私の作者名のトコをクリックしたあと、左側にある活動報告の蘭から。
僕のヒーローアカデミア
僕の
僕の
僕の
報道!
それは世相を映したり、世論を誘導したかったり、知るべき事を知らしめたり。
そんな様々な意図を持って世に送り出される、情報である!
情報である以上は、それを受け取るだけでなく分析、咀嚼して思考せねばならないが。
まあ、そんな事は小学校の社会の授業でみんなが習った事だ。
今日はそんな感じで、この世界のニュースをご覧いただこう。
『この番組は個性の使用緩和と活用による快適な生活を。その為のサポートパートナー、デトラネット社の提供でお送りします』
「ニュースをお伝えします。先日、64歳の女性が無事に出産をしました。異形系の個性ではない方では、現在国内最高齢です」
スーツ姿の男が、お腹のあたりで手を組んでテーブルに乗せ、カメラの方を向いて固い口調でそう語った。
そのあたりのお約束というか、セオリーは超常社会でも変わらないらしい。
スポンサーの意向なのか、キャスターの男は六十歳過ぎの異形系の個性持ちというのが、少し特色があるくらいか。
なお。このニュースを見て真剣に考え込む独身女性(バツイチ)がいたらしいが。
ちょっと色々な意味で きっつい ので、触れないでいようと思う。
「なお、異形系ではインドの女性が89歳で出産したのが最高齢となります。いずれも帝王切開によるものです」
続いてのキャスターの補足に、顔を見合わせてそっと手を重ねた夫婦もいたらしいが。
いい歳をして新婚みたいな空気を邪魔するのもなんなので、やはり触れないでいようと思う。
ちなみに現実での最高齢は、2019年にインドの73歳が双子を出産した例があるらしい。
現実はたまに想像を超えてくるから困る。現実がプルスウルトラするな。
「次のニュースです。昨夜、東名高速自動車道で、個性で 走って の高速走行中に、速度違反で逮捕された女性がヒーローの親族である事がわかりました」
「また逮捕された女性は、意味不明な供述をしているらしく、いわゆる 徘徊老人 であった可能性が高いと思われます」
深夜、高速道路で後ろからすごい速さで、生身で走って追いかけてくる老女。
都市伝説にある、妖怪100km/hババア。それがこの世界では、実在してしまったようだ。
他にも垢舐めとか、二口女とか、河童とか子泣きジジイとかいそうだ。どれも正体は認知症のご老人っぽいけども。
なお、この世界の都市伝説に若い娘に取り付いて、どうやっても離すことができずに若い娘を泣かせる、子泣かせジジイと呼ばれる小柄な老人がいるらしいが……
くわしい事は、やはり触れないでいたいと思う。八百万 百さんのためにも。いや、なぜかはわからないけども。
『キミも、あなたも、私も! 歳を取ったらみんな違う! みんな違って、それがいい! 違いに合わせたサポートを。これからもデトラネット社にご期待下さい!』
そんなCMも途中で挟まれつつ、番組は続いていく。
空気を入れ替えてくれてありがとう、CM。サンキュー、デトラネット社。
「引き続き、ニュースをお伝えします。福岡県で発生していた立て篭もり事件が、ヒーロー ホークスの説得により解決しました」
「犯人は自称スピナーの、伊口 秀一(62) 生活費を稼ぐため、窃盗を繰り返していたところを見つかって、今回の事件を起こしたとのことです」
しょっぱい事件、だったね……
原作ではスピナーくんは、古い時代の偏見の残っている、排他性の強い田舎に生まれて爬虫類系のイモリの異形に生まれたせいで、イジメを受けて引きこもっていた。
この世界では引きこもらなかったようだが、六十歳を超えてイモリになったせいで、化け物呼ばわりされて追放されてしまったらしい。
そして生活に困った彼は、安易に犯罪に手を出してしまい……
うん。なんだ。悲しい事ではあるんだけども。
しょっぱい事件、だったね……
