マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート南凪チャート   作:みみずくやしき

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パート32 真実を語る記憶

 

 なにもかも、昔に戻せたら。

 こんな気持ちにならなかったんだろう。

 

 私たちは『記憶ミュージアム』に向かっていた。マギウスの翼のことを理解するために講義をするという誘いが、あのみふゆさんから来たからだ。彼女がみかづき荘に姿を見せてからやちよさんは妙に冷たくて、付いてきてはくれなかったけれど。

 でも、それも選択肢の一つだったんだ。突き付けられた真実はあまりにも衝撃的すぎた。

 

 『マギウス』の一人が、ういの友達の灯花ちゃんだった。

 ソウルジェムとは、魔法少女の魂そのものだった。

 魔女は、魔法少女の成れの果てだった。

 

 やちよさんが来てくれたかと思えば、チームを解散すると言う。

 鶴乃ちゃん、フェリシアちゃん、さなちゃんはマギウスを信じて解放を望むと言う。

 

 全てが離れていく。

 でも、諦めたくない。だから灯花ちゃんに立ち向かった。三人を追いかけた。自分がリーダーだと仲間を殺してしまうというやちよさんに代わって、私がリーダーになると宣言した。

 

 そして今、またもう一つ。

 私たちからなにかを奪おうとする姿がある。

 

「私は天からの啓示を受けて自分の使命を理解したの……」

 

 姿を現した巴さんは、やちよさんから聞いた姿とうってかわっていた。まどかちゃんたちから聞いていた理想の先輩という姿でもない。

 普通の衣装から更に変わったそれ。白いヴェールを纏い、王冠を被って光背を背負う、なにもかも白く塗りつぶすようなその威圧感はとても魔法少女のものとは思えない。まるでウワサと相対しているみたいだった。

 

「……用意周到なことね。いろは、まだ行ける?」

「はいっ……!」

 

 強がりだ。

 ここまで起きたことが私の心を揺さぶっている。ここのウワサと戦って疲労している。とても万全の状態とは言えないし、回復が必要なんだ。

 でも、それはやちよさんだって同じ。同じ痛みを受けて、アリナさんの魔女と戦って……。それでも私を信じてくれて、一緒に進むと言ってくれたんだから。

 

 浮かんだ数丁のマスケット銃から弾丸が発射される。一発一発が私の矢の比じゃない。

 それらを避けて――やちよさんと同時に走り出す。

 

 巴さんは強いってことは知っていた。だから私たちは最初から正面から戦おうなんてしていない。みんなを取り戻したいけど、今は逃げるしかないんだ。

 

 けれど、走りにくそうな衣装なのに私たちに追いついてくる。どういうわけか今の巴さんは空を飛べるんだ。逃げながらも時折記憶ミュージアムを支える柱を壊して妨害するけど黄色いリボンが弾いて効いていない。

 唯一効果があったのはやちよさんが『アブソリュート・レイン』と呼ぶ大量の槍の連続発射。迎撃のために銃を大量に生成して撃ち落としていたから距離を離せた。

 

 ……でも、まだ出口は遠い。

 ここは地下だから壁を破って外に出ることもできないし、このまま地上を目指して走り続けるしかない。

 

 次の妨害をしようと振り返ってクロスボウを構えた時、突然天井が崩れて釣鐘が落ちてきた。

 それには見覚えがある。あの神浜セントラルタワーでの戦いで絵の具の攻撃を防いだものだ。つまりは。

 

「……いた」

「く、くれはさん!?」

「あなた……!」

 

 緑の衣装に身を包んだくれはさんだった。どうしてここにいるのかを問うと、彼女の家にも講義のお知らせが届いていたそうで、戦闘音と知っている魔力反応があったからドッペルで最短距離を進んで来たという。

 そんな彼女にやちよさんは呆れていたけど簡潔に状況を伝えるとすぐに元の表情に戻る。今も巴さんが追いかけてきているんだ。

 

 とにかく早く逃げようと走り出そうとする足元の床を、弾丸が撃ち抜いた。

 

「想定通りね……出てくる可能性があるって……」

 

 まったくダメージを受けていない彼女は、こっちが三人に増えてもまるで知っていたかのように落ち着いていて。

 

「あなたが勧誘を断ったことは聞いたわ。でも、まだ間に合うの。ここでこっちに来てくれれば……」

 

 否定するかのように投げられたカトラスを、マスケット銃で撃ち落としたのが本当の始まりだった。

 今までのは相当手加減をしていたんだ。巴さんの後方と左右に銃の円が何個も生成されていく。数丁で苦戦していたのに、その数の何十倍どころか何百倍とあるそれらはさながら機関銃のように弾丸を私たちに撃ち続けた。

 この雨を受けるわけにはいかない。けど私じゃそれを防ぐこともできない。

 

「こっち! やちよ、いろはを守って!」

「言われなくても!」

 

