であれると思うから。あの子の全部を受け止めて、とことん一緒に歩いて行く。それが……私のあの子との、これからの生き方よ」

 

 

 

 その後、トイレから洸汰君の『水の流し方わかんないー!』っていう悲痛な声が聞こえてきた辺りで……しんみりした空気が霧散した。

 ああ、うちのトイレ、つまみとかじゃなくてボタンだからな……それも、ウォシュレットとかいっぱいあってわかりにくいし……初見の小学生には優しくなかったか。

 

 その後、少し話して……帰りの電車の時間が近いからって、2人とも帰った。

 

 あんな話を聞かされてしまったからかもしれないけど……帰り際、洸汰君と……手をつないでとかじゃないけれど、一緒に並んで帰っていくマンダレイの後姿は、どこか立派に『母親』としての立ち位置に立っているような……よくわからないけど、そういう風に見えた。

 

 なんとなく、後ろ姿を見送りながら……僕は、マンダレイに聞かされた話を反芻していた。

 

「……自分の番……か……」

 

 信じているからこそ、自分からも歩み寄る。

 

 やるべきだと思ったことをやる……全力で相手の気持ちに応える。

 

 一歩踏み出せば届くところにあって……あとは、自分の気持ちだけ。

 覚悟を決めて……全力でぶつかって、受け止める。

 

 ……不思議と、すんなり頭に入ってきた。

 

 いや、不思議でも何でもない。

 これらの言葉が、すんなり頭に入ってきた理由に……まるで僕の頭が、もともとこれらの言葉を欲していたかのような、この感覚の意味に……僕はもう既に、気付いている。

 

 ずっと前から、目の前にありながら……それでも、自分から1歩踏み出すことができずにいて、流れに任せるままで放置していた1つのこと。

 あとは、僕の意思1つ。だというのに、何だかんだ理由をつけて、答えも、手も、出さずにいた。

 

 ……本当はどうするべきか……いや、どうしたいか。

 とっくに自分の中で、答えなんて出ていたにもかかわらず……踏ん切りがつかずに放置し続けて……願わくば、最後の一線を向こうから越えてくれるのを待っていた。

 

 ……それじゃ、ダメなんだ。

 

「お、緑谷じゃん、どしたのこんな廊下で突っ立って?」

 

「あ、栄陽院さん……戻ったんだ? お帰り」

 

「うん、ただいま。……え、もしかして待ってくれてた? ごめん、観光地とか行ったわけじゃないから、お土産とかないんだけど……」

 

「え!? ああいや、そういうわけじゃなくて……ちょっとお客さん見送った帰りでさ」

 

「あ、そうなんだ。誰ともすれ違わなかったと思うけど……エレベーター別のに乗ったのかな?」

 

 そんなことを話しながら、今丁度帰ってきた栄陽院さんは、鍵を取り出して自分の部屋を開けて、『じゃね』と一声かけて入っていった。

 

 僕も、自分の部屋に戻って、ドアを開けて部屋に入ろうとして……既にドアが閉まって、栄陽院さんが中に消えた、隣室の入り口を見る。

 

(……待ってるだけじゃ、ダメ、なんだよね。……わかってる……わかった)

 

 さっきまでと……いや、今までと、少しだけ違う感じになった自分の心を自覚しつつ……僕も、明日以降に備えて……今日は部屋に戻って、そのまま休んだ。

 

 

 

 




では、お知らせというかなんというか。

最近ちょっとリアルがまだまだ忙しくて……というか、峠を越すはずなのに忙しいのが続いてます。
なので、更新ペース、少し不安定になったり、落ちてくるかもしれません。というか、既に最近ちょっとそんな感じですけど……。時間見つけて書きながら投稿していこうと思ってますので、どうぞご承知おきくださいませ。

そしてもう1つ。
以前感想欄にて、『洸汰君5歳だから小学校行ってないですよ多分』ってご指摘をいただきまして……すいません、完全に自分の認識不足でした。
マセガキっぷりもさることながら、野菜入った段ボールとか重いもの運んでたりしますし、1人でガンガン山の中歩くから、てっきり10歳くらいだと思ってました。
あれで5歳なのか……いやまあ、世の中には子供っぽくない5歳児なんていっぱいいるか……春日部市に住む国民的5歳児とか、『ボーっと生きてんじゃねーよ!』って怒ってくるもの知りな5歳児とか……

僭越ながら、プロットの訂正とか大変なので、この作品では洸汰君小学生くらいの設定でこのまま行こうかと思います。原作改変ってことでご了承ください。ってか許してください。
もし今後、それだと致命的にまずい何かが起こりそうなら……その時またしれっと直すかもしれません。よろしくです。

ではこのへんで。次回から新章です。今後ともよろしくです。
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