突っ込む彼女ら、弾ける彼ら。   作:りーぬ

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本当に脈絡もクソもない展開と文章ですみません。
マイ・フェア・レディのパクリみたいになってますがフェアの意味が違いますので悪しからず。


3話 マイ・フェア・トレード

 

 

 

 

今日も今日とてランチタイム。

 

 

「奥沢さん最近弦巻さんとつるんでるよね」

 

「成り行きでね…ははは」

 

 

高校生活が始まって随分経ったけど、相変わらず俺は根倉くんか奥沢さんといることが多い。

弦巻さんにも絡まれるけど、何よりも最近は奥沢さんと弦巻さんが(頭が)ハッピーセット的な感じでいるのが気になる。

 

 

「奥沢さんもああいうキャラ目指してるの?」

 

「んなわけないでしょ」

 

 

ちなみに根倉くんは委員会で出払ってる。ご飯もそっちで食べるらしい。

 

 

「まあ…仕方なく、ね」

 

「…ツンデレなの?」

 

「美浜くん、君の目おかしいんじゃないの?ほんとに神経つながってる?」

 

 

何でこの人こんなに俺に対して辛辣なの?

 

 

「あー…でもまあ美浜くんとは何だかんだやってきてるし言ってもいいかな」

 

「ん、何?告白?」

 

「その自信はどこから来るの?」

 

「全身から溢れ出てるよね、ハハハ」

 

「何笑ってんの?」

 

 

やっぱり当たり強くない?俺そんな嫌われることした覚えないんだけど?

 

 

「いやー…あたしね、こころと同じバンドに成り行きで入ってさ」

 

「へー。ヤバそう」

 

 

ヤバそう以外の感想なくない?弦巻さんと一緒とか絶対破天荒でしょ。…え、待って。

 

 

「…奥沢さんバンドやるの?」

 

「あー…うん、そういうことだね」

 

「なるほど」

 

 

奥沢さんがギター弾いてるところを想像してみた。

あの奥沢さんがクレイジーな髪の毛を振り回しながらギターをガシガシ演奏して挙句の果てに『Fxxkin' shit!!』とか観客に向かって中指を立てると…

 

 

「奥沢さんヘビメタ案外いけるんじゃない?」

 

「あんたが何想像してんのか大体わかったけど全然違う」

 

 

メイクすれば絶対いけるって。俺が保証するよ。

 

 

「あたしDJなんだよねー…しかもクマの着ぐるみ着てさ。ミッシェルっていうんだ」

 

「…奥沢さん。熱でもあるの?」

 

「まあそうなりますよねー」

 

 

キグルミを着てそれに名前がついてて、そのミッシェルって名前でDJをする奥沢さんが、弦巻さんと同じバンドのメンバー…

 

 

「www」

 

「美浜くん、君しばくよ?」

 

 

まあまあいいじゃん、奥沢さんにも非日常的な高校生ライフが到来して。思ったより充実してるかもだしさ。

 

 

「ライブとかするの?」

 

「組んだからにはするでしょ」

 

「あ、じゃあ俺行くわ。ファン1号になってあげる」

 

「マジで言ってるの?知り合いにはあんまり来てほしくないけど…まあ決まったらまた言うよ」

 

 

やっぱりこの子ツンデレ説ありますよね?バンドだってぶつくさ言いながら楽しみ始めるんだよどうせ。いいことじゃないの。

 

 

「おっけーよろしく。メンバーって集まってるの?」

 

「まあね。別のクラスの北沢はぐみって子と、ウチの2年の松原花音さん。あとの1人は羽丘の2年の瀬田薫さんって人」

 

「意外と身近な人が集まるもんなんだ」

 

「まともなのは花音さんくらいだけどね」

 

 

遠い目をして語る奥沢さん、苦労してるんだなぁ。そのうちストレスとか疲労とかで倒れないか心配だ。

 

 

「ガールズバンドなんだ」

 

「そうなるね。薫さんに関しては男子顔負けだけど」

 

「ふーん。俺とどっちがかっこいい?」

 

「薫さん」

 

「即答で草」

 

 

事実だとしても心が痛むよ。

いやまあイケメンではない自覚あるから、薫さんって人が美形なら勝てないと思う。

 

 

「美浜くんも悪くはないと思うよ」

 

「ん?これはワンチャンあるのか?」

 

「ないから安心して」

 

 

奥沢さん、ツンなのかデレなのかはっきりしてほしい。俺の心の浮き沈みに直結してるんだよ。

 

 

「まあでもほら、前も言ったけどデリカシーないじゃん?」

 

「そうかな?w」

 

「そうだって言ってんじゃん」

 

 

まずい。この話になると必ず奥沢さんの周りの温度が5℃下がる。ゲ〇ガーかよ。

 

 

「そういうのあたしとしては超マイナスポイントだし。そういうのが好きな女子と仲良くなれるといいね」

 

「マイナスって割にはよく一緒にいるよね」

 

「誰のせいかわかる?」

 

 

全然分からない。友達が少ないとか、他の子より俺の方が仲がいいからとかそういう理由じゃないの?

 

 

「君の発言によってあたしも同じ人種だと思われてるの。自重して」

 

「よくわかんないけど了解」

 

 

周りからの奥沢さんの評価が下がることは何もしてないはずなんだけどなぁ。

 

 

「あ、どうでもいいけどその卵焼きもらうね」

 

「え!?ちょっ」

 

「うんま!これ誰が作ったの?」

 

「あんたねえ…」

 

「へ?」

 

「はぁ…いやもう何でもない、怒るのもだるい」

 

 

その割には不機嫌な顔と盛大な溜め息なんですが…

 

 

「ごめんて。美味しそうでつい」

 

「せめて許可はとってよね」

 

「くれるか分からない許可を?」

 

「だからって勝手にとるな」

 

 

大変申し訳ございません。

 

 

「ん〜じゃあ俺の唐揚げあげるから。昨日の夕飯の残り物だけど」

 

「仕方ないな…じゃ、もらっとこうかな」

 

「はい、あーん」

 

 

母さんお手製の超美味!唐揚げ半ピースを箸で挟んで奥沢さんに近づける。対する奥沢さんはというと…

 

 

「いやいやいやいやいいから!自分で食べれるし!」

 

「まあまあそんなこと言わずにさ。ほら」

 

「嫌!絶対に!」

 

「え〜美味しいのに。要らないの?じゃあ俺食べちゃうよ?」

 

「ぐっ…」

 

 

卵焼きを取られたことへの対価、そして肉という食におけるトップクラスの誘惑にはさすがの奥沢さんも負けそうな様子。

 

 

「あーもう…今日だけだから…!」

 

 

これまたツンデレの常套句(じょうとうく)を吐きながら箸に顔を近づけ、唐揚げを猛スピードで奪い去った。周囲からは歓声が聞こえる。

 

 

「違うから!あたしの意思じゃないから!」

 

 

嘘は良くない。

 

 

「奥沢さんだいた〜ん」

 

「ほんとに違うから!」

 

「奥沢さん、元気出そうよ」

 

「あんたのせいでしょ!あたしもう学校嫌!!」

 

 

でも唐揚げは美味しかった、と一言残して教室を走り去っていった。根倉くんの机にお弁当箱を置いたまま。




読んでくださってありがとうございます。
こんな思いつきで見切り発車の作品を読んでいただけるのは嬉しい限りです。
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