上弦の白兎   作:ヨーギラス

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お久しぶりです!!

期間が開いてしまいまして申し訳ありません。

これからも楽しんで頂けたら幸いです。


邂逅

十三階層を降りて十四、十五、十六階層へと降りて来て僕は十七階層にへと降りて来た。

 

一層に気を引き締めながら先へと進んでいくと、三匹のミノタウロスが現れる。

 

「「「ヴモオオォォォォォォォォッ!!」」」

 

三体同時に咆哮(ハウル)を仕掛けてくるが、吼える際に晒された首に向かって刀を振るい、切り落とした。

 

「level2のモンスターであってもこの程度なのか・・・。呼吸を使うまでも無い。」

 

どこか冷めた様子でミノタウロスの魔石とドロップアイテム(ミノタウロスの角)を見た後、回収して先にへと進んでいく。

 

そうやって歩いて行くと、一番奥までやって来ると巨大な壁がある大広間らしき空間に辿り着いた。

 

「ダンジョンにも綺麗な場所が存在しているんだな。」

 

そんな暢気なことを言っていると、その大壁に大きな亀裂が生じる。

 

どうやら、今までのモンスターとは毛色が違うものが出て来るようだな。

 

そう考えながら僕は刀を抜刀し、臨戦態勢に入る。

 

雄叫びと共に壁を破壊しながら産まれてきた巨人型のモンスターは僕のことを視認すると拳を作り、振り下ろしてくる。

 

その事に対して僕は慌てることなど無く、モンスターの方にへと駆け出した。

 

駆け出した俺の後ろで振り下ろされた拳が地面へ激突し、粉砕音と共に爆風が吹いた。

 

後ろから迫る爆風を利用して僕は移動速度を速め、足下に辿り着く。

 

その瞬間、刀が巨大化し刀身も三叉に分かれると技を放った。

 

【全集中月の呼吸 捌ノ型 月龍輪尾】

 

技を放つと、モンスターの足は見事に切断された。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!?」

 

足を一本失ったモンスターは悲鳴に似た声をあげながら地面に倒れ込み、そのモンスターに対してうるさく思った。

 

倒れ込んだモンスターはなんとか起き上がろうとする。

 

そんな事はさせないと僕は続け様に技を放っていく。

 

【全集中 月の呼吸拾ノ型 穿面斬・蘿月】

 

回転鋸の様な形状の斬撃横に複数並べて放たれたその攻撃はモンスターの身体を斬り刻んでいく。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!?」

 

またも悲鳴に似た声を上げるモンスターに対して僕はこう呟いた。

 

「耳障りだ。」

 

その一言と共にモンスターの首を落とすために渾身の力を込めて刀を振り下ろした。

 

ザシュッ、その音と共にモンスターは魔石とドロップアイテム()を残して消えたのだった。

 

そ僕は琵琶を取り出すと、べんっという音と共に魔石とドロップアイテムを無限城にへと送り込むと、更に下の階層へと進んでいく。

 

大広間にあった穴の先へ行くと、そこは緑が豊かな空間が広がっていた。

 

「ダンジョンにもこんな場所があるんだな。」

 

予想とは違った十八階層にそう声を漏らしながら僕は足を進めていく。

 

すると、あることに気づいた。

 

「モンスターが現れないな。」

 

そう、この十八階層に入ってからモンスターに一向に現れない。

 

その事に疑問を抱きながらも先へと進んでいき、下の階層に降りる穴を見つけた僕は躊躇無く先にへと進んでいく。

 

穴を抜けた先に広がる光景は密林(ジャングル)様な光景だった。

 

傭兵時代、生い茂る木々の間を駆け抜けて敵を屠ってきたことを思い出す。

 

その土地の兵は地形を利用して白兵戦など仕掛けてきたりして苦戦したが、最後は破壊殺でねじ伏せたことを思い出した。

 

「ここからはより一層周囲を警戒しないとな。モンスターが隠れる場所も多そうだ。」

 

そう言いながら先に進むと、宝石が実る木を発見した。

 

「へぇ、宝石が実るなんて本当にダンジョンは不思議だなぁ。それに、あれなら神様の手土産に出来るな。」

 

そんな暢気な事を言いながら木に近付いていくと、翼を生やした緑色の鱗を持つ蜥蜴が現れた。

 

「差し詰め、宝石の木を守る番人と言ったところかな。」

 

そう言いながら僕は手に十字槍を持ち、こう言った。

 

「哀しいなぁ、必死に守ろうとしているのに倒されてしまうと言うのは。」

 

そう言うと、僕は槍の石突で蜥蜴の下顎を殴って上体を起こし、胸の辺りを刺し貫くと、魔石にへと変わった。

 

僕は魔石を回収し、蜥蜴が守っていた宝石を全て回収した。

 

全て回収し終えた僕は槍と入れ替わりに琵琶を取り出し、さっきと同じように膨れ上がった袋と空の袋を交換する。

 

「今日はこのくらいにして戻ろうかな。」

 

そう言いながら僕は今来た道を引き返していく。

 

そうして、魔石やドロップアイテムを集めながら五階層まで戻ってくるとなにやら騒がしい気配を感じた。

 

すると、目の前にミノタウロスが現れた。

 

「ヴヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

咆哮(ハウル)を上げながら迫ってくるミノタウロスに対して僕は抜刀して頭から一刀両断すると、魔石とドロップアイテム(ミノタウロスの角)を落として消え去った。

 

それらを回収していると、後ろから話しかけられた。

 

「あの、ミノタウロスを見ませんでしたか?」

 

そう言って来るのは長い金髪に金の目をした少女だった。

 

僕はすかさずこう言った。

 

「あぁ、ミノタウロスでしたらこれですが。」

 

そう言って僕はミノタウロスの魔石と角を見せる。

 

「!! ごめんなさい・・・。」

 

突然の謝罪をしてくる少女に対してぼくはこう問いかける。

 

「何故、謝られるんですか?」

 

「実は、このミノタウロスは私のいる派閥(ファミリア)が逃がしちゃって・・・。」

 

そう言ってくる少女の言葉を聞き、僕は理解した。

 

恐らく、ミノタウロスが上層までやって来る出来事が中層で起こったと言うことだ。

 

「別に気にしませんよ。」

 

「えっ」

 

僕がそう言うと、少女は戸惑った声を出す。

 

「力が無ければ飲み込まれてしまう、そういった場所なんですよ、ダンジョン(ここ)は。」

 

僕はそう言ってその場を立ち去るのだった。

 

 




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