両津「なんでわしが日本帝国に異動なんですか!?」こち亀×大帝国   作:両津

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元ネタ『ゴキブリ大行進!の巻』

あらすじ

競馬をやっているのが長官にばれた
両さんは大量のゴキブリを使って仕返しを考えた。
だが、両さんの飽きっぽい性格によりゴキブリの飼育はあっという間に忘れ去られてしまい…

※今回はGネタのため。Gが大嫌いな人は閲覧注意


ゴキブリ大パニック!の巻

~日本帝国 競馬場~

 

両津は何時ものように日本帝国の兵士の仕事をさぼって競馬場にいた。

しかも日本陸軍の軍服姿で競馬していた。

 

競馬仲間「やったな両さん!!大当たりだ!!」

両津「いよっしゃあああああああ!!!!わしの給料が二倍だああああ!!!」

どうやら両津は見事に大当たりをしたようである。

 

ふと、両津の背後から声が聞こえた。

「ほう。そんなに大喜びするほどに勝ったのか?」

 

両津「ええそりゃあもう!給料を全額つぎ込んだから所持金は何倍にもなりましたよ!!」

 

「…仕事はしなくていいのか?」

 

声の主からして20代前半の若い女性だろうか。

その言葉からは怒りが感じられた

 

競馬仲間「…………」←両津よりも先に振り向いているのでビビっている

両津「大丈夫お姉さん!今日は頭痛が酷いとウソをついて休んじゃおうとおもってさ!あのうるさい女上司わしだけに色々とうるさいし。うるさい女上司の仕事場へ行くくらいならサボろうと思ってまして!」

 

両津「お姉さんも金が増える場所でさそんな冷めるようなこと言わないでよ!ね!」

 

両津は後ろを振り向くと

そこには大魔神と言う言葉がふさわしい程の怒り顔をした山下利古里陸軍長官がいた。

 

山下「両津!!!貴様、勤務をさぼって競馬場なんかに行くんじゃない!!!」

 

両津「うへぇーっ!!ちょ、長官!?どうしてわしが競馬場にいると…」

 

山下「この大馬鹿者!!!陸軍の軍服で競馬場にいれば目立つに決まっているだろ!!!!あと、善良な市民が通報してくれたおかげで貴様がここにいると分かったからな!」

 

当然両津の周辺にいた競馬場の客は

 

客「山下長官って怒るとものすごい怖いんだな…」

客「うちの息子。東郷長官の海軍でよかった…」

客「怖え~。大原部長を超えたな…」

 

とかなり山下にビビっていた。

 

両津「こ、これはですね長官!!ふかーいふかーい訳が…」

山下「お前の言い訳などどうせろくなものじゃないだろ!!!」

 

山下は怒りの形相で怒鳴って両津から競馬で当たった金を没収した。

 

山下「給料は取らん!!だが競馬で当たったこの金は全額没収!陸軍の予算に充てるさせてもらう!!!」

両津「そ、そんなぁ~!!か、返してください!!ちょうかぁ~ん(涙)!!わしの稼いだ金がぁ~!!!(大涙)」

 

山下「これに懲りて二度と勤務中と軍服を着て競馬をするな!!!分かったな!!」

 

山下は両津を引きずっていって山下艦へと連行していった。

 

客「まるでこち亀の大原部長が乗り移ったようだよな…」

客「いや。山下長官は大原部長の転生した姿らしいとか…」

 

 

そして、山下艦の両津の部屋

 

両津「ちくしょう全額没収されたぁ~!!!!お馬ちゃんで当てた金が全部盗られたよ~!!!あんまりだ~!!!」

 

確かに両津が競馬で当てた金を没収した山下も悪いが

勤務中に抜け出して競馬をする両津の自業自得である。

それも何十回も勤務中を抜け出して競馬やプラモデルを買いに行っているのだから擁護のしようがない。

まさにインガオホー。とも言えた

 

両津「ふざけやがって!!天誅を下してやる長官め!!」

 

