ユウト タツヤの2人は苦戦しながらもPG特有の弱点を突き何とかPGサイズを撃破。 そして遂にタウンカップが幕を開ける·····
〜キャラクター〜
・タツヤ
彩渡商店街に残る数少ない店の1つである居酒屋の一人息子。 ミサに誘われ始めたガンプラバトルにハマり、愛機のエクシアアスターと共に戦場を駆ける
・ミサ
彩渡商店街の模型屋の一人娘。幼馴染のタツヤと共に彩渡商店街を立て直す為、ガンプラバトルのチームを建ちあげる。 愛機はアカツキの改造機のアザレア
・ユウト
ミサ タツヤと同じクラスの同級生。チャームポイントは吸い込まれるような赤い瞳 愛機のインパルスヴァイスと共に2人を支える
・カマセ
ミサ タツヤの幼馴染。彩渡商店街ガンプラチームに所属していたが強さを求め脱退。
カーテンの隙間からベッドへと入り込む朝日の眩しい光で俺は目を覚ます
時刻は7時·····。
約束の時間までは後2時間程あるが·····さすがに二度寝を決め込むのはまずい
大きな伸びと共にベッドから立ち上がると、真っ先に洗面台へと向かった
「ぷはぁ·····」
洗面台に向かった俺は冷水を顔に浴び、寝ぼけ、夢と現実の狭間にいた意識を戻すと鏡に映った自分の顔をじっくりと見つめた
「うわ·····クマできてる·····」
目の下のクマはココ最近ガンプラに熱を入れすぎた弊害、思い返してみれば最近ら寝不足気味だ
タオルで顔を拭き、身も心もサッパリとした状態で食事を摂る。
「カバンよし! ガンプラ·····よし! 書類は·····ミサが持ってるんだっけ? よし!」
着替え済ませ、出かける用意も万全!
受付開始まであと1時間はあるが早めに家を出るように決めている
荷物を全て持ち家を出ようとすると、母のミヤコが声をかけてきた
「タツヤ、今日の大会頑張ってね!」
「うん、絶対に勝ってくるから! そん時は店でお祝いよろしく!」
タツヤの提案にミヤコは笑顔で頷き、家を出るタツヤを見送った
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タウンカップが行われる会場、彩渡市民館へと到着。
既に多くの人が市民館には溢れかえっており到着早々人の多さに圧倒される
辺りを見回すとミサの姿が見え、ミサもこちらの姿を見つけたのか飛び跳ねながらこちらに手を振ってくる
「おまたせ!」
「ううん、私も今来たとこ! それより今年は特に人多いねー」
確かに今年は人が多い。
ガンプラバトルは初めて2週間程度だが、ガンプラバトルの大会自体にはミサと観戦で何度か来たことはあった
タウンカップの会場に来るのもこれで2回目だが、特に今年は会場に人が多い気がする
ガンプラバトルの競技人口が増えたことによる人の増加なのかもしれない。噂ではどんどんガンプラファイターが増えているという話だ。
「おーい!ミサー タツヤー」
人の波に呑まれながら、タツヤとミサの友達のユウトも2人の元へ。今回はチームメイトではなくあくまでも観戦としてユウトは参加だ
「お前らのこと応援してるからな! 絶対勝てよな!」
「ああ!任せとけ!」
「タツヤ君受付始まるよ!いこ!」
「おお·····もうそんな時間か。 ユウトまた後でな!」
ユウトと別れ、ミサと共に参加受付へと向かう
遂に始まる····· タウンカップが!
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「彩渡商店街ガンプラチームですね、参加受付しました頑張ってください!」
受付が終わり、ミサと共にユウトの待つベンチへ向かおうとすると今ここで会いたくないやつの顔が見えた
「よぉ!ミサ!タツヤ!」
声の主はわかっている、カマセだ
「驚いたぜタツヤ!まさかお前がガンプラバトルを始めるなんてな!」
「お前こそ、チームから逃げ出したやつがここに何の用だ? 」
昔からカマセとは馬が合わない。
幼い頃から常に嫌味を言いあいながら生きて来た。
「俺はお前らとは違って常に強さを求めてんだ····· 商店街のへっぽこOSなんかでタウンカップなんか優勝できっかよ!お前らには模型屋のしょぼい大会がお似合いだぜギャハハハ!!! 」
前々からイラつくやつだとは思っていたが相変わらずだ。
確かにうちのチームが財政的にも設備的にも劣っているのは分かっているが、こいつにここまで言われると無性に腹が立つ。
「カマセ、お前·····!」
「いいもん!私とタツヤ君の2人が最強だって事絶対にカマセ君に教えてあげるから! 彩渡商店街ガンプラチームを抜けた事、絶対後悔させてあげる!」
「ヒューヒュー! 相変わらずお熱いこった!おっとこんな時間だ、お前らと違って俺はエンジニアと打ち合わせがあるんでな! 1回戦目で負けるなんて哀れな終わり方すんなよ!」
非常に腹立つ高笑いと共にカマセはその場から去っていく
そんなカマセの背中を睨みつけ、俺はミサと共にユウトの元へと戻った。
