徒然なる方舟のままに   作:玖神 米利

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まさかの2作目

食べたくなったから書きました。

追記
 どうやら途中までしか投稿されていなかったようです。
 現在では修正済みです。


サバイバルガイド2 (アシッドムシ)

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 サバイバルガイド2

  -テラと共に-

    出演:ウルサス人のグリルス

 

 

 

 皆さんこんにちは、ウルサス人のグリルスです。

 今回もこの惑星テラにおいて実践可能なサバイバル術を伝授しようと思います。

 

 前回も言いましたが、ここテラにおいてサバイバル技術は必要なものです。水の確保に火の起こし方、寝床の準備等々がありますが、まぁこの辺は常識の範疇でしょう。だからこそ私が教えるのは食料の調達、それも感染生物が対象です。

 

 前回も感染生物のオリジムシを食べましたが、何故感染生物なのか。それは自然に存在する生物のうち、捕獲しやすいのが感染生物だからです。

 一般の皆さんからすると、感染生物は軍用に使役されているため恐ろしい印象があることでしょう。大型で足も遅くない、というのは使役されているからです。使役された感染生物はその身を削っているため、自然に存在する感染生物はあまり大きくなく足も遅いのです。つまるところ、絶好の獲物なのです。

 まぁ味は最悪の一言に尽きますが、死ぬよりかはマシです。

 

 

 

 さて、今回狙う獲物ですが『アシッドムシ』です。

 よりにもよってアシッドムシ、酸を飛ばして無機物を溶解させる上に目に入れば失明してしまいます。非常に危険と言えるでしょう。ですがアシッドムシは足が遅く、酸も前方にしか飛ばせないため捕獲自体はし易いのです。

 

 酸はどうなのかって?大丈夫です。自然にいるアシッドムシは一度に放出する酸の量は少なく、有機物を溶かしにくいという性質があります。何もかも溶かしてしまうと、自分自身も溶かしちゃいますからね。その性質を利用して、アシッドムシの酸を使った美容用品などもあるみたいです。もっとも用法容量を守らなければ一生暗闇の中で過ごすハメになるみたですけどね。

 

 

 

 では用意するものですがナイフが一本、捌くのに必要です。次に必要なのが、手頃な鈍器です。鈍器であれば何でも構いません。その辺に転がってる木でも、バールのようなものやパイプでも何でもいいです。ただ長さがあれば安全度が上がります。絶対ではないので油断は禁物ですし、片手で扱えるのが望ましいです。

 

 アシッドムシの食性は鉱物性、そう鉱物を食べるのです。種類は多岐に渡り、岩石から金属、はてには源石までも食べてしまいます。酸も鉱物を溶かして食べるためにあるのです。飛ばすのは副産物ま自衛ですね。

 つまるところ、アシッドムシはその食性により山岳や荒野といった岩石がある地域、あとは川沿いにいることが多いですね。今回は川沿いに向かいましょう、川を見つけることはサバイバルの基本ですからね。

 

 

 

 近くの川へとやってきました。ここで一つ注意点があります。アシッドムシがいるのは川の中流から上流にかけて生息してます。下流は砂や砂利、泥といったアシッドムシの食性に適さないのです。もっとも、どんぶらこと流されて来てしまうことはあるようですがね。

 おっと、話していたらアシッドムシが川辺に来ましたね。うーん、遅い、亀の歩みより遅いです。捕らえる側からすると楽でいいですね。

 

 さて、アシッドムシで気をつけなければいけないのは酸のみです。そのため前方に立たなければさほど問題ありません。狙い目は一匹、複数居る場合は最後尾にいるヤツです。密集していた場合は、諦めましょう割に合いません。

 丁度よく一匹だけのアシッドムシがいますね、あいつを狙いましょう。まず後ろから近付きます。足音は気にしなくても大丈夫です、耳が遠いどうこうではなく存在していないので。

 

 狙ったアシッドムシの後ろにつきました。こちらをまったく気にしていませんが、アシッドムシは基本温厚なのでここまでは簡単です。

 いいですか、ここからが重要です。アシッドムシの足裏に手を入れたらすばやくひっくり返します。そしてすかさず足で体重をかけて動けなくしてしまいます!こうすることで一切酸を浴びることなく無力化できます。

 

 あとは鈍器を頭を数回殴り、動かなくなったら頭を切り落とします。切り落としたらすぐにひっくり返してください。死んだことにより筋肉が緩み、酸が垂れてきてしまうので。

 

 

 

 アシッドムシですが、食べられるのは足の筋肉のみになります。というのも、アシッドムシは食性により内臓といった部位に源石が融合してしまっています。食べるのは得策じゃないですし、風の噂では酷くまずいそうなので。

 足だけですがそれなりに量はあります。あと残った胴体ですが、ちょっとやってみましょうか。必要なのは胴体の前の方、柱方の突起の下辺りです。

 

 んんん、取れました。アシッドムシの酸袋です。私の拳三つ分ほどですね、この中に酸が入っています。この溜められた酸を小袋のほうに小分けして、筋肉の収縮によって飛ばします。この筋肉の収縮に頭を前後を振る必要があるので、あの独特な動きをするわけです。

 

 この酸の使い道ですが、サバイバルでは石に使い簡易的な石器を作ったり野生生物に襲われた際の牽制に使えます。過去にこの酸を使って脱獄したという話や金庫破りを行った記録もあり、都市には持ち込めないので注意が必要です。ああ、服を溶かそうとした変態もいたみたいですね。

 

 

 

 さて、一口いただきましょうか。貴重なタンパク源です。…ん、ブッ!ペッペッ、これは、かなりの覚悟が必要ですね。エグすぎます。

 恐らくこのエグさは岩石などに含まれるミネラルが原因です。そのため焼くより茹でたほうが美味しくいただけます。灰汁が凄いですがね。焼くときは事前に水に一時間ほど浸けることでかなりマシになります。干す場合も同様に水に浸けてくださいね、凝縮されるので余計酷いことにまりました。

 

 今回はここで茹でて食べてしまいましょう。

 ではサイバイバルガイド、アシッドムシの食べ方は以上です。よきサバイバル生活を。

 

 

 

 

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「ふむ、アシッドムシか…」

「なんやドクター、また食いたい言うんやないよな?」

「…酸を飲んで見たいな、と」

「アホか!?いやアホやろ!どこをどう見たら飲みたいなんちゅー発送にいたるんや!」

「だって有機物溶かさないんだよ?飲めるじゃん?」

「飲めるじゃん、じゃないわドアホ!…歯の材質はなーんだ」

「エナメル質、無機物!?」

「…ドクターの名が泣いとるで」

「くっ、味わって飲めないじゃないか…!」

「まず飲むことから離れや」

「でもなクロワッサン、胃チューブがな?」

「ドクターが飲まんとあかんのは理性回復剤や!」

 

 

 

 

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