両津「まずどうやって仕返ししてやろうか…そうだ!!大量のゴキブリで仕返ししてやろーっと!!」

 

両津は大量ゴキブリを使って、長官室をゴキブリまみれにしてやろうと仕返しを考えた。

それもそのはず。両津は山下に「ゴキブリのような」男と大原部長のように言われた事があるからだ

 

両津「まずはゴキブリ集めだ!!」

 

両津は自分の部屋のみならず山下艦を隈無く探し。山下艦にいるゴキブリを全部捕まえた。

また…他の日本帝国の艦船にも無償でゴキブリ捕獲をし、大量にワモンゴキブリ・クロゴキブリ・チャバネゴキブリを捕まえていった。

 

「これで準備は整った。さあ、準備するぞ!」

両津は、帝が住んでいる御所の空き部屋で誰にもばれないよう

捕まえたチャバネゴキブリ・クロゴキブリ・ワモンゴキブリを飼育して増殖させ始めた。

 

 

しかし。両津の飽きっぽい性格によりゴキブリの飼育熱はあっという間に冷めてしまった。

だが、このとき両津は知るよしもなかった。これらのゴキブリによって大騒動が起きてしまう事を…

 

その後…飼育の事などすっかり忘れて4ヶ月の月日が流れていった…

 

 

山下艦

 

陸軍兵士「知ってる?両さん」

両津「何をだ?」

陸軍兵士「帝様の住んでいる御所でよくゴキブリを見かけるって噂なんだけど…」

両津「処理してない生ゴミがあるか水があるんじゃないのか?ゴキブリは水や湿気に生ゴミに来るからな………………ん!?」

陸軍兵士「どうした両さん?」

 

陸軍兵士から「御所にゴキブリがよく出る」という話を聞いた両津は顔から血の色が引いていった。

 

両津「(そ、そう言えば…!!!!御所の空き部屋で飼育していたゴキブリ…片付けずにあのままだ…!!!!!)」

両津「(最後に確認した数は…確か3000匹だから……わしの計算が正しければ…40万匹以上に繁殖!!!!)」

 

陸軍兵士「両さん。なんかえらく顔色悪いけど大丈夫?何かあったのか?」

両津「ちょ、ちょっと大事な用事を思い出したよ!帝さまから呼ばれていたことをな!」

陸軍兵士「また何かやったのか?」

両津「いや!葛飾署の事についてだ!帝さまはまだわしのいた亀有についてあまり知らんようだからな!」

 

両津達は御所の空き部屋ほったらかしにしていた大量のワモンゴキブリ・チャバネゴキブリ・クロゴキブリのことを思い出し

大急ぎでゴキブリの飼育部屋として使っている御所の空き部屋に向かった。

 

 

御所 空き部屋前

 

 

そして両津はその空き部屋の前に着いた

 

両津「なんかえらく不気味だ…!!中を見るのが怖い!!!」

 

両津「だ、だが共食いとかで全滅しているかもしれん…」

 

全滅しているかもしれないとの希望を抱いて部屋のドアに耳を当ててみると

『ブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーン!!!!!!!!!!』

と両津の希望的観測をハンマーでたたき壊すかのようにものすごい数の羽音が聞こえてきた!!!

 

両津「すごい羽音だ!!!大量に生きてやがる!!!!!」

 

両津「…ここはゴキブリ養殖の責任者として…確認せねば…!!!」

 

 

 

両津がそ~っと静かに部屋のドアをちょっとだけ開けて中を見てみると、ざっと見てもおよそ…

40万匹以上

大量・大量・大量・大量のおびただしい数のゴキブリが部屋の中を動き回りながら飛び回っていた!!!