 やちよさんが私を抱えて走る横で、くれはさんがドッペルとカトラスで弾丸を防ぎ続ける。時々刃を貫通しているところを見ると、威力はさっきよりも上がっているみたい。なんとか滑り込んだ柱の陰という場所もいつまで持つかわからない。

 

「私が攻撃を引きつける。二人は隙を見て逃げるか柱を盾に移動して」

「でも、それじゃ……」

「あなたたちより魔力も体力も残ってる。ドッペルだって使い慣れてるから」

「……ダメよ。あなたはそれで……!」

 

 それがどんな意味を持ってるのかはわからなかった。聞く前に柱は砕かれ、私たちと逆方向に駆けて行ってしまったからだ。

 

 銃撃の雨の中には時々威力が高いものが混じっていて、それが床や壁を崩壊させていく。そういうものは全部くれはさんが引き受けてくれているおかげで私たちは比較的安全に隠れて傷を癒すことが出来るけど、もう釣鐘のようなドッペルも消えているしあのままじゃ持つはずがない。

 

「やちよさん、私もドッペルで――」

 

 その言葉は爆音で邪魔されてしまった。言い切る前に、今までとは桁の違う砲撃の衝撃が私を襲った。

 巴さんの背後から伸びる花のようなものから放たれたそれは、離れた場所の壁に大穴を開けていた。どれほどの熱量なのかは、ドロドロと溶けていた壁だったものから察することができる。

 

 あれは、防げない。

 武器もドッペルでさえも一撃で片付けられてしまう。そんなものをくれはさん目掛けて何発も撃っている。

 近づいてどうにか助けようにも、私たちにも牙を向けるそれのせいで思うように動けない。

 

 弾丸の雨が降る。カトラスで防ぐ。時折身体を掠める。

 白銀の銃弾が四方八方から狙う。避ける。腕や脚を削いでいく。

 死の砲撃が襲いかかる。

 

 そして。

 くれはさんは――

 

「あ、あぁぁぁ……!」

「見てはダメ!」

 

 遂に避けきれなかったのか、直撃した姿が目に映る。あんな攻撃に耐えられるわけがない。やちよさんが遮る前に見えたのは、ぐちゃぐちゃに溶けた、ピンクの何かが、赤い壁に。張り付いて。アレは、そんな。

 

「――! ――!!」

 

 私の叫び声を搔き消したのは、壁から生えるように現れたドッペル。

 巴さんに突き進んでいくそれに引きずられるなにかは段々と元の形を取り戻していく。ドッペルがやられてまた身体に直撃を受けても、なぜか身体から外れたソウルジェムがまた濁りきって、倒されたドッペルが蘇る。

 

 痛いはずなのに。怖いはずなのに。それを何度も何度も何度も繰り返して、釣鐘は巴さんの目の前に来ていた。

 

「あ、あなた……!」

 

 銃弾が、止んでいた。

 でも、私たちの足も動かない。あんな光景を見せられたら誰だってそうなる。

 嘘みたいに静まり返った記憶ミュージアムで、最初に動いたのは彼女だった。

 

「……本当に、言った通りなのね」

 

 瞬時に黄色いリボンがドッペルとくれはさんを絡め取る。ドッペルは限界を迎えて消えた。

 くれはさんの傷は既に治りきっている。もう先ほどのような猛攻はできないということが攻撃手段を失ったというのに安心をもたらす。それにもう疲労してまともに動けないはず。

 

 攻撃はされていないけど、近づいても動けない。逃げようとしていたはずなのに今は助けなきゃって気持ちのほうが上回っていて、すぐにでもあのリボンを切り取りたいのに。

 怖いんだ。あんな力を振り回す巴さんと、自分のことをなんとも思ってないくれはさんが。

 

 ……奥から魔力の反応が来る。強烈な銃撃が止んだ今だから感じられるようなものが。

 

 それは一人の白羽根と率いられる黒羽根というマギウスの翼によくある光景。なんでこの場所にそんな人たちがとか、巻き込まれたら危ないから逃げてとか言おうとしたけど、白羽根がフードを外すとやちよさんが言ったんだ。

 

「観鳥令……!」

 

 金髪のサイドテールの人を指すその名前は聞いたことがある。やちよさんがみふゆさんを探していたように、くれはさんが追い求めてる人だって前に説明してくれた。

 その人の表情はあまりにも疲れ果てていた。どうにか止めたような涙の跡が痛々しい。

 

「……帆秋さん」

「なんで、あなたがここにいるの……どうして立ち塞がるの……」

「彼女も同じよ。魔法少女の救済を目指してるのだから、当たり前でしょう?」

「ごめん、これしかないんだ。これ以上ドッペルで無茶し続けたら……!」

 

 リボンが消えてもその場から動こうとしないくれはさんを黒羽根が抑え込む。

 私も雁字搦めにされたみたいに動けない。だって、ワープみたいに急に現れたのは。

 

