機械に囲まれた部屋。
そこにいるのは機械の羽を生やした機械『ハルトマンカンパニー』が開発した『星の夢』。
星の夢はある生物を待っていた
星の夢が待っていた生物は来た。
その姿はまんまるピンクの球体生物。
『ツイニキタカ、ホシノカービィ』
そいつは機械的な声で話す。
そして星のカービィと呼ばれた
「星の夢、君はボクが止める!」
そして、星のカービィと呼ばれたモノはそう言うが…
『シカシ、スデニアラタナプログラムハカンセイシタ。』
既に遅かった。
星の夢は時空を繋ぐ『異空間ロード』から『銀河最強の戦士』ギャラクティックナイトを召喚し、この星、『プププランド』を滅ぼそうとしている。
そして今まさに、異空間ロードが開こうとしたその時だった。
カービィの足元に純白に光り輝く円環と幾何学模様が現れた。
「え?何これ?星の夢が?」
『ワタシハヤッテマセン。タダジクウノユガミヲカンジマス』
その魔法陣は徐々に輝きを増していき、一気に部屋全体を満たすほどの大きさに拡大した。
思わずカービィは目をつぶった。
◆
「おお……」
と声がした方を見るとローブを着た人間たちがボクを見ていた。
「なんだ?」
と声のするほうを向くと人間が4人いた。
いったいここはどこなんだろう?
ボクは星の夢と戦ってた筈なんだけど・・・。
「ここは?」
と、剣を持った人間がローブを着た人間に聞いた。
「おお、勇者様方! どうかこの世界をお救いください!」
「「「「はい?」」」」「え?」
「それはどういう意味ですか?」
「色々と込み入った事情があります故、ご理解頂ける言い方ですと、勇者様達を古の儀式で召喚させていただきました」
「召喚……」
たぶん異空間ロードが開く前にボクの足元に現れたもののせいって事だよね。
「この世界は今、存亡の危機に立たされているのです。勇者様方、どうかお力をお貸しください」
ローブを着た人間がボク達に頭を下げる。
「うん!よかったら力を貸すよ!」
「まあ……話だけなら――」
「嫌だな」
「そうですね」
「元の世界に帰れるんだよな? 話はそれからだ」
「「「「・・・・・ってピンクボールが喋った!?」」」」
「ボクはピンクボールじゃないんだけどなぁ……ボクはカービィ、よろしくね。」
「と、とにかくまずは王様と謁見して頂きたい。」
「……しょうがないな」
「ですね」
「ま、どいつを相手にしても話はかわらねえけどな」
◆星の戦士と四聖勇者移動中
「ほう、こやつ等が古の勇者達か……ん?一人?というか変なヤツが混ざっているのだが……。」
「ワシがこの国の王、オルトクレイ=メルロマルク32世だ。勇者共よ顔を上げい」
王様ってデデデ大王みたいなイメージしか無いんだけど大丈夫かな?
「さて、まずは事情を説明せねばなるまい。この国、更にはこの世界は滅びへと向いつつある」
王様の話を纏めると、波って言うものがあってその波から現れる厄災って奴を倒せばいいみたい。
「わかったよ!ボクに任せて!」
「話は分かった。で、召喚された俺たちにタダ働きしろと?」
「都合のいい話ですね。カービィさんも少しは疑った方がいいですよ。」
「……そうだな、自分勝手としか言いようが無い。滅ぶのなら勝手に滅べばいい。俺達にとってどうでもいい話だ」
「確かに、助ける義理も無いよな。タダ働きした挙句、平和になったら『さようなら』とかされたらたまったもんじゃないし。というか帰れる手段があるのか聞きたいし、その辺りどうなの?」
「ぐぬ……」
「もちろん、勇者様方には存分な報酬は与える予定です」
「他に援助金も用意できております。ぜひ、勇者様たちには世界を守っていただきたく、そのための場所を整える所存です」
「へー……まあ、約束してくれるのなら良いけどさ」
「俺達を飼いならせると思うなよ。敵にならない限り協力はしておいてやる」
「……そうだな」
「ですね」
「では勇者達よ。それぞれの名を聞こう」
「俺の名前は天木錬だ。年齢は16歳、高校生だ」
「じゃあ、次は俺だな。俺の名前は北村元康、年齢は21歳、大学生だ」
「次は僕ですね。僕の名前は川澄樹。年齢は17歳、高校生です」
「次は俺だな、俺の名前は岩谷尚文。年齢は20歳、大学生だ」
「ボクはカービィだよ!よろしくね。」
「ふむ。レンにモトヤスにイツキにカービィか」
「王様、俺を忘れてる」
「おおすまんな。ナオフミ殿」
「では皆の者、己がステータスを確認し、自らを客観視して貰いたい」
「へ?」
「すてーたす?」
「ステータス?」
「えっと、どのようにして見るのでしょうか?」
「何だお前ら、この世界に来て真っ先に気が付かなかったのか?」
「なんとなく視界の端にアイコンが無いか?」
「え?」
ボクの視界の端に星マークがあった。
「それに意識を集中するようにしてみろ」
カービィ
職業 星の戦士 Lv1
装備 無し
スキル コピー能力
魔法 無し
「れべる?」
「Lv1ですか……これは不安ですね」
「そうだな、これじゃあ戦えるかどうか分からねぇな」
「というかなんだコレ」
「勇者殿の世界では存在しないので? これはステータス魔法というこの世界の者なら誰でも使える物ですぞ」
「そうなのか?」
「それで、俺達はどうすれば良いんだ? 確かにこの値は不安だな」
「ふむ、勇者様方にはこれから冒険の旅に出て、自らを磨き、伝説の武器を強化していただきたいのです」
「強化? この持ってる武器は最初から強いんじゃないのか?」
「はい。伝承によりますと召喚された勇者様が自らの所持する伝説の武器を育て、強くしていくそうです」
「伝承、伝承ね。その武器が武器として役に立つまで別の武器とか使えばいいんじゃね?」
「そこは後々、片付けて行けば良いだろ。とにかく、頼まれたのなら俺達は自分磨きをするべきだよな」
「俺達五人でパーティーを結成するのか?」
「お待ちください勇者様方」
「ん?」
これから冒険の旅に出ようとしていると大臣が進言する。
「勇者様方は別々に仲間を募り冒険に出る事になります」
「それは何故ですか?」
「はい。伝承によると、伝説の武器はそれぞれ反発する性質を持っておりまして、勇者様たちだけで行動すると成長を阻害すると記載されております」
「本当かどうかは分からないが、俺達が一緒に行動すると成長しないのか?」
「ボク勇者って書いて無かったよ。」
「何?」
王様がひっそり言ってたけど聞こえなかった。
「となると仲間を募集した方が良いのかな?」
「ワシが仲間を用意しておくとしよう。なにぶん、今日は日も傾いておる。勇者殿、今日はゆっくりと休み、明日旅立つのが良いであろう。明日までに仲間になりそうな逸材を集めておく」
「ありがとうございます」
「サンキュ」