失踪しても・・・・ばれへんか・・・・
ジーサードとのデモンストレーションという名の銃撃戦が終わり、とりあえずクラスのやつらのところに戻る。全員シーンとしてるんだが・・・・
「おら、今の兄貴とのデモ見てなんかわかったやついるかー?」
「「「「わかるかぁ!!!」」」」
「当然のように銃弾に銃弾ぶつけて防御してんじゃねえ!」
「なんでナイフで銃弾切れるんだよ!」
「もうちょっとわかりやすいようにしてくれると嬉しかったわ」
・・・・やっば梅雨の正論が心にぐさっとくる。そうだよなー・・・ジーサード相手だから普通にやったけど、俺と同じタイプの個性持ってるやつじゃない限り、銃弾撃ちなんてそうそう見れるもんじゃない。多分スナイプ先生はできるだろうけど。
「見る部分はそこじゃねえよ。俺らが使った銃の数やナイフを使ってた時それぞれ動き方が違ったろ?それのことについて聞いてんだよ。銃弾で銃弾撃ちあってのは派手で見てて面白いだろ?」
「「「「そういう問題じゃない」」」」
「そういうことなら俺が」
お、尾白だ。たしかあいつ武術やってるって聞いてたな。それ繋がりか?
「最初の1丁の時は命中率重視で2丁の時は手数重視、ナイフと銃の時は両方のバランスをとった形といった感じですか?ただ・・・普通の銃の使い方じゃない気がしましたけど」
お、やるじゃねえか尾白。正解だ。
「正解だよー!さっきのはアル=カタっていうんだけど、相手が防弾服をつけてることを前提にした銃を遠距離武器じゃなくて打撃武器として使う戦い方なんだ。基本的に今のヒーローやヴィランの装備って防弾処理が施されたものが多くて、普通に撃つだけじゃ行動不能にできないから編み出された技術なんだ」
「といっても銃を使うやつが身に着けてなんぼだからな、お前らが必ず覚えなきゃいけねえのはさっきのお片付けくらいだ。今見せたのはこういう技術を使ってくるやつがいるから知識として知っておけっていう話だな」
かなめとジーサードからの注釈がはいり、みんなが納得顔で頷いた。それを確認したジーサードが1発の銃弾を取り出した。
「んじゃあ次はお待ちかねの先端科学兵装の解説だ。こいつは最近開発された銃弾なんだけどな、まあとりあえず見てみろや」
弾を込めたジーサードがバスンと俺たちと反対方向に銃弾を撃つと・・・・ドカァァァンと撃った方向に大爆発が起きた。グレネード弾か、あのサイズでバスが吹っ飛びそうなレベルの爆発が起きるとはな。
あの小さな弾丸から凄まじい爆発が起きたことにクラスの連中は本日何度目かわからないびっくり顔だ。緑谷に至っては髪の毛全部逆立つくらい驚いてやがるし。
「今見た通り先端科学兵装とは、現在の最新技術だ。安全の保障もねえ、認可もされてねえ、場合によっちゃ起動した瞬間にどかんなんてこともあり得る。が効果的に使えばそこらの個性なんかよりずっと有用な効果を発揮することができる。」
そこでかなめが背中に収めていた長い刀を抜いた。SFチックに蛍光ブルーのラインが入ったメカニックな刀だ。
「これは
言いながらかなでが近くの建物に近づいて刀を4回振るう。・・・チリッとかすかな音がして壁が正四角形に切り分けられた。ここら辺は流石だな、かなめは刃物の扱いが俺たちの中で一番うまいからこういうことは朝飯前何だろう。
切り分けられた壁の断面のあまりになめらかなことに青い顔をしたやつが何人か出るがそれを機にせずかなめは続ける。
「ね?先端科学兵装のなかにはこういったすさまじい攻撃力があるものも多いんだ。いまはヒーローで使う人って少ないんだけど・・・・ヴィランは普通に使ってくるから相手が何かしら武器を持ち始めたら最大限警戒すること!見た目で強そう弱そうなんてわからないからね!」
「「「「はい!」」」」
「あのー一つ質問いいですか?」
葉隠だ。あいつどうしたんだ?
「最初の時の急に現れたのってなんなんですか?」
あー光屈折迷彩か、こいつ透明人間だからこういうの気になるんだろうか?