「そこの二人はさっきぶり。そして……初めまして、帆秋くれは。わたくしは里見灯花」

「僕が柊ねむ。……この様子じゃ出てくる必要はなかったと思うけど」

 

 思わず疑問の声が漏れた。あれは、ういの友達のねむちゃんのはず。

 それと同時に恐怖が押し寄せる。その二人だけならまだ良かった。

 

 灯花ちゃんとねむちゃんに並ぶ、去って行ったはずのアリナさん。

 それだけじゃなく、私が道を教えた人にみかづき荘に少しの間いた雫ちゃんまで。彼女たちが多くの黒羽根と白羽根を率いていて。

 

「ふーん、与えたチャンスを活かせたみたいだね。由良子に任せて良かったよー」

「ビューティフル! やっとアートにできるワケ!」

「……ふふ」

 

 もしかして、という気持ちが私を襲う。これは最初からくれはさんを狙っていたんじゃないの。

 由良子さんという人に教えた場所は『南凪自由学園』だったんだ。関係がないなんて思えない。私たちがここに来るという情報を手に入れたら、くれはさんはきっと来る。観鳥さんを配置して揺さぶって……全部、全部……!

 

「これで帆秋さんを助けてくれるんですよね……」

「もちろん。ドッペルを使って悪影響が出ましたーなんてわたくしも困っちゃうから。その脅威からは助けてあげるよー」

「……灯花」

「くふっ、嘘は言ってないよ」

「屁理屈と言うんだよ」

 

 ねむちゃんまでがマギウスで、くれはさんは茫然自失としていて、私がしたことがなにを意味していたのかを理解して。

 

 じりじりと距離を詰めてくる黒羽根にやちよさんが槍を向けて牽制してくれるまで、私はなにもできなかった。

 こんな状況でもまだ私には冷静な部分が残っていたようでクロスボウを前に向ける。それは多くのことが起きすぎて、処理しきれなくなったと言ったほうが近いのかもしれないけど、今はそれをありがたく思えた。

 

 こんなこと思いたくないけど、くれはさんを助けることは不可能だ。万に一つの可能性もない。

 

 三人でも敵わない巴さんがいるだけでも無理だというのに、黒羽根と白羽根の数が僅かな隙を摘み取っている。

 逃げるにしても同じ。ここにいる相手が一斉に追いかけて来たらどうしようもない。

 

 けれど、そこに青い流星が落ちてきたんだ。

 

「帆秋さんから! 離れろぉおおおっ!」

 

 聞こえたのはくれはさんがドッペルで開けた穴から。

 先にサーベルが飛んできて、続けて白いマントをなびかせた魔法少女が高速で飛来する。サーベルを避けた黒羽根によって出来た隙間に着地すると、投擲しておいたそれを手に持って周囲を一閃。拘束していた黒羽根を引き剥がしていた。

 

 黒羽根は奇襲に驚いたけど、また捕まえようとしてくる。でも、その時にはくれはさんの手にカトラスが握られていた。

 今なら行ける。やちよさんと私がそう判断したのは同時で、二人と合流して四人で背中合わせになる。

 

「……さやか」

「どうなってるんですか帆秋さん! 変な奴に絡まれるし、見つけたと思ったらマミさんはおかしいし、すごいピンチみたいだし……!」

「変な奴……?」

「やあ緑の。キミが帆秋くれはだったんだね」

 

 次に聞こえたのは背筋をぞくりと振るわせる声。同じように穴から現れて、私たちの後方に陣取ったのは爪が特徴的な黒い魔法少女だった。

 

「……由良子。あの黒いのも策のうちかい?」

「さあ。けど味方というわけでもないみたいですし」

 

 それはマギウスの人たちにとっても想定外だったみたいだけど、こっちに敵意を向けてきて退路を塞がれたことに変わりはない。

 状況は一歩好転してまた戻ってしまった。四人に増えたけど、元より敵はそれ以上の数がいるんだ。

 

 そんな中、灯花ちゃんが傘をくるりと回して、巴さんの銃口を私たちに向けさせた。

 

「帆秋くれは。あなたがこっちに来れば他の人は無事に帰してあげるよ? 選択の余地なんてないと思うけどにゃー」

「……行けば、助けるのね?」

「無駄な問答はいらないよ。嘘を吐く理由もない」

「早くしてヨネ」

 

 マギウスたちの要求と言うより脅迫じみたそれは言葉通りの意味じゃないはず。それに、言外に私に彼女を犠牲にしろということでもある。

 三人を助ける代わりに一人を見捨てる。それは魔法少女のために普通の人を不幸にすることを認めろと言われているようで、否定の感情だけが湧き上がってくる。

 

