遠山桜は正義の味方である   作:カフェイン中毒

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ちょっとだけ時間が取れたのでカキカキ・・・
感想で指摘されたので書き方を変えてみました。


第13弾

 トーナメント表の発表が終わり、俺は応援席まで戻る。ちなみに次はレクリエーションだ。大玉ころがしに切島と口田、障子が引っ張られていった。

 

 俺はかなでのことがなかったら強制徴収されてたらしい。えートーナメント参加者は参加自由って話はどこ行ったんだよ。ちなみに今はチームワークが取れなさ過ぎて口田が玉に轢かれてる。可哀そうに・・・・

 

 「お兄ちゃん様、レクリエーションに出なくてよろしいのですか?」

 

 「あー別にいんだよ。この後全力で殴りあうのに無駄に体力消耗したくないしな。ここで無駄にお前を一人にするのも保護者的にノーだ。いくらクラスのやつらがいるとはいえ何もないとは限らん」

 

 「むぅ・・・そうですか」

 

 どうやらかなでは俺が競技に出るつもりがないのがご不満らしい。陸奥雷土やったりして疲れてるんだから今回は勘弁してくれと思ってると大玉ころがしが終わり、借り物競争に移った。

 

 出るのは瀬呂、峰田、梅雨だ。客席から見てると・・・峰田がすんごい顔してる。そんな無理なもん書いてあったのか?

 

 「遠山ちゃん!かなでちゃん!こっちに来てもらえないかしら?」

 

 ん?梅雨だ。まだチアの格好してるあたり気に入ったのか?呼ばれたってことは俺とかなでが関係してるってことだよなぁ・・・・

 

 「なんだ?」「なんですか?」

 

 「これ見て頂戴」

 

 と開かれたお題の紙には「仲のいい兄妹」と書かれていた。物じゃなくて人借りるのかよ。しかもえらくピンポイントなお題だこと。

 

 「あーわかった。そっち行く。かなで、捕まってろ」

 「はい!」

 

 階段通っていくのは面倒なのでカバンの中からベルトに仕込んでる予備ワイヤーを取り出して手すりに括り付け、そのまま飛び降りてラぺリングで降りる。飛び降りた瞬間のクラスのやつらの顔が面白かったな。

 

 「来たぞ、梅雨」「来ました!」

 

 「あら、ありがとう。でもそんなに急がなくてもよかったのよ?」

 

 「早いほうがいいだろ?」

 

 なんて言いつつ主審のミッドナイト先生のところに行って審査してもらうと、問題なく合格できた。とりあえず梅雨が1位らしい。

 

 「ところでなんでまだチアの格好してるんだ?」

 

 「この後応援合戦があるでしょう?せっかく着たのだからこのまま行こうってお話になったのよ。どうかしら?」

 

 「似合ってるよ。なあかなで?」

 

 「はい!かわいいです!」

 

 「ケロ、うれしいわ」

 

 帰る途中で峰田につかまったんだが、書いてあったお題が「背油」だったため、見捨てることにした。こんなもんここに持ってきてるやつはおらんだろうな。

 

 「薄情者ォォォォ!!!!」という峰田の魂の叫びをあとに応援席に戻ってワイヤーを回収し、観戦に戻った。

 

 

 

 レクリエーションが終わり、今はセメントス先生がステージを作っている。もうすぐガチバトルか・・・なかなか緊張するな。

 

 『ヘイガイズ!結局これだぜガチンコ勝負!1回戦行ってみよーか!』

 

 お、完成したらしい。緑谷と心操か・・・緑谷が俺と特訓したことを出せば勝ちの目は明るいが・・・・どうなることやら

 

 『成績の割に何だその面!ヒーロー科緑谷出久vsいつの間にかそこにいた!普通科心操人使!』

 

 お、出てきたな。さあ頑張ってくれよ緑谷。

 

 『スタート!』

 

 合図とともに動いた緑谷だが心操が何事か話しそれに答えると動きが停止した。なるほどやはり洗脳系の個性だな。

 

 「ああ!せっかく忠告したのに!」と尾白が叫んでる通りおそらくトリガーはやつに反応することだ。このままじゃまずいな。

 

 予想した通り場外に歩かされていく緑谷だが・・・・ぎりぎりでワンフォーオールを暴発させて踏みとどまった。なるほど、一定以上の衝撃で洗脳が解けるのか。

 

 そこからは緑谷が猛攻を仕掛け始めた。まずレバーブローで心操の行動を封じ、右回し上段蹴りがクリーンヒットして心操との距離がいったん離れた。

 

