闇。
暗黒を象徴する言葉でもあり、光が欠如された状態を意味する。
闇は誰しもが持ち合わせている。普段、表に出ない側面のことを意味する場合も多い。
今回は後者のお話。一人の麗しき女性が持ち合わせていた、聖母の様な優しさに心の枷が解き放たれ、傷ついた戦士達に纏わりついていた闇が、光へと導かれていく様を御覧頂く事になるのだろう。
「いやいや、私は戦士でもないですし、何より嫁派なのですが」
「ハルトさん、お口が止まっていますよ?」
私がイベント会場で前のめりに倒れ、気を失い、次に目が覚めた場所は病院の内部。
目の前に差し出されたフォークには、一口サイズに納まるように小さく切り分けられた果物が刺されている。
幾度となく断りを申し入れたのだが、そこはイジツ人。更にエルさんの性格が加算される事により、有無を言わさず、食堂でされていた様に、再び餌付けを体験する羽目になった。
起きたてのホゲホゲとした脳みそに喝を入れたいところなのだが、エルさんから放たれる母性に甘えたい、もう一人の自分が必死に抵抗をしてくる。
最近、自分がとても甘えん坊だという事が垣間見える機会が多く、羞恥心で押し潰されそうになる。何が悲しくて私のテレテレ姿をお見せしなくてはならないのだ。
「お医者様からは、本日は安静にしていればお身体に問題は無いとご説明を頂きました」
「そうでしたか。私が気を失ってからどれほど時間が経過したのでしょうか?」
「まだ数時間程度ですよ。先程まで自警団のみんなとレオナさんもいらしたのですが、大勢で見守っていても仕方ないとお医者様から怒られてしまいました」
首を軽く傾げ、照れた様子の表情のエルさん。お姉さんという言葉がよく似合う方が見せてくれた、貴重な姿に拝みたくなる。決してママンとは呼ばない。
「あれ? レオナさんも来て頂いていたのですか?」
「はい。ハルトさんが倒れ込んだ際に発せられた呻き声で、カナリアくんの中にハルトさんがいらした事に気が付いたと言っておりましたよ」
耳が良いのレベルを超えているような気もするが、この場合は気にしたら負けなのだろう。思えば初めてレオナさんと出会った時に呟いた独り言も、キッチリと聞かれていたのだから。
一人で納得をしていると、唇に押し付けられる切り分けられた果実。視線をエルさんに向ければ、何時もの穏やかな表情に戻っていた。
「はい、あーん」
「あーん」
諦めの境地とは、こういう事を言うのだろうか。自然と口が開かれ、果実の甘みが広がる。いつの間に用意して頂いたのだろうか。
「エルさんは病院に残って下さったのですか?」
「えぇ、アコにお願いしてハルトさんを見守らせて頂いていたんです。可愛い寝顔でしたよ」
「エルさんって、意外と意地悪さんだったりしません?」
「ふふっ、自分でも不思議だと感じていますよ。寝ているハルトさんの頬っぺたをツンツンさせてもらったり、こちらが癒されてしまいました」
今度は頬を赤く染め、それを隠すように両手で覆い、くねくねと左右に身体を動かすエルさんの姿。普段のギャップ差も相まってとても可愛らしい。
だが、この愛らしい姿の裏側には、人を駄目にする闇が潜んでいる事を忘れてはならない。私は直接目にしたのだ。この町の市長が……。
「あらあら? また考えごとをなされているのですか? ダメですよ、栄養をしっかり摂り、心も身体もきちんと休ませてあげなければ」
ベッドの上で上半身を起こしていた私の身体。両肩を掴み、優しく押すように横に就かせてくれるエルさん。その際、顔に触れる金色の髪は、柔らかく清楚な香りが私の思考を奪い去る。
