遠山桜は正義の味方である   作:カフェイン中毒

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ここで戦闘訓練を終わらせたかったのですが突入すらできませんでした。
もう一度つなぎ回です。
オリジナル設定が乱舞してるのでご注意ください。
あと英語に関してはめっちゃ適当なんで信じないでください


第3弾

 昨日さっさと眠ったせいで珍しく早く起きれた俺は、隣で愛らしい寝顔で寝ているかなでを尻目に昨日渡されたカリキュラム表を眺める。

今日あるのは・・・英語、数学、国語と化学・・・・それに午後からのヒーロー基礎学か、何やるんだろうな?

「むにゃ・・・お兄ちゃん様・・・おぁようございましゅ・・・・」

「おーおはようかなで。顔洗ってこい」

「あい・・・・」

隣に俺がいないことに気づいたかなでが起きて挨拶してくる。こういったところは年相応だな。いい時間になったしトースターに食パンを入れて焼いておき、ベーコン焼いてそのフライパンでそのままスクランブルエッグをつくる。

朝はとらないことがおおいんだがかなでがいるなら栄養バランス的に朝飯を抜くのはノーだ。俺のせいでまだ小さい妹を飢えさせたなんてことがあってみろ、兄さんが実弾で撃ってくるしじいちゃんには秋水で殴られるだろう。

「かなでー飯できたから顔洗ったら戻ってこい。ついでに玄関から新聞とってきてくれ」

「はぁいお兄ちゃん様」

 顔を洗ってしゃっきりと目が覚めたらしいかなでがテッテケテーと玄関まで小走りで新聞を取りに行って戻ってくる。ちょいと差し出された新聞を取りかなでが俺の対面のちゃぶ台に座ってトーストにバターとジャムぬってパクッと小さい口でかじってる。おれも眠気覚ましの濃いコーヒーを飲んで朝食を食う。

「かなで、お前今日から学校だろ?雄英の生徒手帳とかの支給品は持ってるか?」

「むぐ・・・転入が急だったので発行が間に合わないそうです。なので今日は雄英の玄関前でこの番号に連絡を入れるよう言われています」

「そうか、じゃあついたら俺が連絡入れるから番号くれ。8時には出るから着替えとけよ」

「はい」

ちなみに雄英付属小は私服だ。体操服はあるけどな。

バスルームに着替えに行ったかなでを目で見送って俺も制服に着替える。ベレッタとナイフ、ついでに雄英入学に合わせて銃検通した父さんが使ってたデザートイーグルをそれぞれショルダーホルター、ヒップホルスターに収めブレザーを羽織る。携行品が増えたせいか若干重くなった体になれるようにしないとな。

「お兄ちゃん様!お待たせしました!」

「おう、それじゃいこうか」

かなではTシャツにロングスカート、そんでオーバーサイズのニットを着ている。袖がダボついてパタパタしてるな。

 

 

 

 雄英までは歩きだ。小さいかなでの歩幅に合わせて手をつなぎながら歩いていく。途中かなでがいろんなものに興味惹かれて表情をころころ変えているので見てるだけで飽きない。

10分ほど歩いて雄英までの大通りに差し掛かると・・・・

「あら、確か遠山ちゃんね?おはよう。昨日ぶりだわ」

誰かが後ろから声をかけてきた。止まって後ろを振り向くと・・・確か同じクラスの蛙水梅雨ってやつだな。挨拶と自己紹介をした覚えはないんだが・・・・どうやら彼女は座席表を見て顔と名前を一致させたらしい。

「ああおはよう。確か蛙水だったよな?遠山キンジだ。よろしくな」

「ええ、よろしくね遠山ちゃん。あと梅雨ちゃんって呼んで?」

「なんでだ?苗字嫌いなのか?」

「そういうわけじゃないのだけど。お友達になりたいって思った人にはそう呼んでもらうようにしてるの」

「すまんが呼び捨てで勘弁してくれ。ちゃんづけなんてキャラじゃない」

「わかったわ」

なんとなく残念そうに見える(カエルっぽいポーカーフェイスのせいか?)梅雨がケロケロ言いながら視線をかなでにロックオンした。

・・・・なんか表情が固まったような気がするぞ?

 

 

 

「遠山ちゃん」

「なんだ?」

「私思ったことは何でも言ってしまうの」

「それで?」

「誘拐はよくないわ」

「昨日も言われたがそれについては断固として異を唱えさせてもらうぞ」

なんだどいつもこいつも!そんなに悪いことしそうな顔してるのか俺?

