僕のヨーローアカデミア   作:far

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前回、後書きで切島くんはどうすべきか聞いたら、そのぶんだけ感想が減った気がするw
そうだよね、わかんないよね。


エンデヴァー「俺の話を聞け」

 

 

 僕のヒーローアカデミア

 

 

 僕の(ピッ)-ローアカデミア

 

 

 僕の(クルッ)ーローアカデミア

 

 

 僕の(ビシィ!)ーローアカデミア

 

 

 

 平行世界!

 

 それは何かが、何らかの理由で変わってしまった、現実とは異なる可能性の世界!

 

 この世界も、その一つだと! それをもう一度、認識していただこう。

 

 というか

 

 そういうものだと、認識してください、お願いします。

 

 たったひとつズレただけのはずなのに、それが玉突き事故を起こしてしまって、思っていたよりも大変な事に。

 出番があるか怪しい物間さんとか、60歳過ぎてもあの性格という痛々しい事に…!

 

 その際たる者のひとり、エンデヴァー(85)。彼に、注目してみたいと思う。

 

 本名、轟 炎司。62歳で雄英を卒業して、ヒーローにデヴュー。

 その二年後にはNo.1ヒーロー、オールマイトに迫る、ヒーローランキング2位にまで登りつめ、今に至るまでそれをキープしているスーパージジイ。

 

 だが逆に言えば、万年2位であるわけで。

 

 当然だが、それに思うところはあるわけだ。

 ただでさえ、ヒーローの現役でいられる寿命は短い。この世界では、特に短い。場合によっては、本来の意味での寿命がきてしまう。

 

 最初から、ある程度ゴールが見えてしまっている距離なのだ。

 そこを全力で駆け抜ける。それがこの世界のヒーローであり、あるいはヴィランもそうなのかもしれない。

 

 その短い距離の中。トップの走者が見えた、あとは追い抜くだけ――――

 

 ――――そう、思った。だが。

 

 見えるのは、(オールマイト)の背中だけで。ずっと、どうやっても、並ぶ事もできなくて。

 彼のように、ファンサービスや世間へのアピール、平和の象徴としての活動も行えば、また違うのかもしれないが。

 それは、自分の望みでも好みでもなく、また世間も自分にはそういった事を求めてはいないようで。

 

 “自分(エンデヴァー)”というものに凝り固まってしまった彼は、徐々にだが、確実に身動きが取れなくなっていった。

 

 

 だがヤツはハジけた。

 

 

 自分がダメなら、次世代に託せばいいじゃないか。

 よし。子供を作ろう。

 

 

 そう考え付いてしまったのだ。

 そこまでならば、まあ、許容範囲ではあっただろう。世間様にも、まあ許された。

 

 

 だがヤツはハジけた。

 

 

 だがいい個性が出なければ、オールマイトは超えられん。

 まさかとは思うが、子らの世代でもまだ現役でいる可能性すらある。

 引退していたとしても、その時は伝説の存在になっているだろう。それを超えるとなると……

 

 よし。可能な限り、数を増やすか。

 

 俺の収入と財産がおおよそこんだけで、養える世帯数がそうなるとこうなって、本家と愛人宅で差を付けねばマズい気がするからこんなもんで。

 

 

 よし。イケるぞ。

 

 

 そうして彼は、六十代後半から七十代半ばで、俗に言う赤玉が出るまで 複数 の相手と、子供を作りまくった。

 最後の最後、本妻の末子にアタリ(焦凍)を引いたのは、彼の執念だろうか。

 

 スゴイのはスゴイけども。ちょっと、どうなんだこれは。

 

 世間はそんな反応で、彼のファン層はそれまでの2~30代の男性から、幅広い男性層に広がったがコアなファンは減ったらしい。

 どの道、女性層のウケは悪かった。当たり前だが。

 

 次世代ガチャを引き終わった後も、各愛人家庭は維持されており、月曜日の家や火曜日の家など曜日ごとに彼の帰る家は変わる。

 手切れ金と養育費を払うから、と愛人関係をスッパリと清算しようとした事もあったらしいが、どの愛人も、それを断り関係の継続を願ったそうだ。

 

 男、轟 炎司。どうやら、しっかりと関係は築けていたらしい。

 

 老い先短い金持ちの老人の、遺産目当てではないことを祈る。

 その場合、焦凍くんとその母親の冷さんが骨肉の醜い争いに、巻き込まれちゃうからね。

 

 なお焦凍くんの訓練は、原作ほど厳しいものでは無くなっている。

 

 焦凍くんが訓練できるくらいの年齢の時に、エンデヴァーはすでに八十代に突入していて、やろうとしても自身の体力的に厳しかったのだ。

 いや、やろうと思えば出来ただろうが、その場合は本業のヒーロー活動に確実に支障をきたす。

 それに愛人宅を回らねばならない関係上、焦凍くんが幼い頃は、さすがに週イチでしか訓練をつけられないという事情もある。

 

 ある程度の年齢になったら、各愛人宅へも一緒に連れて行かれたりもしたが。

 エンデヴァーがやりすぎそうになると、焦凍くんの兄姉たちとその母親らが、皆の末っ子焦凍くんを守ろうとするので、さすがに無理は出来なかったのだ。

 

 何よりも、焦凍くんがヒーローになれるのは六十歳を過ぎて個性が使えるようになってから。

 十代でヒーローアカデミアに入って、三年間で卒業後にヒーローに、という原作と比べて時間的な余裕が段違いなのだ。

 

 むしろヒーローになるまでの人生の方が長い。

 それまでに、何を身に付け、何を学んでおくのか。どう生きるのか。その方が大事だ。

 

 医療技術を身につけるも良し。警察で人脈を築くも良し。ビジネスの世界で将来のスポンサーを見つけておくも良し。芸能人などであらかじめ世間に顔を売っておくのも良し。

 

 

「ふうむ。芸能人。芸能人、か。 ……なあ、冷。焦凍をだな――」

 

 

 轟 焦凍 アイドル化計画。

 

 

 どうやらまだヤツは、ハジけるらしい。

 

 

 

 なお。

 

 

 

「うわーーん、三奈ぁぁ! デクくん盗られたぁぁ!!」

 

 

 お茶子さんもハジけようとはしたのだが。

 

 

「自分で捨てといて、盗られたも何も無いでしょ。あとそのノリが許されるのは二十代でギリ! しかも前半! あとメイクも崩れてる」

 

「ゲハァ!!」

 

 

 旦那さんの期待に応えてやって来た、極道の妻に泣きついたら、マジレス三連で斬って捨てられたために、ハジけそこねたらしい。

 

 是非も無し。

 

 

 

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