「ありゃ光屈折迷彩っていってな、要は光学迷彩ってやつだ。ちなみに一つ日本円にして2億円だぞ」
「「「「億!?」」」」
「あ~コスチュームの改良に使おうと思ったけどだめだぁたかいよ~」
あ~オールマイトの戦闘訓練で俺がいったこと気にしてたんだな
「さて、先端科学兵装に対抗できる手段はひとつ。情報だ」
「「「「情報?」」」」
「そうだ。どこでどんな技術が開発されたか、またその応用があるかということを日夜情報収集するんだ。基本的に先端科学兵装の情報は一般には周知されないが、元となる技術自体は報道されたりすることが多いからな」
「そこからどういった兵器になるかというのを考えるのが大事なんですよー。私の単分子振動刀も大本はチェーンソーの技術ですからね!」
といった言葉で締めくくり、対武器訓練は終了した。
訓練が終わり、放課後になったんだが・・・・朝言ってた武器訓練どうするんだ?今日ジーサードがやっちまったし、やるんだろうか
「おーい八百万。朝言ってた武器訓練、やるか?」
「もちろん、行いますわ!」
やるのか。まぁ今回のはどっちかというと座学に近かったからな。八百万がやりたがってたのは武器を使いこなす訓練だから、やりたいというのも頷ける。
「わかった、使う演習場の確保は?」
「お昼のうちに相澤先生にお願いしてありますわ。2時間ならよろしいそうです」
「2時間か・・・あんま時間かかるようなことはできねぇな。じゃあ演習場で」
「ええ、了解ですわ」
葉隠と緑谷に訓練のことを伝えそのまま演習場へ向かう。かなで拾って緑谷と着替えを済ませて演習場で待ってると・・・きたな。
「お、きたな。耳郎に葉隠に八百万」
「おまたせ~」
「お待たせいたしました」
「ごめん、待たせた」
「いや、俺らも来たばっかだ。な?緑谷」
「そうだね。僕らもついさっききたばっかりなんだ」
「さて、八百万から聞いてると思うが今回は武器の使い方っつーわけで俺が一応教えることになったからよろしくな。訓練の武器も俺の私物でやるから八百万は個性使うなよ」
「なぜですか?」
「あぶねえし銃倹通してねえからだよ。銃ってのは一つ部品がかみ合わないだけで暴発したりするからな。今更お前の創造に不備があるとは思えねえが、帯銃してる身とすりゃ未認可の銃生み出されて撃たれちゃ冷や汗が止まらん。ついでに言うとヒーローだから通るけど一応犯罪だから注意しろよ?」
「そうでしたの・・・これから気を付けねばなりませんね」
「ヒーロー仮免とれば全部合法になるからそれまでの辛抱だぜ。とりあえずどんな武器使いたいんだ?お前らもあったら言ってみろ」
とりあえず聞いてみる、一応メジャーな武器は扱えるから教えられるが・・・ここでヌンチャクとかククリナイフとか扱いが難しい武器が来られたらお手上げだ。
「その・・・わたくしは自分がどんな武器があってるかいまいちよくわからなくて・・・」
「ウチは遠距離だと個性があるから近づかれたときに対処できるようになりたいな」
「私は隠密性が高いのがいい!見えにくいやつ!」
「僕は個性で戦いたいから・・・今日の訓練でやった武装解除の練習がしたいかな」
ふむ・・・緑谷は武装解除がいいのか。八百万はタッパとウェイトが女子の中ではありそうだから大型銃でもよさそうだが・・・耳郎はナイフがいいかな?長物だと個性の操作がおぼつかなさそうだ。葉隠は・・・スニーキングメインだろうし投合するもの・・・投げナイフがいいだろう。よし、だいたい決まった。
「うし!まず緑谷!」
「うん!」
「お前は武装解除の練習をしてもらうが、俺じゃなくかなでに教えてもらえ。ベレッタ貸してやるから・・・あと空のマガジンで弾は抜くから暴発の心配はなくすから安心しろ。かなで、たのむ」
「はい!わかりました!」
「よろしくね、かなでちゃん」
「任せてください!」
むっふー!とドヤ顔を決めているかなでに弾抜いたベレッタと空のマガジンを渡してやると緑谷を伴ってちょっと離れた場所に連れ立って行った。今日の訓練でお片付けができるのは知れてるから、まあ大丈夫だろう。
「さて、まず耳郎はナイフがいいだろうな。俺のナイフ貸すけど勝手に振り回すなよ。まず刃をみて、どう振るか考えといてくれ。お前の個性に合わせた振り方を考えよう」
「ん、わかった」
