「来たか」
「うっす」
「「お、お邪魔します」」
「お邪魔するにゃ~」
月曜日の放課後。部活帰りの裕奈と途中で合流した悠斗と黒歌、朱乃の3人はエヴァンジェリンからの指導を受けるためにエヴァンジェリンの家を赴いた
「約束の時間の10分前。明石は部活をしているからギリギリか少しばかり遅れると思っていたのだが・・まぁいい。修行を始める前に貴様たちのアーティファクトについて分かったことを教える。茶々丸、人数分の茶を」
「はい」
指示を出された茶々丸は人数分のお茶を用意すべくキッチンへと向かっていった
「茶が用意されるまで待つ必要もあるまい。こちらで調べたことを紙に書いておいたよ~~く目を通しておけ」
エヴァンジェリンは席に着くとアーティファクトの詳細が描かれた用紙を悠斗たちに差し出す
「えっと、エヴァちゃん」
「誰がエヴァちゃんだ。何だ明石裕奈」
「読めないんだけど」
「何?」
裕奈の言葉を聞いたエヴァンジェリンは書かれた内容を見る
「・・・・すまん。翻訳するのを忘れていた。桜井悠斗。貴様、翻訳用の魔法具を持っていないか?」
「・・・あったようななかったような」
「はっきりせんか」
「あると思います・・・多分」
手に氷の魔力を集中してきたエヴァンジェリンに悠斗は直立不動で答えた
「えっと、私のアーティファクト“七色の銃”は通常の魔法弾に加え、特殊な効果のある魔法弾を打つことが出来る。特殊な魔法弾の効果は1発につき3分。装弾数は9つで装填は1つにつき10秒かかる」
「私のアーティファクト“夢幻の羽衣”は所有者の意思で形を変えることができ、何処までも伸びることが出来る。自動防御機能も搭載されており中級魔法までは防ぐことが出来る」
「どっちも強力なアーティファクトだにゃ」
「そういえば黒歌さんもユウ君と仮契約をしているのですわよね?」
「そうにゃ」
「どんな力を持った魔法具なんですの?」
「ん~~~本当は秘密にしておきたいけど、これから一緒に戦うことになるかもしれないから教えておいたほうがいいかもしれないにゃ。“来たれ(アディアット)”」
黒歌は胸の谷間からパクティオカードを取り出して唱えると七色の輝石がはめ込まれた腕輪が右腕に装着された
「これが私のアーティファクト“七輝石の腕輪(セプチウム)”にゃ」
「わぁ~~~綺麗」
裕奈は琥珀、蒼、紅、翠、金、黒、白の色とりどりの輝石をみて目を輝かせる
「効果はこの輝石に込められている魔力を使ってその属性の魔法を撃つことが出来るのにゃ。勿論、攻撃だけじゃなくて防御、味方のサポートなどオールランドに使うことが出来るのにゃ。デメリットは、魔法を使うたびに結晶に内包されている魔力を減っていき、使い切ると使えなくなることと魔力を充電するのに1日半かかるということだにゃ」
「最初のころは調子に乗って使いまくってたよな~」
「にゃははは」
当時のことを思い出し苦笑いする黒歌
「さて、それでは我が配下に連なる化け物(モンスター)にふさわしい立派な戦士・・・悪の中ボスになるための修行を始めようか」
「何で中ボスなの?エヴァちゃんって大ボスじゃ」
「それは私がRPGで言うところの中ボスだからだ」
「え~~でも中ボスってカッコ悪い・・・」
「問答無用。尚、修行中、貴様たちの服はメイド服とする!」
「何でメイド服!?」
エヴァの発言に悠斗がツッコミが家全体に鳴り響いた