マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート南凪チャート   作:みみずくやしき

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パート27 マジカルハロウィンシアター

 わたしが『怪盗かりん』から『魔法少女かりん』になった日。それが転機だったの。

 

 その日から、チームを組んで戦うことを覚えた。

 かえでちゃんのツタの魔法は魔女を足止めして、わたしの攻撃を当てやすくしてくれる。十咎先輩はみんなを指示してくれるし、守ってくれる。水波先輩はちょっと怖いけど、『変身』はみんなの魔法を使えてすっごく便利なの。

 

 一人じゃ倒せなかった魔女でも協力すれば倒せる。誰かと協力するってことはとても簡単なことで、心強いこと。友だちは嬉しいことを増やして悲しいことを減らしてくれるのだから当たり前。そんなことを改めて気づかされたの。

 

 だから、わたしはもう大丈夫だって観鳥さんに伝えるため、くれはさんに話す勇気を手に入れるため、毎日を頑張ることができたの。魔女退治で忙しいけど漫画だって気を抜かない。うまくできた物でもアリナ先輩は不機嫌になっちゃうけど、わたしは諦めないの。

 

「かりんちゃんほんとに強くなったよね。そろそろアタシも追い抜かれるかな?」

「はぁ? まだまだでしょ。この前だってももこがカバーしてたじゃない」

「それレナちゃんを助けたから危なくなっちゃったやつだよね」

「そうなの」

「か、かえで~っ!」

 

 なんて話したりして。

 この頃からわたしの戦い方も変わってきたの。観鳥さんがカメラにやっていたように物に魔力を込めて使うことを覚えて、石そのものや、物を詰めた袋を降らせる『キャンディーデススコール』なんて必殺技も発明したの。

 それだけじゃなく……ふっふっふ、我が魔鎌ジャックデスサイズを投げて固有魔法で引き戻すなんてこともできるのだ。魔力で別の鎌を作って投げ続けるのも良い戦法だと我は思うのだ。

 

「かりんちゃん……強くなりすぎじゃない?」

「……認めるわよ」

「ふゆぅ……レナちゃんが素直だよぉ……」

 

 次にわたしが考えたのは魔法の使い方。くれはさんの『停止』は物を止めるだけじゃなくて魔力の反応とか目に見えないものまで止められるって聞いて、わたしの盗む魔法も応用できないかと毎日考えたの。盗むことは悪いことかもしれないけど……だからこそ、もっと人のために活用できないかって。

 

 それで、ある日、気づいたの。

 

 固有魔法が『願い』から生まれた希望の結晶なら、おばあちゃんの病気を治してって願ったわたしは『治癒』とか『回復』でもおかしくない。直接関係しないこともあるって言うけど、おばあちゃんは昔に盗みを繰り返してたらしいからちょっと関係してる。してるようでしてないようで……まったくわからなかったの。

 でも、あのハロウィンの夜になんて願ったかを思い出したの。

 

『本当にその願いでいいんだね』

『うん、いいの……おばあちゃんを治して……! ――わたしはマジカルきりんみたいな魔法少女になるの!』

 

 もしかして、心の中で言ったはずの意気込みが。まさかとは思うけど『おばあちゃんの病気を治す、マジカルきりんみたいな魔法少女になりたい』って願いだと思われたの? だから"本当に"って念押しみたいな言い方をされたの? 

 でもおばあちゃんは治ってるし……と、そこまで考えて閃いたの。

 

 ひょっとして、病気を盗んだ?