 くれはさんは誰かを助ける人だと知っている。かりんちゃんに聞いただけじゃなくて、色んな人から聞いた。その記憶が彼女ならその選択をしかねないと警鐘を鳴らしている。

 唯一、それを曲げるとすれば。やっぱり私にとってのういの存在のようなもの。

 

「……合図したら逃げなさい。私は観鳥と話がある」

「要求を呑むの?」

「違うわ。さやか……絶対にその二人を生きて帰して!」

「そ、それじゃ……!」

「行けッ!」

 

 その声と同時にあらゆる方向から大量のカトラスが飛来する。多分、最初の戦闘の時に『停止』で止めておいたんだろう。黒羽根と白羽根は逃げ回り、巴さんはマギウスに飛んでくるそれを撃ち落としている。

 今しか、ないんだ。

 

 ごめんなさいと壊れるほどに心の中で叫び続けて、また現れた釣鐘を背に駆け出す。

 やちよさんと美樹さんも走り出すように引っ張って、黒い魔法少女を通り抜けようと急いだ。

 

 じろりとその魔法少女が私を見る。あの爪の攻撃範囲に飛び込まないと抜けられない。まともに受けたら無事じゃ済まない。だから意を決したのに――そのまますり抜けた。

 

「行きなよ。この博物館は徹底的に壊せって言われてるからね。もう用はないよ」

 

 小さく聞こえた言葉がどんな意味を持っているかはわからない。それにゆっくりと考えている暇もなかった。もうこの記憶ミュージアムが崩壊を始めていたから。

 黒羽根たちが追ってきていないか気になって軽く振り向くも、やちよさんと美樹さん以外誰もいない。あの空間への道が瓦礫で封じられていた。もう、後戻りはできない。

 

 ただひたすら地上を目指して走る。途中、美樹さんが見覚えのあるという場所ではまどかちゃんとほむらちゃんが黒羽根と戦っていた。二人が優勢みたいで、私たちが辿り着くとすぐに黒羽根は逃げていく。

 いや、そうでなくても逃げ出したはず。この場ももう危ない。

 

 なんとか外に飛び出ると、もう完全に崩れていた。私たちでもギリギリ。これじゃ、地下で戦っていたくれはさんは……。

 

「……こんのぉ!」

「さ、さやかちゃん……」

「あたしがもっと早く着いてれば……! 帆秋さんだって逃げられたのに!」

 

 ……私だって思っていたことだ。でも、その気持ちは無理矢理押し込んだ。灯花ちゃんたちは脱出してるはず。だったら、だったら……!

 

 

 そして、悪いことっていうのは続くんだと、この時心底理解した。

 私は美樹さんを心配するまどかちゃんとほむらちゃんに、ここでなにがあったかを話していた。……くれはさんがどんな様子で戦っていて、最後はどうだったかって。それを聞いていた人たちがいたんだ。急いでここに来たみたいで、相当焦っているように見えた。

 

「そ、その話……」

「ウソでしょ……」

 

 一人は、相談所で見たことのある志伸あきらさん。

 もう一人は、フェリシアちゃんの友達のあやめちゃんと一緒に住んでいる遊佐葉月さん。

 

 

 

 

 そして、荒い息を吐きながら、ぺたりと地面に座り込んで呆然としている彼女は。

 

「……は? あ、え? え……あ――あ、あああああああああああああああ!!」

 

 更紗帆奈さんだ。

 

 諦めたくない。そう強く思ってここまで来たのに、その慟哭に全てが押し流されてしまう。

 

 私だって、助けたかった。みんなを助けられると思ってた。

 ここに来なければ。魔法少女の解放に賛同していれば。要求を呑んでいれば。「でも」とか「だって」なんて言い訳がいくらでも出てくる。

 

 けど、自分で選んだ結果が今なんだ。

 

「……帆秋さん――」

 

 それは、誰が言ったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いろやちを救出するRTA、はーじまーるよー。

 

 そろそろ第6章『真実を語る記憶』が始まる時期ですね。もう(ストーリー前半は)終わりだぁ!

 しかし問題は、この開始タイミングはチームみかづき荘との仲が良好でないと判断が難しいことです。みかづき荘にマギウスによる講義のお知らせが届くか、みふゆさんによるマウントパラノイアがあればそれで開始となるためですね。

 

 対策として、今回のような一般通過魔法少女なルートではみかづき荘の面々とひたすら予定を入れておけば、目的地となる『記憶ミュージアム』に行く日の予定がパッと消えるのでそれで簡単に判断できます。

 

 まあ付き添う魔法少女が二人になったので全然予定が入れられないんですけどね! ウケるー。ウケねぇ。

 しかも今日は、なんと!

