突っ込む彼女ら、弾ける彼ら。   作:りーぬ

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マジでやりたい放題すぎてごめんなさい
展開に対する救済措置はありません。


2話 セクハラは犯罪です

 

 

始業式の次の日、今日こそはバカみたいなミスはせず至って普通に登校する。これが普通なんだよなぁ〜…

 

 

「美浜氏おはよう」

 

「おっ根暗くんおはよう」

 

 

早速友達っぽいやりとりが自然とできていて何か嬉しさを感じるな。友達がいなかったわけじゃないけど、新しい環境になればこういう体験に改めて感動できる。

そして同じ1-Cの下駄箱で靴を履き変えようとすると、見覚えのある姿が。その女の子は…

 

 

「奥沢さん。おはよ〜」

 

 

昨日汚物の話をしながら始業式へ共に向かった奥沢さんだった。

 

 

「…うわ、美浜くん。おはよう」

 

 

ねえ今『うわ』って言ったよねこの子。

 

 

「そんな反応しないでよ。可愛い顔が台無しだよ?」

 

(おだ)ててるつもりなの…?キミ、デリカシーって知ってる?」

 

「何それ。リテラシーの仲間?」

 

「ああうんそんな感じ。昨日の発言は反省してくださいねー」

 

「わかった!じゃ改めてよろしく」

 

「はぁ…何でこうなるかな」

 

 

奥沢さんはやれやれと溜め息をつきながら、俺はニコニコしながら握手を交わす。何この子ツンデレなの?それともこういうのを断れないタイプ?

 

 

「美浜氏、昨日一日でよくそんな印象悪くできるね」

 

「いや〜それほどでも」

 

「褒めてないよ」

 

「うんこして帰ってきたら奥沢さんが教室にいたからさ。奥沢さんもうんこ?って聞いたら拗ねちゃって」

 

「あのさ、やっぱさっきの握手取り消させて」

 

「それは美浜氏が悪いね」

 

「何で!?」

 

 

仲直り出来たと思ったらクーリングオフを希望されたりとたった二日で関係が二転三転するのも変な話だよ。結局三人で教室まで行ったんだけどね!

そんなこんなで教室の扉を開けると、

 

 

「みんなー!一緒に歌いましょう!」

 

 

何か単独ライブが始まってた。

 

 

「入る教室間違えたな」

 

「いや美浜氏合ってるよ」

 

「だって何か歌うらしいよ今から」

 

「弦巻こころでしょ。ぶっ飛んでるって早くも噂じゃん」

 

「マジ?常識ないのかな」

 

「それ美浜くんにも聞きたいよ…」

 

 

取り敢えずもう一度扉を開けると、困惑した表情のクラスメイト達と、教壇で側転したりしながら歌い出した弦巻こころがいた。…うん、やっぱり何かの間違いだよな。

 

 

「あら?あなたは慶じゃない!昨日の自己紹介元気があって素晴らしかったわ!」

 

「え?あぁ…どうも。ハハハ」

 

 

ヤバい。ぶっ飛びガール弦巻さんに既に標的にされていたなんて…自己紹介なんて無難に済ませるべきだったか。今は奥沢さんが羨ましいぜ…

 

 

「美浜氏、がんばってね」

 

 

根倉くん…裏切るのか…!?

 

 

「さぁ慶、一緒に歌いましょう!花咲川のみんなを笑顔にするわよ!」

 

「え、勘弁してくれませんかね…」

 

 

昨日の段階では奥沢さんくらいしか俺に悪印象を抱かれていなかったのになぁ。結局弦巻さんに朝から振り回されたせいで完全にクラスメイトのほとんどに誤解された気がする。

 

 

「俺音痴だから」

 

「美浜氏歌下手だね」

 

「結構気にしてるんだよね…」

 

 

そして音痴が歌を披露してさらに評価を下げていく。転校したくなるんですがそれは…

オリエンテーションだらけの午前中を失意のままに過ごし、今は昼休み。時間が進むのが早い?気のせいだよ。

 

 

「ねえねえ奥沢さん一緒にお昼食べない?」

 

「えっと…ええ…」

 

「いいじゃん昨日スタートダッシュミスった組で仲良くしよう?」

 

「それ僕も入ってるの?」

 

 

友達の少ない俺は根倉くんと共に奥沢さんをお昼ご飯に誘いに来ていた。弦巻さん?いやほんと知らない子ですね…

 

 

「まあ…いいけど」

 

「じゃあこっち来てよ!根倉くんと俺の机くっつけるから」

 

 

近くにあった椅子を拝借して三人目の席を用意する。何かめっちゃ青春してて草。

 

 

「あ、ねえめっちゃどうでもいいんだけどさ」

 

「ん?」

 

「弦巻さんって胸大きくない?」

 

「あたし戻っていいかな」

 

 

いや〜無理やり歌わされる時にちょっと気づいちゃったんだよね〜。

 

 

「アレで側転とかバク転とかしてるんでしょ?揺れとかやばくないのかなって」

 

「あんたほんと馬鹿なの?馬鹿なんですよね?」

 

「さすがに奥沢氏に同情するよ」

 

 

男の俺には無縁な話だけど見ている側としては話が別だからな〜。その辺気にした方がいいと思う、しかもスカートだし。

 

 

「ほんと何で早々こんな奴に捕まって…しかも変態だなんて」

 

「いやぁ、ははは。でも奥沢さんはいいよね」

 

「ん?何が?」

 

「弦巻さんほど揺れる胸なくて」

 

「眼球刺し箸してあげようか?」

 

「奥沢氏、ちょっとそれは目の前でやらないでほしい」

 

 

いや根倉くん眼球刺し箸自体は暗に認可してるのやめてよ冗談キツイなぁ。…え、冗談、だよね?

 

 

「え何であたしここにいるの?根倉くんこれやばくない?セクハラだよね?」

 

「美浜氏が悪いと思う」

 

「どうもすみませんでした!!ご飯食べましょう!!」

 

 

奥沢さんのダークオーラが半端ないことになってたから余計なことを言わないようにお昼ご飯を食べる。

『セクハラだよね?』って根倉くんに聞いた時の奥沢さんの顔がマジで能面みたいな表情で怖かったから…昼休みが終わるまで本当に震えが止まらなかった。今度山吹ベーカリーのパンを奢るってことで手を打ってもらうことになりましたとさ…




今後もやりたい放題の展開を地で行きます。
ご読了ありがとうございます。
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