そういえば雄英ってヴィランが使うであろう武器の扱いの訓練ってしてねぇな?って思って今回の回つくりました。
オールマイトに家まで送ってもらい(外に出るからかマッチョ形態だった。運転席ぎちぎちじゃんか)かなでを布団に寝かせて、少しだけ物思いにふける。ある人物がいうには「余計なお世話はヒーローの本質」だそうだが、はっきり言って踏み込みすぎた気しかしない。でも今、平和の象徴を失えば間違いなく社会は混乱する・・・これでいいはずなのだ・・・と考えてると・・・電話が鳴った。この番号はジーサードか、なんだろうな。
「もしもし?どうした?」
「おっにいちゃーん!」
ジーサードじゃなくてかなめだったのか。ヒーロー活動中じゃなかったか?
「かなめか。どうしたんだ?」
「明日雄英に行くことになったからその連絡!」
「は?お前ら個性がらみの薬とかなんとかの捜査依頼が来てたんじゃなかったのか?」
「ひと段落ついたんだけど、雄英から対武器訓練したいからきてくれって話があったから受けちゃった!」
「受けちゃったって・・・来るのは誰だ?」
「ジーサードと私だけだよ!ほかのみんなは捜査の資料のまとめだね!」
「そうか・・・お前らってことは通常の武器じゃなくて
「そうだねー、でも武器を扱うヒーローの中から私たちを選ぶなんて合理的!じゃあお兄ちゃん!明日会えたら合法的にハグして!」
「あーハイハイ。会えたらな、会えたら」
絶対に会うんだろうけど・・・にしても今日のこれで明日がアレか、忙しいなんてもんじゃないぞ。かなめからの電話を切り、風呂に入って眠ることにした。
翌日、目を覚ました俺が、朝飯の準備をしていると・・・かなでが起きたらしい、思ったより早いな。
「んにゅ・・・お兄ちゃん様・・・あのあとどうなりましたか?」
「おはよう、かなで。今日は意外と早かったな。調子がよくなったって言ってたよ。協力してくれてありがとうな。」
「思ったよりエネルギーの受け渡しがスムーズに進んだんです。やっぱり元が他人に渡せる個性だからでしょうか?」
「そうかもな。あ、今日雄英にかなめとジーサードがくるらしいぞ。なんでも対武器訓練らしい」
「ほんとですか!?久しぶりにジーサードとかなめお姉ちゃんに会えます!」
まぁそうだよなあ。対武器訓練なんてぶっちゃけうへぇってなってる俺だが、ヒーローが相対するヴィランにはもちろん刀剣や銃を持った相手が非常に多い。対処法を知っておかないと間違いなく困るどころか命に直結するだろうしな。
「とりあえず今はメシ食うぞ。先に顔洗ってきな」
「はい!」
うわーかなでがウキウキだ。まぁ俺も久しぶりに弟たちと会えると思うと少し楽しみではあるな。ジーサードの性格を考えると大いに不安なんだが・・・・
いつも通り登校し、かなでを職員室に預け、保健室によって治癒を受ける。リカバリーガールの予想を上回って右腕が完治した。なんでも折れ方がよかったから治癒が早まったらしい。
かなでは今日は午後の訓練で合流するらしい、かなでが必要なことってあるのか?
「おはよう」
「あーおはよー遠山君!」
「おはようございます。遠山さん、少しよろしいでしょうか?」
八百万だ。俺にはなしかけるなんて珍しいこともあるもんだ。
「おはよう葉隠。なんだ八百万?」
「いえ、実は・・・武器の扱いについて少々教えてほしいのです。お恥ずかしながら私、作り出すことはできても振り回すくらいしかできませんので・・・」
あーそういうことか。このクラスで刀剣や銃を扱うのなんて俺くらいだし、八百万は個性で作り出したもので戦うのが基本だから武器の扱いを身に着けたいというのは理にかなっている。
「おーそういうことか。いいぞ、いつがいい?」
「早いほうがよろしいと思いますので・・・今日はどうでしょうか?演習場は私が確保しておきますので・・・」
「わかった。かなでが多分一緒になるけどかまわないか?」
「ええ、もちろんですわ。ほかの方をお誘いしても?」
まぁ今日が対武器訓練だと知ってるのは俺だけだし、復習としてちょうどいいんじゃないか?
