空に輝く音速の矢(ソニックアローズ)   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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この小説ではお久しぶりです。
かなり前にソニアロも配置転換とかで人員が変わったのに隊長が小説の方を更新してくれなかったので日にちが開きました(責任転嫁)

今回も身内ネタ豊富となっておりますが、今回もごゆっくり、見ていってください。


第6話

某日、僕たちはラバウルに向け、地形偵察任務を行うことになっていた。

 

「Track tower , Lark 02 request take off.」

 

『Lark 02, Track tower ,cleared to take off. Good day.』

 

「Good day. さて、牧野、ラバウルまで出発しようか」

 

「Roger that. でもなんで地形偵察任務なのにこんなにも荷物積んでるの?」

 

「…上の人たちがついでに積んでけって」

 

「そっかー……」

 

そんな事を言いながら、僕たちはラバウルまでの進路を取った。

 

~~~

~~

 

「プレイボール!」

 

そう審判の声と試合開始のサイレンの代理として空襲サイレンが響き、私たちは試合を始めた。

試合というのも、今日は業務時間中に、飛行要員と整備士の人たちとの親睦を深めるため、伊地知一尉と坂本一尉の提案で、野球をする事になったのだ。

正直業務時間中にするのはどうかと思ったが、統括班長と隊長が「いつもの事だからへーきへーき!」と、満面の笑みで言ってきた。

 

なら大丈夫なのだろうと思い私も野球に参加しているのだが、野球なんてやった事がないので、まともにボールは投げても届かないし、バットにボールも当たらなかった。

まあ他の人たちも似たようなもので、伊地知一尉と坂本一尉のせいで慣れている他のソニアロの人たち以外はあまり打てていなかった。

やがて8回裏あたりに差し掛かった頃、上空を1機の一式陸攻が飛行して行き、それを目で追いかけていると、カァンといい音と共に、私の視界にボールが入ってきた。

 

「あきもっちゃん!そっち行ったぞ!」

 

「え、あ、はい!」

 

そう言いながら、私はフライボールを取るために構え、着弾点を予測しながら後退して行った。

そしてキャッチしようとした時、唐突に風が吹き、ボールを流してしまい、そのままボールが私の顔へとクリーンヒットしてしまった。

 

「いぃぃいったぁ………!」

 

そう言って顔を抑えてしゃがみこんでいると、私の近くに落ちたボールを投げ、ランナーをアウトにした尾島一尉が、私の肩を叩いて、

 

「大丈夫ですか?」

 

と、声をかけてきてくれた。

 

「は、はい…大丈夫です………」

 

「ならよかったです、ランナーはアウトにしておきましたので、ミスは気にしないでください」

 

「ありがとうございます、助かりました」

 

そう会話を交わし、その回を終えてチェンジし、1点を追う形で私たちの攻撃が始まった。

バッターは鳥居三佐だ。

 

「ストゥゥゥゥライィィィィィィィクッ!トゥー!」

 

「クソっ!当たんねぇ!」

 

「ストゥゥゥゥライィィィィィィィクッ!バッターアウッッッッッ!」

 

そう三球すべて空振り、次は伊地知一尉の番になった。

初球でカキィンといい音をたてて一尉はボールを打ち返すと、ボールはそのまま森の中へと飛んで行き、文句なしのホームランとなった。

続いて宮本三佐の番になると、今度はその伊地知一尉の打球を遥かに超えるホームランが放たれ、試合はそのまま勝利に終わった。

 

「はぁぁ…なんであのタイミングで2人ともホームラン打てるんだよ…俺は空振りなのに」

 

「練習の違いでしょ」

 

「パワーの違いですかね」

 

そう鳥居三佐は軽く返答され、そっかー…と言ってうなだれていた。

どうやらいい所を持っていかれたのが相当悔しいらしい。

そんな鳥居三佐を見て苦笑いしつつ、私はさっきから感想戦を繰り広げている植田二佐と尾島一尉、船戸一尉の話を聞いていた。

 

「いやぁ…秋本さんがフライボールを顔面ヒットした時は塁に出られると思いましたが何とかなるものですね、あのランナーの驚愕した顔は実に愉快でした」

 

「あぁ…それは愉快ですね、僕もピッチャーやってて打たれた時はあちゃーって思いましたがアウトになってるのを見て愉悦に浸ってました」

 

「俺も3塁守ってたが、挟撃ができた時は実に楽しかったな、思わず笑いが出ちまった」

 

「ああ、伊地知さんと一緒にニッコニコの笑顔で追いかけてましたね、アレは楽しそうでした」

 

そんな会話を聞いて更に苦笑いしていると、それに気づいた宮本三佐が声をかけてきた。

 