 

 ……たくさん考えたと思ったけど、『停止』みたいに見えない物を盗もうとしたらどうなるか考えてなかったの。だって盗むことは物を取ることって思ってたから。

 

 でも、わたしは魔法少女でこれは魔法。結果を言うと、見えないものを対象にしてもできちゃったの。

 距離を盗んでワープ。魔力を味方から盗んで回復。使い魔が魔女を強化したならそれを盗んで自分の物に。多分、まだまだできることはあるの。『怪盗少女マジカルきりん』の巻末の解説を参考にもっと増やすの。

 

「も、もうアタシに教えられることはないかな……」

「いやレナの『変身』も大概だけどアンタのもおかしいわよ」

「私のは少し間消すだけだし……」

 

 そして、この頃から一人で戦うことにしたの。

 

 もしも願いが本当にあの通りなのだとしたら、やっぱりわたしはきりんちゃんを諦めきれない。

 その事をかえでちゃんたちに伝えたら心配はされたけど、今の実力なら大丈夫だって言ってくれたの! でも少し引き気味だったのが気になるの。

 

 とにかく、わたしは自分なりに行動したの。

 魔女を倒して、自分が使う分以上のグリーフシードは前のように配る。危なそうな魔法少女がいたら手助けして誰かと協力することを教える。それはとっても大変だけど、今のわたしは間違いなく本音で戦えてるの。自分を誤魔化したりしない、きりんちゃんのような本当の『マジカルかりん』に近づいてるんだって実感できて嬉しかったの。

 漫画を描く手もスイスイ動くし、描きたいものを描けてる気がしたの。

 

「……ま、ウソついてないだけマシになったヨネ。絵はゴミだケド」

「ひどいのっ!?」

「……」

「もう作業に戻ってるの……」

 

 でも、アリナ先輩もわたしのことを認めてくれたはずなの。言い方が激しかったり、相変わらずイチゴ牛乳を飲まれたりするけど大切な先輩がそう言ってくれたのはなによりも嬉しくて、より一層頑張ろうと思えたの。

 

「……アリナ先輩」

「なに?」

「イチゴ牛乳、あげるの!」

「貰っておくケド、アートの評価には影響しないワケ」

「そ、そういうのじゃないの!」

 

 持っていたイチゴ牛乳をひったくられていつものように飲まれるけど、今日は自分からのだから良いの。

 

「……くれはさんにもそろそろ言い出せるかもしれないの」

 

 あの時、グリーフシードを盗んだこと。それを正面から謝れるようになってきたはず。

 でもなんだか踏ん切りがつかなくて、わたしは魔女を退治して魔法少女を助ける日々を続けてたの。

 

 それもそうやって過ごした日で、たまたま出会ったかえでちゃんとファミレスに行った日のことだったの。

 最近くれはさんもこのみさんも元気がないとか、宝崎市から来た子と友達になったとか。そんなことを話している時、ふと、かえでちゃんが言ったの。

 

「かりんちゃんってハロウィン感ないよね」

「けほっ!」

 

 飲もうとしてたジュースが変なところに入ったの。

 前からそうだったけど、かえでちゃんはいきなり変なことを言う。

 

「だって魔法少女の衣装って年中同じだし……魔法使いって格好なら季節関係ないし……」

「な、なな……」

 

 技名も名乗りも合わせてるからそんなことないって言い返そうとしたけど、よくよく考えたらずっと言ってるから特別感もなにもないの。毎日がクリスマスだったらそれが普通になっちゃうのと同じ。

 

 そう、戦い方ばっかり考えていてアイデンティティを失いかけてたの。

 だってわたしはハロウィンが生んだ魔法少女。それなのにハロウィン感が欠けたら普通の魔法少女なの。これじゃダメなの!

 

「かえでちゃん!」

「ふみゃう!」

「わたし、頑張るの! ハロウィン感を取り戻すの! だから手伝って欲しいの!」

「い、いいけど……なにを?」

 

 ……考えてなかったの。

 

 でも、家に帰った後におばあちゃんが良いことを教えてくれたの。

 今度ハロウィンに子ども会で演劇をやってほしいそうなの。当日にイベントをやれば、ハロウィン感が取り戻せるはずなの!

