マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート南凪チャート 作:みみずくやしき
思えば、『怪盗かりん』を追ったぐらいからのことだった。帆秋さんと一緒に行動することが少なくなったのは。
今までも突飛な行動をしてきたけど、それが顕著になってきたんだ。
放課後になったらすぐどこかに行って、話すのは時々だけ。向こうから話しかけてくることはほとんどない。いつの間にか新西区でアルバイトし始めたっていうのを聞いたのも、ひなのさんからだ。あの人は自分からは教えてくれなかった。
……まあ、そんなの人の勝手って言われたらそうなんだけどさ。それでも少しだけ、痛かった。
そんなことを気にしてたから、昏倒事件の時に帆秋さんの電話の内容を聞いちゃったんだ。いけばな展に一緒に行くぐらいいつの間にか仲良くなってたこのみさんが倒れたってね。
「……帆秋さん、ちょっと」
スマホを持つ手が震えてる。表情は変わってないけど動揺してる。そんな姿を放っておけるわけがなくて、最近聞いただけの情報を教えた。
その選択は当時は正解だと思ってたよ。調査に付いて行けたし、交渉が下手な帆秋さんの手助けもできた。だって、手がかりが見つかったと思ったら急に外に飛び出して探し始めるんだよ? 葉月さんを見つけたら問い詰め始めるし、観鳥さんがいなきゃどうなってたことやら。
……でもさ、観鳥さんといないとき。このみさんのお見舞いに行ってたんだってね。連れて行ってくれてもいいのにさ。あなたが人にメロンをあげるって、どういう風の吹き回しかと思った。
この頃から変なものを見るようにもなった。
「あなたは必要ないわ」
幻覚だ。
その後はまた戻っちゃった。
でもこの頃からまた前みたいに勉強を教えてって頼まれるようになったのは嬉しかったよ。
次に話しかけてきたのはあの団地の時。あそこは失踪事件が起きたってニュースでやってたし、最近は不審者が出るって聞いてたから少し調べてた。
そんなところだから心配だったんだけど、付いていくのを拒否された。あの幻覚が現実になったようで、教室から出て行く後ろ姿を呆然と眺めることしかできなかったんだ。
それからはいつも以上に早く放課後に駆け出して行っては遅く帰ってたよね。丸一日いなくて先生から観鳥さんとひなのさんが聞き取りされたこともあった。団地で不審者が増えたなんて聞いた日には本当に驚いたよ。
断られた事なんて嘘みたいに毎日のように勉強を教えるのは大変だったけど、帆秋さんのためだから頑張ったんだ。最初はボロボロだったけど段々と成長して、国語だけ点数が良かったのは自分のおかげって思えて嬉しかった。
……だからさ、ブロッサムで働く姿を直視できなかったんだ。海浜公園で偶然見かけた時もそう。知らない場所、知らない姿、知らないその瞳を見ることができなかった。
あの人が言うんだ。嫌悪の顔で。
「近づかないで」
幻覚だ。
もちろん、この頃から自分の異変には気づいてた。だからなにかと話題だった『エミリーのお悩み相談所』ってとこにも通ったよ。
「じゃありょうちぇるはさー、その人にわかってもらいたいんだー! そういうときはおいしいもの食べれば気が晴れるって! あーしと食べいこ? やっぱウォールナッツ? あ、タピる?」
いくらかはボカして話した。それでも理解してくれたのか、言ってくれる言葉は観鳥さんの不安を癒してくれて、その勢いと空気で少しは気分が楽になった。
だから、協力を頼んできたこのみさんと一緒に帆秋さんを助けることもできたんだ。変に意地を張ったりなんてしなかった。あの時ばかりは間に合って良かったって心の底から思えた。
……けどね、聞いちゃったんだ。また相談所に行った日、偶然来てた青髪の子が言ってた。『ブロッサムで働いてるのはこのみさんがいるから』だって。
手の届かない場所から聞こえる。
「関わらないで」
幻覚だ。
全てが変わったのは更紗帆奈の一件が終わった後。
どうしても、帆秋さんが監視することが吹っ切れなかった。『暗示』なんて凶悪な魔法を持ってる相手だ。いくらソウルジェムを預かってるって言ってもいつその毒牙にかけられているかわからない。
昔の友人だって言うけど、観鳥さんはそんな存在を知らなかった。あの人はひなのさんと会って次に観鳥さんと出会ったって言ってたんだから。
でも、確かに観鳥さんと出会ってから少し後、時々いなくなることはあった。しばらくしたらそんなことはなくなったから気にしてなかったけど、知らない所でそんなことがあったんだね。同居するなんてどれほど仲が良かったのかな。
いつかはこの状況も変わると思ってた。時間が解決してくれるだろうってさ。実際、少し後に起きた。きっかけになったのはモヤモヤした黒い渦をどうしても止められずに八つ当たりのように魔女退治をしていた時のことだ。
