マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート南凪チャート   作:みみずくやしき

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パート92 交錯のルポルタージュ

 

 その名前を聞いたのは、多くの魔法少女の取材をしてきて初めてのことだった。

 

「瀬奈みことさん……ですか?」

 

 聞き返すしかなかった私に、目の前の席に座った令さんは重々しく頷く。

 

 たくさんの魔法少女を知ったと言っても、すべての中のたったの一部。各グループにもそれ以外にも、世界にだって当然知らない人がいる。単なる人の名前であれば"そういう人がいるんですね"で終わり、次に取材してみようかなと思っただけだろう。

 

 だけど、くれはさんの友人であるという要素が大きな疑問となってのしかかる。

 彼女の友人は多い。だからこそ既に取材の対象として紹介されていてもおかしくない。特により彼女に近い人物ならなおさらのことだ。

 

「帆奈ちゃんが昏倒事件を起こしていた頃からの帆秋さんの知り合いなら聞き覚えはあると思う。瀬奈みことの魔女化が原因で起きたことだからね」

「あ、その事件は聞いたことあります……」

 

 それは常盤ななかさんと静海このはさんがくれはさんの話をしてくれた時に聞いた。ななかさんが今のチームを作ったのも、このはさんと一悶着あったのも、帆奈さんが原因で、くれはさんと出会う要因にもなったのだと。

 

「まあ……わざわざ彼女のことまでは教えないか。大っぴらに広める内容でもないし」

「令さんは知ってたんですよね?」

「まあね。でも知らないこともあった」

 

 令さんは「帆奈ちゃん経由でひなのさんが教えてくれたよ」と、別の事件の内容を語った。

 

 それはマギウスとの戦いが終わったあと、ミラーズのコピーによってくれはさんが攫われた話。

 これも出来事だけは知っている。ミラーズの外に出るはずのないコピーが出てきて神浜が大混乱したらしくて、くれはさんを助けに何人かミラーズに飛び込んだんだとか。

 

 令さんが改めて知ったこととは、これにも瀬奈みことさんが関わっていること。

 

 そして――彼女こそが鏡の魔女であるということ。

 

「どういうわけかはわからない。だけど瀬奈みことの意思や意識は今もあって、それと帆秋さんは出会った。……今、家で寝込んでるのはそのせいだってさ」

 

 くれはさんはソウルジェムが穢れに満ちていて危険な状態だったらしい。

 今はラピヌちゃんや紗枝さん、それにこのみさんが近くにいるそうで、グリーフシード不足はなく、大丈夫だけれど……私たちはただ、目を覚ましてくれるのを待つしかない。

 

 もう一人の関係者、帆奈さんはといえば、さっきひなのさんの名前が出たように、やちよさんや十七夜さんといったまとめ役の人たちから質問攻めにされてるそう。みことさんは元々東の魔法少女で、十七夜さんも知ってる相手なんだとか。

 

 でも、鏡の魔女の存在は、私も無関係とは言えない。

 

 私がくれはさんと出会ったあの日、入り込んでしまった結界は鏡の魔女に関するものだった。

 今ならバクみたいな変な生き物は使い魔だってわかる。

 私を狙って来たのも、魔女の行動原理を知れば十分理解できる。

 

 なら、あの誓約書。

 『ワタシハ、魔法少女"■■■■■"ヲ滅ボスコトヲ、誓イマ、ス』と歪な文字が書かれていたアレはなんだったんだろう。

 

 書かれている文字は歪で崩れていて読めなかった。

 だけど鏡の魔女が瀬奈みことさんで、くれはさんを狙っているのが事実なら……その理由も意図もわからないけれど、内容を推測できる。

 

 ……できても、そんな悲しいことがあっていいのかな。

 

 鏡の魔女を倒す必要も、くれはさんがいなくなってしまうこともない――そう、どちらかしか選べないなんて理不尽じゃない、別の方法はないのかな。

 

 私が思うことは理想でしかないとしても、初めから諦めてしまうのは嫌だった。

 

「――観鳥さんたちに今できることはなにもない。悔しいけどね」

「令さん……」

 

 なんでもないはずのいつも通りの調子が逆に如実に表しているようだった。

 

 あのくれはさんの問題なんだ。令さんは私よりもずっと心配で、なにかできることはないかと人一倍思っているはず。

 

