マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート南凪チャート 作:みみずくやしき
帆秋さんは、血まみれだった。
口から流れるものは、口内を切った程度ではなかった。美しかった肌は、高所から叩きつけられたかのように痣が浮き上がり、骨が折れてるようにも見えた。
辿り着くまでに襲われたのだろうか。一瞬だけ見えた紅の輝きは、いったいなんだったのだろう。
わかることは、金棒を断ち切るたった一撃のために、きっとすべてを賭けたことぐらいだ。
そう、"私"のために。
「ぐ――」
帆秋さんが膝から崩れ落ちそうになるのを、伸ばされた手を掴んで抱き寄せた。虚ろな瞳を見たら、いくら血が付こうが気にならなかった。
「こんな、無茶して……」
ああ、ああ――
これじゃ、あの頃と同じじゃないか。
私を助けようと無理に手を伸ばしたときのように、また傷つけてしまった。
わかってたつもりだった。
理解してたはずだった。
助けようとしてそれが余計に傷を広げることになる。もう起こさないって決めてたのに、人はそう簡単に変われないと示されているようだった。助けたいのに、助けることが苦しみに繋がるなんて、どうして。
「どうやって来たかは知らないけれど、虫の息が一人増えたところでねぇ」
紅晴結菜だけではなく、煌里ひかると、赤と黒の衣装で固めた魔法少女たちが私たちを取り囲む。
一撃を凌いでも戦闘は終わりじゃない。心を折るのではなく、確実に殺せるタイミングがあれば狙うに決まっている。嫌なくらい簡単に予想できた。
……プロミストブラッド。
彼女たちが、来なければ。
胸の中でどろどろとしたなにかが渦巻く。大きく波打ち、今にも明確な形を持って乗り越えてきそうだ。
守られたソウルジェムに目をやれば、黒い感情が可視化されて満たされていた。
揺れる。
揺れる。
揺れる。
足元から冷えていく。
感情が抑えられなくなっていく。
穢れを解き放てばいい。そうだとも、この怒りに任せて暴れればいいじゃないか。
マギウスを止めようとしてたわけじゃない。むしろ従ってた白羽根だった。
正当な復讐だと言われたしても、そんなことは知ったことか、攻めてきたのは向こうだ。反撃すればいい。
やれ、やってしまえ。
守るためになにを躊躇う必要がある――
「観鳥」
その時、カツンという硬い音が耳に響いた。
出所は自分の近くで、位置的には顔の直下だった。
ゆっくりと視線を下に向けると、そこにはグリーフシードを掴んだ血まみれの手があった。
「なんとか、する……から」
ソウルジェムを黒く染めていた穢れが浄化されていき、爽やかな青色が取り戻されていく。
精神が落ち着くと、この出来事の原因が自分の独断専行にあることに、今さらながら気づいた。せめて帆秋さんだけこの場から帰そうとしていた行動が、本末転倒だったとさえも。
もっと冷静に考えるべきだった。感情に流されず、冷徹な判断をすべきだった。
だけどやっぱり、それじゃ遅いんだ。こうなる前に事を済ませたかったのに。
「私が、やる。やらないといけない」
魔力が流れ、痛みを消し去ったかのように、フラつくこともなく帆秋さんは立ち上がる。
ただ座り込んだまま、離れていく手の感触を遠く思った。押しつぶされるような沈重さが胸を圧迫し、息をすることさえ苦しいように感じた。
彼女の手には自分の手じゃなくて、いつもと違うカトラスが握られている。
それが、なによりも悲しかった。
「やっぱり本気なのね、結菜」
「そうよぉ、一番の障害はあなた。なら、周囲から潰していくのは当然でしょぅ……」
低く、小さい声で、「お前」と別人のような言葉が聞こえた。
「ういも、観鳥も、殺そうとして……」
今目の前にいる帆秋さんは、本当にあと一歩のところで一線を越えてしまう。人に対して本気でそのカトラスを振るってしまう。
そうなったら、一番悲しむのは帆秋さん本人じゃないか。
「観鳥はそこにいて」
「あなたたちは下がってなさぃぃ……」
囲んでいた魔法少女たちが距離を取る。
リーダーの命令に律儀に従うというより、勝ちを確信しているからこそできる余裕の行動に見えた。
「あなたがいなければ……」
「こっちのセリフよぉ、あなたさえいなければ……」
二人が対峙する。
両断されたはずの金棒は新たに生成したのか傷一つなく、その手にしっかりと握られている。