帆秋さんは勘違いしてる気もするけど、観鳥さんの固有魔法は狙いを絶対に外さないっていう願い通りの産物。
写真に閉じ込めるのは他の魔法少女でいう炎を出したり水を出したりカトラスを作ったりするただの魔法だ。まあ確実に止めて当てられるってことだから使い勝手は良いんだけど、それ以上のダメージはないから一人じゃ、ね。
だから先客がいたことに気づいたときはちょっと幸運だった。誰かと一緒なら飛躍的に魔女退治の効率が上がるし、その人が近接を得意とするなら尚更手っ取り早くなる。まあ、そんな些細な望みはすぐに消えたけど。
聞こえたのは悲鳴。誰かがやられたのかとその時は思っていた。だけど、そんな想像できる範囲のことじゃなかったんだ。
そこには魔女と対峙する二人がいた。メイド服の子は魔法少女。けどその隣は――
「なに……あれ……」
魔法少女のはず、だ。
ただ、その子の身体から魔女のような怪物が生えたんだ。背中が裂けたみたいに内側から生まれたそれは悍ましくて、足が止まった。
もちろん一体なんなのかはわからない。ただただ呆然とその化け物と魔女が潰し合うのを見てただけ。勝手にシャッターを切った指がアレをスクープだと示してた。
気づいたら結界が消えてて、さっきの二人がいた。あの悪夢みたいな存在は姿も形もない。
「ゆみ! 起きて、起きてよ!」
倒れていた『
このままにしておくわけにもいかず、観鳥さんともう一人の子――『
そしてそれは正解だった。観鳥さんの追い求める真実だったんだ。
その名は『ドッペル』。古参の魔法少女でさえ知らない現象。つまりは求めてた大スクープだったけれど、これを記事にしようとする手は思ったように動かなかった。
あれにはまだなにかが隠されている。けど八雲さんはそれ以上のことを話すつもりはないようだったし、他に聞けそうな相手は忙しそうにしている帆秋さんぐらいしか思い浮かばなかった。
どうしようかとまごついて、タイミング悪く帆秋さんが更紗帆奈を連れ回してる時にその人たちは現れたんだ。工匠学舎の制服を着た『
「観鳥令さん、あなたはドッペルを見たそうですね」
観鳥さんの名前を知ってたし、ドッペルを見たことも知ってた。この時点でなんとなく気付いたね。ああ、八雲さんが伝えたんだろうなって。
梓さんのことはひなのさんからやちよさんと親しくしていた人物だと聞いていた。
西の顔役の右腕とも言える人物が、東の工匠学舎の子と一緒に接触してくるなんて只事じゃない。だから話を聞く気になったんだ。
……その選択は、真実を知るって点じゃまた大正解だったよ。
聞いたのは、『魔女化』といういつか魔法少女が辿る運命。
それってつまり、観鳥さんはまた別の運命を背負わされてたんだ。東に生まれたことによる境遇から差別され続けて、魔法少女になってやっとその負債を帳消しにできたと思ったのに、結局は二重に増えただけだった。
そして、その運命から解放しようとしているのが『マギウスの翼』。ドッペルもその活動の産物で、魔女化を防げる代物なんだってさ。
「ウチもね、東で散々差別されてきたの。せっかく魔法少女になったんだから叶えたいことがあるのに、魔女になんてなりたくなかった。境遇が変えられないなら、せめて魔女化の運命からは解放されたかったんだ」
観鳥さんは南凪の生徒だけど東の出身ってことも知ってたんだろうね。彼女を説得のために連れてきたのなら、その目論見は見事に成功してる。なんせ観鳥さんの心境はその通りだったんだから。
返事はいつでもいいと言って押し付けないのも作戦だったのかもしれない。考える時間を与えてくれたのが一助になったんだし。
その帰り道、観鳥さんの脳裏に浮かんだのは帆秋さんのこと。
(まさか、あの時帆秋さんが隠していたのはこれのこと……?)
そう考えると辻褄が合う。きっとソウルジェムが濁るとどうなるかを知っていたから焦っていたんだ。砕けたら死ぬことも知ってたんだろう。スズネと戦っていたときに守ろうとしてたのはソウルジェムだった。
……あの人は優しいからさ。知られたくなかったんだと思う。調べないように言うことだってできたのに、観鳥さんならいつか真実に辿り着くだろうと思いながらも好きにさせてくれてたんだ。
だからあの幻覚だって嘘だとわかってる。そんな人があんなことを言うはずがないじゃないか。あれはこのはさんが見せられていたというものと同じで、更紗帆奈がやったことだって薄々は思ってた。
でもさ、気づいちゃったんだよ。自分の気持ちに。
正直に言えば、帆秋さんが西の人間と仲良くする姿を見るのが少し辛かったんだ。
バカな話だ。自分がそういう東西の関係を嫌っていたのに。わかってるよ。わかってるんだ。同じ境遇の魔法少女にその感情を抱くのは筋違いだって。
でも、燻る気持ちを止められないんだ。
このはさんたちが疑われた時も、更紗帆奈が姿を現した時も! このみさんのために必死に行動する帆秋さんを見たら!