 その時ふと思いついたのは、取材とは別の予定だった。

 

「……明日、フォークロアの人たちの説明会がありますよね」

「ああ、うん。そうらしいけど……」

 

 唐突な話題に令さんが戸惑う。

 

 ずっと手記を纏めていたからか、なにもしないでいるよりも手を動かしていたほうが落ち着く。

 校内新聞を書いている令さんもひょっとしたら同じかもしれなくて、その打ち合わせをしたいなんて言葉が出てきたんだろう。

 

 明日、他のグループに潜入していた午前0時のフォークロアの人たちが自分たちについて説明するらしい。ちょうど良い機会だから、そこで私の考えを言おうと思っていた。

 

 でも、集合場所はまた南凪だ。

 

 ……なんだろう、なにか大きな流れがくれはさんを中心にして起きている。そんな気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 神浜水族館。その裏手にある海洋生物研究所から入ると、フォークロアのみなさんが集まりに使っていたという場所に出る。青白い光を放つ大きな水槽の前に置かれたソファは神秘的で、以前来た時と同じく不思議な気分になった。

 

 集まったのは神浜マギアユニオン、プロミストブラッド、時女一族、ネオマギウスの人たち。それぞれフォークロアの人たちが潜入した先に関係があって、ちゃんとした説明が必要な人たちだ。

 

 そして話されたのは、湯国市で起きた出来事と、なぜ潜入したのか。

 私はもう知っていることだけど、誤った周知とその結果起きた悲劇についてのことは、魔法少女を広めることへの抵抗を感じさせる。

 

 だからこそ、私の今の考えを、みなさんに聞いて欲しかった。

 

 少しざわついたあと、多くの魔法少女の視線が私に向けられる。

 この場を借りて魔法少女の周知に関して伝えたいことがあると事前に連絡をしている。こんなに多くの人の前で自分の考えを話すなんて、昔なら到底信じられなかった。

 

「佐鳥ちゃん、大丈夫?」

「……はいっ」

 

 令さんの言葉に強く返事をした。

 あの日――魔法少女の存在を知った日から、私は一歩ずつ前に進めている。そんな気持ちを強く込めた。

 

「私がしたいことは魔法少女を助けることです。だからまず――」

 

 最初に考えていたのも、午前0時のフォークロアがしようとしていたのも、魔法少女の存在を一般人に広めること。

 

 だけど、時女一族とフォークロアの人たちにした取材で、広め方を失敗したらどうなるか学んだ。良い方向に転がる理想を信じたい気持ちはあるけれど、そんなあやふやな言葉だけで決めていいことじゃなく、すべてを諦められもしない。

 

 確かに、みんなに知られて褒められたい、ちやほやされたい気持ちは誰にでもある。

 だけどそれは、"魔法少女"だからじゃなくて、人間みんな同じなんだ。

 

 私が本当にしたいのは、存在を知らしめることでも、社会構造を変えることでもなくて、"魔法少女"の存在自体へのアプローチ。

 

 自動浄化システムが広がって魔女が消えたのなら、少女の命を犠牲に護る必要はなくなる。ただそれだけで、私が最初に抱いた広めたい理由は消え去る。

 

 だから、それだけじゃ済まない……心の問題だ。

 

「魔法少女のことを、他の魔法少女に周知するんです」

 

 そう言うと、なるほどと思う人、疑問符を浮かべる人と、反応は半々だった。

 

「魔法少女だって人間です。マギウスの翼のみなさんは、だからこそ解放を目指したはず。魔法少女至上主義に賛同しなかった人がいるのも、灯花さんたちが本気で主張してなかったのもそう」

 

 もちろん真実は広く、すべてに明かされるほうが良い。令さんと話したときも互いにそれを望んだ。

 だけどそれで混乱を巻き起こして、助けたかった魔法少女たちを苦しめて日常を破壊したら本末転倒。

 

 魔法少女の身体能力や持っている魔法は常人を遥かに超えている。なにもないところから武器を生み出すこともできる。一歩間違えれば簡単に人を殺せてしまう相手を前に、知っただけで分かり合うのは難しい。全員がそうじゃないからこそ、起こる悲劇もある。

 

 だから、もしもすべてを解決する方法があるとしたら……世界中の人間が魔法少女となるか、魔法少女という概念がこの世界から消えること。

 物理的な方法で消し去ることを選べば、フォークロアの人たちが最終的に抱いていた結末のひとつと同じ。だけどキュゥべえをどうにかしない限り、この連鎖は止まらない。

 

