敢えて火中の栗を拾うRTAはーじまーるよー
「伝説の……創造主!?」
「はい、ジェド兄さん! ビルドダイバーズの皆さんです!」
今回はフレディに紹介されたところからスタートです。
ヒトツメの部隊が山の民の村を襲うという急報を受けておっとり刀で駆けつけたところ、弟に巨大なガンプラを操る怪しい5人組を伝説の創造主だと紹介されたときの気持ちといえばいかばかりでしょうか。しかも自称
とはいえ実際に村を救ってあげましたから、村長でありジェドの父でもあるトノイからの信用は得られています。ストーリーは問題なく進行するでしょう。
「だが、創造主なんて……親父」
「この方達がヒトツメから村を救ってくれた。それは間違いない事実だ、ジェド」
そうそう、もっとこの神の偉業を称えてください。え? 累計撃墜数? 敵の増援? 知らんな、そんなことは俺の管轄外だ。『都合の悪いことは忘れよ!』、RTA走者には記憶力の欠如が必要不可欠なんだよ!
「村を守ってくれたのは確かにそうだけど……自分を神様なんて言うヤツにろくなのはいないわよっ」
「マイヤ! ……すみません、娘が失礼を」
「こちらも勝手に言っているだけだ。気にするな」
……あれ? なんかマイヤの好感度は依然イマイチですね。もっと村の近くで戦って戦闘の模様を見せたほうがよかったですかね? まあ今低いってことは後は上がるだけなんでこれからどうとでもなります。
というかこの辺の会話パートはスキップ不能なのでひたすらボタン連打してて気にしてすらいませんでしたが。
「そういう会話パートいいから……隊長サン、早く教えてくれよ。次のミッション!」
「は……?」
「あるんだろ、そろそろ? 大規模な攻略戦みたいのが、さ」
お、カザミが会話に割り込んで話を進めてくれました。通常スキップ不能な会話パートを強引に飛ばして次のミッションに進めてくれる、カザミはRTA走者だった……?
というわけで、ジェドから次のミッションについての
「……現在我々は、ヒトツメの基地に対する反攻作戦を展開中です」
さて、ジェド達レジスタンスの目下の最重要攻撃目標となっているのが、砂漠の巨大基地です。ここはエルドラアーミーの製造プラントとなっていて次から次へと新たな敵が湧いて出てくるので、ここを陥落させないことには死あるのみです。
しかし、砂漠のド真ん中にあるこの基地は堅牢な見えない壁で守られており、レジスタンスの所持する武器では傷ひとつつけられないとのこと。
「バリアということか……」
「そんな設定、ガンダムにねぇだろ? Iフィールドとか、ビームシールドならともかくよ」
正直サイコフィールドがあるんなら何でもアリだと思うんですけど(名推理)
とにかく、外部からの攻撃で基地を破壊することは困難でしょう。
しかし基地の南側に物資の搬入口があり、見張りのエルドラアーミーを誘導してやればジェド達がそこから侵入して内部から破壊できます。そこで、我々ビルドダイバーズが敵に陽動をかけて、レジスタンスの破壊工作を支援するというわけですね。
「基地内部の戦力については」
「それは不明です」
「陽動くらい楽勝楽勝! 任せとけって!」
どうにも楽天的なカザミが地道にフラグを建てていますが、実際、サードミッションは楽勝な部類のミッションです。
というのも、我々ビルドダイバーズにはすでに覚醒したパルヴィーズがいるからです。アヴァランチレックスバスターをぶっぱなせば雑魚を散らすのはわけないですし、仮にほんへ通りパルヴィーズが未覚醒でも余裕でクリア可能です。
しかしジェド達が内部に侵入して爆弾を仕掛けるまで待たないといけないリアルタイム進行ミッションなので、通常ならイライラタイムになってしまいます。
だから、ここで忘れずに発言しておく必要があったんですね。(構文)
あ、おい待てゐ! まだ肝心な情報共有してないゾ。
お前さJDさ、さっき「日々新たなヒトツメが生み出されてる」って言ってたけどさ、ぶっちゃけヒトツメが無人の機械人形だってわかってんだよな?
「……はい。我々で倒したヒトツメを調べたことがありますが、操っている者は見つかりませんでした」
「アレがNPDだってのはわかってんだろ。それがどうかしたのかよ」
なるほどなるほど、血を流してるのはレジスタンス達だけで、連中は血の一滴も流しちゃいないってはっきりわかんだね。故郷の人達を守るために戦うのも立派だけど、血の通ってない機械相手に命を張るのって割に合わない……合わなくない?