 

 

 

両津「お、おおおおおおおおおおおお…!!!!!!これはまずい!!!!!」

両津は顔面蒼白で冷や汗が止まらない。

 

両津「迂闊だった!!わしとしたことがゴキブリの繁殖力を舐めていた!!!」

 

両津「こんなに大量のゴキブリが部屋の外に出たら御所が大変なことになっちまう!!!そうだ!!」

 

両津「この部屋を封鎖してゴキブリが一匹も外に出ないようにするしかない!!!」

 

両津達はこのゴキブリの巣と化した部屋を封鎖するために金槌や大量の釘や板を用意すべく一旦戻っていった。

 

 

そして…両津は大量の鉄釘と木板。トンカチを用意し

 

両津「一刻も早く封鎖しないとまずい!!!」

 

両津が部屋を封鎖する作業に取り掛かろうとしたその時だった。

 

山下「両津、何をしている?」

帝「両さん。かなづちと釘を持って何をしているんですか?」

 

なんと最悪のタイミングで山下長官と帝が姿を現し

絶体絶命の展開になってしまったのだ。

 

両津(!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

 

山下と帝の登場に両津は顔面蒼白となった!

 

山下「両津、大量の釘や板や金槌を用意して何をしている?この部屋の中に何か隠しているのか?」

帝「むむむ。それは気になりますね利古里ちゃん。」

 

両津「ちょ、長官!帝さま!わしは何も隠していない!!」

 

山下「怪しいな。ならお前が持っている釘や金槌や板はなんだ両津?」

 

両津「あ、いやその、こ、これはですね長官!!」

山下「まあいい。部屋の中を見ればいいだけのことだ。部屋の中を見させてもらうぞ両津!」

帝「部屋の中は両さんが趣味で作っているのプラモデル作品でしょうか?」

 

山下はそう言ってドアを開けようとした!!!

 

両津「待ってください長官に帝さま!!!!その中は!!!!」

 

これを見た両津は必死に止めようとするが、山下は聞く耳持たずでドアを開けてしまった。

 

山下「な!?」

帝「うぇっ!?」

 

両津「ゲェッ!!!!!!!!!」

 

その結果!!

部屋の中にいた大量・大量・大量・大量・大量・大量の40万匹以上のゴキブリが一斉に御所の空き部屋の外に出てしまい

あっという間に御所は40万匹以上のゴキブリが飛びまわる地獄絵図となってしまった。

 

山下「ひいっ!!!ひいっ!!!!ひいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」

帝「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

女官「いやああああああああああああああああーっ!!!!!!!!!!!」

警備員「うわああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!??!?!?!?」 

柴神様「………………」←気絶している

 

御所内にいた山下長官・帝・警備員達・女官達・柴神様は思いっきり大きな声で悲鳴とサイバトロンのパーセプターもびっくりする程の大絶叫を上げ

白目をむいたり口から泡をはいて気絶する女官がたくさん出て、御所内はあらゆるパニック映画が生温く感じるほどの大パニック状態になってしまった。

 

警備員「なんだこのゴキブリの大群は!?一体どこから出てきたんだ!?」

女官「知らないわよおおおお!!!!!!!!!」

 

両津「わしは逃げる!!!後はもう知らーん!!!!!!」

 

両津はどさくさに紛れて御所から逃げ出した。

 

御所内を40万匹以上ものゴキブリが大量・大量・大量・大量・大量・大量に飛び回る光景は

『どの地獄よりも勝る』ほどの地獄絵図だったと その時御所にいた人は後に異口同音に語った…




帝「ごーきぶり!ごーきぶり!あははははははははは!」←大量のゴキブリが向かって来た&纏わりつかれたショックでおかしくなった

山下「うふふふふ…ゴキブリがいっぱい…」←同上

東郷「り、利古里ちゃん…」
柴神様「……あの男め、もはや勘弁ならぬ。どう懲らしめてやろうか…」

大原部長「申し訳ありません両津の馬鹿がまたしてもやらかしてしまって…」
屯田署長「大原君。わし等も日本帝国に来た方がよいかもしれんな…」

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  • 捕まってお仕置き
  • 逃げ切って仕返しを完遂

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