マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート南凪チャート   作:みみずくやしき

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パート40 浅き夢の暁 前編

 イブに挑むRTA、はーじまーるよー。

 

 前回、無事にフェントホープを崩壊させて第9章をクリアしました。

 なのでそのまま第10章『浅き夢の暁』が開始します。これが最終章です。タイマーストップが見える見える……このまま走り続けるぜ。

 

 あのまま移動して万年桜組と合流というところまで来ましたが……イブの使い魔が多いですね。こいつすげえ編隊だぜ?

 

「くれは、この使い魔アレのやつ!?」

 

 帆奈ちゃんが『暗示』で大活躍してますね。使い魔を同士討ちさせればそこそこ安心です。

 

 というのも、下半身がツバメのようになっているあいつらはかなり厄介なんですね。

 アンカーに変化させた脚部に当たるとなにかを盗まれます。こいつが最悪の存在で、魔法少女が当たると魔力を始めとして記憶や視力、さらには感情まで持っていかれます。倒せば取り戻せますが盗まれないのが一番です。

 

 そして集団戦法に特化してるだけあって、一人でこの使い魔たちに挑むとまず負けます(2敗)。しかも稀に行うソウルジェムを盗む即死攻撃を試走中に受けたらしいっすよ(屑運)。お前ら本当に使い魔かよォ!?

 

 こいつらをワルプルギスの使い魔と戦っているメンバーの所に行かせるわけにいきません。だから、こちらにも戦力が必要だったんですね。

 帆奈ちゃんと杏子ちゃんを中心に撃退して、仮に盗まれたらほむほむが時間停止で取り戻すか天音姉妹が『笛花共鳴』で止めればいい話です。

 

「こいつらどこまでいるの!? まどか、ゴメン一回交代! ほらひなのさんも下がって!」

「だ、だがな……」

「大丈夫、今のうちに回復して!」

 

 帆奈ちゃんにマミさん除く見滝原組、天音姉妹で七人。それにいくみんを加えて八。みゃーこ先輩と観鳥さんはまだ回復してませんしちょっとここが危ないかもしれませんね。

 それにみと様とせいかもまだ来てないみたいっすよ。雨天決行してるのでそろそろ来てくれてもいいはずなんですが……ちょっと探してきますね。万が一やられてたら? リセットですよリセット!

 

「くれはさんに観鳥さん!?」

「観鳥さんは無事だよ。帆秋さんもこの通り」

 

 とか言ってたら来ました。みと様とせいかにれいら……なぜかかもれも一緒にこっちに来てますね。ちょっと遅かったんちゃう?

 

「アタシら、一回外に追い出されてさ。戻ろうとしたらアリナの結界に閉じ込められて……」

「そこに後からみとちゃんが来たんだよ」

 

 え? それで中の魔女を殲滅して力任せに出てきた? はぁぁあああっ……!!(畏怖)

 

 この先のことを考えるとみと様の消耗具合は良い感じですが、これだとイブ戦に連れていくのはやめておいたほうがいいでしょう。ここで使い魔を撃ち落としててもらいます。それにかもれも添えてバランスもいい。

 というわけでれいら! せいか! お前らの出番だぜ!

 

「疲れてるでしょ。ここはくみに任せて待ってて!」

 

 いや僕もう大いに戦意ですね。回復したんで平気です。

 それにここでくれはちゃんが行かないと短縮できないでしょうが! あとイブ戦を失敗されたらワルプルギスが倒せないんですよ!

 

「牧野チャン、行かせてあげてよ。帆秋さんは諦めが悪いんだから」

「そうそう。あんたも少しはくれはのことわかってるじゃん」

「伊達に後輩やってないよ。ただ、ちゃんと帰ってきてよ?」

 

 あ、いいっすよ(快諾)。ヤバそうならリカバリーのために一旦戻ってくるのでヘーキヘーキ。

 二人が後押ししてくれたので問題なく行けそうですね。さぁ、エンブリオ・イブ解体ショーの始まりや(ワープ)。

 

 

 

 

 

 

 

 オッス(大胆不敵)。

 

 合流してる間に結構進んでますね。もう中央区のビル街にまで来てます。

 おっと早速いろはちゃんたちとマギウスが戦闘中。しかも灯花ちゃんの『ネオ・ジェネシス☆彡』が発射準備されてますね。お邪魔するわよ~。

 

「帆秋くれは……っ!?」

 

 はいカトラスを傘にドーン! あとはれいらが防いでくれよな!

 思いっきりれいらに直撃してますが、炎耐性完備の自己回復盾な彼女なら絶対に受けきれます。お、相性ゲーか?

 

「良かった、無事だったんですね!」

「……観鳥さんは?」

 

 それを伝えるために来たんだからなぁ、わざわざ森から……(余計なお世話)。 

 敵はイブと灯花ちゃんにねむちゃんですね。味方はチームみかづき荘と先行したみふゆさんにかりんちゃん。アリナ先輩はどこ……? ここ……? 

 

「なんで、なんでなんでなんで!? どうしてあれを突破できるの!?」

 

 なんででしょうね(すっとぼけ)。細けぇことはいいんだよ!

 そんなことよりあのホーリー化できる人はどこ行ったんですかね。

 

「アリナ先輩は見当たらないの……」

 

 はえ~なにやってんだあいつ……。まあいいや(走者の屑)。

 

「にゃーもう! あーもー! 不合理だよ不条理だよ! どれだけ正解を選び続ければ助け出せるか理解してる!? 確率論で言えば――」

「過ぎた事を言っても仕方ないよ。でも、限りなくゼロに近いモノを掴み取るのはドラマチックだけど現実的ではないね。それをやられる側の気分も良くない」

 

 お、そうだな。ん? どんな気持ちや? 言うてみ?