内に眠る緑色の眼をした怪物に気づいたのは、ブロッサムだと見たことのない反応をするって知ったときかな。このみさんに話しかけられて、嫌々ながらに見えるけどどこか嬉しそうなその姿。なんで、って思っちゃったんだ。
天乃スズネの件で助けに入ったときだって、先に助けられてたらあの視線を向けてくれたのかもしれない。そのときだって、結局自分一人じゃ何もできなかった。あの『失いたくない』なんて言葉は、このみさんに向けられたもの。……もし、一人だけだったら言ってくれたのかな。
最初にきっかけをくれた時、言ったよね。観鳥さんが決めたことなんだから間違ってないって。
一緒に行動するようになったとき、言ってくれたよね。危険なことがあったら助けるって。
『あなたは私の後輩。絶対に守る。どんなときでも助けるから』
ねえ、それは、本当だったのかな?
……違う。今まで帆秋さんを助けてきたのは観鳥さんだ。
怪盗かりんを探して追いかけた。昏倒事件の手がかりを探す時は話し合いが下手だから代わりに伝えた。被害者が他にいないかも探した。勉強だって手伝った。
あの人は放っておけない。誰かが見てないと。化学イベントの時に魔女と戦って危なかったんだってキュゥべえが言っててさらにそう思ったんだ。
……本当に?
知り合いの魔法少女が増えて、一緒に行動しないことが多くなってから心配は消えた? むしろ増えたんじゃないの? これもわかってるだろう?
結局、怪盗かりんを追いかけた意味はあったのか。話し合いは別にももこさんでも良かったんじゃないのか。ひなのさんだって被害者を探してくれたはずだ。勉強だって、あの頃には他に知り合いがいた。
なにより二回目の昏倒事件の時、観鳥さんはなにをしたのか。ななかさんに呼び出されたって言ってた後、気づけばもう事件は終盤を迎えていた。
ねえ、本当に放っておけなかったのはどっち?
そうだ。
観鳥さんはさ、強くないんだ。
帆秋さん、ひなのさん、十七夜さんみたいに心が強くない。だから魔法少女になった後で悩んだ。
やちよさん、ななかさん、このはさんみたいに戦う力が強いわけでもない。だからスズネの時も帆奈の時も最後は側にいれなかった。
だからせめてそれ以外であの人の助けになりたかった。でもさ、それさえできなかったら、“私”は。
「……ダメだ、観鳥令。そうじゃない」
青黒いソウルジェムの濁りが、瞳に映った。
「は、はは……そんな、わかってたじゃん……こうなるって……」
真実を知りたかった。ソウルジェムが濁ってた。だから試した。それだけ。
でもこの己から出る怪物はなんだ? 知ってても自問する。これが、魔法少女?
あのとき見た現象は夢でもなんでもない。今、目の前に現実として存在している。
こんなにも歪なものを内に飼っていたのが真実。善も悪も清濁関係なく伝えるのが信条でも、こればっかりは、受け入れきれなかった。
だから、その日のうちに会いに行ったんだ。
「観鳥令さん。マギウスの翼はあなたを受け入れます」
「一緒に救われようよ!」
観鳥さんを出迎えたのはあの二人。
マギウスの翼を信用したわけじゃない。彼女たちや組織にすがったわけでもない。ただ、解放を現実にするために利用するだけ。そう正直に伝えたら必要なのは忠誠じゃなくて思いだからそれでいいって言われたよ。
マギウスの翼には思ってたより多くの魔法少女がいた。それぞれ理由は違うだろうけど、東の子はみんな似た理由じゃないかな。強くない子は組織に属することでメリットもあるだろうし、少しは気も楽になるんだろう。手段云々より居場所としても機能している。そんな気もした。
ここまで見知ったことは全部真実。今、誰よりもこれを伝えたかったのはあの人だった。
そこは参京区の路地。猫が集まるからよく写真を撮りに行った場所で、あの日、出会った場所。
あの時とは逆で、今度は観鳥さんが奥にいた。
「……覚えてる? 初めて会ったとき、猫を見てるって誤魔化してたの」
「気づいてたの。あの時はあなたが魔法少女だとは知らなかったから」
「隠し通せてたと思ってたんだ……そりゃ観鳥さんも魔法少女だとは思わなかったから、変だなってぐらいにしか思ってなかったけどさ」
今思えば、指輪を見ればすぐにわかることだった。あの頃はまだそんな癖もなかったから仕方ないんだけど。帆秋さんは、どうだったかな。
「で、用件は? あなたがこんなところで世間話するとは思えない」