 『おおっと緑谷!暴発させたと思いきや猛攻!レバー入れて顔面蹴りとかなかなかクレイジーだぜ!』

 『誰かの入れ知恵でもうけたのか攻撃の入りと抜きが思ったより綺麗だ。自力だと緑谷に分があるな』

 

 そのまま何事かを叫んでいる心操を無視しつつワンフォーオールを発動させた緑谷の右ストレートが胸に決まり、心操は場外へ、勝者は緑谷になった。

 

 しかし洗脳か・・・もったいねえな。アレ初見殺しもいいとこだぞ。ヘタな個性よりも有効だし、ヒーロー活動においてすさまじいアドバンテージになることは間違いない。あいつは上ってくるな。

 

 

 そのあとの試合は轟が瀬呂を瞬殺、ドンマイコールが沸き上がるほどの悲惨さだった。塩崎と切島は切島の弱点である物量と消耗戦を仕掛けられ切島が負け、俺はそこから控室に行ったからわからねえが、紆余曲折あって飯田が勝ったということは聞いた。

 

 

『第5試合行ってみよー!』

 

 お、出番か。たしか鉄哲だったか?切島と似たような個性のやつだったはずだ。

 

 『鋼の男、切島とダダ被り!ヒーロー科鉄哲徹鐵!vs技のデパート!かわいい妹もちで羨ましいぞ!ヒーロー科遠山キンジ!』

 『マイク、私情を入れるな』

 

 なんか紹介に悪意がないか?まぁいいけどさ。

 

 「遠山っていったか?A組だしよくしんねえけどよぉ。調子くれてるとただじゃ済まねえぞ?」

 

 「安心しろ。全力で叩き潰してやるよ。」

 

 個性を発動させ、ヒスっておく。こいつが大部分切島と同じなら、狙ってくるのは速攻だ。とりあえず分析からスタートだな。

 

 『スタートォォ!!』

 

 始まるとすぐに全身を鈍色に変えた鉄哲が突っ込んできてストレートパンチを打ってくる・・・が俺はそれを特に構えず手のひらでパシッとつかんで止めてやった。

 

 驚愕に目を見開く鉄哲だが、さもあらん。こいつは遠山が誇る防御技「伍絶」のひとつ「絶宮(ぜつぐう)」だ。釘で例えるなら釘を地面に打ち込むのが絶閂、釘を表面で滑らすのが絶宮だ。足元には若干俺が下がった後がついている。

 

 そのまま胸に向かって亜音速の桜花と秋水をぶち込んでやった。ドゴンとそのまま吹っ飛ぶ鉄哲の胸には俺の拳の跡がガッツリついている。なるほど、切島と違って延性があるから衝撃の吸収率が違うんだな。

 

 『おおっと速攻を仕掛けた鉄哲の拳があっさり止められて反撃をもらったぞぉ!しかもえらい威力だな!』

 『すくなくとも近接での徒手戦において遠山はすさまじく強い。自分の長所を押し付けられるかどうかが鉄哲の勝ち目だな』

 

 硬さ自体は切島といい勝負だが、硬いだけなら何とでもなる。今みたいに許容を超えた衝撃をかましてもいいわけだしな。たぶん硬くなってるから締め技とかに持って行くのは無理だ。空気弾の矢指もダメ、あとは金属に衝撃を通したことがないから手加減版羅刹もダメだな。うーん他の技だと殺しかねないのしかないぞ?

 

 「やるじゃねえか遠山・・・効いたぜ」

 

 「予想以上に硬いなお前。腕がつらいぜ」

 

 「それが個性なもんでよぉ」

 

 おそらく攻撃力やスピード、技量は俺が上だ。ただ、耐久力、ウェイトは間違いなく鉄哲だな。ウェイトがあるってのは厄介だ。さっきの桜花で場外まで吹っ飛ばすつもりだったのに3分の1も飛ばなかったしな。

 そうなると・・・気絶まで持ってくしかない。それも持久戦で。よし、秘中の秘だが見せてやろう。「敵に見せるな、見せたら殺せ」なんて伝わってる技だが今更だし許してくれよご先祖様。俺が死んだ後にリンチとかしないでくれよ?