 

「ちげーよ妹だ妹、顔があんまにてないのは事情があるんだよ。今日から雄英附属小に通うから一緒に登校してるだけだ。ほらかなで、お姉さんに挨拶してみろ」

と俺の隣でこわごわ梅雨を見上げてたかなでを促すと

「えっと・・・おはようございます。遠山かなでです。お兄ちゃん様のクラスメイトさんですか?」

「そうよ。蛙水梅雨っていうの。梅雨ちゃんと呼んで?」

「梅雨ちゃん・・・・・」

アメリカじゃない言い回しだからかなでが若干困惑してるのが少し面白いな。

 

「ところで遠山ちゃん」

「またなんだ?」

「私思ったことは何でも言ってしまうの」

「さっき聞いた」

「そういう趣味なのかしら?」

「帰国子女なんだよ。一昨日までアメリカにいたんだ。言葉遣いがまだおぼつかないのは目をつぶってやってくれ」

「そうだったの。とっても日本語上手ね、かなでちゃん」

「ありがとうございます。梅雨ちゃ・・・梅雨さん!」

「梅雨ちゃんと呼んで?」

年上にちゃんづけはやっぱり抵抗があったらしいかなでと矯正しようとする梅雨がワイワイ話すのを横目に見ながら歩くとまたでっかい雄英の玄関が見えてきたので

 

 

「梅雨、俺らは手続きがあるから先行っててくれ。また教室でな」

「わかったわ遠山ちゃん。かなでちゃん、また今度お話ししましょう?」

「はい!」

年下の扱いがうまいらしい梅雨にすっかりほだされたかなではちょっぴり残念そうだ。とりあえず電話かけるか・・・

 

 

 

 

 

「もしもし、雄英の山田です」

どっかで聞いたことのある声だ。山田なんてヒーローいたか?

「朝早く失礼します。雄英ヒーロー科1-Aの遠山キンジです。今日雄英附属小に転入予定の遠山かなでを送りに来ました。玄関前で待機してます。」

「おお、なんだリスナーか!OKOK!少し待ってな!」

ブツッと切れた電話の相手は・・・・プレゼントマイク先生だったのか。本名名乗ってるし俺が自己紹介したら一気にテンションがいつもの感じに戻った。

少しして現れたマイク先生は

「ヘイ!リスナー!Did you wait?」

なんで英語なんだ?だがかなではマイク先生の金髪とサングラスで同郷だと勘違いしたらしく目をキラキラさせながら

「Good morning. Are you a teacher? Thank you in advance.」

ペラペラの英語であいさつしてる。もしかして今までは日本人が怖かっただけか?

 

 マイク先生は少しだけ目を見開きつつもにやりと笑って

「That's right, it's not your homeroom teacher Thank you from today!」

「You're a big voice it's great」

「Because it ’s personality・・・・もう日本語でいいか?」

急に日本語で話し出したマイク先生にかなではびっくりしたらしい。一瞬で俺の後ろに隠れた。いやそれやめてくれよ

 

「なんだぁ急に傷つくなリスナー?しかし英語ペラペラだな。ほんとに小学3年生か?」

「人が悪いですよマイク先生。事情は分かってるんでしょう?」

「情報規制の関係でお前の家族ってことくらいしかわかんなくてな。雄英附属小に入るってことはいろいろあるってんのはわかるんだが・・・」

「この子のためにも突っ込んで聞かないでくださいよ。必要になったら情報は俺のほうから話します。この子は普通のちょっと頭がいいだけの小学生です」

雄英附属小に入る子たちはすべからくプロヒーローがいなければならない環境が必要なわけありの子たちばっかりだ。定員を上回るほどの入学者はまず出ないから転入自体は楽だったろうな。

「とりあえずこの子は俺が責任もって教室まで連れてくからお前は自分の教室に行ってこい。遅刻すんぞ?」

「はい、よろしくお願いします。かなで、夕方になったら迎えに行くから先生の言うことをよく聞くんだぞ?」

「はい!よろしくお願いします先生!」

 

 

 マイク先生にかなでを預けて自分の教室に向かう。英語のほうが話しやすいのか英語で会話をしてる二人をよそに1-Aの扉を開け自分の席に着く。

「おう、おはよー遠山」

「おはよー!遠山君!」

「おう、瀬呂、葉隠。おはよう」

先に来ていたらしい2人とあいさつを交わす。

「ねー遠山くん!朝一緒に梅雨ちゃんと登校してたでしょ!間にちっさい子挟んで!」

どうやらみられてたらしい。というか葉隠はいつの間に梅雨と親しくなったんだ?