 簡単に全部解決なんて方法はない。私が飛び越えて成長できなかったの同じで、だからこそ、地道にひとつずつやるしかない。

 東西問題に取り組んでいる学生会議もその始まり。この先に芽吹く花は、誰かが種を埋めないと起こりえないんだから。

 

 だからこそ、広めることも広めないことも選ぶベターな選択をした。及び腰って言われたら、そうだけれども……。

 

 思い描くのは今まで見てきた魔法少女たち。彼女たちの仲を引き裂くことは、できない。

 

「これは魔法少女でない私より、今まで見てきた人からのほうがわかると思います」

 

 令さんが一歩前に出て「元白羽根の広報部の立場から言わせてもらうよ」と、内部で取材をしていた経験者として語った。

 

「マギウスの翼は、弱い魔法少女たちの居場所だった。同じ境遇の者が集まることで互いを支え合っていた。それはネオマギウスも同じだし、もっと言えば、神浜マギアユニオンも、時女一族も、プロミストブラッドも、フォークロアも同じ。小さな他のグループだって、ね。もちろん一人でいたい子もいるだろう。どのグループにも入らない人もいる。だから、これは選択肢なんだ」

 

 きっと、互いに同じ人物を考えているんだと思う。

 どのグループにも入らず、入れなかった人のことを考えていたくれはさんのことを。

 

 一般人にしか魔法少女の悲しみを癒せないなんてことはない。知られないと幸せになれないなんて決まりもない。

 

 魔法少女は隠さなくちゃいけないと思ってしまうように、いつの間にか、魔法少女は広めなくちゃいけない、知られて受け入れられなくちゃいけないと思っていた。

 

「考えてみたらさ、一般人どうこうより前に……同じ学校に通ってる魔法少女の存在すら気づかなかったりするんだ。世の中には、自分以外の魔法少女に一切会わずに死ぬ子だっているはずだ」

 

 これは、多くの魔法少女が集まっている今だからこそわかることだった。

 取材をしてきた中でも、塁さんや衣美里さんといった人たちは、実際に他の魔法少女と出会うまでに時間があった。

 

 生きるためにグリーフシードが必要な魔法少女は、魔女を倒せるかどうかが重要になる。だから普通は自分の担当地域という縄張りを持ってるそうだ。神浜市でも、東・中央・西という分け方があって、以前はそれで対立していたらしい。

 

 魔女がいなくなれば、自動浄化システムが広がったら、テリトリー争いをする理由もなくなる。私怨の解決には届かないけれど、争いあう根本の理由がなくなれば、私たちみたいに手を取りあえる未来が見える。

 

「それにこの先……私たちが魔女を倒し続けたら、魔法少女の数は減ります」

 

 今度も、一部の人たちは頷いた。実感を伴っている人もいるはず。

 中でも灯花ちゃんはふふーんと胸を張って笑顔を作っていた。

 

 それは、彼女が調べて見せてくれた二木市のデータがあるから。

 いわゆる血の惨劇のあと、魔法少女が減ってから事件発生数も減っている。

 

 もちろん魔法少女が直接事件を起こしていたのがすべてではなく、比例して魔女が減ったから。自動浄化システムが広がれば、そもそも魔女が生まれなくなって、それが原因で起きていた事件事故はなくなる。

 

「取材をした中でも、はぐむさんやあきらさん、せいかさんなどが魔法少女になった理由は、魔女によるものでした。だったら、その原因がなくなれば、間違いなく減ります」

「ちょっといいですの」 

 

 その私の主張に待ったをかけたのは、那由他さんだった。

 お父さんである里見太助教授が行っていたことだからこそ、言いたいことがあるようで、それも当然だと思う。

 

「けれど、魔法少女は周囲の環境で願うことが多いですの。そちらへの対処はいいんですの? 知らせることで助けられることもあると思うんですの」

「それは――」

 

 それこそが、魔法少女の真実を世界に広げるのを待った理由でもある。

 

 魔法少女が願うのは周囲の環境のせい。それはある程度の事実。

 だから魔法少女の存在を知らせて、周りの人たちが少しずつ優しくなれば、願う理由がなくなって魔法少女は減っていく――

 

 それは、正しくて、間違っている。

 