 

「それで、そっちは?」

「黒羽根は殆ど情報を持っていません。白羽根なら多少は知っているようですが、これ以上は正面衝突になります」

「ウワサに関しても場所だけ調べるのはそろそろ限度ね……」

 

 みゃーこ先輩に続くくれはちゃんハウスの訪問者は、組長とこのはの強力コンビ……。玄関か~ら出た途端家の前に、笑顔だけど目が笑ってない二人がいるんだもん。ビックリしたよ。

 

 前回、ドッペル連打の影響でデバフがもう凄いことになってるのでみゃーこ先輩に説教されてしまった結果です。しかし当然対策はありますし、後半戦はこちらも行動を変えるので特に問題ありません。

 

 というわけで昼は万々歳に行こう、な!

 

「……気を使う必要はありませんよ」

「私たちの仲でしょう? あなたのことはわかってるから」

 

 いいから行くんだよ! たまにはあの50点が恋しくなることもあるってそれ一番言われてるぞ。

 これで帆奈ちゃんも連れて四人でならという条件ですが外出できます。

 

 

 おうやってるかーい! 団体様のご到着だぜ!

 じゃあ三人は適当に食べててくださいね。

 

 ところで鶴乃ちゃん、フェリシアちゃんっていつ予定空いてます? かこちゃんとあやめと予定を合わせたいんですけど……。

 

「明日か明後日なら宿題も終わってるし万々歳の定休日も重なるから――あ、ごめん明後日はダメだった」

 

 こんな感じで急にダメな日が出てきたらおそらくはその日がチームみかづき荘が記憶ミュージアムに向かう日です。ちなみにフェリシアに聞くとそれを思いっきりバラして組長たちに徹底的に行動を封じられるので、鶴乃ちゃんに聞く必要があったんですね。

 

 組長を万々歳に連れてくるとドリンクバーを設置したほうが良いとかいう面白トークが聞けるんですが、全然冷え空気じゃん! 笑っちゃうぜ~!

 

 まあ今日はこれ以上用事もないんで、帰ったら明後日までの時間を準備に充てましょう。次は今まで以上の激戦が予想される箇所なので安定して突破は難しいですからね。

 

 

 

 

 

 

 おはよーございまーす!(昼)

 

 起床直後から帆奈ちゃんが近くにいますがスルーしてまずはポストに向かいます。

 チームみかづき荘の面々と信頼度が高い場合、当日にマギウスの翼から講義のお知らせが入ってます。これを見れば確定ですね。当然ながらこれで判断すると準備が間に合わなくなるので確定の判断にしか使いません。

 

 昨日のうちにさやかちゃんに連絡して記憶ミュージアムで待ち合わせとも伝えているので事前準備はバッチリです。ここにマギウスの翼の情報があることは間違いないので、マミさんを探す見滝原組を引っ張ってこれます。

 

 ところで本日の友情ガチャですが……葉月とあきらのサーチコンビです。結構真面目なのでこれは結構キツイですよ。まあ組長とこのはの組み合わせよりマシなのでいいですぅ!

 あ、ちょっと二階に荷物取ってきますね。へへ、失礼しやーす。

 

 このくれはちゃんハウス、なぜか部屋がたくさんあるので適当に選んで入ったら鍵をかけます。そして窓から脱出! 崖から飛び降りろー!

 

 変身! 足元の水を『停止』! 着地! これぞいつでも一人になれる脱出プランじゃ!

 それに携帯は変身前の服に入れっぱなしなので解除するまで電話もかかってこない安心仕様! このまま栄区に突っ込むぞ!

 

 

 というわけで着きました。記憶ミュージアムこと『神浜記録博物館』です。ここの情報はまゆゆと話してれば勝手に手に入るので探す必要はありません。

 

 もう少し早めに来て正面から入れば第6章を最初から体験できますが、当然講義には行きません。体験学習という名の激長イベントが入るので無視ですよ無視! ソウルジェム割られたら退場とか魔女化とか知ってるんですよこっちは! ちなみにここまでに知らないで記憶ミュージアムで知るとマギウスの翼ルートに分岐する可能性があるので注意しましょう。

 

 なので目指すは屋根の上です。じゃあ、すぐ上に上げるから。

 

 今頃中ではチームみかづき荘崩壊の危機が起きていることでしょう。講義と体験学習の結果により、最悪の場合はやちよさん以外の全員がマギウスの翼入りします。タイムスケジュール的にもうその結果は出ていることでしょう。

 

 ではおもむろに神浜魔法少女ファイルを開いて確認します。マギウス入りした場合は観鳥さんと同じく信頼度がストップするので直接会わずにこれで確認できます。今回は……鶴乃ちゃん、フェリシア、さなちゃん……普通だな!