とりあえずバタフライナイフを耳郎に渡して開き方だけ教えておく。おそるおそる刃を見る耳郎に注意事項だけ垂れてから次に行く。
「んで葉隠。お前はたぶん投合系・・・物を投げるってのが向いてるんじゃねえかな。その場で拾ったもんを武器にするやり方だ。投げナイフをいくつか持っておくのがいいかもしれんが、今日は命中率を上げれるように樹に印をつけておくからその中心に石を当てるように訓練してくれ」
「んー!わかった!でも石って危ないよね?」
「武器使う時点でどれもあぶねえよ。当てる場所考えろってことだな」
樹に適当に印をつけながら葉隠に返す。なんだかんだ即席のものってバカにできないからな。遠山家でも物を投げて敵を倒す技だってあることだし、昔から有効な手だ。
「さて八百万なんだが・・・お前は一つのものを極めるより広く浅くで言った感じがいいと思う。つまり場面によって適切な武器を作り出して使うってやり方だ。器用貧乏になるかどうかはお前の機転次第ってわけだな。とりあえず今日はコイツやってみよう。」
といいながらヒップホルスターからデザートイーグルを抜き出して見せてやる。拳銃にしてはごつくでっかいそれを見た八百万が頷く。
「わかりましたわ。でもどうしてこんなに大きな銃を?」
「あー気を悪くしないでほしいんだが・・・お前は女性にしたら身長があるからな、それに伴ってウェイトがあるだろう。それは大型銃を使う上に置いて強みになるんだ。でかい銃は反動もでかいからな、ウェイトがあると反動を抑え込みやすいんだよ。でっかい銃に慣れたらちっさい銃も使えるようになるしな」
おれのセクハラすれすれの解説に八百万は嫌な顔せず納得した感じだ。人間出来てるな。
「あ、でも今日は空撃ちだけで発砲自体はしないからな?」
「なぜですの?」
「いきなりこの銃撃ったら肩外れちまうからな。今日は構えだけだ。構え自体は銃共通のものが多いから構えを今日は覚えて行ってくれ」
「わかりましたわ!早速お願いいたします!」
「おう」
そのまま全員のところに回って指導していく、今日は始めたばっかだから基本の基本だ。だから一人でもなんとか指導することができたが・・・専門になってくると雄英の先生に頼ったほうがいいだろうな、特に八百万は俺の知識の範囲外のことも覚えなきゃいけねえ。
俺じゃすぐに限界が来るだろうから、相澤先生に要相談だ。
そうこうしてるとすぐ時間になってしまった。とりあえずそれぞれに渡した俺の武器を回収して撤収を開始すると・・・女子連中が着替えに戻っていったのを確認した緑谷が話しかけてきた。
「遠山君、今日この後時間あるかな?」
「あるが・・・どうしたんだ?」
「オールマイトから話がしたいって・・・結果が出たみたい」
「・・・・そうか」
「ほんとですか!?」
昨日今日だけどさすがプロ、自己の確認を怠らないのは流石だな。
「そのままでいいそうだから片付けたらいこう?」
「おう」
女子連中に携帯で連絡とってそのまま別れることにして、昨日と同じように生徒指導室にむかう。
がらり・・・とドアを開けるとそこには、またマッチョ形態のオールマイトがいた。え?もういいのでは?
「緑谷少年!言伝ありがとうな!それと遠山少年とかなで少女!早速だけどあのあとと今日に計測をしてね、結果が出たので改めて説明とお礼がしたいと思って招かせたもらった!」
「いえ、それはいいのですが・・・・」
「なんでマッスルなんですか?」
おれとかなでの2人の質問を受けてオールマイトが鷹揚に頷く。
「ふむ、それはね・・・マッスルフォームの制限時間が無くなったのさ!戦闘可能時間の制限はあるけどね、疲労さえ無視できればいくらでもマッスルフォームを維持できるようになったんだ!」
「ほんとうですか!よかった・・・」
「お役に立てたようで何よりです」
緑谷とかなでが沸き立つ中、俺は少し疑問ができたので聞いておく
「あの、戦闘可能時間自体はまだあるんですよね?それが過ぎたらどうなるんですか?」
「ふむ、それなんだが・・・まずマッスルフォームが解ける。それでその後3時間はどう力んでもマッスルフォームになれなかった。おそらくエネルギーを注がれた結果そういう風になってしまったんだろう。戦闘時間自体は倍に伸びてたからそれでやりくりすればいいんじゃないかな!改めて、ありがとうな!少年少女!」