 苦しむ環境を知ったら人は優しくなるかもしれない。逃れたい、救われたいと願う人は減る。

 

 だからこそ、魔法少女は減らない。

 魔女化のリスクがなくて、なんでも願いが叶えられるのなら、むしろみんながなりたがる。みんな、救われたいと思うと同時に、助けたいとも願うのだから。

 

「どれだけ人が優しくなっても、病気は消えない。互いを想うからこそ願う。みなさんとても優しくて、私に親切にしてくれて……だからこそ、わかったんです。優しいからこそ魔法少女になる人たちも多くて、この世界にはみなさんが命を懸けても守りたい、大切なものがいっぱいあるんだって」

 

 いろはさんがういちゃんを、かりんちゃんがおばあさんの、塁さんが猫の病気を治したかったことも。

 まなかちゃんがウォールナッツを、郁美さんがメイドカフェを、涼子さんがお寺を守りたかったことも。

 

 自分のために願うことも、誰かのために願うことも――等しく願いに違いない。

 

「願いは、希望なんです。暗闇を照らしてくれる星の光。だから人は星に願いをかけるんだと思います。それこそ人の数だけ願いはあって、幸せだから、優しいからこそ願うことがある。ゼロになるってことは、みんなが希望を見失ってしまうことなんだと思います」

 

 ……ただ、考えなくちゃいけないこともある。

 

 希望と同様に、誰かを傷つける絶望の願いもある。

 人が少しだけ優しくなれることに意味はある。いろはさんや那由他さんの大きな理想と想いも受け入れたい。

 

 でも幸せの形は人それぞれで、押し付けるものじゃない。

 世界を救おうなんて大きな視点よりも前に、私は隣の誰かを救いたい。一緒に考えて、共有して、それでも寂しいと思うなら……一番良い結果を出せるはず。

 

「周知すればすべてが救われるわけじゃありません。だけど、暗闇の中に光を灯すことはできるかもしれないんです。自分はひとりじゃないんだって、教えてあげることができたら……」

「だが、どうやって魔法少女だけに知らせる?」

「魔力反応でわかるにはわかるけど、見た目じゃわからないわね」

 

 その問いを投げかけてきたのは十七夜さんとやちよさん。元々東西を纏めていた人で、今も頼られている立場だからか、現実的な面を心配していた。

 

 もちろん、その方法はある。

 灯花ちゃんは今度は"自分はわかっている"とばかりに、にやにやとし始めていた。

 

「あるよ? 魔法少女じゃなければ見えないことで、神浜から離れた場所から来た魔法少女じゃ知らない手段が」

「なにをもったいぶってるんですの」

「そんなものが――いや、ある……! アレか!」

 

 だってそれは、私じゃ到底気づかないし、思いつきもしないこと。灯花ちゃんが教えてくれなければ、具体的な案なんて出せもしなかった。

 

()()()()()だよ」

 

 北養区にあるあの建築物を虚空に指さして、計算された未来が見えてるように灯花ちゃんは笑顔で言った。

 

「魔女も使い魔も結界も、ある周波数の波長を魔法少女だけが光や音として認識できるから見えるんだよ。それを応用して電波望遠鏡を使って発信する。わたくしたちがマギウスの翼の羽根を集めた時と同じ方法だねー。まあ、ネオマギウスの子たちが使おうとしたから思いついたんだけどにゃー」

「私チャンもサーシャが提案してくれなきゃ気づかなかったな★」

「そ、そのことは、はい……」

 

 もしもネオマギウスの作戦が実行されていたら、発信を止めるために破壊しに行っていたかもしれない。そうしたら、この案が口から出ることはなかったろう。

 

 この結論を出すまで、色んな魔法少女の話を聞いた。彼女たちの想いと悩みと希望を耳にした。

 

 そして、私だけで決めていいことじゃないって思ったんだ。

 今言ったことが本当に正しいかどうかはわからない。それがまた新たな悲しみを生み出すのなら……急がずに、せめて納得ができる答えを出したい。

 

「――これは、みなさんの存在と意思があったからこそ、辿り着いたことなんです。この先の未来に進むため、なにひとつ無駄なことなんてなかった……私は、そう思いたいです」

 

 たった一歩でも前に進む。

 この道は暗くて遠い先なんて見えないけれど、大きな理想を明かりにすれば、着実に進むための現実に足を着けられる。

 

