うーん…難産だった…でも書きたいことはかけたと思うので、今回も少しの間お付き合いください
「今日はどうしようか」
「どうしましょうかね〜」
最近あまり来れてなかったようで、実は茜と二人でちょこちょこ来てるシャンフロの世界。リアルが忙しかったのも段々と落ち着いてきて、やっと腰を据えて茜といろんなゲームができる。ほら、私達の根本はゲーマーだから。
「今日はモルドも居ないし、のんびり素材採集でもしようか」
「いいですね!」
ホワイトデー前にはモルドとの距離感も元に戻ったけど、やっぱり私達には気を使うみたいで私達二人の時間をちゃんと作ってくれる。
「そういえば、モルドさんって一人だとどんな事しているんでしょうね?」
「最近はシャンフロ始めた日暮さんのレベリングに付き合ってあげてるらしいよ」
「へえ……私も一緒に遊びたいです!!」
「相当頑張ってるってモルドが言ってたから、すぐだと思うよ」
「やった!!」
このご時世シャンフロ未経験っていうのもなかなかに珍しいんじゃないの?シャンフロってかなりのビッグタイトルなのに。
「あ、ルストさん、あれってもしかして……」
茜が唐突に何かを見つけたみたいで立ち止った。その視線の先には、どこかで見たことのある人影が町の出口に立ちすくんでいた。
「あれは………サイガ-0??」
「ですよね!!おーーい、サイガ-0さーん!!!」
そこに居たのは、禍々しい装備に全身を包んだ、元巨漢の男アバター・現華奢な女アバターの少女。我らがクラン
「秋津茜さんと……ルストさん?」
「うん」
「なんていうか、珍しい組み合わせですね…」
………ん?
「そう?」
「そうですかね?」
茜と目を合わせて、二人で首をかしげる。
「秋津茜さんは割と誰とでもいる印象があるんですけど、ルストさんがモルドさん以外といるのがちょっと意外というか……」
あぁ…そういう……
「最近はずっとルストさんと一緒だったので、なんかそんな気がしませんでしたね」
「確かに今まで私、モルド以外とあまり遊ばなかったしね」
というか、茜と付き合い始めてからの毎日が濃すぎてなんかずっと一緒にいるみたいな気分になってたな。そもそも茜と一緒のときに
「お二人はよく一緒に遊ぶんですか?」
「はい!!だって私達………」
「茜!!………ステイ」
「どうしてです?」
「なんでも」
「………??」
気軽に話しちゃいけない気がする。心配し過ぎかもしれないけど。もし、サンラクやオイカッツォ、それに、ペンシルゴンの耳に入ると………うん。黙っとこう。サイガ-0はペンシルゴン辺りに自分すら気づかないうちに口を滑らせそうな気がするし。
「ところで、サイガ-0はこんな所で何してるの?」
「えっと、私はサンラクくんと待ち合わせしていまして」
「ふぅん…」
サンラクとサイガ-0が二人で?なんかまたおっかないユニークでも出したのか。オイカッツォが発狂しそうだな。
「もしかして、サイガ-0さんもデートなんですか??」
「………んみ゛ゃっ!!!!!」
えっ、それどういう反応?
