上弦の白兎 作:ヨーギラス
エイナさんに辛辣な言葉を掛けた翌日、僕は
「少し厳しく言い過ぎたか」
昨日の発言を思い返し言い過ぎたかと考えてしまうがそれは杞憂だと解った。
何故なら、彼女は何故かスッキリとした顔持ちで僕の前に現れた。
「ベル君、私折れないからね」
「ふっ、重畳」
エイナさんの言葉に僕は思わずそう言った。
「それで今日は何処まで行くつもりなのかな?」
「当面は二十階層から二十四階層を中心に行きます」
「そっか、気をつけていってきてね」
「えぇ」
そうして、僕はダンジョンに向かうのだった。
その日の夜、
「神様、こんな遅くにどちらへ」
「あぁ、
「ほう、では護衛を・・・」
「心配しなくても大丈夫だよ。後、ボクは何日か留守にするけどベル君大丈夫だよね」
「えぇ、楽しんでらして下さい」
「うん、いってきまーす!!」
こうして、神様は出かけられた。
夜空に月が浮かび、この迷宮都市・オラリオを静かに照らしてくれている。
『本日はよく集まってくれたな皆の者!!俺がガネーシャである!!さて、積もる話もあるのだが今年も例年通りに三日後には
今回の
僕はいつもの服装に上着を着ただけの恰好で、持参した
「アンタ、あの頃と何にも変わらないわね」
「!?」
突然、背後から声をかけられた事に驚いて喉を詰まらせてしまうけど、水を飲んで流し込んだ。
「ぷはぁっ、急に驚かさないでくれよヘファイストス!!」
後ろを振り向くと、僕が展開にいる時からの神友である鍛冶神ヘファイストスが呆れた表情をしながら立っていた。
「まぁ、元気そうで何よりだわ。ヘスティア、アンタもファミリアを持つ事になったんだからちゃんとした振る舞いをしなくちゃダメよ」
「それくらいは僕だって分かってるさ。でも、こればっかりは仕方が無いじゃないか、僕の所は零細ファミリアなんだからさ」
「何言ってるのよ、
「うん、そうだね・・・」
ヘファイストスの的確な指摘にボクはえも言えぬ気持ちになってしまう。
「ねぇ、二人だけで話さないで頂戴。一緒に会場を見て回りましょうって言ったじゃない」
そう言って言いながらヘファイストスの隣から現れたのはオラリオ最強の一角である【フレイヤ・ファミリア】主神のフレイヤだった。
「ゲッ、フレイヤ何でここに!?」
「あら、ヘスティアお久しぶりね」
ボクの言葉をスルーしたフレイヤはそう言って来て、ヘファイストスがこう続けて来た。
「さっき会場の入り口で偶然出会ったのよ、それで一緒に会場を回る事にしたのよ」
ヘファイストスは軽いノリでそう言って来るが己の苦手としているフレイヤが目の前にいるだけではなくて、その
「それにしても、フレイヤが参加してくるなんて何時ぶりかしらね」
「さぁ、そんな事一々覚えていないわ。強いて言うなら気分が乗らなかったって所かしら」
ヘファイストスの問いに
「それにしても、ヘスティアかなりめかし込んでるじゃない」
フレイヤがヘスティアの方を見てそう告げる。
そう、今回の
「うん、ベル君が用意してくれたんだ」
「そう、いい子なのね」
ヘスティアの言葉にフレイヤは笑みを浮かべる。
そこへもう一つの最強派閥の一角【ロキ・ファミリア】主神であるロキがやって来る。
「おーファイたん、フレイヤ!!それからドチビーって何やねんその高そうなドレスは!?」
「登場と同時に騒がしいなぁ、君は」
ロキの参加によって