 なんだかちょっぴり大人になったような気がして、遠いけれど近くにいる彼女に思いを馳せた。

 

 くれはさん、今、一番伝えたいのはあなたなんです。

 きっかけをくれて、時には寄り添ってくれたあなたにこそ、私の成長を見せたい。だから――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づいたら引きこもっていたRTA、はーじまーるよー。

 

 前回せなみこによる精神ダイレクトアタックを受けて、くれはちゃんは精神がズタズタのボロボロ。HPの最大値は減るわ回復量はガタ落ちするわとデメリット過多状態。見えねぇ傷ってのは怖ぇなぁ。

 

 このような状態ではまともに出歩けず、おかげで強制的に自室で時間経過。つまり圧倒的速度で話を進められるわけです。

 

 第10章が終わってから第11章が始まるまでがちょっと長いんですよね。本来はラストに向けてのレベル上げや信頼度上げなど足りない部分を補ったり、サブイベントをこなしたりする自由時間なんですが……長すぎるッピ!

 

 ここまでにやらかしていたらリカバリーで奔走していたかもですが、へっ、我がチャートに傷一つないわ!

 

 このような自由時間はここまでの章でも起こりえます。

 例えば宇宙の意思や魔法少女の周知。関係ないので完全にスルーしていましたが、ちゃんとやっていると色々とイベントが起こります。やらないので短縮のための行動ができたんですね。

 

 特に大きな影響を与えるのは第8章での灯花ちゃんとねむちゃんの自爆イベントでしょう。『ユメミルサクラ』での判決が変身したら爆発する刑罰かつ、宇宙の意思について調べまくると起こるトラップです。固有魔法使いたいからって自爆するなんて最近の子は怖いな、サム。

 

 もしこれが起きると、最終盤まで灯花ちゃんとねむちゃんの力を借りられません。全体の章で見れば実に半分も病院で寝てるなんてパワーバランスの調整か~?

 対ネオマギウスとの時にも言いましたが、灯花ちゃんがいるとネオマギの作戦のひとつが高確率で潰れるうえ、戦闘に出てくると止めることができません。実質無限のエネルギーによる蹂躙という悲しい結果が待っています。最速を目指すなら回避必須でしょう。

 

 もちろんこのチャートでも回避済みなのはみなさんご存知。

 今となっては特にやることもなく優雅にベッドでタイムスキップ中……あっ起きた? 起きました?

 

 出歩けるようになったら即座に部屋の外に出ましょう。なんだかんだで最後にやることがあります。

 

「……ん、んん……? あ、く、くれはさん!」

 

 なんか~部屋の前でこのみちゃんが居眠りしてる~。

 お客人はどいてた方がいいぜ! 今日、この家はイベント場と化すんだからよ!

 

「紗枝さんとラピヌちゃんもずっと心配してたんだよ。うん、起きてくれて、本当に良かった……」

 

 どうやら信頼度が高いキャラがお見舞いに来てくれているみたいですね。こういう要素はなかなか~嬉しいじゃねぇか。

 まあ話しかけられるとロスるので、すたすたと進みましょう(無慈悲)。

 

「やあ」

 

 この黒髪の魔法少女は……あっ(察し)。

 通路の角でエンカウントしたのは呉キリカ。第一部の頃のデスエンカが思い浮かんでやべぇよ……やべぇよ……。

 

 まあ、勝手にファイナル化してた織莉子さんがいるのでそういうわけでもなく、やはりご本人は一階で優雅にティータイムしていました。ここくれはちゃんハウスやぞ!

 

「帆奈さんからは勝手にしていいと言われていたから頂いていたのだけど……やっぱり悪いわね」

「そうかしら? ……あらくれは嬢、動けるようになったのね」

「も、もう、心配したんだからね……」

「お姉ちゃんが料理作ってあげようか~?」

 

 ラピヌお姉さまはともかく、紗枝ちゃんも予想できますが、なんでペレネル先生までいるんですかね……くれはちゃんハウスがもうめちゃくちゃや。四人はどういう集まりなんだっけ?