 

 体の真芯、中央に重心を持っていき、両手を開手で構え、足を肩幅に開く。こいつは「絶牢(ぜつろう)」全身を回転扉のように使い、相手の攻撃の威力をそのまま相手に返す、カウンター技だ。さっきの釘のたとえで言うならこれは釘ごと回転するみたいな感じだ。

 

 『おおっとここで遠山が構えたぞ!なんじゃありゃ?解説頼むぜミイラマン!』

 『すまんが俺も初めて見る。だが前に見たのと構えが似てるからおそらく防御系の技だろう』

 

 「さっきのでテメェの拳の威力は大体わかった。こっからは吹っ飛ばねえぞ!」

 

 いうが早いが鉄哲がまた突っ込んできてこんどはラリアットを打ってくる。なるほど、ひっかけてそのまま場外へもっていく気だな?

 

 ラリアットを開手の手のひらで受け、そのまま衝撃を受け取り斜めバック宙気味に回転して、足を桜花で再加速、そのまま鉄哲の後頭部にガスンとぶつけて真下まで降りぬいてやる。鉄哲は顔面からコンクリートの地面に突っ込んだ。

 

 『おおっと遠山カウンター!えぐいのが入ったぞぉ!』

 

 「んの野郎・・・そんなのが効くかよ!」

 

 左のボディフックを絶牢の右手でとりそのまま横回転しつつ左の肘打ちをこめかみにたたきつけてやる。さらに同じ個所に回転を活かした左後ろ回し蹴りをぶち込む。

 

 さすがに短時間で同じ場所に2撃は相当キたらしい。少しふらつきつつもまだ余裕があるようで距離を離したいのか下段の前蹴りを打ってくる。それを膝で受け縦回転し、亜音速まで加速させた踵落としを脳天にうち込んでやる。脳天ばっかに攻撃してるせいで相当揺れてきたみてぇだな。あともう少しだ。

 

 『遠山容赦ねぇぇぇ!なんじゃその技は!?イレイザーお前のクラスのやつらぶっ飛んだのばっかだな!?』

 『ちげえよ。鉄哲はタフさを活かしてるように見えるがその実遠山にあしらわれてる。あいつが攻撃するたびにそれ以上の攻撃が遠山から返ってくるんだ。それこそ遠山に近接戦を仕掛ける意味を理解しちゃいない』

 『あ?そりゃどういう意味だイレイザー?』

 『うちの切島と違って鉄哲には時間制限はねえ・・・けどキャパシティがあるんだよ。金属故のな』

 

 「くっそ・・・めちゃくちゃしやがって・・・金属疲労が・・・!」

 

 起き上がった鉄哲の体にはいくつかのヒビが走っていた。ビンゴだな。延性がある金属でも過度の衝撃にさらされりゃ壊れる。それがいくら人の拳とはいえ俺の体重おおよそ60kgが亜音速でぶつかってくるんだ。1撃が大砲みたいなもんだろう。そろそろ終わらせてやる。

 

 「辛そうだな鉄哲?まだやるか?」

 

 「ったりめえだろ・・・まだやれるんだよ!」

 

 愚問だったか。まだフラついている鉄哲に向かっていき、ギリギリで反応できたらしい鉄哲がアッパーで俺の顎を狙ってきた。

 

  俺は顎ギリギリでスウェーして避け、そのまま鉄哲の腕と胸の服を掴み、1本背負いの体勢に入る。その途中で桜花で補助をかけて鉄哲の重い体を無理やり持ち上げ、重心移動とさらに上半身の桜花で加速をかけ鉄哲を地面にたたきつけてやった。加減抜きでやったせいか投げ終わりで鉄哲の体が音速を超え、衝撃波を発しながらズガァァァンという音ともに地面に小規模のクレーターを作りつつ着弾した。

 

 やっべえやりすぎたか・・・?と鉄哲の様子を確認すると個性は解け気絶していたがそれ以外は問題ないようだった。あきれるくらい頑丈なやつだな。

 

 『第5試合!熾烈な肉弾戦を制したのは・・・遠山キンジだぁぁぁぁ!」

 『鉄哲はもう少し小技を磨いておけば勝てたかもしれねぇな。試合展開はほとんど遠山のカウンターだ。』

 

 わああああああああと沸く会場の中で俺らのクラスの応援席を見つける。その中から手をたたいて喜んでくれてるかなでにグッとガッツポーズを決めてから俺はリングをあとにするのだった。

 

 

 

 

 

 




展開でめちゃめちゃ悩みます。キンちゃんを1位にするか3位くらいの位置で終わらせるか・・・・割かし真面目に爆豪くんも轟くんもキンちゃんに対して相性が良すぎるのでどうしたもんか・・・

とりあえず今度こそしばらく投稿できないかもです
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