空に輝く音速の矢(ソニックアローズ)   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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春は出会いの季節でもあり別れの季節でもある…
という訳で今回は出会っても別れてもいませんがやさしいせかいな回です。

ではごゆっくり、見ていってください。


第4話

 

「~~♪」

 

そう私は鼻歌を歌いながら、乗機である飛燕の清掃をしていた。

今日は隊長の発案で、統括班長である植田二佐に、サプライズありがとうパーティーをすることになったのだ。

そのために今、隊長と副隊長である鳥居三佐と宮本三佐が花束を買いに出ており、ターゲットの植田二佐は今、基地司令と会議中だ。

 

そんな今、何故私……と尾島一尉と船戸一尉で飛燕の清掃をしているかと言うと、どうせならサプライズ後に我らが乗機である飛燕の前で写真を撮ろうという話になったからである。

 

「ふぅ、この辺でいいでしょう、そろそろ隊長たちが帰ってくるはずです」

 

そう首筋ににキツネを乗せたまま清掃をしていた尾島一尉が清掃を終えて、紅茶を入れてきてくれた。

 

「流石、元RAFの英国機乗り、紅茶の腕がいいですね…僕なんてインスタントコーヒーとかの楽に作れるのしか作れないのに」

 

「またまたご謙遜を、船戸一尉の容れる緑茶も美味しいですよ」

 

「あれは元の茶葉がいいんですよ、僕はただお湯を注いでるだけです…ところで伊地知さんと坂本さんは?いつの間にか清掃せずに居なくなってましたけど」

 

「ああ、彼らなら向こうでキャッチボールをしてましたよ、それはもう楽しそうに罵倒し合いながら」

 

「ば、罵倒し合いながらですか……」

 

そう少し引き気味に私が言うと、2人は軽く笑って、

 

「だってあの二人ですよ?喧嘩するほど、と言うやつです」

 

「ですね、よく飛びながらも3番と6番は喧嘩…というか野球の話をしてますし、仲は悪くないですからね」

 

そう言われ、「確かに」と思わざるを得なかった。

まあ、その中でも口論の絶えないのは1番機である鳥居三佐と3番機の坂本一尉なのだが。

…まあ、なんだかんだ言って仲はいいのだろう。

多分。

 

「さ、そろそろ時間ですね、事務所の飾り付けもしちゃいましょう」

 

「ですね、秋本さん、デザインの監修は任せましたよ」

 

「ええ!?私ですか!?」

 

「はい、私たちよりも多分センス良さそうなので」

 

そう無茶ぶりを振られ、私はビックリしながらも、与えられた仕事をこなすことにした。

 

数分後、そこには綺麗に飾られた事務所と、クラッカーに驚いて固まる、植田二佐の姿があった。

 

「え?え?なにこれ?え?」

 

そう困惑し続けている植田二佐を見て全員で笑いながら、隊長から順に、一言づつお礼の言葉を送り始めた。

 

「もうかれこれ5年は一緒に飛んでるな、いやー、時が経つのは早い早い。Koboから隊長職を引き継いだソニアロはこれからもしっかり運営していく、これからもよろしくな!」

 

「ソニックアローズ5年目、おめでとうございます。これからも辛いことなどがあるでしょうが、頑張ってください、応援してます」

 

「頑張ってもっと認知される部隊にしてくださいよ、応援してるんで」

 

「柵外から見るようなアクロ部隊とは違って拍子抜けしたかも知れませんが、これからも隊員と仲良く『クソ喰らえ!』の精神で頑張ってください」

 

「統括班長の職務は大変でしょうが、これからも頑張ってください、大変な時は隊員もバックアップします」

 

「かれこれソニアロは5年も続いてる。これからも辛いことはあるだろうが意地でも耐えろ。辛くなったら仲間である俺たちを頼れ。そうすれば大丈夫だから!」

 

そう1番機から6番機の皆さんの言葉が終わり、私の番となった。

正直、ソニックアローズに来てまだ日も浅いので皆さんよりも浅いお礼になるが、しっかり言葉を選び、脳内で文章を作っていた。

 

「えーと……私はまだソニックアローズに来て日も浅く、まだまだ未熟ですが、統括班長の植田二佐を始めとする皆さんのお陰でなんとかここまで来れてます、ありがとうございます!」

 

そう言ってお辞儀をすると、どこからともなく笑いが起きた。

少し困惑していると、鳥居三佐が、

 

「全員に向けてのお礼の言葉か、Tidoらしいな!」

 

と、言ってきた。

そこでさっきの自分の言葉を思い返してみると、確かに統括班長向けと言うよりは、ソニックアローズの皆さんへ向けた言葉だったことに気づき、少し顔が熱くなるのがわかった。

 

「さて!じゃあTank!花束を!」

 

そう鳥居三佐が言い、宮本三佐が奥の方から花束を持って来た。

そしてそれを植田二佐に渡すと、植田二佐が、

 

「…ありがとう、お前らのおかげでここまで来れてる、これからもよろしくな!」

 

と、言ってきた。

その後は言わずもがな、缶ビールや日本酒での飲み会が始まり、これがこの人たちの最大の照れ隠しなんだな、と思わされた。




今回の話のネタとしては、植田二佐のモデルの人が自衛隊に入隊しまして、ソニアロから旅立ったので書いてみました。
お礼の言葉は隊長がつくったビデオメッセージの言葉を改変しましたw

ちなみに過去書いて投稿した中で過去最短だと思います()

ではまた次回!
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