 

 だから頑張って台本を考えたの。普段なら漫画を描く時間も書いてたの。

 アリナ先輩もわたしが普段と違うことをしてるから気になったみたい。台本を見てくれたの。

 

「これ、まんまアナタの好きな怪盗少女マジカルきりんだヨネ。パロディ?」

「オマージュ! リスペクトなの!」

「ふーん……それどこでやるワケ」

「子ども会なの! 小学校に入る前の子とかが来て……あ、でもくれはさんにも見てもらいたいの……」

 

 最近元気がないって聞いたし見て楽しんでもらいたい。それに劇が終わった後ならなんだか言える気がするの。

 そう思って口に出したんだけど、急にアリナ先輩が不機嫌になっちゃったの。

 

「筆がのらない。帰る。……次、その名前を出したら許さないカラ」

 

 あれはいつもの不機嫌となにか違う。イチゴ牛乳を飲まれる時じゃなくて、漫画の内容に関して言ってる時に近いけどここまでのは見たことがないの。

 でも、いつものことなの。きっと明日には元に戻るの。

 

「……台本はできたから、次は人集めなの!」

 

 次の日、かえでちゃんに協力を頼んだのだけど当日は用事があるみたいで、裏方としてなら手伝ってくれるって言ってくれたの。十咎先輩と水波先輩もなの。

 でもそれだけじゃ足りないからって、かえでちゃんが連れて行ってくれたのは『エミリーのお悩み相談所』。名前だけは聞いたことがあった場所。そこで話したらあっと言う間に話が進んでいったの。

 

 騎士の役でささらさん。ウシの魔物役にフェリシアちゃん。女悪魔役にやちよさん。他にも明日香さんにいろはさん、鶴乃さん、ひなのさんが協力してくれるってなったの。

 やちよさんはスケジュールを作ってくれたし、フェリシアちゃんは杏子さんって人をどこからか連れてきて、ご飯とお菓子でオオカミの魔物役を頼んでくれたの。

 それと、やっぱりアリナ先輩は優しくて衣装のデザインをしてくれた。みんなに見せたら褒めてくれて自分のことみたいに嬉しかったの。作るのはかのこさんって人がやってくれるみたいなの。

 

 でも、これじゃみんなに任せきり。これはわたしが始めるって決めたことなんだからわたしも頑張るの! 前に観鳥さんも教えてくれたの。自分で決めた道なんだからって!

 

 企画した本人だからってこともあるけど、だからわたしは率先してみんなの前に立った。

 

 誰かを助けることは難しいってことは普段から知ってるの。グリーフシードをいらないって言われたり、近づくだけで逃げる子もいて、時々これでいいのかなって思うこともあるの。

 でも、これもわたしが決めたこと。手伝いがおせっかいで自分勝手って思われてもわたしは助けたいから助けるの。一人じゃ無理なら誰かと手を繋いででも。

 

 けどみんな優しかったの。わたしが無理なことはちゃんと言ってくれるし、変なことを言ったら教えてくれるの。意見だって聞いてくれるし受け入れてくれる。

 まだ準備の段階だけど、この劇をやろうって決めて良かったなって、思ったの。

 

 そうやって作業が進む中、いろはさんが言ったことがわたしたちの休憩になったの。

 

「前から聞きたかったんですけど……帆秋くれはさんってどんな人なんですか? やちよさんは教えてくれなくて」

「……別に意地悪をしてるわけじゃないわ。あなたのことだから、教えたらすぐにでも探しに行きそうだもの」

「い、今はかりんちゃんのお手伝いがありますから!」

 

 みんなが口々に言うのはくれはさんの行動の数々。メロンばっかり食べてるとか異様に趣味が多いとかいつもどこかに行ってるとかで、中にはわたしが知らない変なこともあったの。

 でも、優しい人だってわかってるの。フェリシアちゃんにアイスを買ってあげてたりささらさんが人助けをする時に協力してくれてたり、変なこと以上に誰かを助けてることが多い人なの。

 

 ウォールナッツに何日も通って同じケーキを人に食べさせてた話をひなのさんがした時はいろはさんも微妙な顔をしてたけど、誰かのために頑張ってる話になったらどんな感じなのかわかってくれたみたいなの。

 

 だから、この場にいないのを不思議に思った人もいた。

 

「そういえば帆秋さんは呼んでないの? あの人なら二つ返事で来てくれる気がするけど」

「マスクドメロンとか言って参加しそうだよなー!」

「あはは……確かにね……ささらさん、ちょっといい?」

 