対して帆秋さんは、握るカトラスの見た目は見事なものの、やはり満身創痍の状態だ。いくら口調は立派でも、どちらが勝つかなんて一目瞭然だ。
……ある、ひとつの手を除いては。
「憎いでしょう!? 殺したいでしょう!? そのカトラスを振るってみせなさいぃ……!」
「結菜ァッ!」
最悪の想像はいくつか浮かぶ。
起きた現象は、その起こりうる可能性の中で上から数えたほうが早い直接対決。
二人が得物を構える。常人以上の力と速度。互いに違う能力でも、その両者がぶつかればソウルジェムが砕けなくとも一撃で戦闘不能になる。
確実性を高めるため、魔法を使ったんだろう。紅晴結菜からは『対象変更』の強大な魔力の波が発せられて、帆秋さんの周囲にはまたも紅の稲妻がバチリと走っていた。
それ以上、考えは続かない。
誰しも口を開かない。
なぜならば、二人の判断はあっと言う間であり、止める手立てなんてなかった。
大きく響く金属音と衝撃。今一度、カトラスと金棒がぶつかった。
「なっ――!?」
「ぐぅ……ッ!?」
混ざりあった悲痛な声に反射的に目を閉じた。
その身体がひしゃげていたら、腕がなくなっていたら、もう、自分を抑える余裕なんてなくなってしまう。
数秒。
誰も、動かない。
……どうなった?
誰のものかわからない荒い呼吸音が妙に大きい。
周囲からは「結菜さん、どうしたんすか……?」と同じように困惑の声が聞こえる。
恐る恐る目を開けると、二人は大きく距離を取っていた。武器同士がぶつかって跳ね飛ばされたにしてはどちらも立っていて、自ら飛び退いたようにも見えた。
遠く見える結菜は困惑の表情。
帆秋さんは背中を向けているものの……その声は、悲しみに暮れていた。
「違う、考えるな、止まれ、止まれ止まれ止まれ止まれ……! なん、で――! あ、あぁぁ……ッ!」
落ち着き払った声なんてどこにもなく、ただただ、子供がわめくようなまとまりのない叫び声が響き渡った。
なにが起きたのか理解が追いつかない。反射的に伸ばした手は途中で凍りつき、苦しむ姿が心に焼き付けられるばかりだ。
ただ、確信があった。
あるひとつの手。あるいは奥の手。そんな言葉で塗り固めて、目を背けていた存在が顕現する、と。
帆秋さんの叫び声が止まると、その
人間には起こりえないそれこそ、魔法少女である証明と共に、踏み外す瞬間。救いの手段でありながら、破壊と絶望をもたらす紙一重の脅威。
――ドッペルだ。
「これが……!」
「なんて圧っす……!」
顔のない釣鐘の怪物が、腕のように伸びた二本のツタで別の釣鐘を猛然と振り回している。
轟音と共に風が切り裂かれ、身近に迫る風圧が不安を煽り、殺意を乗せて地面に叩きつけられた。
今まで、避けていた。はっきりと言えば見たくなかった。
いつからか変わったらしいドッペルの姿は、釣鐘は内側から熱が放出されて赤熱し、ツタからは炎が花のように咲き誇っている。それが正しい道へと進んでいるのだとしても、ボロボロになる帆秋さんなんて、直視したいわけがない。
なにより、あのドッペルにはずっと違和感があった。
理由もなにもない。彼女を遠くに連れて行ってしまうような、がんじがらめにして隔絶させてしまうような、言葉にできない不安でしかない。
実際に見た回数は少なくても、アレを帆秋さんだと認めたくなかったのかもしれない。
魔法少女でありながら魔女であるドッペルを始めて見た者の反応は大方決まっている。
向こうも、存在は知っていながらも気圧されているようだった。
「ぐ……なら、使わせてもらうわよぉ……これは、あなたたちだけのものじゃないでしょぅ!?」
「ゆ、結菜さん!?」
また大きな魔力が発せられる。穢れを意図的に増やすことでソウルジェムを濁らせて、発動に持ち込むつもりだろう。
そこまでの覚悟があるんだと、素直に驚いた。
かつてのマギウスもそうだった。いくらドッペルがあるとはいえ、穢れが増える悪寒と苦しさは変わらないのに、やってのける存在はどこかおかしい。絶対的にドッペルを信じているか、それさえも踏み台にできる強い目的意識があるか……アレは後者に違いない。
発現する。
赤黒い血肉の塊が紅晴結菜の足元から広がっていく。
それらは一本角の生えた鬼の胎児を粘土のようにごちゃごちゃに組み合わせたもので、大きなひとつの赤子を形成していた。
