「ふぅ~~~何とか間に合った」
ギリギリ始業ベルが鳴る前に学校、及び教室にたどり着いた悠斗は椅子に背持たれながら安堵していると
「悠斗。俺より早く出て行ったのになんで俺の後に教室についてるんだ?」
「学園長に中級種が複数侵入していた件を報告していたんだ。ついでに噂の英雄の子供にもあってきた」
「そうか」
興味がなかったのか紅丸は席へと戻っていった
「ったく。そういえば、高畑先生の後任で担任をするって言ってたな。高畑先生が担当しているクラス・・・ははは、今頃、もみくちゃにされてそうだな」
悠斗は高畑が担当し、これからネギが担当するであろうクラスのことを思い出し、苦笑いする。実際、悠斗の思った通り、ネギは担当クラスの女子にもみくちゃにされていた
「それでは今日の授業はここまでにします。全員寄り道しないで帰るように」
そして、あっという間に放課後となり、担任がいなくなるとクラスの男子たちはさっそうと教室から出ていき、残ったのは悠斗と紅丸の2人
「あ~~~ようやく終わったか」
「大丈夫かベニ?」
「なんとかな。ったく、なんで勉強なんかしないといけねぇんだよ」
「そりゃあ、俺達が学生だからだな。帰りに喫茶にでも寄っていくか?」
「あ~~~悪い、ちょっと野暮用があってな。そっちは片づけなきゃいけねぇ」
「野暮用?・・・・・また果し合いか?」
「そんなところだ」
悠斗の問いに紅丸は答えながら席から立ち上がる
「ほどほどにしておけよ」
「そりゃあ、あっち次第だな。んじゃあ、また後でな~~」
悠斗に挨拶をしながら紅丸は教室から出て行った
「さて、これからどうすっかな~~?」
これといってやることのない悠斗は夜の警備になるまでどうしようかと悩んだ末、喫茶店で今日、出された宿題を済ませることに決めた
「ただいま~~~ベニ・・っは、まだ帰ってきてないか」
帰りに立ち寄った喫茶店で頼んだケーキやお茶を食べながら出された宿題を終らせて住んでいる男子寮の自室に戻ってきた悠斗だが、相方はまだ帰ってきておらず返事は返ってこなかったが代わりに
「ニャ~~~」
1匹の黒猫が悠斗を出迎えた
「まーた、その姿で一日過ごしてたのか黒歌?」
「こっちの姿のほうが楽でいいんだにゃ。それとも・・・」
黒猫の身体が輝くと、猫耳を生やし着物を着崩して着ている女性へと変わった
「悠斗はこっちの私のほうが好みかにゃ?」
「そういうことを言ってるんじゃないんだが?それと着物を着るなら着崩さずに着ろっていつも言ってるだろう?」
悠斗は自分の使い魔であり、パートナーである“黒歌”の言動に呆れる
「しょうがないにゃん。ちゃんと着ようとすると動きずらくなるんだにゃ」
「いや、普通は着崩した状態のほうが動きづらいと思うんだが?」
黒歌の言葉に悠斗がつっこむ
「そ・れ・に」
「それに?」
「こっちのほうが悠斗の目の保養になっていいと思うにゃ♪いた!?」
「下らんことを言うんじゃねぇ」
からかい言葉を言う黒歌に悠斗は氣を込めたデコピンでからかう黒歌に仕返しをした
「それに、そんなことしなくてしっかりと目の保養になってるっての」
「にゃ?なにか言ったかにゃ?」
「何も言ってねぇよ」
悠斗は目の前にいる黒歌のことが好きだ。Likeではなくlove、だがそのことは恥ずかしくて言えないでいるし、まだ釣り合っていないと思っている。だから、自分を磨き、自信が付くその日までこの思いは閉まっておくことにしている
「それよりいいにおいがするな。何か作ってたのか?」
「買い物に出かけたときにいいキャベツがあったから、悠斗の好きなロールキャベツを作ってたのにゃ」
「買い物って、まさかお前、その格好で・・・・」
「にゃ?心配しなくてもちゃんとした格好で出かけたにゃ。まぁ、すこし動きずらかったけど」
「そうか」
黒歌の返答に悠斗は心底安心した
「どうするにゃ?もう夕ご飯にするかにゃ?」
「いや、今食べたら警備の時に腹が減るかもしれないからな。もう少し後にする」
「そうかにゃ。にゃらそれまで私は・・・」
悠斗の返答を聞くと、黒歌は猫の姿になり、ひと跳びで悠斗の肩に跳びのる
「この姿でいることにするにゃ。あと、久しぶりに毛づくろいして欲しいにゃ」
「はいはい」
猫の姿で甘えてくる黒歌に苦笑いしながら悠斗は自室に戻って私服に着替えると、黒歌の要望通り、毛づくろいをしてあげた
黒歌のアーティファクトについての案を活動報告に乗せました。ぜひご協力ください