 十咎先輩がこっそりとささらさんに話してた内容、聞いちゃったの。わたしがグリーフシードを盗んで危ない目に遭わせちゃったこと。それで呼びづらいこと。

 

 ……その通りなの。だから、くれはさんには劇を見てもらいたいの。

 始めはハロウィン感を取り戻すためって理由だったけど、今はみんなで作ったこの劇を成功させたい気持ちの方が大きい。

 もうわたしは『怪盗かりん』じゃなくて、一人でもみんなでも戦える『マジカルかりん』だって見てもらいたい。それでグリーフシードの事を正面から言って、観鳥さんの取材に答えるの。かつての怪盗少女の真実を全部伝えるために。

 

 

 

 

 

 

 

 ハロウィン当日。わたしはひたすら走ってたの。

 

「お、お菓子を家に忘れるなんて……!」

 

 朝早く着いて、舞台の準備をしてる時に子どもたちに配るお菓子を忘れたことに気づいたの。変身して距離を盗んでワープするにしても人目が多いところじゃできないし、なにより魔力の消費が大きいから長距離を移動するのには向いてないの。

 だから家を出て近くに戻って来た時にはもう時間がギリギリだったの。

 

 忘れた時は幸先悪いなんて思ったけど、不幸は続く。偶然見つけた結界が舞台をやる学校に向かっているのを見ちゃったの。

 あれだけの数の魔法少女がいるんだから向こうに着いたらすぐに倒される。でも、子どもたちがいるし操られたりしたら危険なの。ここで倒せば解決するけど、わたしは行かないと出番に間に合わないかもしれない。

 

 ……舞台と子どもたち、選べるのはどちらかだけ。

 考えるまでもないの。大切なのは子どもたちが無事にいられること。

 

 それはわかってるけど、わたしの足は止まった。

 みんなでここまで進めた舞台なの。失敗だってしたくない。決めたことを諦めたくない。でも……。

 

「……偶然ね」

 

 後ろから聞こえたその声。直接聞くことを避けてたそれ。間違いないの。

 

「くれはさんなの!」

 

 見たことない人だけど同じ南凪の人ともう一人、神浜市立大附属の子と一緒にあの人はいた。

 ひなのさんが伝えといてくれるって言っていたから来る途中だと思うの。

 

 ……本当に、この人は話通りに誰かを助けるように現れるって思ったの。

 だからきっとくれはさんならなんとかしてくれるって思って、わたしは事情を説明したの。すると、すぐにわかってくれてわたしを安心させるように言ってくれたの。

 

「……れん、帆奈を連れてかりんと行ってて。すぐに片付けてから行くから」

「でもそれじゃ……」

 

 れんって呼ばれた人が心配そうに見ていたけど大丈夫なの。くれはさんならわたしよりもずっと強い。間に合ってくれるはずなの。

 ほんとは一緒に戦いたいって気持ちもあるけど、それは言葉に込めて。

 

「きりんちゃんみたいに颯爽と戦ってほしいの! あ、でも……無理はしないでほしいの!」

「……言ったって、止まんないよ」

 

 帆奈さんはそう言ったけど、くれはさんは大丈夫だって言ってくれた。だったら信じられるの。

 

 ありがとうって伝えて、二人と走る。

 これなら間に合う。失敗したならその分頑張るの。それがみんなのためで、自分のためなんだから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 準備を進めるRTA、はーじまーるよー。

 

 気づけばもう第4章も終了し、 メインストーリーも折り返し地点も見え始めてきました。

 そういうわけで今日も調整屋です。マミさん来てるかー?

 

「来てないわよ~?」

 

 あっ、ふーん……この分ならプランAで大丈夫そうですね。B? ねぇよそんなもん(走者の屑)。

 まあまだ来てないなら別パターンでマギウスの翼に接触したか、くれはちゃんに案内してもらうパターンのいずれかでしょう。

 

 なのでそれは後回しにしておいて、終盤に向けてステータスを確認しておきましょう。みたまさんにも結構グリーフシードを貢ぎましたね。上客ですよ上客! 

