ただどうしてもSCP-243-JPが出てくるんですよねぇ
まぁ書かないんですが
あと前回頑張ったので今回はサラッと短く
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停車しているロドス移動基地の外にある、大きな木の下に小さな人影が座り込んでいた。
普段被っているヘルメットを側らに置き頭頂部にある耳と大きな尻尾はしな垂れていた。
「はぁ~...」
大きなため息をつく彼女の名前はショウ、龍門の消防署からロドスアイランドへ移籍してきたオペレーターである。
元消防職員ということで、ロドスの消防関連業務に従事している。来た当初は意気揚々と意気込んでいたのだが、タバコはまだ優しいもので、人体発火する者や火炎消毒しようとする者などロドス内には火気危険人物が多すぎたのだ。
折角設置した消防設備は壊れてしまうし、それならばと意識改革のために先日講義を行ったのだが。
「失敗したであります...」
結果は散々であった。元来の上り症緊張のあまり、講義を早口で進めてしまったのである。
どんよりとした空気を纏う彼女に、普段は近寄ってくる野リスも木の上で眺めてしまっている。
陽気な暖かい日差しの中で場違いといえる彼女の元に、一人の男性が近づいて来た。
「お疲れ様」
「上官!? お、お疲れ様であります!」
袋片手に声を掛けたのはロドスのジャケットを着たDr.であった。声を掛けられ漸く気づいたショウは、慌てて立ち上がると敬礼したのであった。
真面目なショウに苦笑したDr.は、袋からあるものを取り出すとショウへ差し出した。
「ヘーゼルナッツ、好きなんだろう? 一緒に食べようか」
「は...? えっと、ありがとうございます」
ショウはヘーゼルナッツの小袋を受け取ると、すとんと座り込んだ。Dr.もショウの隣へ座ると、小袋を開けて食べ始めた。
「お、美味しいな」
「んん! これはあのお店のグレードの高い奴...」
美味しいものを食べて、気分が上がったのか先ほどの気落ちしていた雰囲気はなくなった。
無言で食べ進めると、野リス達も警戒しながらも近づいてきた。
「ん? ほら食べるか」
「どうぞであります」
二人は野リスにそれぞれナッツを与えやると、肩に乗った野リス達も食べ始めた。その姿に和む二人であった。
ポリポリと二人と二匹で食べると、小袋の中身はすぐになくなった。
「さて、ショウ。先日の講義お疲れ様だったな」
「...いえ、小官は無力でした」
切りが良いと話し始め、Dr.が労わるがショウは顔を俯かせた。ショウとしては失敗だったのだろう、だがDr.はそうは思っていないようで驚いたような顔をした。
「いや、十分だぞ?」
「え?」
「初めから上手くはいかんさ。けどこの前の講義で少しは意識付いたんだぞ」
気づかなかったのか? と首を傾げるDr.に、今度はショウが驚いた。
「スカイフレアの高温は抑えるようになったし、サイレンスがイフリータをさらによく見るようになった」
「まさか、そんな...」
「見るからに消防装置が作動する回数も減っている。アーミヤが感謝していたぞ」
ショウは自身の失敗ばかり気にしていたため、気づかなかったが講義を行った成果は出ていた。
うろたえるショウの頭にDr.は手を置き、ガシガシと乱暴に撫で始めた。あまりにも乱暴なために、ショウの頭ががガクガクと揺れる。
「あう~」
「はっはっはっ、そう落ち込むな。ショウはよくやってるよ」
「ありがとうございます、上官」
優しく微笑み、撫でる手をゆっくりにしていく。無駄ではなかったと、ショウははにかみながらも漸く時間する。
「ほら、色々ナッツ買ってきたんだ」
「いただかせて頂きます!」
太陽のような笑顔を見せるショウに、完全に警戒を解いた野リスが頬ずりする。
「俄然やる気が出ました。頑張りますよー!」
「その意気だ」
ナッツで頬一杯にしたショウは天に向かって拳を掲げるとそう宣言した。
「そう言えば上官、どうして小官がナッツが好きだと知っているのでありますか?」
「ショウの元職場の人たちにちょっとな」
「そうでありましたか」
「大切にされてるんだな」
「...照れるであります」
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評価、お気に入りありがとうございます!
そろそろ日間途切れそう...
誤字報告ありがとうございます!