雲行きが不安。
「……。」
こんにちは。レナです。今何しているのかって?自殺スポットを探しています。もう何もかもがいやになったんです。
「まぁ…今まで幸せだったから…よかったかな。」
「おうなにがだ?」
「……!」
私は聞いたことのある声に振り返ろうにも振りかえれなかった。
「お前。死のうとしてんだろ。」
「キバナ…うん。だからどうしたの?」
「お前…!」
「…私…助けてもらってばっかりだし…いろんな地方を旅したけど…結局私は…弱いままだった。ユウリや皆に迷惑をかけてばっかりで…自分で解決したことなんてなかった。こんな私なら…消えてしまいたい。存在をなかったことにしたい…。」
はやく…愛想つかして…どっか行ってよ…。あなたが好きになった人は…こんなやつなんだよ。だから…早く…いなくなって…!
「そうか…。」
キバナはゆっくりと私に歩み寄る。
「…頼ってもいいんだ。」
…違う。頼っちゃダメ…。
「迷惑かけてもいいんだ。」
…違う…違う!私はそんな顔をあなたにさせたかった訳じゃ…!
私は後ろに後ずさる。
「今だ!フライゴン!」
「え…っ…?」
私は崖のしたから急に現れたキバナのフライゴンに背中を押されてキバナにぽすっと抱き締められた。
「…お前なぁ…!」
「ごめんなさい…っ…」
私は止めるのことの出来ない涙をこぼしている。
「私…皆の…迷惑になるし…それくらいなら…私…いっそ…消えてしまいたいっ…!」
レナは泣きながら自分の思いを叫んだ…。自分は役立たずでどうしようもない弱虫なんだと。
「…そうか。なら俺様が守ってやるよ。」
「…え…」
「俺様が一生かけて守ってやる。だから…死ぬな。レナ。」
名前を呼ばれた瞬間私は…
「…キバナ…私…キバナの…ことが…っ…」
――伝えたい――
「私…私…っ…!」
――私の気持ちを…受け取って…――
「キバナのことが…好き…なのっ…!」
私は泣きながらキバナに告白した。
「…俺もだ!」
キバナはいつものいい笑顔で答えた。
「…ふぇ…?」
自分から告白しといてなんだが状況が飲み込めない。私…OKされたの?
「なんだよ。お前が好きって言ってきたから俺もお前の気持ちに答えただけだろ?まぁいいや。もう一度言うぞ。」
「レナ。お前のことが好きだ。異性としてな。これからは俺様が守ってやる。だからもう死ぬなんて言うんじゃねぇぞ?」
「…ふぇ…っ…ふえぇ…!」
「おいおい!?何で泣くんだよ!?」
「違うのっ…これ…嬉し泣きっ…!」
「なんだよビビらすなよ…ガチで焦ったぜ…。」
「キバナぁ…っ…う…嘘じゃ…ないよねぇっ…!?」
「…」
キバナにデコピンをされた。
「いたぁっ!?」
「バーカ。俺様が嘘なんてつくかよ。」
「うぅっ…。」
もう…嬉しくて泣いちゃうし恥ずかしくて爆発しそうだし…っ…もうわけわかんないっ…!
「はははっ!泣いたり顔真っ赤になったり忙しいやつだなっ!」
「う…うるさい…っ!」
「んで俺様まだ答えもらってないんだけど?」
「ふぇ…?」
「俺様はお前のことが好き。でもお前は?」
「…さっき言って…」
「あれはノーカンだ。ちゃんとした雰囲気で言ってくれないと俺様やだなぁー?」
いつものワンパチのような笑顔がものすごく意地悪に感じる…!
「…わかったよ…。」
…私は改めてキバナの思いに答える。
「…キバナ…私も…あなたのことが…好きです。」
「……」
「…あ…あれっ?」
「あ…あぁ!わりぃわりぃ!あまりにも告白するお前が綺麗だったもんでな。」
「…嬉しいけどとりあえず…もどってから報告しないとね。」
「そうだな。ユウリのやつ発狂しそうだな。」
「するかもね…ふふっ。」
私は微笑む。
「…うん。お前には笑顔が一番似合うな。」
「もう。おだててもなにもでないよ。」
「ほんとのことなんだけどな。とにかく乗れよ。」
「あ。うん。」
私はキバナのフライゴンにまたがる。ごめんね。フライゴン。って謝るとフリャッ!と気にするなと言わんばかりに元気な返事をした。
「よーし!行くぜ!フライゴン!」
キバナがそういうとフライゴンは飛び立ちハロンタウンに向かった。
「…くしゅんっ!」
もう日もくれてきており少し肌寒い。
「大丈夫か?」
フライゴンを操作しながらも私を心配するキバナ。
「うん。もう少し?」
「あぁ。そろそろ見えてきたぞ。」
こうして私はハロンタウンの実家にキバナと一緒に降り立った。
「ただいま。」
「お姉ちゃん!?今までどこにいってたの!?」
「おう。ユウリ。」
「キバナさん!?」
「こいつが自殺未遂しかけてたから捕まえてつれてきた。」
「お姉ちゃん…どういうこと?」
「…そこも含めてお話しするから…お母さん呼んできて…。」
そして私は皆に迷惑をかけるくらいなら死のうと思ったこと。そしてキバナとお付き合いすることになったこと。
ユウリははぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?とキバナに掴みかからんばかりに勢いよく立ち上がったが今は私につかまりなでなでされてご機嫌なようだ。
「まぁユウリはいつでも独り占めしてたからな。たまには俺様にも独り占めさせてくれよ?」
「えっ…それっ…て…?」
そういうとキバナは私の耳元で
「…夜は激しくさせてもらうからな。」
といわれて私の顔がぷしゅーっと言わんばかりに顔が赤くなったのは言うまでもない。
―キバナ。好きだよ―
キャラ紹介。
レナ
精神不安定になり自殺しようとしていたがキバナに阻止された転生者。しかも勢いで好き!といってしまったがキバナも好きという両思いだったのでこれから毎日幸せな人。夜の生活で泣かされるのはまだ先のお話。
キバナ
たまたまげきりんの湖に来たら幼馴染が死にかけててさぁ大変。落ち着かせてフライゴンに背中を押してもらい優しく抱き締めた人。これからたくさん愛してやるからなと意気込んでるドラゴン。
ユウリ
シスコン。お姉ちゃんに恋してる。キバナさんにとられたけどたまには私にも返してください!キバナさんに直談判しにいったガラルチャンピオン女の子。