何しろ向こうは10機落とされようが100機落とされようが屁のツッパリにもなりゃしません。ですがこっちは年季の入った兵隊を殺されてしまうわけで、その人的リソースの損失はどうやっても埋めがたいんだよなぁ……。
このまま張り切って戦っていたところで年功序列で死んでいくだけ、最後にはフレディやストラのような子供に銃を持たせることになるでしょう。
「それは……わかっています。ですが現状のレジスタンスの戦力では……!」
「……犬死にしたくなければ私達に任せておけ、か?」
あ、メイがビシッと私の言いたいことを要約してくれました。今日はカザミといいメイといい気が利いてますね。ありがたいことです。
その通り、レジスタンスの3人にいられるとぶっちゃけ邪魔なんで基地の破壊はユリ姉貴がやることにします。バリアがあると言っても物資搬入口から殴り込みをかければいいんなら何の問題もありません。ジェド達の作戦経過を待たなくていい分、こっちのほうが確実に速く済みます。これで先だってのガバを帳消しにできる確率は100%……いや1000%……!
遠回しに「邪魔だから引っ込んでろ」と言われたジェド達は流石に鼻白んだ顔をします。ユリ姉貴の【カリスマ】では一発で納得させることは難しいようなので、ここでダメ押しの一声を……。
「あ、あの……っ!」
えっ?(一日ぶり2回目)
なんかパルヴィーズがおずおずと挙手して発言しようとしてますね。せっかくなんで聞いてみましょう。
「ん? あんた創造主サマ……いや救世主サマでしたっけ?」
「え!? えぇと、僕は救世主とか全然そういうのじゃないんですけど……その、僕もユリさんの言うとおりだと思います」
「あなたも我々は足手まといだとおっしゃるのですか?」
「ぼ、僕達は余所者ですから……ずっとこのディメンションにいるわけじゃありません。ミッションが終わったら僕達はここを去ります。でもあなた達はそうじゃない。ヒトツメをやっつけた後で荒れた世の中を立て直していくのは、ジェドさんやマイヤさんやフレディの仕事でしょう?」
おお、パルヴィーズなりに援護射撃をしてくれてますね。【カリスマ】のステータスを参照した説得判定などで好感度の高いキャラが味方をしてくれることがあるんですが、それがこれです。やはりケモ耳の美少年は最高や。
「ユリさんは命を粗末に扱っちゃいけないって言ってるんです。皆さんのことを心配して……」
「おいおい、なにNPD相手にマジになってんだよ。俺らは陽動だけってんならそれでいいじゃねぇか」
「で、でも……!」
「それで、ミッションはいつ始まるんだよ。俺は今すぐ始めたっていいぜ」
ちょっと待てぇ! 今パルヴィーズが話してたでしょお!?
「は、はい。作戦開始は3日後です」
「3日ぁ!? なんでそんなに待たされんだよ!」
「我々の作戦行動は他の部隊との連動を基本としていますから……」
これマジ? カザミの会話スキップでせっかくまとまりそうな雰囲気だった話が有耶無耶になってしまいました。お前のせいです。あーあ。
まあ、この場で説得できないのも仕方ないと言えば仕方ないですね。元より【ニュータイプ】に全振りで【カリスマ】には全然振ってませんし。しかしまだチャンスはあります。リカバリーは可能なはずなので備えよう。
とりあえずこの場で決まったのは一旦
――というわけでログアウトしてガンダムベースに戻ってきました。
すぐに行動に移りましょう。まずはメニュー画面を開いてミッションクリアで得た経験値を【ニュータイプ】に忘れずぶち込みます。予期せぬ増援の分も合わせてなかなか稼げましたので【ニュータイプ】のスキルレベルは7に。あともう少しの辛抱ですね。
そしてさっさと帰ろうとするヒロトを引き留めてビルダーズゾーンに連れ込みましょう。
フェネクスの2枚目のシールドは塗装していないどころか本当にただのパチ組みなので、GBNでの性能は最低限のものです。
なのでペーパーがけやらサフ吹きやらの表面処理からゴールドへの塗装をする必要があるのですが、ここでヒロトに作業の一部を手伝わせて効率化を図ります。
やはりGBN暦一週間もない初心者の身分はこういうところで役に立ちますね。紙ヤスリや塗料はセカンドミッション直前に買ってありますし、GBN後の自然な流れでヒロトを拉致できるというわけですね。
ユリ姉貴が下手に出て頼み込めばお人好しのヒロトは断りません。少なくとも嫌われてさえいなければ作業を手伝わせることはできるでしょう。困っている初心者を見捨てない主人公の鑑。
「……まあ、いいですよ。俺も話したいことがありますから」
成し遂げたぜ。
さて、作業中は倍速しつつ解説タイムです。
そもそもガンプラの表面処理とは何を指すのでしょう。
簡単に言えば合わせ目を消した後のヤスリの痕とか、ヒケやゲート痕を綺麗にするなどのパーツの下地作り作業全般を指します。
で、パーツの裏側を見るとわかりますが、接続ピンやダボ穴等のプラスチックに厚みが出る部分にかすかに凹みというか歪みのようなものが見えると思います。こういうプラ材をパーツに成型する過程でできるかすかな凹みをヒケといいます。このヒケを紙ヤスリ等で削って平滑な面にするのも表面処理のひとつです。