いつもの定位置に手が置かれ、ゆっくりとした手の動きで撫でられている最中に、目に止まるのが空色の花弁のブローチと首回りのチョーカー。
さり気ない箇所に、お洒落を身に纏う正真正銘のお嬢様。一般的な家庭とはかけ離れた身分に生まれ、生活をしていると、人の為に行動を起こす事は義務だと教育されるとかなんとか。ノブレスオブリージュ、だっけ。
今こうして手厚く介護をしてくれているのも、貴族の義務から来るものなのだろうと考える事にした。そうしないと闇が深すぎるのだ、エルさんは。
このまま身を委ね、目を瞑り、眠りにつけば何も問題はない。そうすればエルさんの甘やかせ気質も落ち着きを取り戻し、詰所へと戻られることだろう。
私の闇とエルさんの闇が融合することなく、この場を切り抜けられる最善策。ホゲホゲの脳みそから生み出された閃き。完璧だ。
そうとなれば一刻も早く眠りにつかねばならない。エルさんの暖かい手を感じ取りながら全身の力を抜き、睡魔が訪れるのを待つ。
しばしの間、訪れる沈黙の時間。手の動きに合わせるように呼吸をする私の息遣いが、室内に伝わる。
次第に訪れる眠気に身体を委ね、私は意識を手放す事に成功した。現実逃避ではない、戦略的撤退である。
「えいっ」
覚悟を決めた様にも聞こえつつ、内に秘める衝動を止める気も無さそうな、実に愉快そうな声。
発せられた当人を知る人たちからすれば、とても幼く聞こえたであろう。実際に聞いた私も、誰の声かを理解するのに戸惑ったのだから。
声と共に私の身体へ衝撃が走る。突然、胸元を中心に重みを感じ、目を開くと、視界を遮るかの様に、先程感じていた柔らかく清楚な香りが顔中に広がる。
視界では何が起きたのか分からない。しかしながら身体に感じるとれる確かなもの。大きくて、柔らかくて、暖かく、それが気高き双丘である事に気が付くのに時間はかからなかった。
「エルさん!? 何故にゆえ私の上に覆いかぶさっているので!?」
「あら? 気が付いちゃった。私の事は気にせずゆっくりと休んで頂戴」
「この状況下で休める人間がいたら尊敬しますよ!!」
私との会話を実に愉快そうな声で受け応えるエルさん。左耳から聞こえてきたので、全神経を使い、そちらへ頭を動かす事に専念する。そうしなければ、制服の上からでも自由に形を変える気高き双丘に、意識全てを奪われてしまうからである。
一ミリたりとも頭以外を動かすまいと必死になっているところへ、首元に息を吹きかけてくるエルさん。全身に喜び走るが、それがさらに幸福の連鎖を生み出す事により、穢れた大地が今や今やと塔の建築を伺い始める。そこだけは機能してはダメなのだ!
「エルさん! お願いですから! 一旦離れて頂けませんか!?」
「私、そんなに重かったのかしら……」
「いえ! まったく!! 一欠けらも!!!」
「ならもう少し、このままお邪魔しちゃいます」
重さという概念を持ち出すのならば、全く問題にならない。先程よりも力が抜かれ、寄りかかるエルさん。自分以外の存在を感じられることが、これほどまでに心地よいとは。
右肩にはそっと置かれたエルさんの左手。真横には、エルさんの潤んだ瞳、耳まで赤みを帯びた顔、艶やかな唇からは悪戯心満載の吐息が私の首元に当たる。
その度に全身が震えそうになる自分の身体を、理性と共に抑えつける。
当然、私の目は見開き、口は半分以上、開いたまま。エルさんの綺麗な髪が巻き込まれていなくてよか……たとか思っている場合ではない。
このままでは脳と身体が、お互いに意見の一致を確認し、感情を切り離したまま合理の元、エルさんに対して行動を起こしてしまうのではないだろうか。一揆! 一揆だ! 一刻も早くバカヤロー解散をしなければ!
