いやもう2ヶ月放置してたこの作品を待ってくださった危篤な方がいるかはわかりませんが、再びこの作品に戻ってきてくださった皆さんに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます!!
内容も、ずっとここまでは書きたいというところだったので、なんとか書けて良かったです。
『彼女のことどう思ってる?』
いい人だと思うよ。一緒に遊んでて楽しい。
『……それだけ?』
それだけって……何が聞きたいの?
『例えば、女の子としてどう思ってる…とか?』
どうもこうも…僕はそういうの別に興味ないって、さっきも言ったでしょ。
『本当に?』
二人を見てれば十分おなかいっぱいだよ僕は。
『うっ……そういうのはいいから』
僕はそういうのわかんないんだって。
ただ楽しいから一緒に遊んでるんであって…
『じゃあ、もっと一緒にいたいって思わないの?』
それは思うけど、別に異性として好きとかそういうのじゃ…
『ほんとに?』
『特別な感情はみじんもない?』
『知らないことに逃げてるだけじゃないの?』
『絶対に、違うって、言いきれる?』
僕は…
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「燈花ちゃん今日もシャンフロ?」
「うん。そのつもり」
「頑張ってるね!」
「うん。もうすぐ追いつけると思うから、待ってて」
「うん!!」
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「って言ってたのでもうすぐみんなで遊べると思うんですよ!」
「うん。楽しみ」
放課後になって、今日は部活終わりに夏蓮さんと二人で帰る。夏蓮さんは補習で残っていたらしい。ネフィリムホロウをやっていたら宿題をし忘れたらしい。夏蓮さんらしいとは思うけど、宿題はちゃんとやんないとダメですよ!
「今日は何しましょうか」
「うーん……ネフホロ、シャンフロ、ネフホロ、危牧、ネフホロ……」
「じゃあネフィリムホロウやりましょう!!」
「うんそうしようぜひそうしよう」
ネフィリムホロウは難しいけど、夏蓮さんが楽しそうに遊ぶので私は好き。少しずつだけど操作も慣れてきて、とても遊んで言て楽しい。
「楽しみですねぇ……」
「うん」
早く遊びたい。そんな気持ちが先走ってはいるものの、こうして夏蓮さんと二人での帰り道というものがとても心地よくて、なかなか急いで帰る気にもならない。帰るまでも、帰ってからも幸せが待ってる。私って本当に幸せ者だ。
いつも通りに心地良い夏蓮さんの隣、でも何かがいつもと違うなと思ってふと視線を上げる。
…空が茜色に染まり始めていた。
青と茜色の絶妙なコントラストに、思わず目が奪われる。私の一番大好きな空だ。
「きれいですね、空」
「ん?………あ」
私が夏蓮さんに声をかけると、夏蓮さんは空を見上げて立ち止まった。
「これ……すご……」
普段夏蓮さんはこの時間は既に家に帰ってゲームをしているはずだ。だからこの景色をあまり見ないのかもしれない。もったいない。この時間の空はとってもきれいなのに。
「すごいでしょう?私、この時間大好きなんです」
「うん…」
珍しいものを見るキラキラとした夏蓮さんの目が夕焼けの空を反射して更に輝く。このキラキラは見た事がある。ゲームの中でルストさんがたまに見せるあのキラキラだ。
「たまには、こういうのもいいですね」
「
「はい!」
近くの公園に設置されたベンチが視界に映る。夏蓮さんに手を引かれ、二人でそこに腰掛けた。
「そういえば私達ってゲームしてばっかりで、あまりこういうデートはしてませんでしたね」
「そだね」
それにしても、デート……デートかぁ……えへへ。なんか恋人っぽくて新鮮だ。私たち、二人でもゲームしてばっかりだったからな。
「こういう景色はロボの中からじゃみえない」
「それはそうですよ」
「うん。いい」
5分、10分とただ二人で空を眺める。別にこれといって話をしていたわけではないけれど、気がついたら何十分も経ってしまったような気になる。時計を見ると全然時間が経ってないから驚きだ。ただ空を眺める。それだけの時間が本当に濃密なんだろう。
「ん〜〜〜!!葉さん達にも見せてあげたかったです!」
「葉は今もゲームの中だから」
「燈花ちゃんと一緒なんですよね」
「多分」
そういえば最近、毎日葉さんと燈花ちゃんは一緒にシャンフロやってる気がする。いや、私と夏蓮さんも確かに毎日一緒にゲームしてるんだけれども。
「二人とも、仲いいですよね〜」
「うん」
「もしかして、私達みたいに付き合ってたり……」
「……………えっ」
冗談のつもりで言ったことを否定しようとすると、言葉に詰まった。
夏蓮さんと目を合わせて、二人で目をぱちくりぱちくり。今まで考えても見なかったけど、二人って私達の知らないところで意外と一緒にいるような……
「あり……そう?」
「……なんですかね?」
思い返してみれば、二人でスイーツカフェデートも済ませてる。遊園地では私と夏蓮さんが一緒にいる間は葉さんと燈花ちゃんは二人きりでお化け屋敷や観覧車を楽しんでいた。いい雰囲気になっていたとしても全然不思議じゃない!?!?