「何を言っているんでひゅか!?!?」
「いえ、サンラクさんとサイガ-0さんがデートする予定なら私たちはお邪魔かなと思いまして!」
「全然そんなことはないです!!」
顔を赤らめてひたすらにワタワタしてるサイガ-0。この反応はすっごい見覚えがある。私と付き合い始めてすぐの茜だ。うん。見てるだけでちょっと恥ずかしい。
「サイガ-0さんはサンラクさんが好きなんですね!!」
「ぅやあぁ………やめてください………」
「えへへ…頑張ってくださいね!!」
「うぅ…ありがとうございます…」
なるほど、これは見ていて微笑ましい。普段モルドは私達の事をこういう目で見てたのか。……そう考えるとなんか複雑な気もするな。
「……ん?私たち………
……げ。やば。
「え?どういうことですか?お二人も……デー…でぇぇ!?!?どういうことですかぁ!?!?!?」
「それは私達、付き合ってますから。えへん!!」
「むひゃぁああ!!!」
うわぁ…バレたや。まぁそのうち茜が口走りそうだとは思ったけど……
「……絶対に他の人に内緒にして。特にペンシルゴン。あと、サンラクとオイカッツォも」
「ッ……はい……」
少しサイガ-0が怯えてるようにも見えるけど、気にしない。むしろ口止めするならそれくらいでいい。
「それにしても……秋津茜さんとルストさんが……みゅぅ…」
「意外でしょ」
「はい…ルストさんはモルドさんとセットみたいなところがあったのでなおさらです」
「うん。よく言われる」
「でも、なんかいいですね、そういうの。憧れます」
そういったサイガ-0の瞳はは心なしか輝いていた。そんな視線を向けられるとやはり照れくさいものがあるが、悪い気はしない。
「私もいつか……いつ…いつ……かァェア!?!?」
サイガ-0、再び顔を真っ赤にしてフリーズ。この調子でサンラク来たときにまともに会話できるの?
「サイガ-0さん、大丈夫ですか?」
「…………ひゃい」
「ダメっぽいね」
しかもサイガ-0は一回トリップするとなかなか帰ってこれないタイプらしい。茜なんかはすぐ帰って来るんだけどね。
……お、帰ってきた?
「……すいません。取り乱しました」
「いいよ。気にしてないし」
「そうですよ!」
「ありがとうございます……」
帰ってきたものの未だに顔が赤い。なんで私達が付き合ってるって話をしてるのに私達より恥ずかしがってるんだろう。
「ちなみに…その…どんな感じなんですか?好きな人とお付き合いできるというのは」
「どんな……うぅ……」
なかなかに答えづらい質問だ。どんな…どんな感じか……
「えっとですね、一緒にいるとなんだか体がぽわーっってなって、頭がわひゃーってなって、なんか、すごいんです!!!」
「え、えっと、そうなんですか?」
あ、これ伝わってないな。でもいいや、便乗してしまえ。
「まぁ、そんな感じ」
「なんかもっとこう、ないんですか?付き合って特有の何かといいますか………」
「うーん……茜はもう私の生活の一部だとか、茜と一緒に茜のご飯を食べるのが当たり前になったとか、そんな感じのこと?」
「……ごはっ!?」
「………言っててかなり恥ずかしい。これ」
「ルストさん、私もちょっと恥ずかしいです」
「ごめん」
これはあれだ。みんなで恥ずかしがって誰も得しないで終わる辛いのだ。
「私はあれですね!ルストさんがいなかったら私陸上続けられなかったかもしれません!!」
「ちょ、茜……」
「これは、大会のときの話なんですけど………」
分かった。これ長いやつだ。それで多分ずっと私が恥ずかしいやつだ。
「私が大会で勝てなくってですね……」
「へぇ……」
「………」
「それでルストさんが駆けつけてくれまして……」
「ほあぁわ……」
「…………」
「それでギュッてハグしながら……えへへ……」
「ハグ……ほぁぐぁあっ!?!?」
「……………」
顔が熱い。まさか自分の惚気を直に聞かされるのがここまで辛いとは思わなかった。もう、恥ずかしさがすごい。
「そんなわけで、私はもうルストさんなしじゃ走る事もできないです。ルストさんのいない生活なんてもう考えられません!!………えへへ……えへぇ……」
「………茜、ストップ。恥ずかしいって」
「えへへ……えへへ……」
ほら、またサイガ-0がトリップしてる。茜の惚気は一度始まったら止まらないからやばい。私が。
「他にもですね………」
「や、ちょ………」
待って、待って茜。それ以上は本当に私が持たない……!!
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「ほぇ……すごい……ごちそうさま…です?」
「むぅ…お粗末さま……」
「えへへぇ……」
「すごいです……本当に好きなんですね……」
「……うん」
「えへへぇ………」
「すごい、すごい伝わってきました…」
「伝わってきたんですけど………」
「何か、
もうお察しかとは思いますが、今回は燈花ちゃんはお休み。その代わりに前回の短編以来妙に愛着のあるヒロインちゃんを引っ張ってきました。