上弦の白兎 作:ヨーギラス
僕は
「驚かせてしまってすみません、魔石を落とされたので・・・」
給仕の彼女はそう言いながら小さい魔石を差し出してくる。
「そうでしたか・・・ありがとうございます・・・」
「私はシル・フローヴァと申します」
「それはご丁寧に。僕はベル・クラネルと言います」
そうやって互いに自己紹介を済ませると記さんがこう言ってくる。
「よかったら冒険後の食事に私の働いているお店にいらして下さい!!」
「お店ですか・・・?」
「はい、「豊饒の女主人」というお店です。料理もお酒も美味しいですから!!」
「それは楽しみだ」
「お待ちしております」
僕はシルさんと話した後、
しかし、僕には気になることがあった。
それは・・・。
「なんで女神が町娘のフリをしているんだ?」
神のやることは僕達下界の住人には理解が及ばないことを改めて思うのだった。
そうして、
「すみません」
「はーい、本日はどのようなご要件でしょうか?」
受付で声を掛けると対応してくれたのはエイナさんの友人であるミィシャ・フロットさん。
「あっ、エイナの弟くんか。今日はどうしたの?」
「弟ではありませんが、報告がありまして・・・」
「えっ、ダンジョンでなにかあったの?」
「いえ、
「そっか、
ミィシャさんの大声によって僕の
ベル・クラネル Lv.2
それは
二十五階層にてブルークラブを両断する。
「慣らし終わった」
そのブルークラブを切ったことで完全にブレは収まった。
しかし、ボクの心には物足りなさがあった。
すると、僕の眼に下層に存在する
下層の情報については他の上級冒険者の喋っている内容を傭兵時代のクセで盗み聞きしたものだ。
「ちょうどいい小遣い稼ぎになるか」
群生場所から少し採取させてもらい、無限城に収納する。
そして、更に下層へと進んでいくのだった。