 

「元はと言えば私が冶金したカトラスが原因だもの。できる限りのサポートはさせてもらうと言った通り、いつでも力を貸せるように近くにいさせてもらうわ」

「私のほうはただ伝えたいことがあって。予知の内容が変わったことは言ったけど……」

 

 あっ、ふーん……(超速理解)。

 

「おかしいのよ。なにも見えない。魔法が発動してないわけじゃないわ。"なにもない"の」

 

 これは鏡の魔女による人類滅亡の未来を見てますね間違いない……。

 人類滅亡は本来は瀬奈みこと以外知りえない情報ですが、くれはちゃんは本人からそれっぽいこと聞いたので閃けば察しがつきます。頭がよろしくないのでできません。以上。

 

 それに穢れでステータスも下がってんだよなぁ。

 おう、用が済んだら帰りな!

 

「この件は私も探ってみるわ。それで、その……巴さんと話すときにはあなたも同席してもらえないかしら。体調が悪いのはわかるし、無理なお願いしてるとは思うけれど」

 

 味方化した織莉子はラスボス系主人公より可愛い系要素が前に出てくるので通常プレイで話してみるのも良いですね、ええ。

 しかし今となってはそんな暇はないですし、マミさんとの約束も取り付けたところでそんな日は来ないので自分でやって、どうぞ。

 

「……やっぱり、今のあなたは心配だわ――」

 

 なんか言ってる間に、ちょうどFinalになってる人がいるので、くれはちゃん強化計画の最終段階、verFinal化について解説しましょう。

 

 以前も説明しましたが、魔法少女のフォームチェンジは様々な条件を満たすことで可能となります。ウワサverやキモチverといった融合系がわかりやすいですね。

 

 狙うverFinalは正当進化という変化のため、簡単には満たせません。

 魔法少女としての在り方や願いを見つめ直した先に気づいたり、託された想いが集う最終決戦における最終フォームであるため、序盤から使えるわけないんですね。

 

 しかし簡略化する抜け道はあります。そのためのチャート? あとそのための精神ダメージと信頼度って感じでぇ……。

 

 そう、Final化は最終決戦ならできます。

 そして、鏡の魔女はラスボスです。もうおわかりですね?

 

 この戦闘において、ソウルジェムへ致命的なダメージを負っている、精神ダメージが非常に高い、他の魔法少女との信頼度が高いなどなど、命を懸けた最期の戦いに近づけば近づくほど条件が満たされていき、一定数以上でイベント発生。鏡の魔女を道連れにいろはちゃんへバトンを繋いでくれます。

 

 しかしまあ……それでもキャラクター固有の条件がいくつかあり、達成しないといけないので、この時期にやっちゃいましょう。

 今回は必要なフラグを自宅にビンビンに感じまくってます!

 

「書斎って……あの鍵かかってるとこ? あそこは気にしないでいいって、くれはさんが言ったんじゃない」

「そーそー、ドアを壊しちゃダメだって私に言ってさ」

 

 しゃあっ発見! 書斎の門を開けろ! 完全なるフォームチェンジの誕生だっ!

 最後の鍵を探すので今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 




■今回の内容
 第二部第11章アナザー 『交錯のルポルタージュ』(一部分)
 第一部第8章『偽りに彩られ神浜』(一部分)
 里見灯花 魔法少女ストーリー 1話『病気はイヤだもんね』(一部分)

■交錯のルポルタージュ
 アナザーだが時系列で言うと第11章よりも前の話。
 かごめちゃんがどういう願いにするかの理由がわかる。しかし、この小説ではその原因のイベントが起きていない。

■かごめちゃん
 ずっと観鳥さんといることで行動が変更。別の結論に辿り着く。
 その観鳥さんも最初のきっかけのタイミングで誰がさんが関わっていたのでやっぱり行動が違っていた。連鎖。

■電波望遠鏡
 本来は第9章ラストでネオマギウスが用済みとばかりに破壊する。お前人のモノを……!(レ)
 この辺にすべて干渉できるのでフォークロアルートだと非常に攻略が楽。

■1420.40575MHz
 第一部第8章で出てくる言葉。地球外知的生命体探査では受信に使われるとか。
 ワルプルギスの夜の内部に存在するグリーフシードを刺激するために使用した。灯花ちゃんがいるとだいたいなんでもできる。だからバランス調整が必要だったんですね。

■全人類魔法少女化計画
 アニレコで残り30分しかないのにアリナ先輩が唐突に言い出した計画。さすがラスボス請負人なだけはある。
 みんな魔法少女なら理解し合えるヨネ?(アリナの監修が入るので男はピエロみたいになる)
 
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