ペルソナ6 cyber heaven 作:unknownname
作者の語彙力のなさが垣間見える点が多々ありますが、お許しください。そして、他の作品と並行しての投稿となりますので、こちらの更新頻度は遅めです…すみません。
最後に、楽しんで頂けたら幸いです。
プロローグ 大都市ニューミニッツ
『この声が聞こえるでしょうか…』
『
『“最後の審判”…世界の終焉は間もない』
『どうか、貴方の愛した“穢れた世界”を救ってください』
…
……
………
――2019年9月 アメリカ合衆国 エディカナ州「ニューミニッツ」
「お客さん観光ですかい?」
タクシーの運転手が気さくに話しかけてくる。
「いえ…留学で」
「おや、ってことはもしかして“ウェリントンスクール”に行くんですかい?」
「…ええ、一年だけですがね」
窓枠に頬杖をつき、流れる車窓からの景色をぼうっと眺める。ここ、東海岸に位置し人口800万人を誇るアメリカ有数の巨大都市「ニューミニッツ」は戦前から繁栄をつづけ、今やアメリカ経済の中心となっている。と、同時にあの“世界恐慌”の中心地でもある。超高層ビルが立ち並び、通りは人と車で溢れかえっている。
僕が留学する予定の“ウェリントンスクール”は、ビルが立ち並ぶオフィス街に建てられている。日本で見たパンフレットは、確か校舎もガラス張りのビルだったはずだ。
「全く、オフィス街に学校を建てようなんて…“ウェリントン財閥”も狂ってますぜ」
「同感です」
素っ気ない返事をきっかけに、会話は完全に止まった。気まずい車内で、どうしようもなくスマホを開き、画面の中に逃げ込んだ。見慣れたホーム画面をスライドしていると、見たこともないアプリを見かけた。
(なんだコレ…)
“天秤”の様なアイコンをしたそれを、自分でダウンロードした覚えはない。何かのウイルスだったら怖いなと思い、即座にゴミ箱にぶち込んだ。
「お客さん!到着ですぜ」
運転手の声に気が付き、顔を上げる。
「どうも…支払いはこれで…」
そう言って、僕は財布の中からカードを引き抜くと、運転手に渡す。そして向こう側で何やら作業を済ませた後、カードを受け取り、そのままタクシーから降りた。それとほぼ同時に、タクシーは「次の客を」と言わんばかりに、ものすごいスピードで発進した。
(殊勝なことだな…)
そう思いつつ、自分の目の前にはだかる巨大な“ウェリントンスクール・ドーム”の建物に圧倒される。一学校の“寮”でありながら、高級ホテルに引けを取らない外観、そして高さ。本当に僕はここで生活するのだろうか?と一抹の不安を抱いて、回転扉を通り抜け、ロビーへと足を踏み入れた。
ロビーは寮とは思えない程豪華な内装で、吹き抜けにシャンデリア。壁に備え付けられた暖炉に、赤い大きな絨毯。そして、革製のソファ。受付もある。
しばらくその豪勢な内装に感動し、辺りを見回った後、受付に向かった。大理石のテーブルでできた寮の受付は、なんとも言えないエレガントな雰囲気を漂わせていた。
「あの…今日転入予定の者ですが」
「お名前を伺ってもよろしいですか?」
「ええと…
僕は自分の名前を告げる。…井上 修也。
「シュウヤ様ですね。お待ちしておりました」
受付嬢の人はそう言うと、部屋の鍵と思しき“キーカード”と、パンフレットを携え、カウンターの裏からこちら側に出てきた。
「それでは、お部屋にご案内いたします」
後に続くと、三つ並んだ大きな扉のエレベーターの前に来た。
「こちらのドームは二十五階建てになっており、十階から二十三階が居住階となっております」
説明をしながら、エレベーターに乗り込む。そして、“二十階”のボタンを押す。
「二十四階がラウンジ、二十五階が展望階となっております」
(へえ、展望階なんて洒落てるなぁ)
説明を聞いてる間に、エレベーターの到着を知らせるアラームが鳴った。
「それでは、シュウヤ様のお部屋は201号室になりますので…」
受付嬢の言葉を遮るように、エレベーターのドアがばたんと閉まった。…仕方ない。ここからは手探りで部屋を探すしかないようだ…。
しばらく回廊の様な場所をぐるぐると彷徨っているうちに、ドアに「201」と書かれた金のプレートが打ち付けられている部屋を発見した。
(ハァ…くたびれるな)
貰ったキーカードをドアノブについている機械にかざす。すると、ガチャっという音と共に扉が開いた。ドアノブに手をかけ、静かに押し開ける。
まず目の前に広がってきたのは小奇麗なキッチンだ。この建物自体新しいので、キッチンも当たり前のようにピカピカだ。そして左手には…バスルーム。トイレとシャワールームは完全に分けられている。そしてキッチンの奥に広がるワンルームが、僕の居住空間だ。
キッチンやシャワーがあって嬉しいものの、部屋はそこまで広くない。巨大な窓から外を見ることはできるが、どこを見てもビルの壁ばかり。なんだかそのうち飽きそうな景色だ。まあ、もう半分飽きてるけど。
家具は一通り揃っている。と言っても、ほんとに最低限のものだけだ。まあ、そのうち通販か何かで色々買い揃えれば問題ないだろう。
(もう遅いな…シャワーを浴びて寝るか)
バッグとスーツケースを部屋の隅に寄せると、寝間着は取り出し、明日学校に着ていく私服はハンガーにかけておく。そして、着ていた服を脱いで洗濯籠に突っ込むと、シャワーの蛇口をひねった。
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ベッドに寝転び、スマートフォンを開く。
(あれ…?)
ホーム画面には消したはずのアイコンが再び出現していた。
(なんだ?)
質の悪いウイルスに感染してしまったのだろうか…?常日頃ウイルス対策ソフトを入れろと言われていたが、無視を決め込んでいた。これは罰だろうか。仕方ないので、もう一度ゴミ箱に放り込む。
(明日、ソフトでもダウンロードしておくか…)
そのまま、意識が乖離し、深い眠りについた。
最後まで御覧頂きありがとうございます!
これからも地道に更新を続けていくので、どうか暖かく作品を見守ってやってください。