緋色の鳥に憧れて、赤とんぼは今日も空を翔ける   作:chee

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ルストかわいいよね

ルストマジでかわいいよね

ルスト最強にかわいいよね

ルストやばばいかわいいよね


例えばこんな出会い、そして始まり 錆黴side

夕日が教室を照らすとある平日の放課後、僕と夏蓮は教室に居残って日直の仕事をしていた。………いや、正確には、日直の仕事をサボり続けて罰の掃除をさせられている夏蓮に付き合って掃除をしていた。

 

「葉、疲れた」

 

「僕も疲れたんだから夏蓮ももっと頑張ってよ」

 

「ほら、葉は男の子なんだから、まだ頑張れる」

 

「……そもそも夏蓮の受けた罰の掃除だよね、これ」

 

「気にしたら負け」

 

全く、これだから夏蓮は。自分の興味ないことはすぐ飽きちゃうんだよね。ネフホロは無限にやり続けるくせに。

 

窓の外に視線を移す夏蓮。つられて視線を移すと、校庭で陸上部が練習をしていた。

 

「ねぇ、あの子」

 

一人の部員に目が行く。確か、女子短距離走で全国大会に進むほどの実力者で、そのルックスの良さや性格の良さも相まって、学校でも随一の有名人。名前は隠岐紅音。

 

「ねぇ、葉。隠岐さんってやっぱり…」

 

「……っぽいよねぇ。証拠こそないけど」

 

その姿に重ねるのは、ゲーム内の友人である秋津茜。名前も似てるし、何より、キャラデザがそのまんますぎる。性格も似ていると思う。

 

「でも、ああいう事は秋津茜さんだからこそできるのかもね」

 

校庭では、走り終えた部員一人一人のもとに駆け寄って笑顔で談笑を始める隠岐さん。タイムが奮わなかったのか、険しい表情をしていた部員達の顔がみるみる晴れやかになっていく。

 

「流石の光属性(ライトサイド)。あの外道達の中で鍛えられているだけはある」

 

「それ、サンラク達に聞かれたらまた何か言われるよ」

 

「あっちの日頃の行いが悪いせい」

 

「まぁ、それは否定できないけど」

 

 

 

そんな話をしながら(主に僕が)掃除を進めていたが、ようやく片付いてきた。

 

「うん。よくやった。お疲れ」

 

「本当だよ。もう日直サボらないでね」

 

「それは約束しかねる。早く帰ってネフホロするほうが大事」

 

「……反省してないでしょ」

 

「もちろん」

 

夏蓮にジト目を向けながら掃除用具を片付ける。ふと窓の外に目をやると、さっきまで活動していた陸上部も既に帰ろうとしているところだ。

 

「はぁ……とりあえず、帰ろうか」

 

「うん」

 

 

僕らも帰ることにした。いつもより遅い時間の帰り道。僕らはその事件に出会ってしまった。

 

「葉、あれ」

 

「ん?隠岐さんだね」

 

いつも使っている駅のホームに見覚えのある人影があった。

 

「…その後ろの男」

 

夏蓮に言われて見ると、少しガタイのいい男が………

 

「……あれ、触ってる?」

 

「…葉!駅員さん!!」

 

「わかった!!」

 

僕と夏蓮は同時に飛び出す。人の多い駅のホームじゃあまり危険なことにはならないだろうけど、隠岐さんや夏蓮が心配だ。早く駅員さんを連れてこなきゃ。

僕は駅員室に駆け込む。

 

「すいません!急いで来てくれませんか!!」

 

「どうしたんですか?」

 

「駅のホームに痴漢魔が!!」

 

「今すぐ行きます!どこですか!」

 

「こっちです!!」

 

駅員さんを連れて急いで現場に戻る。すると、丁度夏蓮が男を撃退したようだ。男が丁度逃げ出した。

 

「あの男です!!」

 

「わかりました!!」

 

駅員さんが急いで後を追う。ひとまずこれで痴漢魔は大丈夫だろう。後は隠岐さんの様子だけど……

 

「……」

 

近付こうとして夏蓮に目で静止させられる。

 

『まずは私が落ち着けるから今は近付くな』

 

ってところか。

 

とりあえず、二人の分の飲み物でも買ってしばらくしたら合流しようか。

 

 

 

それから数分、飲み物を買って戻って見ると、隠岐さんも丁度落ち着いたみたいで、いつもの元気な様子で夏蓮と話している。何を話しているんだろうか…………

 

 

 

 

「どうしましょう! 夏蓮さん! どうやら、私は夏蓮さんの事が好きみたいです!!」

 

 

 

………ん?

