仮面ライダーホロス   作:酢トリーマー

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なんか凄い、ワードコラボみたいなサブタイになった。


第19話【対峙、もう1人の神】

「ブレイキンドが出た!?」

 

 

昼過ぎ、二吉さんから連絡があった。どうやらブレイキンドの残党が湧いたらしい。

 

械「すぐ行きます!」

 

俺は部室を飛び出し現場に急行した。

 

 

〜現場〜

 

 

械「ブレイキンドはどこだ!?」

 

周囲を見渡す、するとそこにはブレイキンドだったと思われるものがあった。

 

械「誰の仕業だ…?焦げてる…クリムゾンか?」

 

?「そんなのと一緒にしないでほしいな。」

 

械「誰だ!…聞いた事あるなこの声」

 

?「思い出したのか、覚えてたのか…まあどちらでもいい、久しいなホロス。」

 

械「ラー…」

 

ラー「お前はずいぶん姿を変えたようだな、まあ私と違い継承することで生き延びることを選んだようだしな。」

 

械「その話は…知らないな」

 

ラー「完全に思い出した訳では無いのか。まあいい、教えてやろう。」

 

 

「あれは今から何千、何万年前の話、ホロスとラーというライダーが誕生した。そしてそれから数年後、ヤツが現れた。」

 

械「ヤツって誰だ?」

 

ラー「後で言う、黙ってろ。」

 

「ヤツは多くの文明を破壊していった。それを阻止するため俺たちは力を尽くした。結果ヤツを封印という形で止めたが…その時に俺たちは人智を超えてしまった。俺は神として、ライダーとして一体化の道を選び、お前は人を思い、神としての道を逸れライダーシステムとしてたくさんの刻を過ごした。」

 

械「で、ヤツって誰なんだ?」

 

ラー「はぁ…文明を破壊した、シヴィトロイってヤツだ」

 

械「それで、そいつがどうしたんだ?」

 

ラー「復活した、おそらくだがブレイキンドの怨霊とでも言えばいいか、それがシヴィの元に集まり封印を解いた。」

 

械「そんな…」

 

ラー「よく考えたものだ、ブレイキンドを放置すればそのまま滅び、倒せば自分が復活する。ほんとに汚い野郎だ。」

 

械「じゃあ倒しに…」

 

ラー「無理だ、少なくとも今のままのお前ではな。暴走を克服したのは褒めてやる。しかしまだまだ甘いところがある、そんなんじゃ返り討ちにあうだけだ。」

 

械「じゃあどうすれば…」

 

ラー「俺を超えてみせろ、試練だ。俺と戦い、お前のその左手を俺に触れられたらお前を認めてやる。」

 

械「そういうことなら…!変身!」

 

 

『アルケミストマッチ!』

 

 

俺は変身すると同時に大きく加速し触れようとする、しかしラーは既にはるか上空にいた。

 

ホ「…ッ!いつの間に!」

 

ラー「場所を変えよう。」

 

すると周りは住宅地のようになる、しかし人気はなかった。

 

ラー「もちろん反撃はさせてもらう。試練だからな。」

 

そういうとラーは手から光球を出す、それはどんどん膨らんでいきこちらに向かって落とす。

 

ホ「まずっ…!」

 

咄嗟にボトルを変えUMAキックになる。ワープをしなんとか回避する。

 

ホ「このまま!」

 

俺はやつの後ろにワープし触れようとする。

 

ラー「そんな子供騙しが通用すると思うなよ。」

 

ラーは俺の左手を交わしカウンターの後ろ蹴りをしてくる。

 

ホ「ぐっ…!これが通用しないなら!」

 

俺は体を液状化させ街に溶け込む。ビルを移動しラーがこちらを見失うタイミングを伺い攻撃に出る。

 

ホ「今!」

 

周りから紙のようなものを出し奴を捕らえる。そしてビルを蹴り飛ばし大きく加速し触れようとする。

 

ラー「さっきよりかは考えたようだが、まだまだだな。」

 

四肢を燃やし紙を振りほどくとパンチを繰り出してくる。

 

ホ「これは…!受け止める!」

 

ラー「なに!?」

 

俺は右腕に備えられている盾でパンチを受け止め。左手を出す。

 

ラー「隠れている間にフォームチェンジとは想像以上だ…だが!」

 

奴に触れようとすると目の前から姿を消す。周囲を見渡すと地面に着地していた。

 

ラー「今のは瞬時に動いただけだが、ヤツはこの世界の事をよく見ている。お前やクリムゾンの力はヤツも使えると考えていい。」

 

地面に降りつつラーに問う。

 

ホ「ここでの戦闘は平気なんですか?」

 

ラー「あぁ、ここは俺が作り出した特別な空間だ。人間はもちろんヤツも見れない。」

 

ホ「なら…好き放題できますねッ…!」

 

左腕のホルダーにバイクのボトルとホルスードのボトルを装填する。

 

『スピニングウィンガー!』

 

『ゴッドバード!』

 

バイクとホルスードは姿を変え、巨大な丸のこチェーンソーのようになる。

 

ホ「ブイブイ言わすぜ…!」

 

チェーンソーと化したタイヤを回転させ地面を引き裂きながら進んでいく。

 

ラー「今のお前にはそんな芸当も出来るのか。」

 

ラーは上空へ逃げる。

 

ホ「これは予測済み…!」

 

タイヤを地面から引き剥がしそこから羽を飛ばす。

 

ラー「ぐっ…」

 

ラーは一撃喰らいよろける。俺はタイヤを地面に突き立てその反動で上空へ上がる。

 

ホ「これで!!」

 

 

『アルケミストフィニッシュ! グラッピングクロー!』

 

 

タイヤは瞬時に巨大なクローに変わりラーを捕らえる。

 

ラー「ツメは燃やせないが…だがさっきと同じだ!」

 

ラーは力尽くで抜け出しカウンターを仕掛ける。

 

ホ「そこに俺はいない!」

 

金色の装甲のみをその場に残し、俺は黒い鎧につつまれたホロスになる。そしてラーの死角からロボットアームを喰らわせた。

 

ラー「がはっ…!…これで試練は終わりだ。」

 

ラーは一瞬ダメージを負ったような反応を見せたが、すぐに切り替えた。

 

械「ありがとうございます。ラーさん」

 

ラー「言っておくが、シヴィトロイはこんなもんじゃないぞ。もっと力を最大限使うんだな。」

 

械「はは…ラーさんは一緒に戦ってくれないんですか?」

 

ラー「神になった代償か、人の世にあまり長くいれないんだ。すまないな。」

 

械「そうなんですね…」

 

ラー「まあ、頑張れよ。それと、お前にこれを渡しておく。ここぞという時に使うんだな。」

 

械「これは……はい、俺がこの世界を守ってみせます…!」

 

ラー「…頼もしいな。」

 

そういうとラーは天空へ消えていった。




あと3、4話で終わりです 

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