「昨日といい今日といい・・・もしやお前意外とチャラいのか?」

いい加減にしねえとその肘のテープ全部引き出してやろうかなどと危険な考えが浮かんだがとりあえず説明を優先する。

「妹だ妹。雄英の附属小に通うから廊下とかで見かけたら優しくしてやってくれ。昨日アメリカからこっちに来たばっかだから日本のいろんなもんが珍しいだろうしかまってやるだけで喜ぶと思う」

「おーりょうかい。俺のファン1号にしてやるぜ!」

「うん!かまっちゃうよー!」

「すまんな」

とごちゃごちゃ話してると相澤先生が入ってきた・・・と同時にすっと音が消えた。

 

「はい。今日はすっと静かになったね。ホームルームを始める。といっても今日は通常授業だ。午後のヒーロー基礎学前に知識を詰め込んどけ。以上。この後すぐマイクが来るから席立つなよ」

一言二言話してがらっと出て行っちまった相澤先生の言葉通りみんな席を立たず英語の教科書を卓上に出して隣のやつなどと駄弁り始めた。

なんかとなりの緑谷がブツブツなんか言ってるようでその前の爆豪が目に見えてイラつき始めた。爆発する前に処理しとくか。

 

「おい緑谷、さっきから何ブツブツ言ってんだ?」

「へっ?口に出てたのか・・・・ごめん、プロヒーローの授業ってどんなのか気になっちゃって・・・・」

「普通だろ、ヒーロー関係じゃなくて通常の座学なんだから。マイク先生の授業だからうるさいのかもな」

「きっと個性を活かした実践的な授業なんだろなあ・・・」

「マイク先生の個性活かすともれなく俺らの鼓膜が破けるぞ?まあ英語オンリーの授業とかやりそうではあるが・・・・」

緑谷は雄英を何だと思ってるんだ?と前の席の爆豪をチラ見しつつ(緑谷をにらんでいるが突っかかるつもりはないらしい)話してると・・・・がらりとドアが開いた。

 

 

 

 

 

「ヘイ、リスナー達!ちゃんと席についてるか~?」

などと言いながら入ってきたマイク先生のすぐ後ろでちょこちょこ歩いてるのは・・・かなでだ。え?なんで?

クラスの全員の視線を(俺のも含む)あびたかなでは顔を真っ赤にして涙目だ。さすがにかわいそうになり手を挙げて質問する。

「あーマイク先生・・・なんでその子が?」

「お兄ちゃん様!」

あ、これやばい。

 

 

 かなでが俺を呼んだ瞬間、麗日と梅雨以外の視線が全部俺に向いた。麗日と梅雨はかなでを見ているが何の救いにもならない。俺が何したってんだ!

「あーその件なんだが・・・この子アメリカの大学を通信課程で卒業してるって聞いてな。通常の小学校の科目は全部意味がないってなっちまって。義務教育だから日本の小学校には通わなきゃいけないのは仕方ないから、サポート科、経営科、ヒーロー科の授業に協力してもらおうって話になったんだ。イレイザー風に言うなら合理的判断ってやつだな!」

「そうですか・・・まあかなでがいいなら何も言いません。よろしくお願いします」

流石雄英、小学校すら自由なのか。

 

「つーわけで自己紹介だ!これは英語の授業だから英語で行うぜ!せっかくのネイティブスピーカーだからしっかりリスニングしろよ!じゃあアシスタント、頼んだぜ」

促されたかなでが深呼吸して1歩前にでると

 

「Good morning My name is Kanade Toyama I am in charge of class assistance We've got everything at a good start, let's keep it that way.」

ゆっくりわかりやすい発音で自己紹介した。こんな小さな子からアナウンサーみたいなきれいな英語が出ると思わなかったらしく、若干ざわめいている。いっとくけどかなではアメリカ国籍だぞ?なんで知ってるはずの麗日は驚いてるんだ。梅雨はずっとポーカーフェイスだな?予想してたんだろうか。

「はいじゃあ今の自己紹介和訳できるやつ手上げろー!」

かなでがいること以外は普通の授業なんだな。クラス全員の顔に(普通だ)という感情がでてる。

 