 

 

 

「…え?」

 

「私、リアルでも、シャンフロでも、もっと夏蓮さんと一緒にいたいです!!」

 

「…う、うん」

 

「だから……女の子同士だけど………私の恋人になってくれませんか!!」

 

「ワ…ワカッタ」

 

「じ、じゃあ、今日は失礼します!!!」

 

 

 

 

…………んんんんん????????

 

 

 

 

逃げ帰ってしまった隠岐さん。呆然とする夏蓮。これ、どう収集をつけるんだろう。

 

「か…夏蓮?大丈夫?」

 

「わ…わかんない。葉、どうしよう」

 

「僕に聞かれても…」

 

「私……なんて答えたっけ………」

 

「えっと、『わかった』って………」

 

それってつまり、もう夏蓮は隠岐さんと恋人同士ってことになるのか?

 

「うきゅ」

 

え?何今の音。夏蓮の出した声なの?

 

「葉……どうしよう!!」

 

「んー……まぁ……とりあえず返事はしちゃったんだから……」

 

「とりあえず付き合うしかないっていうのはわかる。いい子だとも思う。でも、どうしたらいいのか………」

 

「……まずは、メッセージでも送ってみたら?」

 

「わ…わかった。やってみる」

 

そして夏蓮はメッセージを打ち始める。一応僕は今すぐじゃなくて、夜とか暇なときにでもっていう意味で言ったつもりなんだけど………夏蓮も相当テンパってるな。珍しい。

 

「ねぇ…なんて話しかければいい?」

 

「……自分で考えなよ」

 

「わかんない。葉、考えて」

 

「………君の恋人でしょ」

 

「うぅ…」

 

必死に悩む夏蓮。夏蓮は、いつも面倒なことは僕に押し付けてきたからこんなに悩んでいる姿は珍しい。

 

「ふふ」

 

「……笑うな」

 

仕方ないじゃん。顔を赤くしながら必死にメッセしてる夏蓮が悪い。

 

今日は想定外のハプニングだけだったけど、きっと夏蓮にとっても、僕にとっても、隠岐さんにとっても、大事な日になる訳で。きっと今日が、僕たちが前に進み始める大事な日になるんだ。

 

 

「うあぁぁぁぁ……………」

 

 

一旦落ち着こうよ、夏蓮。

 

 

 

この後夏蓮は帰ったあともひたすら頭を悩ませ、シャンフロをするでもなく、ネフホロをするでもなく、ただ眠りについた。こんな日はいつぶりだろうか。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

【秋津茜】

 

ルスト:とりあえず、よろしく

 

秋津茜:こちらこそ、です

 

ルスト:……なんか固い?

 

秋津茜:さっきの今で緊張しちゃって…

 

秋津茜:さっきのことを思い出すと…

 

ルスト:うぴゃ

 

秋津茜:うぴゃ?

 

ルスト:……なんでもない

 

ルスト:忘れて

 

ルスト:それより、私達、これからどうすればいいの?

 

ルスト:私、あんまわかんないから

 

秋津茜:そうですね…一緒に遊んだり?

 

ルスト:じゃあ、明日、シャンフロで遊ぶ?

 

秋津茜:いいですね!何します?

 

ルスト:任せる

 

秋津茜:わかりました!

 

秋津茜:あ、家についたので一旦落ちますね!

 

ルスト:わかった

 

秋津茜:大好k…うぅあひゅあぁやぁああああ!!!

 

【秋津茜が退出しました】

 

ルスト:………うひゃ

 




とりあえずここまでです。短くなってますが、お付き合い下さりありがとうございました。続きを書くかは未定ですが、ネタが浮かんで、モチベがあったら書きます。
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