 

 しかしこの反応と戦闘音……もう結構イベントが進んでますね。せっかくさやかちゃんを呼んだのに間に合いそうにありません。

 しかたないので先んじていろやちを助けに行きましょう。マギウス入りしなかった場合は実力行使されるのでここで助けに入らないと二人とも連れて行かれます。

 

 それと今回は山場ですので全力でいきましょう。

 意味なく『停止』! ドッペルで屋根をぶち破れー! 下へまいりま~す。

 

「く、くれはさん!?」

「あなた……!」

 

 良い位置だぁ……(恍惚)。このようにタイミングさえわかってればショートカットして逃走中のいろやちに簡単に合流できます。

 

 状況は? はえ~三人が向こう行っちゃったんすね~(すっとぼけ)。

 ところでここのウワサの『記憶ミュージアムのうわさ』ですが、実は手出ししなければいろはちゃんの強化イベントになるので無視していいです。厄介なこいつを潰してくれるしいろはちゃんは強くなるし気持ちいいですね、ええ。(失敗することもあるので)気持ち良くはない!

 

 それでも手出ししたくない理由はもう一つありまして、だいたいこいつのせいで洗脳マギウスルートに行ったり、プレイヤーのキャライベントの引き金になって大ロスしたりします。その辺りのリスクを考えたらいろはちゃんに任せた方がまだマシです。

 

 まあ向こうからボスキャラが来てるので悠長に話してる時間もないんですけど!

 

「想定通りね……出てくる可能性があるって……」

 

 (マミさんが)出たわね。

 しかし明らかに普段の姿ではありません。『神浜聖女のうわさ』と融合を果たしたホーリーマミさん略してホミさんです。マジ超強えーヤツだ!

 

「あなたが勧誘を断ったことは聞いたわ。でも、まだ間に合うの。ここでこっちに来てくれれば……」

 

 知らねーよ、そんなの。とばかりにカトラスを投げつけてやりましょう。撃ち落とされますがこの瞬間にいろやちを退避させます。

 紙耐久のカトラスを貫通して壁が壊れるとかやだやめてください……怖い……。これマミ? 人間サイズなのに火力が高すぎるだろ……。

 

 そんな感じで『神浜聖女 巴マミ』戦です。

 といっても、ただでさえ強いのに神浜聖女のウワサを着込んだ彼女に正面から戦っても勝ち目はありません。諦めてください。

 

 よって見滝原組が来てイベントが進行するまでいろはちゃんとやちよさんを守りきるか、もしくはどうにか逃がします。ここで二人がやられたら即リセットです。

 逃げさせるのは運が絡むので、さやかちゃんに連絡する必要があったんですね。偶然来てくれる事に賭けるよりもこうして準備をすればただの耐久戦になるので安心!

 

 マミさんの攻撃方法は周囲に大量に作成したマスケット銃による弾幕です。これ自体を壊しても再生成するので無視しましょう。近接系のキャラなら弾くことができるのでどうにか防ぎつつ、まずは二人を柱の陰まで誘導します。

 

 まずマミさん戦さぁ……安全地帯あんだけど……隠れてかない?

 弾幕による攻撃は柱の耐久力がなくなるまでは防げます。なのでいろやちを柱の陰に点々と待機させ、自分は弾幕をそこに撃たせないように誘導しましょう。時間が来るまで二人にはそれで凌いでもらいます。

 

 しかし攻撃に効果がないと判断されると攻撃方法に『ティロ・フィナーレ ホーリーナイト』が混じり始めます。いつものティロ・フィナーレをバラマキ、するって怖いっすねなんかね(畏怖)。さすがに一発一発の威力は落ちてますが連射してくるので危険なことに変わりありません。

 

 更に対応し続けると、マミさんも『礼拝のドッペル(Candeloro)』を使い始めます。と言ってもこいつは単なる補助役です。

 そして今掠めていったのはドッペルが砲台になる『ティロ・セントドッペリオン』です。元から火力がおかしいティロ・フィナーレの二段階上のやつですね。なんだこの火力マジで殺す気か?

 

 結構危ないですが、いろやちはここまでの戦闘で満身創痍ですし……慣れてない二人がドッペルを使うと気絶して面倒なので意地でも下がっててもらいます。

 

 だからさやかァッ! はよ来い! 

 全然来ませんね。壁にでも引っかかってるんでしょうか。

 

 もういい加減くれはちゃんもギリギリです。図体の大きいドッペルはすぐにやられますし、穢れが溜まりやすくなる累積デバフもかかりますから通常戦闘に支障が出ます。

 運良く接近できても相手はあのマミさんなので普通に近接戦もできます。オイオイオイ、死ぬわくれはちゃん。あとティロ・セントドッペリオンは絶対に回避します。当たったらお陀仏です。そんなもの連発するんじゃない!

 

 さすがにこれはマズイぜ! ジリ貧なのに時間も全然稼げてないしリセットのリセぐらいまで見えてるぜ!