 マイク先生の授業が終わり、(終わり次第昨日話してなかったやつも含めほぼ全員が問い詰めに来た。自己紹介もできたしまあよしとしよう)かなでが出て行って10分の休憩をはさみ授業が続いた。

 

午前中のカリキュラムが終わり、昼飯を食いに行こうとすると・・・クラスの女子につかまった。なんでもかなでのことが気になるらしい。麗日と梅雨から先にかなでのことを聞き出したらしい女子の面々は会う気満々で俺は断れずに一緒に飯を食うことにした。血走った目でついて来ようとしてる小さなブドウみたいな頭した峯田というやつは流石に女子がNGを出した。「本物の純性ロリ・・・おいらのリトル峯田がイキリタツ・・・・」などと言っていたが流石にかなでに手を出そうとしたら俺でもぶちぎれる自信があるぞ?

 

 

 途中で飯を食いに行こうとしたらしい飯田と緑谷と合流してかなでを迎えに行く。マイク先生からの連絡によると雄英附属の3学年は現在誰もいないらしく、特別扱いの件にさいして通常のクラスで待機させるといじめに発展しかねないという理由で職員室か3年生のヒーロー科で預かるらしい。

今回は職員室なのでかなでを引き取った後、そのままランチラッシュのメシ処に向かう。

 

 

「わーかなでちゃん!昨日ぶり―!うぁー昨日と一緒でかわいいわぁ!」

俺が職員室からかなでを連れて出てくると麗日が早速かなでをかまいだした。頬ずりするほどってよっぽどなんだな、緑谷がなんか顔真っ赤にしてるけどしらん。というかかなで苦しそうだから離してやれ。

「お茶子お姉さん、苦しいです・・・離してくださいー」

「お姉さん・・・・」

なんかキュンとした顔をしてらっしゃる麗日。

「ねえ遠山くん!」

「やらんぞ」

「まだ何も言ってへんー!」

どうせかなでをよこせとかそんな話だろ。

 

「まあまあ麗日さん・・・わたくしは八百万百と申します。よろしくお願いしますね。かなでさん」

「ウチは耳郎響香。うーわほんとに小さいな、かわいいじゃん」

「アタシ芦戸三奈!よろしくねー!」

「私葉隠透!見えないけどちゃんといるからねー!」

かこんで一気に自己紹介しやがった。ごっちゃにはならんだろうが(全員特徴的だし)子供相手にゃよくない接し方だぞ?まあかなでを練習相手として学んでくれ。

「えっと、百お姉さん、響香お姉さん、三奈お姉さん、透お姉さんですね!遠山かなでです。仲良くしてください」

「「「「お姉さん・・・・」」」」

 

 

 全員さっきの麗日みたいな状態になったな。ほっとくか。

「おら、緑谷と飯田も自己紹介してやってくれ。」

かこまれてるかなでのために助け舟を出してやる。チョイっと包囲網を抜けてこっちにきたかなでに緑谷が

 

「こんにちは。僕は緑谷出久。お兄さんとは昨日友達になったんだ。よろしくねかなでちゃん」

膝立ちになって目線を合わせて自己紹介した。完璧じゃねえか緑谷、やるな。

「おなじく昨日遠山君の友人になった飯田天哉だ!よろしく頼むぞかなで君!」

飯田はなんか言葉遣いが固いな。かなでは飯田の意味不明な腕の動きが理解できないらしく、俺を見ている。すまんが俺もわからん。

 

「朝ぶりねかなでちゃん。英語の授業の時は驚いたわ」

「梅雨お姉さん!」

「ええ、そうよ。またお話しできてうれしいわ」

全員あいさつし終わったところでメシ処につき、各々食べたいものを頼んでから着席して食事を始めた。食事中もかなでは大人気で、かいがいしく世話を焼かれてたが、八百万、いかにも高級そうなハンカチでかなでの顔をぬぐうな、なんか申し訳ない気分になる。葉隠は見えないのをいいことにドッキリを仕掛けるんじゃない。かなでに嫌われても知らんぞ?

 

にぎやかな昼食を終え、かなでを職員室に送り届け、(午後の授業は13号先生の救助訓練で要救助者役をやるらしい)教室に戻った。

 

さて、次はヒーロー基礎学だ。オールマイトが担当らしいから楽しみだな。

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は完全戦闘回です。無双するキンちゃん様をお楽しみに。

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