けれど、はたしてそれが本体だろうか。その背後には頭部のない痩せ切った身体が生えていて、朽ち切った翼と共に、奪いつくされたようなしなびた雰囲気を感じさせた。
あのドッペルも総じて、"怪物"だ。
本人の姿が見えていることでかろうじてドッペルだとわかるだけで、魔女に限りなく近いグロテスクな存在。
紅晴結菜も、帆秋さんも、力なくドッペルに揺られている。
だから、この先に待ち受けるのは――ただの無慈悲な暴虐だ。
振り回される釣鐘が、赤子の腕を容赦なく打ちつける。
その一方で、痛みなど感じていないように、痩せ細った腕がツタを掴んで引き裂こうと蠢く。
殴る。引き裂く。叩きつける。握り潰す。
正面からの激突によって地面は揺れ動き、大地が大きく抉られる。いつしかその余波は神浜監獄に波及して、建造物さえ崩壊へと導いていた。
互いのドッペルがぶつかり合う暴風の中では、誰もが動けなかった。
あの間合いに入ったら間違いなく死ぬ。だけど、逃げるなんてもってのほか。割って入れる力がない自分には、見ていることだけが彼女が魔法少女であると証明する唯一の手段だった。
「帆秋さん……」
助けようと伸ばした手が、真逆の結果を生み出してしまう。
自分が否定されたようでこんなに苦しくて、自業自得だと思ってしまえば行き場のない焦りだけが増していく。こんなことを望んでいたわけじゃないのに。
ドッペルは無限に使えるものじゃない。いつかは消える。
だけど、どれぐらいの時間がたったのだろう。そんな当たり前のことを信じられなくなってくる。
これは、どちらかが死ぬまで終わらない。止められない。止められるのは第三者の介入だけ。
求めていたそれは――突如現れた。
「なっ……なんだ!?」
「この魔力は!?」
プロミストブラッドのメンバーから口々に驚きの声が聞こえると共に、別の魔力反応を感じた。
魔法少女のものじゃない。魔女でもない。だったら、これは。
景色が一変する。緑色の幕で世界が覆われて、歪な装飾が周囲を包む。
魔女の結界やウワサの結界に似ているも違うこれは……キモチの結界だ。
『∴ヒッ_ウゥ ̄ァァーアン!!』
鼓膜を突き破りそうなほどの音量で、調子の外れた奇怪な鳴き声が響き渡る。
出所は四つ足の奇怪な存在。背負った緑色の宝石から伸びた4本もの腕は天高く向けられて、届かぬ悲しみを表現しているようだった。
間違いない。キモチだ。
確かまだ見つかっていない存在は残り2つだった。なんて偶然か……その1つがここにいたらしい。
争っていた顔のない釣鐘の怪物と、グロテスクな赤子の怪物がピタリと動きを止めて、ぐぐっとキモチへ身体を向けた。
そのキモチは、はたして知ってたんだろうか。
今そこにいるのは、魔法少女であって、魔法少女でない存在だと。
だから、あろうことか――邪魔をするなとばかりに、キモチはドッペル同士の攻撃に巻き込まれたんだ。
あのキモチだって発する魔力は相当なものだ。真正面から戦って勝てるとは思えない。
だけど、結果としては釣鐘を叩きつけられ、赤子の吐く溶解液に溶かされ、結界は消えた。それで力を使い果たしたのか、同時にドッペルも消失したんだ。
「これが、ドッペル……進んで使いたくはないわねぇ」
「私はまだ戦える……まだ……!」
これだけの争いに、これだけの時間だ。
両者の味方が到着するには十分で、片や残るプロミストブラッドのメンバー、こちらはユニオンのメンバーが走って駆け寄ってくる。
「二人ともやめてください!」
その先頭に立ち、真っ先に声をかけたのは環さんだった。
彼女の声かけの効果の程はわからない。だけど、こうなれば戦いは終わる。
その安堵の中……改めて、疑問に思ったんだ。
こんな力が、人に知られていいのか。
包丁よりも、銃よりも、圧倒的に凶悪でおぞましい力を。
帆秋さんがドッペルで苦しんだのも事実。いまだ完全とは言えない。
本当に……今の自動浄化システムを広げて、いいんだろうか。
◆
命を投げ捨てるRTA、はーじまーるよー。
前回、紗枝ちゃんの妹を助けに株分け鏡の魔女結界へと送り出そうとしていましたが……。
『私です三穂野です! 水樹の魔法は知ってますよね!? アレが観鳥さんに反応したんです! とにかく早く行ってください! 私も先輩方となんとか手伝いますから!』
ちょっと展開が早い……早くない? 塁ちゃんまだ一回表、4章は始まったばっかりよ!