私に残された僅かな理性と、それに従ってくれる身体の箇所を確認する。幸いにも両手両足が応えてくれる。
取るべき方針が見えてきた。無理矢理にでも上半身を起こし、エルさんにはそのまま私の足上にお座りをしてもらう。
それだって正直なところを言えば、刺激が強すぎるのだけれど、この状況よりは冷静になれる自身がある。
唇から放たれる甘色吐息と、変幻自在の母なる大地がタッグを組むと、人は皆、正気ではいられなくなる事を、身を持って知りました。
上半身を勢いで起こす為に、両足を揃えたまま上げて角度を付けていく。この姿を第三者が見ていたら何と言うのだろうか。
そんな『かもしれない』を想像するよりも、すべき事を優先しなければ。私の理性とか、邪な思考や、局部的な意味合いも含めて。
「エルさん! 失礼します!」
「まぁ! ついにその時が来たのね!」
「どんな時だよぉ!?」
でも一言断りは入れたからね! 上げていた両足を下ろし、勢いそのままで上半身を無理矢理起こす。
その際に、エルさんをベッドの上から弾き飛ばさないよう、両手を使い保護する様に抱え込む。
結果として出来上がった図案は、エルさんをお姫様抱っこしている状態になってしまったわけなのですが。
私の右肩に置かれていたエルさんの左手は、ギュっと服が握り締められ、潤んだ瞳は今や大きく見開かれている。
思わず見つめ合う状況になるが、先程に比べれば幾分か楽になったことは実感できる。それでも私に寄りかかるエルさんの暖かな身体と、ご立派過ぎるお山に意識を奪われそうになるのだが。
呼吸が乱れる私の姿が面白いのか、腕の中で笑い始めるお嬢様の姿。
「ハルトさんと一緒にいると、楽しい事ばかり起こりますね」
「当の本人は、毎日を必死に生き延びようとしているだけなのですが」
「その結果、私をこうして抱き上げて下さったのですね! 初めての経験ですが、ハルトさんがお相手でよかったです」
「誤解を招きそうなことを言わないでください! 限界が近いんですから!」
「あら? 誤解をされて困るようなことは言っておりませんよ?」
エルさんの左手に力が込められ、華奢な身体は更に私の身体に押し付けられる。そのまま左肩にはエルさんの頭が置かれた状態。これはあれですか、当たってるんじゃなくて、当ててんのよ的な。
だがしかし、こちらは一度は危機を乗り越えた身。現在クールタイムが発動中。今の内に気になっていたことを伺うべきか。
「そもそも、何故にエルさんは、私を相手にこんなにも親しく接してくれるのですか?」
「ハルトさんが、一向に甘えてくれなくて、私は悲しくて……」
「いあいあ、あーんをして頂いた時点で、物凄く甘えさせて頂いているのですが」
「でも、アコの膝上ではあんなにも可愛らしい姿を見せてくれたのに、私には見せてくれません!」
「見てたの!? というか空から見えるものなの!? そもそも日も暮れた夜でしたよ!?」
「私も自警団の一員ですもの! きちんと訓練を受けておりますよ!」
絶対に自警団は関係ないと思う。訓練は……すれば見えるものなのか? 現代日本人とイジツ人を比較してはならない。
「つまり、あの時の様に甘えん坊になっていた私の姿を、エルさんの前でも現して欲しいというわけですか」
「はい! 勿論それだけが理由ではありませんが、ハルトさんがイヅルマに滞在している間に、様々な事がありましたでしょう?」
「確かに。とはいえ、半分以上は自身のことが関与していましたし、仕方ないかと」
「いけません! その考えが徐々に心と身体を蝕み、気が付いた時には傷つき疲れ果てた戦士へと……」
「いや、私は別に戦士というわけでは」
私の唇にエルさんの指先がそっと触れる。表情を伺えば、今にも『めっ』と怒り出しそうなお顔が隣に。
どうすればいいのだろう。素直に甘えれば良いという答えは出ているのだが、私のちっぽけな自尊心が抵抗を試みている。
エルさんが納得して頂けそうな方法。他にないものだろうか。考えれば考えるほど沼に嵌まり込み、結局はいつも通りの方法しか浮かばないのである。
両手に抱き抱えているエルさんを、私の身体に押し付けるように力を込める。その瞬間から頭の中で掌に摩擦が発生する程の拝みカーニバルが開催。今なら必ず当たる! いや、当たっている!