「ああ、問題ないぞ。誘うのは誰だ?」
「耳郎さんをお誘いしようかと・・・・」
「わかった」
耳郎ねえ・・・あんま話したことないんだよな、この前のかなでの紹介ぐらいでしかしらねえぞ?俺も誰か誘うか・・・
「葉隠ーちょっといいか?あと緑谷も」
「どうしたのー?遠山くん」
「なにかな」
「いや、今日の放課後に八百万から武器の使用訓練の提案があってな?お前らもどうかと思って声をかけさせてもらったんだが、どうだ?」
「いくよー!いくいく!私攻撃手段が少ないから武器考えてたの!」
「僕も行かせてもらいたいな。相手が使ってくるかもしれないし」
よし、ムードメーカー2人を捕まえた!これで楽になるぞ・・・教官役が俺なことを除いて・・・・
午前中の授業を終えて、午後の授業が始まると相澤先生が入ってきた。
「はい、今日のヒーロー基礎学は対武器訓練だ。雄英の外からヒーローを招いて行うからささっと準備してグラウンドΣに集合な。今日はコスチュームでこい。はい、行動開始」
あーやっぱりきたのかジーサードとかなめのやつ。ささっと着替えて瀬呂と切島とともに、指定された場所に向かう。
「うーん外部のヒーローって誰だろうな?銃ならスナイプ先生がいるからそれ以上に武器にたけたヒーローってことなんだろ!?」
「たしかになー俺のテープはナイフとかで切られちゃったら無効化されちまうから、対策を考えたかったからちょうどいいわ」
「あーそうだな、多分刀剣と銃両方使えるやつじゃねえか?」
誰が来るかわかってる俺は一応濁しておく、ジーサードの性格からするとばらされるのは嫌いだしな・・・
俺たちがグラウンドについたのが最後だったらしい。相澤先生がかなでを連れてきて、全員揃ったのを見て口を開く。
「もう既に、先生役のヒーローがついてるらしいのだが・・・いないみたいだな、非合理的な・・・」
「えーヒーローが遅刻かよ!」
「ケロ、雄英が依頼した人だからそんなわけないと思うのだけど・・・」
あーそういうことか・・・というか遅刻じゃなくている、二人ともそこに立って遊んでやがるな?なんで俺とかなでだけに分かるように気配を見せてるの?何その器用さ・・・・
おもむろにそこで立っているアホ弟とバカ妹に向かって歩いていく。
「遠山、どうした?」
「遠山くん?」
うちの弟と妹がすいませんね、と思いつつ立っているバカ二人が被っているフードをバッとめくってやる。抵抗しないってことは遊んでたんだな・・・・
「よお兄貴、やっぱり気づきやがったか。ヴィランに会ったって聞いたから心配してたんだぜ?」
「おっにいちゃーん!約束通りハグしてー!」
ジジッ・・ジジッという音を立てて現れた2人にクラスは騒然としてる。相澤先生なんて個性つかってみてるし・・・すいませんこれ光学迷彩で個性関係ないんですよ・・・・
「えっ?急に現れた!?」
「というか兄貴!?おにいちゃん!?」
「遠山の関係者か!?」
ああ、やっぱりこうなるよなぁ・・・・
「
ジーサードが一喝した。英語がわからないクラスのやつらもジーサードの威圧感で気をつけの姿勢になってる。このあたりジーサードリーグ率いてるこいつは慣れてるよなあ・・・
ちなみにかなめはそのまま俺に抱き着いてる。あの・・・クラスの前なんですけど・・・
「あー、今日お前らのクラスの対武器訓練を担当することになったジーサードだ。遠山キンジとは腹違いの弟にあたる」
「ジーフォースです!よろしくねー!おなじく腹違いの妹です!」
「と、いうことです相澤先生・・・弟と妹がご迷惑おかけします・・・」
「あー・・・そういうことか・・・お前も大変だな遠山・・・」
同情されてしまった・・・こういうドッキリみたいなのが好きなんだよなあ2人とも・・・
「ってーわけで見た通り俺たちが今回の対武器訓練に選ばれた理由は、銃と刀剣だけじゃなく、今見せた
「さて、皆さん!最初に質問だけど、武器を向けられた時に取るべき行動はなんでしょうか?」
「はい!耐えること!」
切島だ。それがたいがいできるのはお前だけだぞ!