この展開は、くれはちゃんに狙いが集中した結果起きた信頼度が高いキャラが狙われる現象でしょう。
以前言いましたが、塁ちゃんの天門眼はありがた迷惑オートモードが実装されたので、今回ランダムターゲットの対象となった観鳥さんへの襲撃を教えてくれたわけですね。強制レベル上げして良かった~って思うわけ。
めちゃくちゃ信頼度が高い観鳥さんが退場するとくれはちゃんのメンタルは急転直下でお先真っ暗。お前もう生きてられねぇな?
さらに、彼女が第一部の時点で退場する分にはいいのですが、メインストーリーに大きく関わるキャラとなった第二部ではとんでもないイベントを引き起こします。
なんとこの先諸々のドミノ倒しの起点は観鳥さんの退場。
いくみん退場、みゃーこ先輩を始めとした南凪魔法少女の心にダメージ、雫ちゃんの弱体化、プロミストブラッドへの信頼度大幅ダウン、なぎたんの行動変化、第10章の難易度上昇、ついでに信頼度的にくれはちゃんのソウルジェム真っ黒けと、さすがに本気で再走確定のロス&デメリットばっかです。
おいほら見てみろよ? みんな来るぜここ。すっげぇイベントの山だからさ。みんな助けに来るんだぜお前? えぇ? 絶対助かるぜ?
「大丈夫だよ、私はもう誰かに頼れる。さゆみは私たちが助ける。だから……くれはさんは行ってあげて」
あっそっすかぁ!?
なんか……友情があったかい……。
ではお言葉に甘えつつ、みゃーこ先輩に連絡を入れて新聞部をチェックしてもらいましょう。これで行き先がわかります。まあ神浜監獄なんですけどね(天地明察)。
観鳥さんの行動パターンからして第4章で襲撃対象に選ばれた場合、確実に神浜監獄での戦いになります。
そして、タイミングを見計らって4章終盤でやろうとしていたことこそ神浜監獄への突撃です。リセしない理由はここ! どうせ行くから誤差だよ誤差!
じゃ、あと頼むぜ!
「オイオイ、樹里サマたちがいて易々と行かせるわけないだろ」
「足止め頼まれてるんだよね~」
とか言ってたら樹里とアオとミスドのモブが来たwwwww無駄に数が多いwwwww草生やすな。
ここがくれはちゃんの正念場。未だ改心してないミスドのネームドが二人、使える味方は紗枝ちゃんだけ。
やべぇよやべぇよ……オイどうするよ……囲まれてしまったよ……。
こうなれば伝家の宝刀強化カトラスを抜き放ちましょう。
邪魔するやつをバラしたいなって……。
「ひっ、あ――」
「なに呆けてんだ妹!」
くれはちゃんのいかくが決まり、攻撃力が下がりましたねこれは……間違いない。
しかしバッサリいっちゃうとマズいので逃げてくれるといいんですが……。
「待ちな!」
「えっ……涼子さん!?」
「ちょっと伝手があってな! 走って来た!」
ナイスゥ!(本音) ナイスゥ!(本音)
時女モブを引き連れ滑り込んできてくれたのは我らが南凪の涼子さん。そういう……関係だったのか(感涙)。やっぱり南凪に通ってて良かった~って思うわけ。
なんでタイミング良いかは……はは~ん、これ、さくやがさりげなく教えてますね。
彼女はひかる同様、優しい頃の結菜さんをよく知ってるのでそういうことします。まるで裏切り行為みたいだぁ……。
「令がピンチなんだろ!? 行け、くれはッ! ここは受け持つ!」
当たり前だよなぁ?