「エルさん、甘えさせてもらいながらで申し訳ないのですが、話を聞いて頂けますか?」
「勿論です! なんでも私にお話してくださいね!」
「私は誰かに甘える事に慣れていなくて、今こうして両腕の中に、これほどまで魅力的な女性を抱き抱えていることが信じられない程です」
「まぁ……。ハルトさんは、ずっと一人で戦っていらしたのね」
「そこはもうスルーします。簡単に申し上げますと、エルさんを甘えさせたいのです」
「私を……ですか?」
「はい。他者に安らぎと癒しを与えられるエルさんが、とても素晴らしい方なのは言うまでもありません。ですが、私はエルさんから頂くだけでなく、一緒に分かち合いたいと考えております」
「分かち合う、ですか?」
「例え相手が戦士であろうと、自警団員であろうと、一方的に与えるだけの関係は、お互いに良くないと思うのです。私はエルさんから頂いたこの幸せを、エルさんにお返しをしたいのです」
本音の本音。一人より二人。受けた恩は、きちんと返すのが式守さんの家訓。というのは重たいだろうか。
それでも、私の腕の中で大人しく抱かれたままの女性に対して、このような想いを抱いてしまう事はいけないことだろうか。
私の一方的な話を真面目に聞いて下さっていたのだろう、エルさんは何も喋らない。ただただ私を見つめている。
これも良い機会、エルさんの身体を持ち上げベッドの縁に腰掛けるように下ろす。
こうして私の苦しくも幸せで満ち溢れた時間は、終わりを告げる。
「あの、ハルトさん……」
「なんでしょうか?」
「ハルトさんは、私も誰かに甘えたり、幸せになって欲しいと言っておられましたよね?」
「はい。私はエルさんから沢山の愛情と幸せを受け取りました。それを是非ともエルさんと分かち合い、共有をしたいのです」
私の言葉が切っ掛けだったかは定かではない。ただ、エルさんの綺麗な瞳から涙が流れ始め、その姿さえも綺麗だと思ってしまう。
「え、エルさん! 大丈夫ですか!?」
「私、これほどまで殿方に想われたことは初めてで、その相手がハルトさんだと思うと嬉しくて!」
「それは大変光栄ですが、一先ず涙を拭いましょう!」
ポケットから出したハンカチで、エルさんの目元を優しく触れて涙を拭う。
「本当に不思議な方。これが独占欲というものなのでしょうか?」
「独占欲ですか。エルさんがそういった欲望を口に出されるのは初めてでは?」
「はい! そのお相手がハルトさんで私は嬉しくて!」
途中までは普通の会話内容だったと思うんだ。自分の想いを言葉にして伝え、私はこう思いますよと伝えたはずだ。
山場を無事に乗り越えたと言っても過言ではない。この後に聞かされるエルさんの言葉を聞かなければ。
「不束者ですが、末永くよろしくお願い致しますね」
「ちょっと何を言っているか分からないのですが」
「さぁ! こうしている場合ではありませんわ! 爺や! 出てらっしゃい!」
「こちらに、お嬢様」
「うぇあ!? どなたですか!? むしろどこから現れたんですか!」
「これは申し遅れました。お嬢様のご実家で執事をさせて頂いております。爺や、とでもお呼びください」
「は、はぁ。ご丁寧にどうも」
「ハルトさん! 今から私の両親に会ってください!」
「ナンデ? ドウシテ?」
「それは勿論! ハルトさんの求婚をお受けする事に決めたからですよ!」
「私、求婚とかお付き合いしてください的なことを言いましたかね!?」
「私とこの先も一緒に、愛と幸せを分かち合いたいと! これほどまで情熱的で心を揺さぶられる求婚は初めてでしたわ!」
「その会話で!? それで結婚を前提にお付き合いとかの話に繋がっちゃうの!?」
「前提ではありませんよ。決まったことですから!」
先程まで涙を流していた顔は何処へやら。今やキラキラと輝きさえ見えるエルさんの表情。
これはアレシマ以来、再び訪れた私の人生の分岐点。ここを逃げ切れなければ、鐘の代わりにアノマロカリスが爆発し、ライスシャワーの代わりにパンケーキが投げ込まれる教会コースへ。脳内では解散詔書を読み終えて、万歳三唱が鳴り響きは……じめてたまるかい!
