上弦の白兎   作:ヨーギラス

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黒い影

神の宴翌日になって言われていた通り神様は何日か留守にするため今日からは僕だけの生活が始まる。

 

「昔に戻ったみたいだ」

 

そう零しながら僕はダンジョンへと向かうのだった。

 

 

 

ここは【ヘファイストス・ファミリア】主神執務室。

 

「ちょっと何時までそうしているつもりよ」

 

総言葉を発するのは【ヘファイストス・ファミリア】主神ヘファイストスであり天界からのヘスティアの神友である。

 

「アンタが初めて出来た眷族(こども)に入れ込んでるのは解るけどそこまでする必要があるのよ・・・」

 

「ヘスティア」

 

そう、ヘファイストスが語りかけていたのは【ヘスティア・ファミリア】主神ヘスティアだった。

 

「うん、必要なんだ」

 

「・・・・・・・・・それに何よその格好は」

 

「土下座、タケに教えてもらった」

 

ヘファイストスは嘆息する、こんなことをするヘスティアにも、土下座を教えたタケミカヅチにも。

 

「なんで私の打った武器が必要なのよ、あなたの眷族ベル・クラネルはLv.2の上級冒険者なのよ」

 

「あの子にはもっと大きな苦難が押し寄せてくる気がするんだ、それを打ち払うために力をあげたいんだ」

 

「力って言うなら既に神の恩恵(ファルナ)があるじゃない」

 

「それだけじゃ足りない」

 

「!?」

 

ヘファイストスの言葉にヘスティアははっきりと答える。

 

「これはとても信用ならない神の予感だけどね、とてつもなく黒い存在の影を感じるんだ」

 

「!?」

 

その言葉に信憑性はない、しかしヘスティアの口から発せられた「黒い存在」という言葉にヘファイストスは背中に冷たいものを感じた。

 

その言葉を聞いた後、ヘファイストスは目を閉じ思考し答える。

 

「ヘスティア、私は・・・」

 

 

 

「ぐぎゃああああああああああっ!!」

 

ダンジョン十九階層にて魔石を集める僕は一人のサポーターを連れている。

 

「ベル様、凄いです。中層のモンスターをもろともしないなんて!!」

 

「そうでもない」

 

そのサポーターの名前はリリルカ・アーデ、ダンジョンに向かっている時に自分を売り込んできたサポーターだ。

 

「回収を頼む」

 

「はい、任せて下さい」

 

リリルカを雇ったのには理由がある、それは換金のときに大量に持ち込むのだが一人で稼ぐ量を超えすぎているからだ。

 

まぁ、別に気にしてなかったが面倒事を避けるなら早いほうがいいと雇い入れた。

 

それにリリルカを雇い入れたのにはもう一つ理由がある。

 

それはなにか後ろめたいことを隠していることがあると感じたからだ。

 

それを知るために今は関係を深くしようと思う。

後出しですみませんが、ヘファイストスはベルに武器を

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