連鎖反応の刃   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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雪女 ②

「素敵な子みーつけた」

 

 ……鬼だ

 

 綺麗なお姉さんだなぁと僕は思うけど僕はこのお姉さんを殺さないと……両親を殺した鬼と同じ鬼であるお姉さんを!

 

「……!! か、下弦の壱!!」

 

 下弦の壱!! 風柱様を最近食べた奴が何でこんな所に!! 

 

「下総まで来たけどやっぱり幕府に近いとお侍さんが多いのね!」

 

 呑気に言っているが僕の横にいた先輩は既に死んでしまっている

 

 怖いけど……これでも丁の階級の水の呼吸使いだ! 

 

 お師匠様から教わった技でなんとしてでもこいつを!! 

 

「眼がいいわ! 強くて巧ましそうな身体に若さもいいわ!」

 

「おい! 鬼名前を言え!」

 

「名前を聞くなんて珍しいわね! 私はお雪、雪女よ」

 

「雪女? 鬼だろ」

 

「他人がどう思おうと私は雪女よ。だって日光を浴びれば消えてしまうもの」

 

「……正直今まで化け物みたいな姿の鬼しか見たこと無かったから綺麗な鬼なんかを殺したくはないけど両親の仇である鬼と同じ……くっえぇい! 成仏してくれー」

 

「あらあら可愛い❤️」

 

 水の呼吸壱ノ型 水面斬り! 

 

「うーん威力不足、あと刀の強度不足ね!」

 

 ボキッ

 

 刀が中段付近でポッキリと折れた

 

「私の首は固いわよ」

 

 でも気に入った

 

 背後から声が聞こえる!? 

 

 いつの間に背を!! 

 

「え?」

 

「ようこそ私の世界(雪ノ世界)へ」

 

 草原からいきなり雪山に!? 

 

「ふふふ、可愛い❤️寒いでしょこっちにいらっしゃい」

 

 確かに寒い! 

 

 雪山で戦うなんて考えていなかったから隊服以外羽織ってないぞ

 

 ここにいたら死ぬ……凍えて死んでしまう

 

 ええいままよ!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

「り、旅館!?」

 

 雪の城とも言える立派な館がそこにはあった

 

 なぜか雪の中なのに桜が咲き乱れ、見たことの無い花も咲いていて灯篭に青白い光が灯っていて幻想的だ

 

「ようこそ私のお家に、中は暖かいわよ」

 

「し、失礼」

 

「ふふ、可愛い❤️」

 

 なんだこの鬼は訳がわからない

 

 数百人殺している鬼なのは確かだ……鎹烏!! そうだ相棒のアイツは!! 

 

「ん? 何かお探しかしら?」

 

「お「雪って呼んで」……雪さん、鎹烏は何処に」

 

「烏……あ、この子かしら?」

 

「タスケロタスケロ政宗!」

 

「政宗君っていうの格好いい名ね」

 

「あ、ど、どうも」

 

「ねぇ烏君、私この子気に入っちゃったの。1年したら烏君はここから出してあげるから……ね!」

 

「ムグームグ──! 鬼キライ嘘ツク!」

 

「あらあら嫌われちゃったわ政宗君」

 

「ここから出れないのか? 僕は……」

 

「ふふふ、雪女は嫌い?」

 

「いや、綺麗なお姉さんは好きだけど……鬼「雪女よ」……雪女?」

 

「そう雪女、私はあのお方に雪女にされたわ。素敵な旦那様を見つけるためにね。政宗君……私の旦那様にならない? そしたら私人を襲うの辞めてあげる」

 

「へ?」

 

「そうねーちょっと数ヵ月は政宗君の血とここで亡くなった元鬼殺隊の亡き骸を頂くけどそれ以降は政宗君が約束してくれるなら食べないかなー」

 

「う、嘘だ!! 人の肉を定期的に接種しないと鬼は凄まじい空腹になるんだ!!」

 

「そうね、そうなのよね。ただね抜け道が有るのよ。あ、これ以上は言えないから言わないわよ」

 

「……」

 

 どうする? 僕の力じゃこの鬼は殺せない……日輪刀も折れてしまったし、刀が全く刺さらなかった……

 

「……」

 

「まま、信じなくても良いけどここから出れないからね、この城の中なら好きに移動して良いのでゆっくりしてくださいねだ・ん・な・さ・ま❤️」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブン ブン ブン

 

「あら! 雪達磨百人斬りももうすぐね」

 

「あぁ」

 

 ここに閉じ込められて半年

 

 なに不自由なく暮らしている

 

 鬼なのに雪の料理は美味しい

 

 何で美味しい料理を作れるのか聞くと

 

「雪女ってね旦那様尽くすのが普通なのよ。美味しい料理、綺麗な衣服の制作、掃除なんかもね……夜なんかもね❤️」

 

「全集中……常中の呼吸会得もできた。でも頑張っても頑張っても雪を斬れる気がしないな」

 

「渋とさならたぶんあのお方の次位に有るからね」

 

※お雪は知らないが無惨よりも生き意地が汚いのが既に1人居るんだよなぁ

 

「気になったが俺の食料どこから出てくるんだ? 常に新鮮だが……」

 

「あら? 見せてなかった? こっちよ」

 

 久しぶりに城から出ると雪達磨達の城下町に出る

 

 僕がなんか館だけだと寂しいねと言ったら城下町が1か月前にできていた

 

 そんな城下町を抜けると寒さが和らぎ果実の木々と湖、畑が

 

「ここよ、お米と塩は買ったのがまだあるからそれを切り崩している感じね。海の魚は無理だけど他はなんとかなるわ」

 

「す、凄い」

 

「えへへ、ねぇ、もうここに住まない? もう少しで私も……」

 

「……もう少しだけ考えさせてくれ」

 

「良いわよ。ただお米や塩が切れる前にお願いね……あと1年は持つけどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雪を抱いた

 

 鬼殺隊の皆、親方様、死んだ両親ご免なさい

 

 両親は子供を作るから許してほしい

 

 自分が死んだ後散々罵倒していいから……

 

「……助兵衛❤️」

 

「うっ……」

 

「冗談よ」

 

「なぁ雪」

 

「なぁに旦那様」

 

「もし……もし子供がちゃんと生まれたら剣士にしたい……自分は雪に惚れて烏が報告すれば鬼殺隊から強制除隊みたいになってしまうだろうけど……子供はどうしても強い剣士にしたい」

 

「良いわよ旦那様と私の子ですもの……柱だってなれますよ。なんだったら光の柱よりも強い……」

 

「雪」

 

「旦那様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら? あらら? あら!」

 

 翌日雪が何か今まで見たこと無いような笑顔をしていた

 

「ようやく無惨の呪いを外せました……旦那様ありがとうございます!」

 

「む、無惨の呪いを外せたのか!!」

 

「えぇ!」

 

「良かった……本当に良かった……」

 

 雪はその日に本当の雪女になった

 

 人を喰らう鬼ではなく

 

 週1の本当に少ない自分の血と普通の食事、どこから持ってきたのか時を告げる鳥(鶏)や魚でお腹が膨れると

 

 普通の人よりは鈍感だけど味もするらしい

 

 僕は日ノ本一の幸せ者だ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雪女は旦那と共に幸せになりましたとさ




・・・まぁお二人は幸せかもしれないけど殺された人達はねぇ・・・

無惨様ひと言お願いします

「血を与えてやった分際で!!見つけ次第殺してくれる!!」
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