緋色の鳥に憧れて、赤とんぼは今日も空を翔ける   作:chee

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お久しぶりです。(そんな久しぶりじゃない)

感想とかでモチベ湧いたので書きました。

また感想とかください。


新米カップルのVRデート 上

夏蓮さんに思いを告げた翌日、私はルストさんとシャンフロ内で遊ぶという約束をしたらしい(実はあんまり覚えていない)から、シャンフロにログインした。

 

「おぉ。これは、秋津茜殿。なんだか久しぶりな気がするでござる」

 

「あ、シークルゥさん。お久しぶりです」

 

そういえば、ここ数日ログインしていなかったな。

 

「シークルゥさん、新大陸の前線拠点まで転移お願いできますか?」

 

「わかったでござる」

 

 

ラビッツの風景から前線拠点の風景へと視界が瞬時に一転する。少し見回して見ると、何やら話をしているらしい二人組を見つけた。

 

ルストさんとモルドさんだ。

 

ルストさんを見る。アバターがリアルの夏蓮さんに似ているから、どうしても昨日のことを思い出しちゃってすごい恥ずかしい。あ、リアルと全く同じ容姿でプレイしている私が言えることじゃないか。とりあえず、話しかけよう。

 

「お、おはようございます!!」

 

ルストさんと目が合ってちょっと、いや、すごいドキッとする。

 

「うん……おはよう」

 

「おはよう。じゃあ僕はもう帰るよ」

 

私とルストさんに気を使ったのか、一人帰ろうとするモルドさん。

………ってちょっと待って!!今ルストさんと二人きりにされちゃったら!!

 

「モルド、待って」

 

「ん?何でさ。デートなんでしょ?」

 

思考が止まる。

 

 

デート!?!?!?!?

 

 

まぁ、いや、そうなんだけどもさ、なんかこう、言語化されると照れるというか………

 

「……そういうこと言うな。っていうかモルド帰ったら多分私、何もできなくなるから」

 

「わ…私からもお願います!!私にはまだ二人っきりは早いというか………」

 

ほら、私も何もできなくなっちゃうから…

 

「……このヘタレカップル」

 

 

……カップル!!!

 

 

そんなこと言われると余計に意識しちゃって…もう、駄目かもしれない。

 

「そういう事なら一緒に行くけど……言ってくれればいつでもいなくなるからね?」

 

「……それでいい」

 

よかった。これでルストさんといて緊張でテンパっちゃってもなんとかなりそう。多分。それにしても………

 

「……えへ」

 

「茜、どうしたの?」

 

「ルストさんも意識してくれてるんだなって思ったら……」

 

「………!!!…………!!!!!」

 

どうしよう、すごい嬉しい。元々ルストさんの事を私が一方的に好きなだけだと思ってたから、ここまで意識してくれてるのは本当に意外で、もう、とにかく、嬉しい。

 

「(……やっぱりこれ、すごい居心地悪い)」

 

モルドさんがなにか言ったような気がしたけど、声が小さくてよく聞こえなかった。

 

「それで茜、今日は何するつもりなの?」

 

「えっと、お二人がやりたいことがなければとりあえず新大陸の行ったことないところに行ってみようかなと」

 

「わかった。そうしよう」

 

「僕もそれでいいよ」

 

「じゃあ……樹海を越えた先にある山岳地帯、行ったことあります?」

 

「ないよ。そこ行こうか」

 

「はい!」

 

と言う訳で、今日の予定がきまった。

 

 

今日はみんなでピクニックです!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前に広がるのは鬱蒼とした森。山岳地帯に行くには、まずこの広い樹海を抜ける必要がある。樹海エリアは未だにマッピングが終わってないないとても広いエリアで、強い敵もたくさん出てくる。私は新大陸に来てから一回走り抜けたことがあるけど、あの時は走るのに夢中で道とかは覚えていない。

 

「とりあえず、動けて回避手段もある茜は前衛。純魔ビルドのモルドは後衛。私はバランスを取りながら弓で遊撃って形を取ろうと思うけど」

 

「妥当だね」

 

「わかりました!」

 

「茜は前衛とは言ってもあまりVITには振ってないだろうから、受けきれないようならすぐに回避して後ろに敵を流してもいいから。ある程度は私はカバーする」

 

「了解です!!」

 

ルストさんの指示で作戦を確認していく。こういう時ゲーム歴の長いルストさんは本当に頼りになる。恋人の贔屓目を抜きに見てもかっこいいと思う。

 

「とりあえず、ティアプレーテンを目指そう。そこで一回ログアウトして昼食休憩を取るつもり」

 

「じゃあ、行こう」

 

そして私達は歩き出す。記念すべき初デート。私とルストさんの思い出の最初にふさわしいいい時間にしよう。絶対に。そう考えると、俄然やる気が湧いてくる。

 

少し歩いていると、早速モンスターが現れた。

よーし、頑張って倒しちゃおう!