よし、思ってたのと少々違ったがうまいこと運んでくれた!あとは何回かこれを維持できるようにエネルギーの受け渡しを繰り返していけば俺の在学中くらいはオールマイトは戦えるままでいられるだろう。
「それと遠山少年、折り入って一つ頼みがあるんだが・・・・聞いてくれるかい?」
オールマイトが俺に頼み?この人ならコネやらなんやらで大概のことは自力でどうにかできるはずだ。それが俺に頼みだって?なんかめんどくさそうな感じがするが、とりあえず聞いておこう。
「俺にですか?とりあえず何でしょうか?」
「うむ、私の個性の秘密と緑谷少年のことと両方知っている君でなくてはならないのだ。それはな・・・緑谷少年の特訓に協力してほしいんだ」
あーそういうことか。つまり緑谷がワンフォーオールを使いこなす手伝いをしてほしいってことだな?たしかに誰でも彼でも頼めるわけじゃない、事情を知ってる必要があるってわけだ。
「詳しく聞いていいですか?」
「うむ、緑谷少年もよく聞いておきなさい。いま緑谷少年が体を壊さずに出せる最大出力は5%といったところだ。USJの時は土壇場で制御に成功したそうだけど、そのラッキーが続くわけじゃないから自分の体で上限を息をするように出せるようになる必要がある。ここまではいいね?」
「「はい」」
「いい返事だ。私は最初から100%を扱えたが、緑谷少年はそうじゃない。段階的にワンフォーオールを使いこなしていく必要がある。私の感覚はあまり緑谷少年の役には立ってないみたいだからね、別視点での見方が必要になる。そこで君だ、遠山少年。」
「俺ですか」
「そうだ。緑谷少年もそうだが、君も結構考えたりするタイプだろ?私よりも緑谷少年にタイプ的に近いんだ、それに君は近接戦闘能力・・・武器の扱いもそうだが徒手も優れているのは戦闘訓練を見てればわかるよ。体育祭前にライバルを自分で増やしてしまうことになるが・・・どうか頼まれてくれないかい?」
・・・・うーん、別に緑谷にいろいろ教えるのは構わないんだが、緑谷次第だな。
「緑谷、オールマイトはこう言ってるがお前はどうしたいんだ?このままオールマイトに教えてもらうか?それとも俺の訓練も入れるか?」
こいつほっとくとそのうち人助けしたけどぽっくり死にそうでおっそろしいから制御くらいは今のうちに何とかしてやりたいが・・・
緑谷はしばらく考えていたが・・・やがて覚悟を決めたらしく俺のほうを向いた。
「僕は、ほかの誰よりも頑張らなくちゃいけない。・・・だから遠山君、僕の訓練に付き合ってほしい」
「うっしわかった。オールマイト先生、引き受けさせてもらいます。残り2週間ですが、やれるとこまでやりますよ。ついては3日に1度ほど緑谷の特訓の際に同席していただきたいんですが・・・」
俺のやり方でやったら観察力の高い緑谷だ、俺の動きをある程度身に着けるぐらいはするだろう、けど神経系の個性の俺とバリバリのパワー系の緑谷じゃ方向性がちがう、そこをオールマイトに矯正してもらおう。俺が教えるのは徒手格闘の基本と個性の制御イメージだ。そっからは緑谷自身で構築していくことになる。
「ああ、わかったよ。ただ私がかかりっきりになるのは外聞的にあまりよろしくない。遠隔でのビデオモニターでの参加という形になるがそれでいいかい?1回程度ならそのまま参加が可能だろう」
ああ、この人ナンバーワンヒーローだったな。まあそれくらいなら支障はない、この人に見てほしいのは緑谷の動きをパワー型に変える作業だ。
「お願いします。じゃあ早速明日からということで」
「うむ、今日はここまでにしよう。遠山少年、すまないけどよろしく頼むよ」
「はい」
オールマイトの元を辞して、着替えて帰路に就く。
「緑谷、明日までに考えてほしいことがある。」
「え?あ、うん・・・なにかな?」
「そんな真剣な顔せんでいい。お前の個性発動のイメージをまとめとけ、アクセル全開の今までのやり方じゃなくて制御できたときのイメージだ。USJの時のやつ。あれの発動時の時のことをよく思い出しておいてくれ」
「大事なことじゃない!?わかった!・・・それじゃあ遠山君、かなでちゃん、僕はこっちだからこれで」
「おう」
「また明日です。出久お兄さん!」
さて、明日からより一層忙しくなるな。俺も緑谷に負けないよう頑張らないとな。
うーん書きたいことが多すぎてうまく文章がまとまらない・・・とりあえず次回は体育祭やりたいなあ(願望