「どうしました?さっきから濃いカフェイン泥水を飲まされたような顔をして…」

 

「い、いえ…なんでもないです……」

 

そう私が言うと、見ていた方向を見て察したのか、宮本三佐はあぁ…と言い、

 

「2、4、5、6、統括班長はドSで有名ですからね、統括班長はドMも極めてますが」

 

「え、えぇ……」

 

そんな会話をしていると、事務所のドアがノックされ、多くの荷物を持った2人のパイロットがやってきた。

 

「おお!川村に牧野じゃないか!久しぶりだな!」

 

そう植田二佐が言い、その2人の元へと歩み寄っていった。

どうやら、顔見知りのようだ。

 

「お久しぶりです、偵察任務のついでに輸送を頼まれまして。その物品を渡していってるところなんですよ、はいこれ植田二佐の注文してたカメラのレンズと、尾島一尉の注文してた狐のご飯です、その他物品は牧野の持ってるダンボールに入ってます」

 

「おお、助かる」

 

そう植田二佐が言うと、そのまま3人で雑談を始めてしまった。

 

「あのー、船戸一尉、あの2人はご存知ですか……?」

 

「いや、よくは知らないんですけど、川村さんは先代の5番機として活躍してたって聞きました。尾島さん、牧野さんは知ってたりします?」

 

「いやぁ、知らないですね…話を聞いてる感じ、ラバウル所属のパイロットだったっぽいですが」

 

そんな会話をしながら船戸一尉と尾島一尉は伊地知一尉の方をじーっと見ていた。

 

「え?何?なんで俺じーっと見られてんの?」

 

「だってソニアロ歴長いから……」

 

「いやそうだけどなんで俺…?」

 

「近くにいたから……」

 

そう私除く3人で軽く会話した後、伊地知一尉はあの2人について教えてくれた。

どうやら問題を起こして偵察部隊に飛ばされた問題児らしい。

その問題の内容は忘れたそうだが、そもそもその2人の説明を伊地知一尉がしてくれた頃には尾島一尉は狐のご飯を受け取りに、船戸一尉は注文してた次世代電動ガンが届いたと聞いてテンションが上がって私以外誰も聞いていなかった。

……最近伊地知一尉の扱いが雑くなってる気がするのは私だけだろうか。

 

そんな事を思っていると、植田二佐に電話がかかり、植田二佐は真剣そうに誰かと通話していた。

 

「…はい、わかりました、ではこれで失礼します。……おい!ソニアロ全員集合!川村と牧野にも関係がある!」

 

そう植田二佐から号令がかかり、何事かと思っていると、植田二佐は1つ咳き込んでから、

 

「運営本部から重要な内容が伝えられた。3ヶ月後、ソニアロは大規模なメンバー変更が行われることとなった」

 

そう植田二佐が言っていると、事務所にFAXが届いた。

植田二佐はそれを確認すると、その内容をみんなに見せてきた。

 

「植田二佐がアグレッサー部隊隊長に配置替え…んで僕が次期統括班長!?」

 

「なんで!俺は!11戦隊に!移動なの!」

 

「まだ一年目なのと11戦隊の戦術教官がアグレッサーを兼任しててな、今回のアグレッサー教官大量辞任で辞めていったんだ、だからまだアクロに染まりきってない腕利きが必要とされたんだ」

 

「僕と牧野がソニアロに…?でも戦闘機資格剥奪されてますよ?」

 

「ああ、だからソニアロに入るまでの1ヶ月で再取得、配属されてから2ヶ月で試験に合格すればOR取得になる」

 

「ちょっと待ってください、僕なんかより伊地知さんとか副隊長とかの方がソニアロ歴長いし統括班長適任だと思うんですけど」

 

「6番機の代わりがすぐ見つからなかったのと、副隊長は安全班長も兼任してるからな、役職が多すぎるんだ」

 

そう質問攻めを受けても植田二佐は難なく返し、困惑は残るものの、全員納得し、静かになった。

 

「あのー、なんで急にアグレッサー教官が大量辞任したんですか?」

 

そう私は疑問に思ったことを聞いてみると、植田二佐は苦笑いして、

 

「……ああ、とある新参部隊の教練に出向いてたらしいんだけどな、言う事聞かないわすぐ暴言吐くわその部隊長に訓練内容伝えても全然隊員には行き届いてないわそれ以外にも様々な問題が起きて精神的にキたらしい」

 

と、教えてくれた。

 

「アグレッサー教官が精神的にクるってどれだけなんですか……」

 

「……さぁな」

 

そうなんとも言えない空気の中、私たちは新たな門出を迎えることになってしまった。




はい、という訳で小説の通り、ソニアロは大規模な人員転換が行われました。
理由は様々な理由があるのですが、まあそれはLobiでもない所で言うことではないかな…と。

小説内では船戸が欲しかった次世代電動ガンを手に入れてますが、元になった人は手に入れるどころかお金がないと嘆いております。
つまり願望です。

とまあ後書きもこの辺にして、また次回、お会いしましょう。
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