「……え………え?」
「いや、でも……」
そもそも二人ともそんな風な事一切言ってなかったし……もしかして私達に気を使ってただけ?いや私の考え過ぎなのかな?いやでも……
「………帰って聞き出す」
「私も明日燈花ちゃんに……!!」
一瞬だけぐわーーって探究心が盛り上がるけど、すぐに冷静な思考が追いついてくる。『二人は私達の関係に何も口を出さずに見守ってくれたよね?』………でもぉ!!
「気になる……気になるんですけど……!!」
「やっぱり様子見する?」
「どうしましょう…!!」
「じゃあ、それとなく」
「分かりました!それとなーくですね!」
それとなくってどんな感じだろう。とりあえず、さりげなく…少しずつ……って感じでいいのかな?
「……それとなーく」
「……それとなーくです」
決してばれないように……葉さんたちに気を使わせちゃわないように……。
それとなーく
それとなーくです……
「葉、日暮さんとはどうなの?」
それとなくってなんだっけ!!!!私分からなくなりつつありますよ!!!!
「ん?どういう事?」
「最近葉さんと燈花ちゃん、よく一緒に遊んでるなぁってさっき夏蓮さんと話してまして……」
「うん。確かにそうだね」
「で、どうなの?」
「ど、どうなのって……?」
明らかに困惑している葉さん。それとなーく作戦失敗ですね!どうしましょう。
「もしかしたら、お二人が既に私達みたいに……」
「付き合ってるんじゃないの?」
「………はい?」
夏蓮さんが一切止まる気配がない。こういう夏蓮さんは珍しいけど、かわいいので好きです。
「いやだから、日暮さんと葉が…」
「聞こえてる聞こえてる。そのうえで何言ってるのかわかんないんだよ!」
葉さんは話を呑み込めていないのかな?そんな難しい話じゃないけど。
「だって僕そういうの全然わかんないし、そもそもそういう事気にしたこともないし、二人が恋愛脳になりすぎてるんじゃないの?」
確かに、葉さんの恋バナって聞いたことない。好きな人とかもいたことないんだ。
「女子ってみんなこんな感じですよ?」
「…そーだそーだ」
「…少なくとも夏蓮は女子間でこういう話したことないでしょ」
「…そんなことない」
「僕と付き合ってるのか聞かれて否定するくらいでしょう?」
「まぁそうだけど」
夏蓮さんはずっと葉さんと一緒にいるからそういう浮いた話も出ないんだろうな。私もお二人と知り合う前から知っているほどに名前が知れ渡っていたぐらいだったし。
「夏蓮が
そう言い切った葉さんに少し違和感を覚えた。多分、嘘はついてないと思う。本当に興味ないのかもしれない。だけど
だから。
「葉さん、楽しいですよ!恋!!」
「それは二人を見てれば十分伝わってくるよ」
私は、葉さんの背中をそっと、押してあげたいなって思った。
なんかこの小説書くと実家のような安心感がありますね。
やっぱここが私のマイホームだった……??