遠山桜は正義の味方である   作:カフェイン中毒

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コソコソ・・・(投下


ばれへんばれへん・・・


オリジナル技注意です


第11弾

俺がオールマイトに緑谷の特訓を頼まれて2週間たった・・・というか今日が体育祭当日だ。特訓自体は別になんてことない、喧嘩すらしたことない緑谷に対し正しい拳の握り方や受け身の取り方、つかまれた時の対処法やちょっとした小技を指導しただけだ。

 正直なところ、オールマイトに見てもらった時に、「ああ、完全に感覚の話してる」って思っちまったな。緑谷が個性の制御うまくならないわけだよ。

なんでも緑谷の個性発動のイメージは「電子レンジに卵を入れて爆発しない出力にする」ってことらしい・・・ってなんだそのセンスは?

 

 というわけで何度かかなでに協力してもらい、外部から個性を強制的に発動させることで壊れない5%の状態を体感させて体で覚えさせた。ちなみにかなでの負担のせいでオールマイトがいる日にしかその特訓はやってないから、緑谷は一応ブレーキを覚えたってぐらいの完成度だ。発動に要する時間は約5秒、そしてどこか体の1部位のみってかんじになったが・・・

 

 それにしてもすさまじいなワンフォーオール、5%でも人間の限界値超えた膂力とスピードだぜ。はー将来100%扱うようになったら被害とかどうなるんかね・・・・

と益体もない考えに頭が行ってると・・・ん?緑谷と轟か?珍しい組み合わせをした二人が外に出て行った。なんじゃありゃ?

 

「ねえ遠山ちゃん」

「ん?梅雨か、どうした?」

「あなたがここにいるってことはかなでちゃんはどうしてるのかしら?今日は附属小は公休でしょう?」

「ああ、本来なら家族と一緒にいることになるんだが・・・残念ながら2人なんでな。俺らが競技とかで全員いないときは職員待機所、それ以外はうちのクラスの応援席に来るらしい。すまんが面倒見てやってくれ」

ぜんぶ職員待機所じゃダメなんだろうか?まあ職員待機所はカメラがよく入るからクラスのほうが安全なのはわかるんだが・・・・

 

「ケロ、そうだったの。きっとみんな喜ぶわ」

「あー葉隠のドッキリだけは止めてやってくれよ・・・あいつああいうの苦手だから・・・」

「わかったわ」

驚かされて個性がでてクラスのやつらに影響が出たら面倒だし、なによりそうなったら全員に説明する必要が出てくる。そんなことになったら俺もかなでも荷物まとめて雄英から消えるレベルで逃げんとまずいしな。

 

「みんな!入場だそうだ!いくぞ!」

「「「おう!」」」

お、飯田の合図だ。俺たち1年のステージは本来なら2年3年のおまけ扱い何だが・・・今回は訳が違うだろうな。

 

『雄英体育祭!1年に1度のヒーローの雛たちが!我こそはと全力でぶつかり合う大バトル!』

お、ナレーションはマイク先生なのか。あの人のことだから隣に相澤先生無理やり座らせてそうだ。

 

『お前らのお目当てはどうせこいつらだろ!?ヴィランの襲撃を耐え、それを乗り越えた期待の新星!』

さあ、いくぞ。胸を張って前へ進め。こっからは誰に見られても恥ずかしくない結果を残さねえとな。

 

『ヒーロー科!1年A組の入場だあ!!』

ぞろぞろと隊列組んで待機場所へ行く、しかしでっけえアリーナだこと。それが2年用3年用と3つあるんだから頭おかしいよな。

 

『続いて!B組!普通科C,D,E組!サポート科!経営科の入場だ!』

うっわまとめやがった。やめろよただでさえ爆豪がヘイト稼ぎそうなのに・・・

 

 

「選手宣誓!」

お、ミッドナイト先生だ。相変わらずすさまじい恰好のヒーロースーツだな。こんなところで無駄にヒスって体力消費したくないし目そらしとこ。

「はい静かになさい!選手代表!1-A爆豪勝己!」

やっぱ爆豪だよなー何するか不安だわ

 

「え?あいつなのかよ?」

「あいつ入試1位だったらしいからなあ」

まあ当然そうなるよな、中間テストなんてまだやってないから1位なのは間違いなくあいつだ。

 

「ヒーロー科の、入試な」

ん?普通科のやつらか。やっぱこっちにヘイトたまってるよなー・・・でも普通科の入試とヒーロー科の入試って学力だけならヒーロー科のほうが高いんだぜ?って今言っても余計なヘイト買うだけだから言わねえけどな。

 

 

「せんせー」

頼む、平穏にやってくれ・・・!!