「ブッブー!」
「じゃあ、避けること?」
「半分正解!」
「使えなくすること、かしら」
「ピンポーン!正解です!」
梅雨だ。さすがだな
「さっきそこのやつがいった通り、敵の武器は奪うか壊すかして使用不能にするのが理想だ。昔の個性がない時は避けるのが定石だったんだけどな、ヒーローともなればそうはいかねえ。俺らの後ろには守るべき人間がいる、避けたらそいつに当たるかもしれねぇ、使われる前に壊すか奪うってのが今のスタンダードだ」
「と、いうわけで今から10分間、本物の拳銃をみて構造を学ぼ―!」
といってかなめが運んできたのは多種多様な拳銃だ。まーいろんな形があるし、勉強にはなるだろう。マガジンも抜かれて撃てないようになってるみたいだしな。
「はーい開始―!」
合図をして銃の図解を配り終えた2人がこっちに来ると同時に緑谷が寄ってきた。
「すごいね、遠山君の弟さんと妹さんが最年少ヒーローコンビ、ジーサードとジーフォースだなんて!」
なんかすげえ興奮してるな。そういやこいつヒーローオタクだったっけか
「あー知ってるのか?」
「しってるもなにもアメリカに去年彗星のごとく現れた最年少ヒーローコンビだもん!知らないわけがないよ!あーサインもらえないかなあ」
「なんだ?俺のファンか?」
「ひょえっ!?いいいやあのその・・・・」
ずいっと会話に混ざってきたジーサードに緑谷は度肝を抜かれたらしい。こいつこの焦り顔だけは直せよな・・・病気かと疑っちまうわ。
「まーサインならあとでやってやるから今は訓練しろ、な?」
「ははははいいいい!!」
緑谷がUターンしていっちまった・・・うーんこいつはこの威圧するような感じさえなければもっといいんだけどなあ
「兄貴、ちょっと授業手伝ってもらっていいか?」
「何させる気だよお前。俺必要か?」
「お片付けとお弾きしようぜ、ド派手なほうが楽しいだろ?」
「前者はともかく後者はやだよ、お前とやるとドッヂボールになるじゃねえか」
「そんなこと言うなよ。頼むぜ兄貴」
「はーわかったよ・・・」
「はいはいサードはそこまでね!お兄ちゃん!元気だった!?」
「一部大変だったことはあるがおおむね元気だったよ。お前らはどうだったんだ?」
「私たちも元気だったんだけどねえ・・・」
やけにためるな?どうしたんだろう
「捜査してるやつらがなかなかボロ出さなくてな、今回のこれはまあ休暇みたいなもんなのさ」
あーそういうことか、こいつらが捜査しきれないとかなかなかやべえ組織だな
「そろそろ終わるからこっち来いよ兄貴。お片付け、頼むぜ」
「はいはい」
「そこまでだ。全員銃をおけ、ブツは回収するが図解は渡したまんまにするから復習しとけよ。最後にデモンストレーションだ。銃の構造を把握しとけば素早く無力化ができるって一例だな。今回は俺じゃなくて兄貴とかなでに頼むことにする。もしこの授業の後、銃について知りたくなったら兄貴を頼っとけば問題ねえ。もしくは自分で銃検の監査受けてみるのもイイかもな。」
ジーサードの野郎余計なこと言いやがって・・・そこは素直に先生に頼れって言えよ!というかなんでかなでにやらせるの?できるのは知ってるけど。
「じゃ、兄貴。頼む」
「わかった・・・」
げっそりとした顔をしてるであろう俺が、何も持ってないことをアピールするために両手を頭の上にあげて手を見せておく
「じゃ、スタートだ」
ジーサードがほいっとUSPマッチモデルを投げてくる。あっぶねえな!見た感じマガジン入ってるじゃねえか!セーフティもかけてねえし!
暴発させないようにキャッチし、マガジンを抜いて、薬室の銃弾を抜いてから空撃ちして撃鉄を落としてセーフティをかける。ここまで約5秒だ。なかなかいいタイムだな。
「「「「おお~」」」」
「こんなかんじで素早く敵の銃を使用不能にできるとヒーロー活動に大きなプラスになるとおもうよ!がんばって!はい、じゃあ次はかなでねー」
「はい!」
ぽいっとかなでからしたらでかいであろうUSPが手渡しされるがクラスのやつらはかなでが銃を持ったのをみてめっちゃ不安そうな顔してる。まあ小学3年生が実銃もってたら怪我しないかとか心配になるのはわかるけどな。
そんなクラスのやつらの心配をよそにかなではカチャカチャと銃を弄って俺と同じ手順でお片付けを終わらせてかなめに銃を返した。大体10秒くらいだな。
「はい!よくできました~!」
「えへへ」
クラスのやつらが目をひん剥いてやがる。いやまああんなあっさりやられたら驚くよなあ
「じゃあ次は刀剣だねー!今回は私がメインだよ!」