敵わないな。いつものことだけど、この人は全部お見通しって目で見てくる。途中で引き止めたのもあるけど、急いでるようにも見えた。
だから観鳥さんがその言葉を口にするのは思ったより簡単だった。
「知ったんだ。魔法少女の真実」
「……あなたならいつか知ると思ってた」
ああ、やっぱりこの人は知っていた。観鳥さんが知らない真実がすぐ側に転がってたんだ。魔女化、ソウルジェム、その全てが。
それでも焦ったりしないんだ。その事実に耐えられない子もいるってこともわかってるはずなのに。信頼されてるのか、それとも。
「それを知ってどう思うの。魔法少女である以上、付き纏ってくるものよ」
その声、その言葉。ぶっきらぼうに聞こえるけどこういう声色の時は決まってる。
「……この運命から逃れたい。この前、マギウスの翼って組織に勧誘されたんだ。そこは魔法少女の解放を目指してる。手段があるならさ、それを利用したい。……ねえ、帆秋さん」
さっきのことが嘘のように口が重い。なにかで押さえつけられているみたいにその言葉が出てこない。
たった一言、それを言うだけなのに無言の時間が過ぎていく。
ここまで来て、なんて言えばいいかもわからなくなった。
『帆秋さんもどう』じゃ軽すぎる。『一緒に付いてきてほしい』なんて虫のいい言葉だし、押し付けだ。それを言ってしまえばきっと来てしまう。
観鳥さんの言葉を待つ帆秋さんは、変わらない。
ダメだ。今顔を合わせたら、言えなくなる。
結局、絞り出すように言えたのはマギウスの翼を信じるかを問う遠回しな言葉だった。
「……私はいいわ。今の生活が気に入ってるから。この話は聞かなかったことにしておく」
目を伏せて聞いたその言葉は、納得と困惑を与えた。
どんなに言葉を尽くそうと、直接的に言わなければ伝わらない。でもそれでは帆秋さんの意思を曲げてしまう。だからこうなることは心のどこかでわかってた。
だってあなたは強いんだ。心も力も唯一のものを持っている。解放にすがるわけがないし、一人でも戦い続けられるんだ。この運命にも、従ってしまうんだろう。そこに絶望や負債を感じることなく。
観鳥さんとしては決死の覚悟ってやつだったんだけどさ。やっぱり、あの人は変わらなかった。
多分、明日も学校で今までと同じように接してくれるだろう。マギウスの翼のことだって、あの人が言わないと約束をしたなら絶対に言わない。
……ただ、一つだけ、心に引っかかった。
今の生活を気に入ってるんだってね。
翌朝、いつものように洗面所に行って鏡を見た。
そこにいたのは観鳥さんだったのかな。見返してくる顔は自分の色じゃない。猜忌が輝かせる眼に今にも怨嗟が逆流しそうな口。あの日、更紗帆奈をこんな顔で見てたのかもしれない。
そのふわふわした長い髪が綺麗だって言ったら、あなたの纏めた金髪もって褒めてくれた。
その青みがかった黒い瞳が綺麗だって言ったら、あなたの赤い眼差しもって褒めてくれた。
そのきめ細やかな白い肌が綺麗だって言ったら、あなたの健康的な肌もって褒めてくれた。
なのに、この有様はなんだ。
ボサボサの髪は?
暗く澱んだ瞳は?
健康でない肌は?
この黒く渦巻く感情のまま帆秋さんの横に立てるわけがない。
だからさ、これは、“私”のケジメなんだ。
もう互いの道は分かたれたんだ。雛鳥はいつか飛び立たなくちゃいけない。そのための翼なんだ。
あなたは解放にすがらない。魔女化を知ってても背負い続けるんだろう。
もう助けられることがないなんて思わない。利用できる相手がいるんだ。なら最大限に使ってこの馬鹿げた負債を少しでも取り除く。また言ってくれるよね。『あなたが決めたことなのだから間違ってない』って。
自分だけじゃない。絶対に、その運命からは助けてみせるから。
いつか来るその日まで。
――さよなら、帆秋さん。
■今回の内容
観鳥令 魔法少女ストーリー 3話 『この運命は受け入れられない』
■観鳥さん
マギウスの翼に加入。
帆奈ちゃんが死んでたらくれはちゃんの立ち位置が完全にやちよさんと化していた。
■くれはちゃん
全ては救えないって言ったじゃないですか。
■勧誘先
月咲ちゃん → なぎたん
観鳥さん → くれはちゃん
■信頼度
コントロールに失敗した末路。
みんなは……しないようにしようね!
■緑色の眼をした怪物
嫉妬。
みどり。
■RTA要素は?
奴さん死んだよ。