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「あーあー、ミサ聞こえる?」
「うん!OK!」
まもなく始まる1回戦。俺とミサのふたりはシュミレーターポッドに入り最後の打ち合わせを始めた
通信用の無線をオープンチャンネルからプライベートチャンネルへと切り替え、マイクテスト。
こちらからもミサの声もはっきりと聞こえているので感度良好。
「なあ、タウンカップってどんなルールでやるの?」
思い返してみればタウンカップのルールを知らない
何すれば勝ちなのか、どういうルールがあるのか、全く調べずに今日を迎えていた
「予選は幾つかのブロックに別れて行うの、1回戦は各ブロックで1番ポイントを稼いだチームの勝ち」
「つまり沢山敵を倒したらいいって訳か」
「そういうこと! さぁ、そろそろ始まるよ!」
ミサの言葉の通り、大会開始まであと3分を切った
さっきからずっと先程のカマセの言葉が頭に残っている
カマセをぶっ倒す為にも1回戦なんかで止まってはいられない·····
大きな深呼吸と共に操縦桿を強く握り締め、視線をモニターへと移した
───────時間だ。
「エクシアアスター、タツヤ。 出る!」
「ガンダムアザレア、ミサ。 行くよ!」
操縦桿を思いっきり前に倒し、2機はカタパルトを猛スピードで駆け抜け飛び立つ
新生 彩渡商店街ガンプラチームによる初陣が幕を開けた
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「ここは·····」
「砂漠だね·····」
アザレアとエクシアアスターの2機が着地したのは果てしなく広がる広大な砂漠。
遮蔽物も多くない為、ある程度の敵機も目視で確認はできるが気は抜けない
それにしても····· 一歩一歩歩く度に砂に足を持っていかれ非常に動き辛い
できることならスラスターでの移動が好ましい所だが、1度に使用できるゲージは決まっている
スラスターでの移動にテンションゲージを消費し、突然の襲撃に対して無防備····· なんて事が起これば相手の思う壷だ。
「離れて動くのは危険だし、ここは2人一緒に行動しよう」
「それがいいかもね····· 伏兵がいるかもしれないし·····」
別行動は危険と感じた俺は2人で動くことを提案し、ミサもそれを快く受け入れてくれた
まずは敵機体を探して倒すだけだが····· どうやらその手間は省けたようだ·····
目の前に陸戦型ガンダムが3機。一見カスタムされているようにも見えないため、恐らくNPCだろうか
「ミサ、あの2機俺がやる。 一機は任せた!」
「OK!」
早期決着、余計なダメージは避けておきたい。
スラスター全開で固まっている2機の陸戦型ガンダムへと一気に距離を詰めるとGNソードであっという間に2機をバラし、撃墜する。
残りの一機もミサのアザレアによるビームサーベルの一撃が命中し撃墜すると、特に大きなダメージもないまま3機の陸戦型ガンダムを落とした。
放てる弾の残量を思うと出来るだけ近接で撃墜しておきたい
それはトランザムと同じ。 とにかく今できるのは制限時間までに多くのPtを稼いで1次予選を突破すること
こんな所では止まっていられない!
その後もアザレアとエクシアアスターは大した苦戦もなく、次々と現れるNPC機体を落としていき現在Aブロック1位。
累計撃破30機目のジムコマンドを倒したと同時にタイムアップのホイッスルがマップに響きわたり、彩渡商店街ガンプラチームは無事に1次予選を突破した。
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「ふぅー!お疲れ様!」
「お疲れミサ」
1次予選突破が確定し、次は2次予選。
全てのブロックで1次予選を突破した面々が揃うまで、僅かな時間があるので一息をつく。
「どう?初めての大会は?」
「やっぱり緊張するよ、まだNPCとしか戦ってないけどさ」
1次予選ではプレイヤーとの戦闘はなく、全てNPC機体の撃破によって突破した。
とはいえ、たとえ相手が人間だろうがNPCだろうがやる事は変わらない。
今日まで練習してきた事を全てぶつける、例えどんな結果に終わろうがそれだけは大切にして行きたい。
「あ!1次予選突破チーム出揃ったみたい! カマセは…やっぱり突破してるね」
「まぁ、あれだけ大口叩いて1次予選突破しなかったら大恥だろ」
予想通り、カマセは1次予選。
俺はその結果に落胆するどころか、むしろ高まっている。
『決勝でカマセをぶっ飛ばす』
商店街のOSがどうとか言わせない、強いのは俺のガンプラだ!という事を証明する為には1次予選程度で敗退するなんてこっちが困るというものだ。
「待ってろ、カマセ お前を倒すのは俺達 彩渡商店街ガンプラチームだ!」
俺は、俺達は必ず勝つ!
右手で持っているエクシアアスターに俺は誓った。
続く
遂に始まったタウンカップ、1次予選を突破したタツヤとミサはカマセを破るべく、2次予選突破を狙う
次回、『2次予選は大波乱』