突っ込む彼女ら、弾ける彼ら。 作:りーぬ
今回執筆させていただいています『突っ込む彼女ら、弾ける彼ら。』は連載中の別小説とは系統の異なる、明るい感じの小説になります。あと、1話当たりの文字数がかなり少ないです。ご容赦ください。
美咲ちゃんに対する主人公の接し方が1話目から最悪なのは許してください。無理だなと思ったらこれで見限ってください…
他作品と並行してのんびりがんばっていきますので、応援よろしくお願いします。笑
「いっけな〜い、遅刻遅刻!」
俺は
──同じ学校の制服を着た生徒が歩いてるけど、こんな遅刻魔だらけの学校で大丈夫なのかな?
「うっ…ハァ、ハァ…ヤッバめっちゃ疲れた」
全力で走り続けて脚が完全に使い物にならなくなり、肩で息をしながら校門をくぐる。どんなもんだ、余裕だろ…とスマホを開けば、そこに表示されたのは…
『午前七時三十分』
「一時間くらい間違えた…???」
これは初日からアホの子みたいになってしまった、そんな俺の物語。
「それじゃあまずは順番に自己紹介をよろしく」
教室についてぼーっとしてたらホームルームが始まった。いやもうなんか周りのことに注意が向かないくらい疲れてた。マジで。
それで、今から自己紹介の内容を考え始める。何言えばいいんだろう。
「はーい!あたしの名前は弦巻こころよ!みんなが笑顔で過ごせるといいと思うわ!これからよろしくね!」
ずっと考えてたらデカい声が聞こえてきて強制的にそっちに意識が向く。めちゃくちゃ元気な子もいたもんだな。おかげで何言おうとしたか忘れちゃったじゃないか…俺の番までだいぶ少なくなってきたしもう適当でいいか!うん!
「美浜慶っス!苗字だけ見ると女っぽいけどそんなことはない!趣味はなし特技もなし!あるのは食欲と睡眠欲!よろしく!」
弦巻さんに負けじとどデカい声で自己紹介をして俺の紹介は終わる。これはシンプルかつ好印象なんじゃないか?ん?性欲?人並みです。
紹介が終わってクラスを見回してみると、女子が多いの何の。え、男子いなくない?本気か?
「ねぇねぇ根倉くん。ウチのクラス男子少なくね?」
「うん…元々女子校だし。まだ男子の受け入れは試験段階らしいよ」
目の前の席に座るちょっとオタクっぽい男の子、
「そうなんだ〜。あのさ、ウチのクラスの男子少ないし、俺で良かったら仲良くしてくれない?席近いのと、同じ男子のよしみでさ」
「いいよ〜。僕オタクで陰キャだけど仲良くしてね」
「何だよその自己紹介!あんまり気にしなくていいよ、俺もアニメ見たりゲームしたり、たまにはするしさ」
根倉くんと何やかんやで仲良くなったら、俺にオタク文化を植え付けるために色々布教してくれるんだって!根倉くんの影響で俺もオタクになるのかもな〜。
「あっやばい。トイレ行きたい」
「美浜氏早く行かないと始業式始まっちゃうよ」
「いや〜これが突然大の方が来そうなんだよ。みんなが動きだしたら先行ってて!」
根倉くんにそう言って俺はトイレへ一目散に駆け出した。急に便意来るのやめてくれよぉ…俺のお腹どうなってるんだよ…
さっさと用を足して手を洗い、教室へ戻ると人っ子一人いない。もうみんなまとまって移動したのかなぁ。
「俺も急ご…ん、まだいたの?」
俺が入ったドアと逆のドアのすぐそこに生徒がいたのに、すぐには気づけなかった。何だか普通で、本当に特別なことがないような人っぽい。無難を体現した、そんな感じ。悪口じゃないぞ!!
「え?あ、キミは…元気な自己紹介の人」
確か美浜くんだっけ、と言うその子にイエス、と返す。さあここからが問題だ。
「キミは?ごめん、俺自己紹介考えるのに夢中で聞いてなくてさ。あっはっは」
「奥沢美咲。大丈夫、内容はともかく印象には残ったから」
「あ〜ありがとう。でさ、もうみんな移動しちゃったみたいだし一緒に行かない?」
「そうだね。行こうか」
奥沢さんと二人、少し早足で廊下を歩く。
せっかくだし仲良くなりたいなぁ。それなら何かしら話題振らないとね。
「奥沢さんもうんこしてたの?」
「は?」
奥沢さんから冷たい視線が向けられる。何でだよ。
「いやぁ俺も急に出そうになってトイレ駆け込んでさ。戻ってきたら奥沢さんしかいなくて」
「美浜くん、ちょーーーっと話の振り方考えようねー?女の子にそういうこと聞くのはNGなんだよー?」
「え何で?奥沢さんもうんこくらいするでしょ?」
「え、ねえちょっと殴っていい?これは許されるよね?」
「初対面のクラスメイトを殴る奥沢さんもどうかと思うよ!?」
初日の収穫は根暗くんという友達ができたことと、奥沢さんに敵視されたということくらいだったかな。うん。初日からやらかした感すごいわ…
ご読了ありがとうございます。