「異形系の個性への偏見が、彼をここまで追い込んだのではないでしょうか。彼の更正を、私も祈ります。さて次のニュースです」
スポンサーのデトラネット社に配慮してか、キャスターが一応のフォローを入れつつも、流れ作業のように次のニュースへと移行する。
限られた時間内に、予定されたニュースをしゃべりきってしまわないと、短めのニュースがカットされてしまったりするから、そこは仕方がないのだが。
一応は原作でのネームドで、連合や戦線の幹部扱いなので。もうちょっと、彼に気を使ってあげて。
その方が視聴者の好感度が稼げて、キャスターとして長続きするぞ。
「続いては、スポーツです。まずはプロ野球のニュースから」
スポーツのニュースがある。これも原作との違いだろう。
というのもこの世界、スポーツが廃れていないのだ。だって個性が出るのが六十歳からだから。
普通のスポーツ選手は、六十歳まで現役じゃありません。たまにいますが。
そういうわけで、個性込みだと不公平だからと廃れたスポーツが、超人社会でもまだまだ現役なのだ。
さすがに一部、違いは出ているものの、おおむねは旧来のままだ。
「個性が解禁される、マスターズリーグで今年もイ○ローが首位打者を獲得しました。これは三年連続となり、無個性でありながらの記録としては前人未到となります」
ただ、個性が出てハッスルしたくなったスポーツ経験者が、再び現役に復帰したくなって。
さすがに個性込みでは、と止められて。
じゃあ、ワシらで専用のリーグ作ったるわい! と個性アリの超人スポーツが別ジャンルで出来てしまったが。
野球では、プロ野球の一軍経験者で、実際に公式試合に出場した者のみが参加資格を持ち。
ドラフトと入団試験などを再び行う事でチームに入団。さすがにリーグは1つだが、6球団が争うマスターズリーグで戦う。
紆余曲折の末に、そういう形が出来ている。
さすがに体力の限界を感じて引退した者、しかもそのあと六十歳までブランクがある者たちばかりのため、身体能力では厳しい者も多い。
だがそれを補う個性で、どう戦うのか。ルールの範囲内で、どう出し抜くか。
氷や炎で対戦相手を傷つけるのはアウトだが、驚かせるのはセーフ。などギリギリを攻めたり。(後に禁止された)
ボールに直接個性を使うのはアウトだが、空気や重力などを操って、自分を加速させるのはセーフ。
でも燃える魔球とかカッコいいから、ピッチャーだけは一部解禁。
などなど、ルールもある意味自由で、多数のファンを獲得。
普通のプロ野球の人気にも、野球に興味を持った人が増えて、むしろ貢献。
みんなが幸せになれる、実に素晴らしい結果となっていた。
まあ、そんな超人野球で一番活躍しているのは、帰国したイ○ロー(無個性) らしいが。
そこはイ○ローだから仕方が無い。
なお野球に続け、とばかりにサッカーも個性アリの超人リーグを作ろうとしたが。
さすがに、走り回ること前提の競技ゆえに、六十歳以上の老人たちには無理があり。
それではと、コートを小さくして室内でやるフットサルにと切り替えた結果。
いくらボールがあっても足らない、必殺シュートのみが乱舞するクソ試合な超次元サッカー。
そんな試合ばかりが行われて。
ボールどころか、ゴールと キーパー も消費されていって。
硬化や壁の生成など、一部の個性持ちのキーパー以外は入院か引退で試合が成立しなくなって。
ついには、リーグごと消滅。
そんな悲しい結果になってしまった。
なおバレーボールはやろうとすらしなかったらしい。賢明である。
バスケは一部、有名ユーチューバーが生まれた。文字通りの空中戦を行う彼らの試合は、実は細かな台本があるというウワサだ。
まあ、事故とか怖いからね。仕方ないね。
というわけで。
一部の、野球という例外がありつつもスポーツは健在であって。
当然、オリンピックも健在なわけで。
つまり。
雄英体育祭は、原作ほどの注目はないわけであって。
一部TV報道はあるものの、原作ほどの大仕掛けはないのだ。
だから、まあ。
カットで。