で、何故ヒケを処理するかといえば、このシールドをゴールドで塗装するからです。光沢のある金属色での塗装なので、パーツ表面のわずかな傷や凹みが意外と目立ってしまう可能性があります。
こういう細かい作りこみもガンプラの性能に反映されるのがGBNという世界なのです。
試しにさっとペーパーをかけてみると、ヒケている部分は凹んでいるのでペーパーが当たらずにツヤツヤしていますね? これを平らになるまでヤスるわけです。
これがまた地道な作業なので、ユリ姉貴もヒロトもまるでカニを食っているかのような沈黙の中でペーパーがけを行っています。いやあ青春ですね。
「……ひとつ、聞いてもいいですか」
ペーパーは400番、600番、800番と目が粗いものから順に使いましょう。400番は継ぎ目を消したり表面を整えたりするのに使い、600番は400番をかけたときにできた傷を消すのに使い、800番はさらに表面を滑らかに整えるのに使うという感じです。さらにツルツルに仕上げたいなら1000番まで使いましょう。
「さっきのあれ、本心だったんですか」
ペーパーがけしてるとついつい力を入れてしまいがちですが、あまり力を入れすぎると削りたくない部分を削ってしまったりエッジを丸くしてしまったりと失敗のもとです。力を入れすぎず表面を撫でるように磨いていくとうまくいきますよ。
「NPDには命なんてない。AIがある程度柔軟な受け答えをしますけど、基本はスクリプトです。あの村の人達だって単に設定が凝ってるってだけですよ。死んだとしてもミッションが終われば元通りに生き返る」
この作業で大事なのは目的意識を持つことです。
例えば塗装してつや消し仕上げにするのなら合わせ目消しの痕を処理する程度でも構いません。半光沢なら600~800番まではかけたほうがいいでしょう。ただダラダラと作業をしていても集中力が切れて失敗しがちですので、ゴールを意識してやるべきです。
「ストーリーミッションをプレイして彼らに愛着が湧いたのか、それとも……」
「ただのデータの集合体にも命が宿るって……そう、思いますか?」
えっ? あ、ヒロトがなんか喋ってましたね。ボタン連打してて気づいてませんでしたが会話イベントがあったようです。
まあヒロトは主人公だし全部「はい」って答えてもへーきへーき、大丈夫だから(慢心)。
生返事を返されたヒロトはなんか辛気臭いような複雑な表情をしていますが、彼は表情筋がガバガバな主人公なのでいつもこんな顔をしてますしおそらく選択肢のミスはないでしょう。なんだか知らんがとにかくヨシ!(現場現人鬼)
そんなこんなでヒロトの協力で面倒な作業をあらかた終えたところで帰宅です。お疲れちゃーん。
帰ったら忘れずにペーパーがけしたシールドのパーツを洗浄します。
洗面器に水と中性洗剤を入れ、歯ブラシ等でパーツの表面についたプラスチックの粉や触ったときに付着した手の油分、離型剤等を洗い落とします。
離型剤というのは鋳型に材料を流し込んで固めるような製品を作る際、出来上がったものがスムーズに型から外れるように使うワックスみたいな薬剤のことですが、プラモデルもモノによっては離型剤がキツくて塗料のノリが悪い場合があります。そういう点からも、パーツの洗浄も表面処理の一環と言えましょう。
洗い終わったらパーツをザルやキッチンペーパーの上に置いて完全に乾くまで放っておきましょう。こういう作業は寝る前にやるに限ります。
はい、では今日はこれまで。おやすみなさい。
おはようございまーす! ユリ姉貴のGBN生活6日目の朝を迎えました。
次のミッションまで3日も置くので、ガンプラの作り込みにビルドダイバーズの好感度上げとレベリング、やれることはやり尽くしておきたいですね。
昨日の夜洗ったパーツは明日の朝まで置いておきましょうか。乾燥時間が短いとパーツの裏や隙間に水滴が残っていることもありますので、しっかりと乾かします。
フェネクス本体に関しては特に弄るところはない……といいますか、手をつけようとすると時間が足りないといいますか。少なくとも今日に関してはクリエイトミッションでリハーサルをやるので稼働できる状態に保っておく必要がありますから、塗装などはできません。
今日は木曜日、つまりは平日なのでヒロト達も夕方までログインしてこないでしょうし、3日後まではエルドラへも行けません。とりあえずいつものように開店凸して経験値がうま味なミッションでも探しに行きます。
何も考えずシチュエーションミッションでもいいですが、クリア報酬のアイテムが欲しいのでなければ一般通過ダイバーが募集している協力ミッションも悪くない稼ぎ先ですので忘れずチェックしておきましょう。
というわけでGBNにログインして総合受付エリアにやって参りました。
現時点で掲示板で募集がかかってる中だと……お、今クロスボーンガンダムイベントの期間みたいですね。
このゲームではランダムで一週間程度のイベントが開催されることがあり、イベント期間中は特別なイベントミッションが遊べるほか、該当作品のシチュエーションミッションで得られる経験値にボーナスが入ったりします。
掲示されているサポートメンバー募集も、イベント最終面のディビニダド13機討伐の手伝いをしてくれというものが多いです。いや13機て。原作じゃ8機だっただルルォ!?