 

 

「俺が1位になる」

「絶対やると思った!」

「ふざけんなヘドロヤロー!」

「調子乗んなよA組こらぁ!!」

 

「せめて跳ねのいい踏み台になってくれや」

 

ああ・・・やりやがったこいつ・・・・いや別に宣誓なんだから間違ってねえんだけどそれに俺らを巻き込むんじゃねえよ・・・・」

 

「うーん熱いわ!青春ね!早速だけど今からやる競技はコレ!障害物競走!」

ほう、障害物か、雄英のことだからまた無駄に金かけたものばっか出てくるんだろなあ・・・・

「全クラス総当たりのレースよ!コースはスタジアム外周の4km!わが校風のとおりコースから出なけりゃ何してもいいわ!」

 

ふーん・・・何してもねえ・・・スタート位置を考えて中間よりちょっと前、天井がある場所の壁際で待機するか。

 

「さあ位置につきまくりなさい!それでは・・・」

 

どうせ轟が妨害かなんかしてくるだろうし爆豪が後ろに向かって爆発するなんてこともしそうだ。ちょっと備えとくか。

 

 

 

「スタート!」

 

 スタートの合図と同時に俺は壁を駆け上がり天井に張り付く、これは遠山家の壁を移動する技、堀蜥蜴の発展形、「内壁虎(うちやもり)」だ。人間の手のひらの吸着力は極めればなんにでもくっつくことを流れの格闘家から聞いたご先祖様がその時の部下だった忍者の一族と共に作った技らしい。俺もなんでできるかは詳しくはわからんが出来ちまうもんはしょうがない。

 

 俺が天井へ張り付くと同時にパキパキパキと地面を氷が張って下のやつらの足が凍った。やっぱ妨害してきたなあいつ。

でも俺たちのクラスは全員、その妨害を各々の個性や体を使って乗り越えている。俺も4足で天井を走るという我ながら変態じみた挙動でトップ集団に追いついた。やはり早いのは飯田、爆豪、トップの轟だ。

 

 天井がなくなったのでそこから桜花で10mほどジャンプして着地し、そのままトップスピードで走り続けながらもう一つ遠山家の技を使う。

普通に走るよりだいぶ前傾姿勢を維持し走り続ける。こいつは「馬戦駆(ばせんがけ)」。昔足軽だったご先祖様が戦の際に馬に追いつくほど速く、長く走るために作った技だ。普通なら倒れるレベルの姿勢を本来ならヒステリアモードで、今の俺なら個性での身体駆動能力、バランス精度にものを言わせる走り方だ。

 

トップ集団に何とか食らいつきながら走っていくと・・・ありゃ入試のロボットか?え?あれが障害?ばかじゃねえの?

 

『さあ!第一の関門だ!手始めに・・・ロボ・インフェルノ!』

 

おいおい・・・あれ一般生徒がどうにかできんのかよ。

と考えながら俺はぬるりとした挙動でロボとロボの間をくぐりながら前へ向かう。こいつは「潜林(せんりん)」という乱戦の際に敵の武将の元まで行くために、敵のアキレス腱を切断しつつ足元を縫って通り抜ける技だ。

本来なら人間相手の技だが・・・ロボたちはでかいが挙動が遅いので割と隙間も多く、うまいこと潜林で通るためのスペースが多くあるな。

 

 他の場所ではやはり轟が妨害と活路を見出すために氷漬けにしたロボが倒れこんだりしてるし割と地獄絵図だ。死人出ねえだろうな?