 メインが始まってからも来てましたし、『攻撃力』も『速度』も上昇率110%弱でしょうねぇ、ええ(謙虚)。120%くらいじゃないすか?(自信) いや、100%ピッタリくらい。ああ上がってない、上がってないねぇ……。

 

 と言うのも、ドッペル解禁後は全部ドッペルの強化に回してるからですね。素のステータスはここまでの分で十分です。普通に攻略するなら不安な感じですが、特化型の突破力とドッペルのごり押しでなんとかします。

 

 その散々注ぎ込んだ『滞留のドッペル』くんは特殊能力を捨ててパワーに特化したタイプです。戦法も突撃一択ですね。非一体型なので同時攻撃はもちろん、戦わせつつ自分は回復したり囮に使ったり特攻させたりやりたい放題でうん、おいしい! 

 一体型は本体を強化してくれるので耐久力がありますが汎用性がね……。まあ非一体型はソウルジェムという弱点がモロ出しなので一長一短ですね。

 

 じゃあ用も済みましたし、帆奈ちゃんを連れて街に繰り出すぞ!

 

 おうやってるかい!(相談所)

 

「今は話し中だよ。今日はもうすぐ終わりにするけど……」

 

 今いるのはあきらとれんちゃんだけですね。珍しく出払ってるみたいです。なにかイベントでも起きてるかもしれねえな?

 

 しかし特に関係ないので、第5章が始まる前に色々とやっておきましょう。

 今日はちょうど相談所にいたれんちゃんの育ち具合でも確認しましょうか。どの魔法少女もストーリーが進んでいけばある程度は勝手に強くなってくれますが、時々へたれた成長をしてるので暇があったら確認して補強してあげましょう。知らず知らずのうちに退場されたらリセットすることになります。

 

「あ、帆奈さんも……」

 

 ちなみに帆奈ちゃんは基本的に誰に対しても初期信頼度が低いですが、れんちゃんに対してはやや低いぐらいです。なので普通に説得するなら彼女を活用するといいですし、こうして一緒に連れ歩いてもあんまり文句を言いません。れんぱすのパワー感じるんでしたよね?

 

 というわけで今日も今日とてパトロールです。最近、これ以上ドッペルを使うと危ないなんて時は鶴乃ちゃんを呼んでたりしてましたが、れんちゃんを連れてやったことはあまりないですね。

 

 そんな彼女の固有魔法は『成仏』ですが、これはグリーフシードを消滅させます。使用回数を過ぎたグリーフシードを使うと経験値の入らない魔女が出てきてしまいますが、これで消すとその心配はありません。

 ですが回数ギリギリでみたまさんに渡してるので特に利用しませんね。いない時期でもあの白タヌキに渡せばいいですし、追い出し後かつみたまさんが退場済みかつ外部の調整屋が来てないという限定的な状況でなら活用できます。

 一応魔女相手に使えばデバフになったり、落としたグリーフシードの使用回数が増えたりするので無駄にはなりません。やったぜ。

 

 探してる間暇ですし、解説も見たけりゃ見せてやるよ(見せ場作り)。

 

 『五十鈴 れん』は羽の付いた杖を使う魔法少女です。杖は見た目とは裏腹に鎌のようにもなるので近距離も遠距離もいけます。(中距離は味方に任せて前に)来いすか? やっぱ相方の梨花ちゃんが遠距離型なので後ろに置いておく方が若干多いと思います。梨花ちゃんが危ない時は絶対に庇ってくれますしね。

 

 りかれんはクリスマスイベントもありますから通常プレイでも出会っておくといいですね。

 しかしクリスマス……12月……今何日?(確認を怠る走者の屑)

 

「ハロウィンでしょ。それっぽいの買って帰ろ?」

 

 はえ~今日ハロウィンだったんすねぇ。確かにイベントが発生しますね。仲が良いキャラから誘われたり、それぞれがハロウィン独自の行動をします。かえでちゃんは超爬虫類展に行きますし、ももこちゃんにレナちゃんはハロウィンライブです。これだとれんちゃんは夕方までにはお別れですね。

 

 そしてハロウィンといえばあの(みなさんご存知)イベントがやってくる。そう、『マジカルハロウィンシアター』です。かりんちゃんがメインのイベントで、ハロウィンより前に発生して当日にクライマックスを迎えるやつだな? そういえばみゃーこ先輩が教えてくれてたような……まあ誤差だよ誤差!