神浜監獄にイクゾー……と言いたいところ、ここが難点。ちんたら行っていたら間に合わないでしょう。RTAだし急ぐんだよ!
株分け結界に入れば鏡屋敷に出るので電車よりも早く行ける気がしますが、結局ミラーズを突破する必要があるので速度は……どっこいどっこいですね。相性最悪のコピーに当たったらお陀仏です。オリチャーはやめておきましょう。
というわけで強化カトラス発動。ここからだと……だいたい5割のパワーでいいですね、ええ。
まずは自分の未来位置を設定。いきなり神浜監獄にしたら壁に激突してバカじゃねぇの(嘲笑)されるので、連続発動して移動しましょう。
もちろん高速で動きつつ固有魔法発動と同時に設定を行うので、高い精度と判定が要求されます。これだけはねぇ、自信あるんですよ! ひたすら短距離で連打すれば失敗しようがないってそれ一番言われてるぞ。
くれはちゃんのHPがみるみる減っていきますが魔法少女に限界なんてありません。できるできる気持ちの問題だ!
ソウルジェムの耐久値も減ってますけど動けるので大丈夫です。ゼロにならなければヘーキヘーキ、観鳥さん助けたいでしょ?
というわけで超高速で駆けて神浜監獄に到着……ウォアアアアアアア!! マズいマズいマズい! 金棒がソウルジェムの間近! ここでリセは嫌だリセは嫌だリセは嫌だセーフ!!
「こんな、無茶して……」
生きてる~!
くれはちゃんのHP9割とソウルジェム3割を犠牲に間に合いました。へっ、これぐらいなら安いもんだぜ。
ご存じの通り、魔法少女はHPがゼロになろうがソウルジェムが無事ならなんとかなります。
しかし大怪我や欠損はそうそう治りません。固有魔法レベルの治癒系魔法なら腕が吹っ飛んでもその場で再生できたりしますが、汎用的な魔法では軽度の自然治癒の範疇が限界でしょう。
今のくれはちゃんは内臓も骨もボロボロ状態でマジやべぇよ。行動にも支障が出てこんなんじゃ戦闘になんないんだよなぁ……。
ところが、さやかちゃんも言ってたように魔法少女は痛みなんて消してしまえます。
ソウルジェムを弄る方法はくれはちゃんは知らないので、『停止』くんでなんとか代用しましょう。痛みに一瞬耐えられるってことは、無限に耐えられることだから(至言)。
「帆秋さん……」
やっべ懐からグリーフシード!
ここで彼女にドッペルを使われるわけにはいきません。今出されたらRTAになんねーよ、て訳で思いたって結菜さんに突撃することに。
「あなたたちは下がってなさぃぃ……」
いきなり結菜さんと正面戦闘してますがデスルーラのつもりはありません。
でも『対象変更』をフルパワーで使われたらこれ無理ゾ。強化カトラスで魔力を無駄遣いし、先んじてドッペルを撃ってしまいまいましょう。
観鳥さんに使わせないのも、魔力を無駄遣いするのも、すべてはくれはちゃんがドッペルを使わないといけない場面がここだから。
神浜監獄の地下には大迷宮があり、その中にプロミストブラッドが使用している結界ショートカットがあります。ここですここ! これを壊したいわけ!
もちろん迷宮攻略なんてやってたら大ロスなので、外からぶっ壊して間接的に使用不可にするわけです。全部地下にあるのが運の尽きだぜ?
そんなわけで、元から4章の最後に解体工事しに来るつもりでした。結菜さんともちゃんとぶつかっておきたかったのでデレてますねこれは。
文化財がなくなる? えっそんなん関係ないっしょ(ド畜生)。
結菜さんも発動したのでドッペルの殴り合いしてますが、ここもポイント。
チラチラと隙を見て、互いの攻撃が神浜監獄に当たる位置に移動しましょう。いざとなればあー結菜さんが壊してるっす! と責任を押し付けられます。
それではこの間、互いのドッペルについて解説しておきましょう。
こっちは相変わらずの『
ドッペル発動中のダメージはドッペルが肩代わりしてくれるので安全に回復できるのが良いですね、ええ。それ以外の効果? ねえよそんなもん。
対して、なんだかヤバい見た目をしてるのが結菜さんの『
なお、エネルギーを吸収しすぎると口から吐いてしまいます。折檻のドッペル様? 吐いてはダメですよ?