爆豪のような上を行く連中や即席で協力しようと呼びかけるやつらもいるしなかなかスペックが高いやつが他クラスにもいるようだ。

 

大体前から5番目位を維持しながら駆け抜ける途中で小さいロボにも遭遇したが今更そんなもんでどうにかなる俺じゃない。そのまま勢いをのせた秋草の蹴りでスピードを落とすことなく壊しながら突破する。

そのまま走り抜けてると今度は・・・でかい穴?ロープが渡してあるな。これも障害物なのか?

 

 

『おいおい第一関門ちょろすぎだろ!?じゃあこいつはどうだ?おちりゃやべえぜ!それが嫌なら這い上がれ!ザ・フォール!!』

いつも思うがこんな大がかりなこと1年おきにやってるのか?ほんとに死人出たりしてねえだろうな?

 

とりあえず差し掛かったロープにまた4足歩行状態で堀蜥蜴しながらわたっていく。べつのところじゃアイテム使えるサポート科や梅雨が渡りだしてるし俺も急がんといかん。

渡り終わりの段階で桜花でがけ際のロープを踏みつけ固定ごと脱落させ妨害しておく、すまんけど許してくれ。

 

『おおっと1-A遠山ァ!ロープごと外すなんてお前どんな脚力してるんだ!?なんというか…クレバーだな!』

『あいつは技の種類と近接戦闘能力、とっさの時の判断力はうち随一だ。どうせまたなんか技使ったんだろ』

なんか相澤先生に理解されてるのかどうなのかわからん評価されたけど・・・まぁ褒められたと思っておこう・・・うん

 

そうこうしてるまに轟、爆豪が抜け、俺と飯田も抜けた。くっそ思ったより縮まねえな・・・!

 

 

 

第3の妨害は・・・・平原?何もない・・・わけじゃないななんか埋まってやがる。

『さあ!ラストの障害だ!こいつは1面の地雷原!怒りのアフガンだぜ!地雷の位置はわかるようになってるし見た目だけ派手で威力も大したことねえからさっさと渡れ!』

うーん・・・個性使ってるおれだとぶっちゃけ丸見えなんだよなあ・・・と思いつつそのままダッシュで地雷をよけながら進んでいくと・・・前のやつが見えてきたな

 

『おおっと喜べマスメディア!順位が変わったぞ!』

爆豪が爆発で飛びながら1位になったな。ジグザグに進むせいで思ったより距離が縮まらん・・・!!

 

ちょうど中間まで差し掛かった時・・・後ろで大爆発が起きた。

『おおっと偶然か故意か!?1-A緑谷!爆風で猛追だぁぁ!!』

緑谷!?どこだ!?しまった上で抜かれた・・・・!あいつ・・・やるじゃねえか!俺じゃ思いもしない方法だ。

 

「緑谷・・!」

「デクゥ・・・!」

 

そのまま抜いた緑谷がもう一回爆発で前に飛び、そのまま受け身を取って走り出した。俺も後を追うが流石に間に合わん・・・!

『さあ誰がこの結果を予想した!今1番でスタジアムに戻ってきたダークホース!緑谷出久の存在を!」

そのまま緑谷、轟、爆豪、俺の順でゴールし、ほかのやつが来るのを待つ。うーん4位か、まあ悪くない順位だな。

 

「緑谷、やるじゃねえか。負けたぜ」

「遠山君・・・ううん今のはただのラッキーパンチだ。次は僕の力で君に勝つよ」

「いうじゃねえか。楽しみにしてるぜ」

こいつ・・・うまいこと自信がついてきたみたいだな。なんとなく卑屈っぽいところがあるからな緑谷は。いい傾向じゃねえか

 

「さて!予選通過は42人までよ!落ちちゃった人も見せ場あるから安心なさい!」

お、そろったのか・・・やっぱりというかほとんどヒーロー科だな・・・一部普通科のやつがいるみてえだけどどうやったんだ?

「ここからが本番!第2種目は・・・・騎馬戦よ!!」

騎馬戦だ・・・?個人競技じゃねえけどどうすんだ?