 

 

「【竜威吹】!!わあぁぁーーーーーーっっ!!!!」

 

 

 

 

「……茜、張り切りすぎ、一旦落ち着いて」

 

ふと視線を上げると、直線状に焼け野原と化した樹海の地形を見て、ルストさんが苦笑いを浮かべている。

 

「まだ始まったばっかりだから。謝罪砲は温存しておいていいよ。……まぁ、張り切る気持ちも分からなくはないけど」

 

「………!!!」

 

うぅ…やっぱり私浮かれちゃってる…ちょっと恥ずかしい。

 

でも、どうしても浮かれちゃうよ、こんなの……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「予定より早くティアプレーテンついてしまった」

 

「早い分には問題ないんじゃない?」

 

「道中で湧いた敵は全部茜が瞬殺してくれたからね」

 

「恥ずかしいのでその言い方やめてくださいぃ…」

 

「茜らしくて、良かったと思うよ」

 

あーもうルストさんすぐにそういう事言う!!

私が浮かれちゃうのも全部ルストさんのせいだ。

 

「と…とりあえず、宿屋に行きましょうか」

 

「うん」

 

宿屋はすぐに見つかった。ティアプレーテンの街は前に見たときよりずっと整備されていて、いろんな生産職のプレイヤーさんの頑張りが伝わってくる。

 

「じゃあ、一時間半後に集合でいい?」

 

「はい!」

 

「ん?ちょっと長くない?」

 

「そんなことない」

 

「そう?わかった。じゃあ一時間半後ね」

 

モルドさんがログアウト用のベッドがある部屋に消えていく。そしてルストさんと私はまた別の部屋へと入った。一応ここはゲーム内だから、その……あの……そういう…事はできない様になっているけれど、世界観とかを守るために性別で部屋が分けられているみたい。

 

 

 

……それはつまり、私とルストさんが部屋に二人きりになるわけで。

 

 

 

「ねぇ、ログアウト前にちょっと話さない?」

 

「う、ひゃい!!」

 

「…なんか緊張してる?」

 

「ほら…二人っきり…ですよ?」

 

「…………」

 

立ったままフリーズするルストさん。余裕そうに見えたルストさんも意外とそうじゃないみたい。かわいい。

ちょっと不自然な動きでベッドに腰掛ける。さっきまでの頼れるかっこいい姿とのギャップが、本当にかわいい。

 

 

「……茜はさ、どうして私に告白したの?」

 

「好きだなぁって思ったからですよ」

 

それ以外に理由なんてあるんだろうか。

 

「何で私を好きになったの?痴漢を助けた件は完全な偶然。他になんかあるんじゃないの?」

 

「うーん…なんでですかね?」

 

私にもそれはわからない、けど、一つだけ思い当たるとすれば………

 

「……隣で戦ってくれたから、ですかね」

 

「どういうこと?」

 

「クターニッドさん、ジークヴルムさん、どっちも強敵で、ルストさんがいなきゃ勝てませんでした。もちろんクランの皆さんのおかげで勝てたっていうのもあるんですけど、ジークヴルムさんの時は一緒に空を飛んで戦ってくれてたのが、すごい嬉しかったです」

 

やっぱり、これな気がする。

 

「私、一人だと失敗することが多いんですよ。だから、ルストさんといるとすごい心強いと言いますか、とりあえず、ずっと一緒にいたいんです」

 

うわ、ちょっと語りすぎちゃったかな…恥ずかしい。

 

「……ありがとう。私は、まだよくわかんないけど、茜と一緒にいるのは嫌いじゃないから」

 

「………恥ずかしいからもう落ちる」

 

そのままルストさんはログアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恥ずかしいのはこっちなんですけど!?!?!?




やっぱりシャンフロ二次創作なんだからシャンフロ内描写は必要だよね
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