徒然なる方舟のままに   作:玖神 米利

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レンジャー、12F、Castle-3の捏造オンリー話
ロドス加入前にこんなんだったらいいなーとかいうの
あとCastle-3は改造(ロドスの姿)前というオリ設定、なので本来は銃弾(?)で攻撃するところが電気ロッドとなっております。


兵どもが夢の後 (レンジャー他2名)

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 夜が更け、月が頭上で輝く時間。しかしながら雲に覆われ月はその顔を隠している。

 

「ゲハッハッハッ!豊作だぁ!」

 

 夜の静けさを破るように下品な笑い声が響く。声の主は酒の入った木のジョッキを掲げながら続けた。

 

「酒!飯!金!これだから略奪は止められないな!」

「人聞き悪いことを言うなよ、これはあの村が恵んでくれたものだ!」

「そうだったそうだった!これからも恵んでくれるそうだからなぁ!」

 

 複数人の笑い声と騒ぎ声が遠くまで響いたのか、はたまた略奪者達が連れてきた大量のオリジムシが捕食したせいなのか、元々居た森の住民は近くは居ない。

 しかし、その略奪者達を見つめる双眸が二対、そして一丸カメラが一つあった。

 

「どうですかレンジャー殿」

「情報通りの人相、間違いないわい」

「あの方々が、許せませんね」

 

 瞳孔が縦に割れた特徴的な瞳に滑らかな肌をしたサウラ人の二人と、履帯を装着したロボットが一機が略奪者達を観察していた。サウラ人の二人は闇夜に紛れる為に黒色の外套を羽織り、フードを目深に被っている。ロボットも元の黒色塗装の上に木の枝などの草木が括り付けられており、簡易的なカムフラージュとしていた。

 

「さて、お二人様どうされますか?」

「そうじゃのう」

 

 カムフラージュされたロボット、Castleは二人に、特に最年長であるレンジャーに指示を仰いだ。もう一人のサウラ人である12Fも思考するも、視線はレンジャーへと向いており指示を待っていることは明白であった。

 一人、顎を擦りながら熟考するレンジャーは考えをまとめると一人と一機に作戦を伝えた。

 

 

 

 

 

「今回はこれっぽっちだが、次はたんまりと恵んで貰うとするか」

「お頭、次こそは女、女もお願いしやす!」

「しょうがねーな~、大切な子分のお願いは頭として聞いてやらんとなぁ?」

「よっ!流石お頭、太っ腹~!」

「ゲハハハ!まだ腹は出てねーぞ!」

 

 酒を浴びるように飲み、盛り上がる略奪者達を他所にオリジムシ達は一塊となって眠っている。積み重なるようになっているため山のようになっている。

 オリジムシの山の裏、どんちゃん騒ぎをしている略奪者からは見えない位置にある茂みに12Fが身を潜めている。

 

「こちら12F、位置につきました」

『私Castleめも位置につきました』

『わしも準備完了じゃわい。12Fよ、好きな時に動くがよい』

「了解です」

 

 12Fは通信機を仕舞い、握り締めていたオリジニウムアーツの発動媒体であるタクトを構える。精神を集中させ、オジムシの山へと狙いを定める。狙う箇所は、オリジムシの山の頂点。

 

-ドン!

 

 最初の攻撃でオリジムシの大半が死滅、そして爆発によって散らばった残りのオリジムシを続けて爆破していく。

 

-ドンドン!

 

「な、なんだ!?」

 

 ここで漸く略奪者達が襲撃に気づく、しかし酔いが回った頭では咄嗟の判断と行動ができず立ち上がっただけであった。そしていの一番に立ち上がったのが、荒事の経験が一番あった略奪者達の頭であった。

 

「てめーらっぁ!?」

「頭!?」

 

 指示を飛ばそうとした頭に、音も無く飛来した矢が頭部を貫いた。矢を放ったのは歴戦の戦士であるレンジャーであり、彼がこの隙を見逃すはずがなかった。

 

「しゅ、襲撃ぃ!」

「お邪魔いたしまーす!」

「な、なんだがががががが」

 

 頭を殺された略奪者達が恐慌状態に陥るものの、行動を移そうとしたときにCastleがエンジンを吹かしながら突撃しすれ違い様に一人を電気ロッドで渾沌させた。

 

「ぶ、武器を早く寄越せ!?」

 

 手放していた武器を取りにいくが、その武器は一箇所に纏められている。そして12Fは待ってましたといわんばかりに、略奪者が集まってきたところを爆破する。

 

「頭なし、武器なし、士気なし。三無しでチェックメイトじゃ」

 

 レンジャーが呟いた通り、その後略奪者達は一人残らず始末された。

 

 

 

 

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「今日も無事に終わりましたね」

「ケガもないので万々歳です!」

 

 略奪者達を討伐し終えた二人と一機は、襲撃地点から離れた場所で休息をとっていた。またレンジャーはCastleのエンジン熱で温めている鍋をかき回している。

 

「うーむ、しかしこの時間の活動は老骨に堪えるわい」

「いえいえ、レンジャー様の弓捌きは今日も冴えていらっしゃいましたよ!」

 

 肩を揉み、眉間も揉み解しながら身体を解すレンジャーに、12Fは苦笑しCastleは褒め称えた。レンジャーは気恥ずかしそうに手を振りながら、12Fから差し出された器を受け取った。器の中身は暖められたシチューのようなものだった。

 

「だがな、そろそろ腰をすえる時が来たやもしれん...」

 

 シチューを口に運びながら、レンジャーが切り出した。いつも言わないレンジャーの弱音に、一人と一機は何も言えなかった。レンジャーの戦闘技術は衰えていない、たしかにそうなのだが普段の日常の節々で感じていたことだった。読書をするときに目を顰める、旅路で一人遅れる、体に負担を掛けた次の日が辛そうなどなど、気づかない方が無理というほどであった。

 

「テラに生れ落ちて幾星霜。世界を見て、文化を知り、己の物語を紡ぐそんな夢を終わらせる時がな」

「レンジャーさん...」

「レンジャー様...」

 

 静かにシチューを飲み干すレンジャー。12FもCastleも、寂しげなレンジャーの姿に哀愁を感じられずにはいられなかった。しかし、豪快にシチューを飲み干し終わったレンジャーの顔には悲壮感はなく、むしろ楽しげでさえあった。

 

「何をそんな顔をしておる。むしろこれからじゃよ」

「これから、でございますか?」

「そうじゃ。わしが知りえたモノ、それを伝え残すのじゃよ。詩人、いや語り部とでも言おうか、残せるじゃろう後の者達にな」

 

 ニカリと笑うレンジャーの姿に、杞憂であったとそしてまだまだ旅は続くのだと安心する一人と一機。

 

「では、次の行き先は決まっているので?」

「おうともさ。あそこでならアウルの面倒も見てもらえるし、最近ガタが来てるCastleの整備ぐらいして貰えるじゃろうて」

「なんと!それは喜ばしい限りです!」

「して、その行き先というのは?」

 

 乗り気な一人と一機に、レンジャーは得意げに指を立てながら言い放った。

 

「製薬会社ロドスアイランドじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ→

 

 

「ところでそのシチューに入っておられる、肉?のようなものは一体なんでございましょうか」

「オリジムシ」

「...今なんと?」

「オリジムですよ」

「だ、だだだ大丈夫なんですか!?」

「手軽なタンパク源じゃからの。昔はよう食ったもんじゃ」

「...慣れれば案外いけますよ。最初はきついですけど...」

「Oh...」

 

 

 

 

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オリジムシむしゃむしゃ(((・ω・)))
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