 こうなれば最終手段です。ステ振りをした時に体力や防御力の話をしましたが、それがここで活きてきます。

 

 ではなにをするかと言いますと……。

 

 

 

 くれはちゃんには死んでもらいましょう。

 (覚悟)キメてるんだろ? (見せて)くれよ……。

 

 ティロ・セントドッペリオンの射線に飛び込んだらおもむろにソウルジェムをちぎり取って攻撃範囲外に投げ捨てます。

 身体が吹き飛んで体力がゼロになりましたが問題ありません。本体は無事です。生きてるぅ~!

 

 これで死という特大の絶望でソウルジェムは瞬時に濁りきります。

 しかしここは神浜。濁る=ドッペル発動=全回復です。一体型のドッペルではできませんが幸いくれはちゃんは違うので、ドッペルにソウルジェムを回収させたら戦わせている間に身体を再構成します。回復に著しく魔力を消費しますが今浄化されたので大丈夫です。さやかちゃん並みの回復力があればもっと楽なんだけどな~俺もな~。

 

 ひたすら突撃を繰り返すこれぞ最終手段、ゾンビドッペル戦法です。ソウルジェム投げに失敗しない限りは戦闘続行できます。

 ただし、あまりにもショッキングな光景なので自身も含めた戦闘に参加している魔法少女の穢れを増加させます。精神にダメージを負うと穢れ増加量が永続的に増えるのでほどほどにしましょう。

 

 ドッペルがやられましたね。じゃあもう一回~。

 回復! 濁る! ドッペル! 被弾! 濁る! ドッペル! 回復! 濁る! ドッペル! 被弾! 濁る! ドッペル! 回復! 濁る! ドッペル! 被弾! 濁る! ドッペル!

 

「あ、あなた……!」

 

 ヘイヘイヘーイ! どうしたマミさんよぉビビってんのかーい?

 

 こんな感じでドン引きしてくれたらなにもしなくても時間を稼げます。これが本命なのでいや僕もう大いに満足ですね。

 

「……本当に、言った通りなのね」

 

 リボンで拘束されましたが大丈夫だってヘーキヘーキ安心しろよ~。最高に高めたくれはちゃんのドッペルで最強のパワーを見せてやるぜ! まあ限度回数ギリギリなのでこれ以上はまた悪影響が出ますが……誤差だよ誤差!

 

 というかまだですかね! さやかちゃんじゃなくてまどほむでもいいんですけど! いい加減に来てくれないとリセットの文字が見え始めて……おっと魔力反応。だが今さら黒羽根と白羽根がなんの用だ?

 

「……帆秋さん」

 

 あ、モブ白羽根かと思いきや観鳥さん! ご無沙汰じゃないっすか~! じゃねえ、なんで急に来やがった! リークか? リークなのか!?

 

「ごめん、これしかないんだ。これ以上ドッペルで無茶し続けたら……!」

 

 これは……マギウス側の魔法少女からの説得イベントですね。第5章後、本格的に敵対していると前に友好関係にあったキャラがもう一度勧誘してきます。ここからマギウスルートにも行けますが……もちろん拒否です。

 でも変ですね。ここに来るタイミングとこれが被るなんて滅多にないですし、大体は街中で起きるやつなんですが。

 

 こうして割り込まれると発生中のマミさん戦は一時中断されるので時間稼ぎにはなるのでありがたいですが……どうしたくれはちゃん勝手にソウルジェムを濁らせるなァ!

 

 今度は黒羽根に拘束されてしまいました。まさかこんなとこで来られるとは思わなかったんでね……。

 

 そしてまた魔力反応ですが、これは雫ちゃんの『空間結合』によるものですね、ええ(理解)。嫌な予感しかしねぇな?

 

「そこの二人はさっきぶり。そして……初めまして、帆秋くれは。わたくしは里見灯花」

「僕が柊ねむ。……この様子じゃ出てくる必要はなかったと思うけど」

 

 う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!

 あっ、この戦法散花愁章で見たやつだ! (相手にワープ奇襲と数の暴力をやられると絶望感で)笑っちゃうんすよね。(敗北の色が)濃いすか?

 

 あとなんでマギウスがここで来るんですかね。ええ……? なんか変なフラグ踏みました? これヤバくないっすか? いやマジでこれ。

 助けに来たと思ったら! 自分がピンチでした! 悪夢だけど! 夢じゃなかった! というかこれじゃ誰が見滝原組を足止めしてるんだ!

 

「ふーん、与えたチャンスを活かせたみたいだね。由良子に任せて良かったよー」

「ビューティフル! やっとアートにできるワケ!」

「……ふふ」

 

 ウオアアアアアアアアアアア!!

 なに由良子ですが? みたいな顔してやがるお前は織莉子だろォ! それ母親の名前じゃねえか!!

 

 わかったぞこれまどか狙いじゃねぇくれはちゃん狙いルート!