 

 このイベントは劇をするので脚本、衣装、裏方、役者それぞれに手を入れる専門家(安心)を呼ぶのですが、真面目にやってもいいですし面白くなるようにしてもいいです。

 衣装デザインにかのこを配置するなんてそんなこと……しちゃあダメだろ! 脚本にあいみを呼んだら恋愛劇になっちゃう! あやかを呼んだら舞台がお笑い会場になる~! 魔法少女許して劇が壊れちゃ~う!

 

 そんなわけで普通にやる分には面白いですが、特に意味はないのでスルーします。失敗してもかりんちゃんの元気がなくなるだけですし。

 と言っても、ささらと明日香がさゆさゆのドラマ練習に参加してるので内容では失敗しないでしょう。ロスるから参加しないがな! あとかりんちゃんにとってくれはちゃんはグリーフシードを盗んで間接的に殺しかけた相手だし気まずいだろうからね、仕方ないね。

 

 では引き続きパトロールを……おう、れんちゃんどうした!

 

「あそこ、結界が……!」

 

 よう見つけた! それでこそ神浜一やお前! じゃあ今すぐ片付けてやるぜ! 

 いやちょっと待ってください、ハロウィンかつ街のど真ん中の結界……これはもしかして、もしかするかもしれませんよ?

 

「くれはさんなの!」

 

 もしかしました。

 これはマジカルハロウィンシアターのボス戦です。かりんちゃんが劇に間に合うかどうかのタイミングで邪魔をしてくる魔女の屑だぁ……。時間制限付きの戦いですね。

 

 様子からして結構危機そうですねぇ。これどうやって助けるのか、ちょっとやって見せてよ。

 別に『マジカルハロウィンシアター』を成功させる必要はないのですが乗り掛かった船です。確実に成功させておいしいところだけ貰いましょう。準備なんかいらねえんだよ!

 

 要はかりんちゃんが間に合えばいいだけなので、魔女の相手をして先に行かせれば時間制限がなくなります。というかドッペルでとっとと倒すかられんちゃんと帆奈ちゃんも連れてってくれよな~頼むよ~。あ、いいっすか! ありがとナス!

 

 一人になったし、結界にイクゾー!

 どうせ止めて穢れを溜めてドッペルで殴るだけなので、(見所は)案外少ないっす……。お前ら魔女なんかに負けるわけねえだろお前!(天下無双)

 

 はい『停止』からのドッペル! ドッペルくん、突っ込めわかる? 突っ込め突っ込めって言ってんの、ね!? 突っ込めって言ってんだYO!!

 

 勝ちました。(魔女の四肢を)なんかもう、バラマキ、しそうで怖いっすねなんかね。

 じゃあ間に合うか微妙ですけど一応舞台に行っておきましょうか。

 

 と、思ったら電話が来たので今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 




■今回の内容
 『マジカルハロウィンシアター ~1日だけの魔法少女劇団~』

■本気狩るかりん
 マジカルをすっ飛ばした。確実にくれはちゃんより強いやつ。
 メモリア完全装備にフル精神強化ぐらいには強化されている。なんで?

■アリナ・グレイ
 かりんちゃんの先輩魔法少女。
 アレなところもあるけど優しい先輩なの(すっとぼけ)。

■やちよさん
 練習ではまさに(棒読み)状態。
 本番では完璧な演技を見せるモデルの鑑。

■マジカルハロウィンシアター
 ハロウィンイベント。もしくは呪いと防御力ダウンを振り撒くメモリア。
 アリナ先輩が超まとも。

■くれはちゃん
 (演劇は)キャンセルだ。
 そんなことをしている場合ではない。




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