裏SAO生還者のVR探求譚   作:文色乱神

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第一幕ノ弍

四キロ程走り、そろそろ家へと帰る。

SAOから帰って来た時は酷い有り様だった。

筋肉が衰え、白姉様の手助け無しでは何も出来なかった。

 

そんな点でも白姉様には感謝している。

勉強を教えて貰ったり、家に住ませて貰ったり、他にも色々手を貸して貰ったりと。

数え挙げれば切りがない。

私はそんな白姉様を尊敬している。

恩を感じている。

信頼している。

信用している。

白姉様は絶対だ。

白姉様こそ全てだ。

 

 

あの仮想の地より戻った私は、半分は白姉様の為に生きている。

そして白姉様によって生かされている。

それ程の存在なのだ私にとって白姉様というのは。

 

と言っている間に家に着いたので上がり、洗面所へ行く。

ーー時に起きていた白姉様がキッチンに立っているのを見つける。

挨拶をしようとちかずくと、白姉様も足音に気がついたようで此方を振り向く。

 

その美貌は抜き身の刃の様に鋭く危険だ。

しかし武芸に身を置くだけあって、その佇まいは落ち着いた物だ。

そこいらの男よりも高く、引き締まった体。

女子にさえ人気がでたり、女に告られた。

という噂が絶えないのも納得だ。

メリハリの効いたそのプロポーションは、まさに美を表すかのようだ。

モデルの勧誘が絶えないらしい。

家族であり、何時も見ている私でさえ見惚れ、魅了される。

 

「おはよう。」

 

澄み、落ち着いた声が私へと掛けられる。

その挨拶に私もおはようございます、と返す。

しかし白姉様はふっ、と目を細め、顔を少し下へと向ける。

何か悔しがる様に、辛そうに。

白姉様はたまにこんな表情を浮かべる。

 

私の、せいなのだろうか。

だとしたら重罪だ。

私の何をもってしても償うことなどできはしない。

どうしたものか。

 

と、かんがえていた私に白姉様から声がかかる。

 

「ゆっくりするのはいいが、速くしないと朝食がさめてしまうぞ?」

 

それは大変だ。

せっかく白姉様の作ってくれた朝食だ。

私のせいで冷めてしまっては勿体ない。

 

「分かりました。

少し、待っていて下さい。」

 

 

私は急ぎ、洗面所へ行く。

 

 

 

視点 SAO事件対策チーム

 

「PN・キリト、黒の英雄。

SAOをクリアしたプレイヤー、と。

これで完成だ、長いものだよ全く。

ーーしかしそれにしても、茅場はいったい何がしたかったのだろうね?」

 

モブD「自分に言われても・・・」

 

「あははは、悪いね。

 

そういえばあの子のことは何かわかったかい?」

 

モブD「いえ、何も。

個人情報は何者かによって完全隠蔽&ブロックされているため、通っている学校すら不明です。

そして、」

 

「ゲーム内での名前、は、レベルも分からないと。

それを知っている人はもう居ないしなぁ」

ーー何者なんだろうね。あの子。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しかし、その答えを知る者は、まだ居ない。

 




姉のイメージ、容姿は黒髪のセルベリアを想像していただけると。
知らない人はggって頂ければ画像が多分出ます。
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