 まどか狙いでない場合は次に多いのがワルプルギス狙いの友好ルートですが、プレイヤーの影響力が高いと判断されると稀にこれになります。変な未来をチラチラ見てただろ(困惑)。

 

 そのお得意の予知でくれはちゃんが来るタイミングに合わせて戦力を整えてやがったなこいつら! この分だとやり直してもこの結果に収束しますし……再走か? しかしこの先ノーミスならお釣りがくるので続行します。

 それでもなんとかこの場で殺されることだけは回避しないとチャートもなにもかも死ぬぅ!

 

「帆秋さんから! 離れろぉおおおっ!」

 

 なんと黒羽根の拘束をさやかちゃんが解除してくれました。

 やったぜさやかちゃん! お前が日本一や!

 

 ところでその引き連れているのはどなた? トレイン行為は……やめてくださいね?

 

「やあ緑の。キミが帆秋くれはだったんだね」

 

 ああああああああああああああ!!!! ダメだやっぱ。

 ここか……祭りの場所はとばかりのエントリーしたのはキリカァ! ア!(超速理解) 足止めしてたのはキリカですね。そりゃ確かに遅れるな!(諦観)

 

 前は灯花ちゃんとねむちゃんとアリナとマミさんと織莉子と観鳥さんと雫ちゃんと白羽根と黒羽根! 後ろはキリカ! いろやちは満身創痍! 戦える魔法少女はくれはちゃんとさやかちゃんだけ!

 物凄い……(笑)なんか、正念場? なの? 絵に描いたような窮地(笑)凄い絵面だね。ちくしょうこんなところで難易度ハードが本性を現してきやがった!

 

「……由良子。あの黒いのも策のうちかい?」

「さあ。けど味方というわけでもないみたいですし」

 

 なに言ってんだこいつ……(疑問)。

 織莉子ォ! キリカァ! お前らグルだからなお前!

 

 灯花ちゃん! 彼女を見てください! この顔! え!? 悪いこと企んでる顔でしょこれ!?

 確かに『織莉子』という名前はキリカから聞いていますが、あの白い魔法少女を織莉子だと結びつける情報がないので指摘できません。まさか……偽名!?

 

「帆秋くれは。あなたがこっちに来れば他の人は無事に帰してあげるよ? 選択の余地なんてないと思うけどにゃー」

 

 あ、脱出させていただけるんですか! ありがとナス!

 とでも言うと思ったか! 灯花ちゃんがこう言う時は問答無用でいろやちも持ってかれます。(みかづき荘完全マギウス化ルートは)キャンセルだ。

 

 こうなれば第三軍扱いになってるキリカの近くに行けばワンチャンあるのでその可能性に賭けるしかありません。

 

 というわけでさやかァ! ここは抑えるからいろやち連れて帰れ! 

 うおおおおおおおおおおお! くれはちゃんの勇気が神浜を救うことを信じて!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もちろん勝てるわけないので大人しく捕まりました。

 

 これは実はうまあじです。なんせ本拠地か拠点ダミーの旧車両基地のどちらかの場所の情報が手に入ります。まあ本拠地だと脱出が絶望的なのでその時はリセットです。

 一か八かの短縮チャンスですね。安定できたらチャートに書いておきましょう。

 

 視界が段々と戻ってきましてクォクォは……工匠区! セーフ!

 先に知っておけば探索時にここの情報を渡せるので次の第7章を結構スキップできますね。問題は生きて帰れるかです。

 

 なんと縛られて動けません。ソウルジェムが持ち物にないです。そして目の前には若手芸術家(絶望)。

 

「散々アリナの邪魔してくれちゃってさあ……ムカつくんだヨネ」

 

 ほらここがどこだかわかるかよオイ? おいほら見てみろよ? 誰も来ねぇぜここ。すっげぇ辺鄙な場所だからさ。誰も助けに来ないんだぜお前? えぇ? 絶対助からねぇので今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――いいえ、まだです」

 

 別の四人を連れて来た参京院の制服の人が、そう言った。

 そしてやちよさんがその名前を呼んだんです。

 

 常盤ななか、と。

 

 




■今回の内容
 第一部第6章『真実を語る記憶』
 第6章アナザー『運命との対峙』

■里見 灯花
 科学者系小学生魔法少女。にゃー。
 やちよさん曰くキュゥべえにそっくり。

■柊 ねむ
 小説家系小学生魔法少女。眼鏡。
 ウワサの製作元。

■ホーリーマミさん
 神浜聖女のウワサと融合したやべーやつ。
 ティロ・セントドッペリオンでフィナーレされてしまった。

■ダメなルート
 帆秋くれはが拉致されて、腹筋ボコボコにパンチ食らって、首のソウルジェムが狙われるとあと3分で力尽き果てる。その時の魔法少女の苦しむ姿に興奮するって、相当イカれてるぜ!
 魔女に囲まれたくれはゎ未来見えねえし、身体ゎ苦しいし、魔法少女最後の3分間ゎ30分以上にわたり絶対負けるはずのない帆秋くれはが倒れる。そんなのあり得ない!





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