僕のヨーローアカデミア   作:far

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UA(閲覧)数が跳ね上がったと思ったら、ルーキーじゃないほうの日刊ランキングに入ってた。ありがとうございます。

私のお気に入りに入ってるうちでは最古の ふと思いついたFate/zeroのネタ作品 というSSを推してみる。作者さんは ふふん氏。
ギルガメッシュに憑依してZeroの冬木の聖杯戦争へ。という二次としては王道を行くものですが、19話で完結済という読むのに程よい長さです。
Fate/ タグの付く作品の中で、総合評価2位。

比較的ご新規さん向けへの推しですが、ご存知の方も読み返してみてはどうでしょうか。一気読みはまた違った味ですぜ。


口田「無口には、理由があります」

 僕のヒーローアカデミア

 

 

 僕の(ピッ)-ローアカデミア

 

 

 僕のl(クルッ)ーローアカデミア

 

 

 僕の(ビシィ!)ーローアカデミア

 

 

 

 養老(ヨーロー)アカデミア!

 

 それは、この投稿作品のタイトル! 六十歳を過ぎたジジババたちがヒーロー目指して勉学や運動に励む、第二の人生を謳歌し始める場所!

 

 中には、副作用とも言えるナニカに苦しむ者もいたりするが。

 

 

「もう、いい加減にしろよ黒影(クロカゲ)! 俺はもうそんな歳ではないんだ!」

 

黒影(クロカゲ)ではない! 黒影(ダークシャドウ)だっ!!

 

ゲフゥ!(しめやかに吐血)

 

「我は 黒影(ダークシャドウ)だ! 黒影(ダークシャドウ)の何が悪い! 若き頃、暗き領域に魅せられたフミカゲがつけた名前だろう?」ソシテ トナエロ!ザーザード×2スクロー…

 

「や、やめろ…… 俺は、俺はっ……」シッコクノ ヤミノ ソコニネムル シコクノドッカ ヨ ワガケント ナリテ…

 

「ベノン! やめて差し上げなさい、黒き者よ。汝の(あるじ)の心はもはや地に伏せております」

 

 

 過去というものは、時に恐ろしいものだなあ。

 

 自分の過去にも心当たりがある者たちが、せめて見てみぬフリをしてあげる中。

 肌色の岩に、丸いタレ目と大きなひび割れの口を付けたような、何とも言いがたい容姿の男性がフォローを入れていた。

 

 ところで彼には目と口はあるが、耳と鼻が見当たらないのだが。

 口田 甲司。彼の顔は、その辺はどうなっているんだろうか。

 

 それと口調がどう見ても、黒影(ダークシャドウ)系なんだが。

 

 

「そうか。初めて出会ったが、お前も同胞だな。わかった、今日のところは大人しくしてやるよ」

 

 

 あっ。黒影に仲間認定されて、微妙な顔してる。

 でもそのおかげで、言うことを聞いてくれたよ、良かったね。

 

 あっ。まさか… って顔してる。

 

 動物や虫が自分のいう事を聞いてくれる個性だと思っていたけど、その原理ってまさか、彼らも同類認定で… って顔してる。

 

 まあ、そうでなかった場合は、動物や虫への洗脳強制操作になってしまうので、それはそれでひどい個性だと思うが。

 だって個性を用いた戦闘方法が、動物や虫をヴィランへ特攻させるという犠牲上等な使い捨てご免の外道戦法なのだ。

 

 仮にヴィランだった場合は、鳥インフルをバラまくとか、もっとヤベー病原菌をネズミや蚊などを使ってバラまく事ができる。

 しかも、実行するのは動物たち。自分は姿を見せすらしないという。

 そんなヴィランというよりも、小国なら一人でツブせるテロリストになってしまうのだが。

 

 ふれあいヒーローアニマ。彼が、ヒーローの道を選んで、本当に良かったと思う。

 

 

 

 そして。そうならなかった人たち。

 具体的にはヒーローではなくヴィランへの道を選んでしまった人たちは、どうなるのかと言えば。

 まあ、だいたいは、捕まる。

 というのも。ロクに計画も立てずに、暴発するか暴走するのが大半なのだ。

 

 個性が出たぞ! → よっしゃ暴れたれ!

 

 さすがにここまで単純なのは稀だが。まあ、似たようなものだったりする。

 

 計画を立てて盗みに入ったりしても、それが知り合いの所や良く知っている店なので、容疑者として特定されてしまってバレたり。

 盗み出したはいいが、急に金遣いが荒くなって怪しまれてバレたり。

 盗んだものが美術品など珍しいもので、金に換えられずに困っているうちに探し出されたり。

 

 追跡の個性を持つウワバミや、元警察で犬の異形系の面構 犬嗣など、探し物が得意なヒーローはいつだって大忙しだ。

 もちろん普通の警察も忙しい。

 近頃はSNSなどの普及で、そろそろ近所のあの人が六十歳で…… という相談や通報も多く、対応に人手が取られているそうな。

 

 そうして捕まった彼らだが。

 普通に拘束して裁判しての刑務所行きや、あるいは書類送検して執行猶予で世間へ。とはならない。

 

 個性が世にあふれ始めた、超常黎明期。

 個性関係の逮捕者の数が、裁判所や拘置所などのキャパを上回ってしまったのだ。

 また武器などとは違い、個性は取り上げたり、封じたりは普通は出来ない。拘置所から脱出を図る者も、多々出てしまった。

 

 そこで、法律がいじられた。

 

 現実に対処するため、あくまで応急処置として。

 個性関係の犯罪者は裁判をすっ飛ばして、専用の施設へと収容される事になったのだ。

 

 タルタロス。

 

 とある場所の地下深くに存在する、特殊刑務所。なのだが。これには別名が存在する。

 

 

 国営老人ホーム。

 

 

 個性関係の犯罪を犯した者のみが入る場所なのだが。

 個性犯罪を起こすには、当然ながら、個性を持っていなければ不可能で。

 

 個性とは。六十歳で手に入るものなわけで。

 

 そして個性を持っていたとしても、体力や年齢は歳相応な方々がほとんどなわけで。

 高血圧や糖尿、肝臓や腎臓やすい臓などへの持病。

 腰痛や関節痛、白内障や緑内障など老化に伴うアレコレ。

 そういうものをお持ちの方も多かった、というか ほとんど がお持ちだったわけで。

 

 強制的に放り込んでしまったし、国の管理下の施設でもあるし。

 放置するとかは、人道的にできなかったわけで。

 

 結果的に。無料での医療サービスが受けられる入院施設。みたいな扱いに……

 

 

 どうしてこうなった。

 

 

 日々増加する、タルタロスの運営費。それに政府の役人さんたちは、頭を抱えてそう唸った。

 

 ある程度の重罪までいかなければ、もう普通の裁判やって刑務所でいいんじゃないか。

 

 そういう意見もあるが。

 

 タルタロス目当てに、重罪起こすヤツが大量に出るだけだからダメ。

 

 そういう予測が容易に出来てしまうために、結局は現状維持がされている。

 

 どんな世であれ、所詮は人の世であり。人の世はいつだって世知辛いようだ。

 超常社会でも、超人社会でも、超老人社会でも、それは変わらないらしい。

 

 いや。本当に、世知辛い。

 

 

 

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