ざわざわしだした俺らをミッドナイト先生が一喝する。

「あんたら私の説明が終わるまでは黙ってなさい!いい?2人から4人のチームを作ってもらうわ!そこで各々さっきの障害物競走の結果に応じたポイントがそれぞれに付与され、組んだチームのポイントを合計したものが持ちポイントになるわ!それを奪い合うルールよ!」

 

 ほう、つまり組むやつとの相性や持ちポイントを考えながらチームを組む必要があるな・・・さて、だれと組めるか・・・・

「ポイントは42位から5点ずつアップしていくわ!ちなみに1位だけは特別に・・・1000万ポイントよ!」

ということは俺の場合195点か・・・というか一斉に緑谷のほうに飢える獣みてえな視線が集まったな。緑谷の顔が震える小鳥みてえだ。

 

「じゃあ今から10分でチーム組みなさい!組めないと失格よ!」

えーなにそのルール、1位が圧倒的に不利じゃんか。

「じゃあ!チームアップはじめ!」

 

 

さて・・・俺はどうするか・・・爆豪・・・はあいつすげえ人気だな。組むのは無理そうだ。となると緑谷、轟、梅雨、飯田、麗日、八百万が今んとこ有力か?と考えてると・・・

 

「遠山、いいか?」

「ん?轟か。チームの誘いか?」

声をかけてきたのは轟だった。こいつから声をかけてくるとは珍しいこともあるもんだ。

 

「そうだ。他のやつは誘ってあるからお前がよければそれで終わりだ。どうだ?」

「ちょうどお前に声かけようか悩んでたところだったんでな。乗らせてもらうぜ」

「そうか。ありがとな」

「おう」

 

といいつつ喧騒から離れた場所に向かうとそこにいたのは飯田と八百万だった。なるほどこの状況ならほぼ最善に近い布陣だな。

だが意外なのは飯田がいることだ。緑谷と組みそうなもんだが。

「遠山君!来てくれたんだな!」

「遠山さん、よろしくお願いしますわ」

「おう、だけど飯田は緑谷と組みそうなもんだけどな、意外だ」

「ああ、ぼくは今回は彼に挑戦すると決めているんだ。さっき挑戦状をたたきつけてきたからね」

「へぇ、熱いじゃねえか飯田。俺も緑谷から挑戦状投げられたとこでな、勝ちに行こうぜ」

「もちろんだ!」

と飯田と話していると八百万が

「轟さん、私たちを集めた理由をお聞かせ願えますか?」

ときいた。

 

 なるほど、確かにこの布陣を迷いなく決めた轟だ。なんか理由があるんだろうな。

「ああ、まず言わずもがな飯田は機動力、八百万は創造でのサポート、遠山は飯田についていけるフィジカルだ。ここは上鳴でもよかったんだが・・・あいつの個性のデメリットと絶縁体で俺たちが待避する必要があるのを考えてそれは抜きにした。」

なるほどな、俺がダメだったら上鳴に行ってたのか・・・だがおあつらえ向きに、俺には陸奥という範囲攻撃がある。スタジアムを倒壊させかねないから使うとしたら陸奥雷土か陸奥轟酔だが・・・・崩し目的の攻撃は禁止らしいので脳震盪を起こす陸奥轟酔はだめだ。陸奥雷土ならいけるだろう。

 

「轟、上鳴みたいな範囲攻撃があるんだが・・・使うか?」

「詳しく説明してくれ」

「ああ、うちの家では人力で地震を起こす技があるんだがそこは割愛する、その技の発展形に地中分子をすり合わせ電撃を起こす技がある。使うのに最短で10秒はいるがこのスタジアムの半分くらいの範囲ならいけるはずだ。

ただ・・・誰かを除いて撃つなんて器用な技じゃねえから打つ瞬間に飛ぶか接地面積を絶縁体で覆う必要がある。そこは八百万、絶縁体の靴を作ってくれないか?」

「ええ、承りましたわ。」

「そんな技まであるのか・・・すごいな遠山君!」

「ああ、一応秘伝だけどまあ今更だよな」

 

「さあ!タイムアップよ!チームは組めたみたいね!」

お、10分たったか。さあ気合入れていくか

 

 

 

 




執筆する時間をくだしゃい・・・・(討死
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