まあ、どうせ夕方まで暇なのでイベントを走ってみるのも一興ですが……。
「ずいぶん早いな。イベントに参加するのか」
おファッ!?(お嬢様)
声をかけられたと思ったらメイでした。これは珍しいですね。
いや、待ち合わせの時間を守ったり知り合いがいたら挨拶する程度の社会性は流石のメイも持ち合わせていますが、メイは普段の居場所が割と不明なので総合受付エリアで遭遇すること自体が稀なのです。ストーリーが進行したり好感度が上がらないとフレンド登録もしてくれませんし。マギー兄貴姉貴の店にいることもありますが、常駐しているというほどでもないので会えないときはとことん会えません。
メイは初期ステータスが高いのでわざわざ集中的なレベリングをする必要こそありませんが、そもそもこのゲームの好感度は完全に上げ得です。一緒にミッションを攻略する機会があるなら是非やりましょう。
いやー奇遇だねメイちゃん! その通り、私もクロスボーンイベ走ろうかと思って!
メイちゃんもよかったら一緒にやろう! ね?
イベントクリアでキンケドゥのフライトジャケット貰えるんだって!
かっこいいよね、胸のクロスボーン・バンガードのワッペンとか!
やるでしょ?
やるよね?
何、やらないと申すか。
いいじゃんやってくれよな~頼むよ~。
よしやろう! はいイクゾー!! デッデッデデデデ!(カーン)
おっ、イベント開いてんじゃーん!
GBNのイベントは初心者も楽しめるようイージーモードも用意されていますが、経験値がまず味なため難易度はハードモードでいざ鎌倉! さあ、木星帝国解体ショーの始まりや。
最初は木星の衛星イオを舞台にバタラやペズ・バタラをバッタバッタと倒していく無双チックなミッションのようです。まあ普通にやれば普通にクリアできるでしょう。セカンドミッションの二の轍は踏まぬよう撃墜数もシビアに管理します。
それにしても前衛で近~中距離中心に戦うフェネクスと、後衛で火力支援を行うウォドムポッドはなかなか相性のいい組み合わせですね。
メイが使うガンプラのウォドムポッドは、ウォドムという渋いチョイスとは裏腹にバランスの取れた万能機です。搭載されている射撃武装はどれも使い勝手がよく、長い両足を使った格闘もややモーションに癖があるものの判定も強くブンブン振っていけます。
さらに万が一撃墜されても【脱出】のアビリティによりモビルドールメイに切り替えることが可能ときています。モビルドールメイはウォドムポッドと打って変わって二挺のビームハンドガンやビームサーベル、体術を駆使して戦う接近戦特化の機体ですが、人型であることから武装の拡張性が高く、例えばヴィートルーウェポンなどを持たせたりすれば身軽なウォドムポッドのように運用することも可能です。
メイ本人の腕前もあって、自衛力も生存能力も高水準な、頼れる味方と言えるでしょう。
『ブーストが重いな。重力が強めに設定されているらしい、気をつけろ』
あ、メイの業務連絡が入りましたね。彼女はミッション上必要なことならきちんと連絡をくれます。必要じゃなさそうなことはだんまりを決め込むのでメイと仲良く会話したいノンケの兄貴達はがんばってください。
それにメイの好感度を稼いでおけばパルヴィーズの覚醒前倒しのような美味しいイベントを起こせる可能性もあります。
彼女の言うように木星圏のステージは重力が強いので、水中ステージのように挙動が重くなります。フェネクスは【ニュータイプ】のレベルを上げていればアームドアーマーDEのオカルト推進力も上乗せされて高重力下でも問題なく動けますので、なおさら前衛で敵を散らす立ち回りをすべきでしょう。
こちらの撃ち漏らしはウォドムポッドに掃除してもらえばいいですし、この方が撃墜数調整もしやすいですからね。二度と
といったところで今回はここまで。ご精読ありがとうございました。