かなめの講座も終わって座学ばっかりでクラスが若干だれてきたな。まーつぎは先端科学兵装だしまた釘付けになるだろう。
「んじゃー刀剣関係も終わっちまったしもう一回デモンストレーションしようと思う。今回は武器を持った者同士がどう戦うかってことだな。今回も兄貴に付き合ってもらうからよーく見とけ」
はやくねーか?と思いつつ準備をする。
USJの時はアゴニザンテになれたからよかったが、いっつも死にかけるわけにもいかねえから個性でどうにかできないかって考えた。俺の個性で強制的にβエンドルフィンを出して、無理やりヒステリアモードになる。
家で一回試したときは成功したが、倍率がうまく上がらなかった・・・大体半分くらいだな。それでも通常のヒステリアモードと同じ30倍は確保できたしこれでいい。
そうだな・・・ヒステリア・アートフィシャルと名付けよう。
ヒステリアモードに入ったことを見抜いたらしいジーサードが耳から極小のイヤホンを抜いた。こいつもなったらしい。
「デモンストレーションだから見やすいようにやる。最初に
「相澤先生、合図をお願いします」
「ああ、わかった。では・・・・開始!」
クラスのやつらから少し離れた場所を取ってジーサードと俺が向かい合う。俺はベレッタを、ジーサードはUSPを1丁ずつ持ってだ。
相澤先生の合図が入った瞬間ジーサードと俺が示し合わせたように同時に発砲し、俺たちの中間地点で弾丸同士が衝突した。この技は
銃弾撃ちを繰り返しながら走り寄って近接し、近接拳銃戦を仕掛ける。ジーサードが向けてくる銃を銃口が自分に当たらないようにそらし、ベレッタを向けるがジーサードも同じように銃口を払ってくる。そのまま牽制目的の拳や蹴りを放ちながら相手にどう銃口を向けるかという戦いにシフトしていく、刀剣や体術を含めたこの戦い方はアル=カタといい、銃を遠距離武器ではなく相手も防弾服を着てることを前提とした打撃武器として扱う技術だ。
これはデモンストレーションなので俺もジーサードも遠山家の技や自分のオリジナル技を使わずに基本的な動きでアル=カタを続けていき、同時に互いの前蹴りで離れつつもう1丁の銃をぬいて2丁拳銃になる。
今回は遠距離戦をするつもりらしいジーサードが銃を連射してくるのを残らず銃弾撃ちで捌いて、リロードをはさんでから連射するが同じようにジーサードも銃弾撃ちではじき切ってしまう。閃くマズルフラッシュが光るたびに俺とジーサードの中間地点で銃弾がはじきあいの末四方八方に飛んでいく。もちろんクラスもやつらに当たらないようにはじく方向を俺とジーサードが計算してだ。
もう1度リロードをしたジーサードが突っ込んでくるので俺も併せて突っ込み、2丁拳銃によるアル=カタを始める。今回は両手が使えないので銃口をそらすのは銃を持った手首やひじだ。さらに向けてくる銃が増えてるので結果的に捌く量も2倍になるのが2丁拳銃でのアル=カタだ。もちろん1丁より難易度が高い。未熟なやつが使うと自分で自分を撃つというアホの極みみたいなことが起こるからな。
ガチャンッと俺のデザートイーグルがホールドオープンした。こいつの弾はもうねえからホルダーに収めてナイフを抜く、そしてジーサードがそのすきに撃ってきた1発をギィンッと切ってやった。
それを見たジーサードがヒュウッっと口笛を鳴らして自分も重そうなナイフを抜いてる。一刀一銃戦だ。ジーサードが寄ってきてナイフを振り下ろしてくるのでそれを同じようにナイフで迎え撃ち、つばぜり合いになるが、ベレッタを腹に向けて撃とうとしたのをUSPを持った手で払われて不発に終わり、さらにジーサードが撃ってくるのをはじいたりそらしながら続ける。
一刀一銃は片手が刀剣になるので銃を処理するのとはまた別のスキルがいる。銃が点だとすれば刀剣は線の攻撃範囲を持っているのでそれを加味しながら捌く必要がある。はじいたりしたらその反動を使って切りつけたて来たりとかもあるからこの型が一番近接戦で使いやすい型だ。素人が使うとどっちかしか使わずに混乱するけど熟練者がやるととんでもなく攻め入りにくいのが特徴だ。
ナイフと銃を使って捌き、撃ち、殴って蹴ってを繰り返し、最初のように同時に発砲した俺とジーサードの弾丸が衝突した時点で2人の銃が両方ともスライドオープンした。弾切れだ。
いつもだったらこれから近距離での殴りあいに発展するのだが今日は武器戦が目的なのでこれで終わりだ。ああ・・・疲れたな
緋弾のアリアっぽさが足りない気がしたので今回の回を作ることに決めたのですが、なかなか難しいです。
次回でジーサード襲来編は終わりで、原作沿いに戻ります。