そんな力自慢のドッペル2体にかかれば神浜監獄のHPもガンガン削れて行きます。はいトドメ!
(神浜監獄)工事完了です……。
そしてこんなことをしていると……。
『∴ヒッ_ウゥ ̄ァァーアン!!』
上から容赦なく殴り続けられて倒壊してしまった悲しみで、悲嘆を司るキモチ『止まるガーネットの小指』が出現します。
キモチ戦はやらないと言ったな。あれは嘘だ。
偶然にも『悲嘆』のパラメータが高いくれはちゃんが、第4章でもっとも信頼度が高い観鳥さん関係のイベントを起こしたら……ん、そうですね(達観)。
実際、『止まるガーネットの小指』の出現条件はなかなか難しいので、任せておくといつまでも出ない可能性がありました。その時用のリカバリーとしては信頼度が高いキャラの前で切腹が王道なのですが……まあこれでもいいや(走者の屑)。
難易度ノーマルまでなら必ずいろはちゃんがいるので、所持キモチの力を借りた環いろはキモチフォームという中間フォームが爆誕。マスク・ド・いろはに任せれば勝手に進みますが、いないもんはしょうがないんじゃい!
『∵ァアー!?!?』
というわけで、結菜さんが9割負担の愛と憎しみのツープラトンで一撃粉砕。
いかに強力なキモチと言えど、ハードモード特有の強化された敵仕様の攻撃を受けてはひとたまりもありません。特に結菜さんは『対象変更』がパワーアップしてるせいか洒落にならないダメージ出ますね。すげえぜ。
「二人ともやめてください!」
おっと時間切れ。ちょっといろはちゃん遅かったんじゃな~い?
こっちはあとみゃーこ先輩やいくみん、向こうは樹里とアオなど色々なメンバーがご到着です。
神浜監獄は壊れるし、どっちも大人数だし、さすがにこれで戦うと世間からうるさいんじゃい! されるのでみなさん大人しく帰ります。
これで第4章『彼方の群青』完!
と言いたいところですが……ちゃーんと悲嘆のキモチが誰に渡ったかを確認しておきましょう。腕輪チェック!
「結菜さん、らしくないっす。なんて無茶を……」
「だけど、キモチが手に入ったわぁ」
ヨシ! ちゃーんと結菜さんに渡りました。
うっかりくれはちゃんがトドメを刺して入手していたらその場で腕を切り落とすところでしたね。
キモチは持っててもイベントが増えるだけでロスにしかならないので、入手してはいけません。全部誰かに押し付けるので今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
■今回の内容
第二部第4章『彼方の群青』
■神浜監獄
ドッペルくん迫真の大暴れで倒壊。そのうち地下も崩れるし誤差だよ誤差!
神浜監獄くん「じゃあの」
■止まるガーネットの小指
『悲嘆』を司るキモチ。対応する方角は『艮』であり、奇しくも『停止』を意味する。
そして艮の対となるのは震。結菜さんが持つ振動するアクアマリンの踵が該当する。
このキモチの見た目は緑色だが、ガーネットのイメージは赤。また、艮は納甲では丙、五行の火、五方の南が当てられるとか。出現タイミングも南凪で観鳥さんが関係するし、なんか被りまくってる人がいますね(奇跡)。
もちろん神浜監獄が倒壊した悲しみで出現したわけではない。
■ドッペル
アーカイブにも書かれているが、使いすぎると後戻りできなくなる副作用を引き起こすものが多い。一回で魔女化よりはマシなもののこれはこれでマズいですよ!
アニレコではドッペル依存症という形で現れていた。ゲーム内ではドッペル依存症というものはなく、脚が動かなくなるなどの影響が出ている。やっぱりヤバいじゃないか(困惑)。
■観鳥さんの生存
この事象から引き起こることが多く、この先の展開が大幅に変わり超短縮される。
具体的に言うと既に5章が半分以上終わった。お前RTAみてぇだな?
■くれはちゃん
なんの代償もなく助けられるわけないじゃないですか。
なので観鳥さんが生存する代わりにダメージを負ってもらう。退場してもダメージを受ける。詰み。