まだ目的を完遂していないのに結婚しました。なんてことになってしまったら、曽祖父やイサオさんからも、生涯ずっと嫁探しにイジツへ行ったのか? と揶揄われてしまう!
相手は二人、ここから病室を抜けて誰かに、レオナさんに助けを求める事は出来るのであろうか?
一人は女性のエルさん。もう一人はご年配の男性。
だが、私は学んだのだ。イジツ人に純粋な力で逆らう事は、到底不可能だと。あれ、詰んでない?
そこで思い出す。これでも私は病人扱い。本日は安静にしていなければならない身である事を。これを利用して援軍を呼ぶしかない。
「エルさん! ご両親に会う話は一度横に置くとして、私はお医者様から安静にしている様にと言われているんですよね!? なので病室からは動けませんよ! 絶対に動かないよ!」
「そうでした! 私ったら、嬉しさの余り、少し気が早かったかもしれませんね」
「そうですとも、そうですとも。きちんと順序を踏んでからでなければ。大切な事ですから。なので爺やさんにお願いが」
「何でございましょうか?」
「アコさんとレオナさんが詰所にいらっしゃると思うので、こちらへ呼んできては頂けませんか?」
「愛を誓う為に証人をお呼びするのですね。承知いたしました。旦那様」
「この状況下、絶対に楽しんでいますよね?」
「そんな事は御座いません。お連れするお時間は何時間後がよろしいでしょうか?」
「まぁ! 爺やったら!」
「今すぐに! 最速でおなしゃす!!」
「承知いたしました」
意外な事に、私からのお願いを受け入れてくれた爺やさん。お二人を再び病室へ連れて来てくれる模様。最初から素直にエルさんに甘えておけば、万事解決していた気がしなくもない。
だが、少なくともこれで援軍がやってくる事は確定した。常識人のお二人が来て下されば、この捻じれた会話内容は、元に戻されるだろう。
安堵の息。寝起きからフルスロットルで流石に疲れが現れ始めた。
起こしていた上半身を再び倒し、無理矢理ではない眠気と疲労が瞼を重くし始める。寝ても大丈夫なのだろうか……。
エルさんに視線を向ければ、当然のようにこちらを見守る穏やかな笑顔。本当に敵わないや。そう思うと自然に言葉が口から放たれる。
「エルさん、お願いがあるのですが」
「なんでしょうか?」
「その、眠りにつくまででいいので、手を繋いではくれませんか?」
「……はい。喜んで」
私の右手を大切に、愛おしそうに手に取り。指を絡め合い、撫で合う。それがとても心地よい。
瞼を閉じる。求婚とか、結婚とか。私にはまだ分からない事だらけ。それでも決して嫌だという感情は浮かばなく。
一つずつ、お互いの理解を深めながら、この先も……。
瞼の裏側で何か答えを見つけたはずだが、意識は自然と手放していた。
「聞いて! アコ! レオナさん!」
「どうしたの、エル? 爺やさんから呼ばれてきたけど、凄く嬉しそう」
「私たち、結婚するの!」
『え?』