 というわけで『エンブリオ・イブ』、『マギウス 里見灯花』、『マギウス 柊ねむ』との決戦です。

 

 しかしこの戦闘はマギウス二人と戦う必要は別にありません。

 おういろはちゃん! 状況は!

 

「イブが飛ぼうとしてるんです! 巴さんのリボンが押さえつけてて――それに、あのイブはういなんです!」

 

 状況が状況なので結構支離滅裂ですが、聞けさえすれば先の展開に進めるのでヘーキヘーキ。

 

 いろはちゃんの言う通り、あのエンブリオ・イブこそ妹である『環 うい』が半魔女化したものです。孵化とは完全に魔女化することを指すので絶対に阻止しないといけません。

 

 こいつは重すぎるので跳ねるように移動します。その着地点にいたら即死するので気を付けましょう。それに何度もやられると神浜にどんどんダメージを与えて感情エネルギーが増加します。その結果、マギウスの目的が達成されて向こう側の思惑通りゲームオーバーです。

 『停止』くんは跳ばせないためのものでもありましたが、今回はマミさんがいるのでリボンで拘束しておいてくれましたようです。くれはちゃんとはパワーが違うぜ! やちよさん以上のエンジンだぜ!

 

 本来はイブの弱点が身体の宝石であることや中央にコアがあることを調べつつ戦うものですが、今回は最初から全部わかってるので初っ端なコアである赤い宝石を攻撃します。

 恐ろしく硬いので全力全開でカトラスをはいドーン!

 

「……うい!」

 

 こんな感じで軽く表面を割ってやれば中にいるういちゃんが見えます。完全に砕いてしまうような攻撃は少ないですが、それを当てるとういちゃんが退場してしまうので注意しましょう(0敗)。

 いろはちゃん、助けに行ってイーヨー……。

 

 ですが今の状態だとすぐに再生されてしまうので周囲の宝石にカトラスを投げて破壊しつつ、せいかにいろはちゃんをワープさせてもらいましょう。雫ちゃんなら最初から宝石に直行できたんですけど仕方ないね(レ)。

 

 じゃあさなちゃん、その白タヌキジュニア貸してくれる?

 暴れんなよ……暴れんなよ……。お前はもうここから出られないんだよ!

 

 次は白タヌキ二世お前の出番だオラァ! 赤い宝石にシュゥゥゥーッ!! 超! エキサイティン!!

 

 思いっきりぶつかりましたが、あいつは元々そこに行こうとするので問題ありません。

 確かにあれは機能を失ったあの憎き白タヌキですが、その正体はういちゃんの魂の器です。なのでこうして接触させると……。

 

「そ、そんな……まさか……」

「……衝撃だよ」

 

 これで因果が繋がってマギウス全員が記憶を取り戻すわけだぜ!

 このイベントを発生させることで灯花ちゃんとねむちゃんが味方判定になります。いろはちゃんへの呼び方がそれぞれ『お姉さま』と『お姉さん』になったら成功だと判断できるのでよーく聞いておけよ?

 ちなみにアリナ先輩は平常運転です。というかマジであいつどこ行った?

 

 というわけであとは宝石の中にいるういちゃんを救出すればそれでイブ戦は終わります。直接戦う必要なんてねぇんだよ!

 ただし、宝石は恐ろしく硬いうえにまだ再生するのでいい感じの高火力を叩き込まなくてはいけません。そんな魔法少女が都合良くいればいいんだけどな~俺もな~。

 

 この辺にぃ、無限に近い魔力を持ってる高火力お化け、いるらしいっすよ。

 

「……わたくしが? なんで、あなたが……」

 

 高火力かつ威力を調節できる灯花ちゃんは宝石のカットにピッタリです。イブ戦には高確率でいるので無駄もない良いチャートだぁ……(自画自賛)。

 でもこの様子だと今までの行為がメンタルにダメージを与えてますね。大丈夫だってヘーキヘーキ安心しろよ~って感じで宥めときましょ。頼むぜくれはちゃん!

 

 これはな、誰でもそうなるんや。わかる? この罪の重さ(マギウスとしての悪行)。

 魔法少女なら、罪を背負わにゃいかん時はどない辛くても背負わにゃいかんぞ!

 

「それが、わたくしたちにできることなら……!」

「……行こう、灯花。僕たちでお姉さんとういを助けるんだ」

 

 よっしゃその意気でやったらんかい!

 じゃあ頼むぜ灯花ちゃん!

 

「ビッククランチからの……ビックバーーーン!!」

 

 ヒューッ! 見ろよやつの火力を……まるでティロ・セントドッペリオンみてえだ!!

 そんな感じで宝石は灯花ちゃんの火力で破壊されます。このあとはねむちゃんが再生を妨害してくれますが、ここでは体力に注意して見ておきましょう。適度に消耗してくれないと困りますが倒れられても困ります。

 

 あとはいろはちゃんがういちゃんを救出するのを見守って、彼女が目を覚ませばイブ戦が終了です。たまーにやりすぎてソウルジェムを壊しちゃってることがあるのでそこだけ注意しましょう。

 

「……お姉ちゃん」

 

 確認ヨシ! ういちゃんの無事ヨシ!

 いやあエンブリオ・イブは強敵でしたね……(大嘘)。こりゃいい絵撮れてますよ! 生のこの……楽勝感覚が、いいじゃないですか。

 

 これで残るはワルプルギスだけなのでさっそく倒しに行きたいところですが……。

 

「結局アリナ先輩はどこ行ったの? イブを守ろうともしてなかったみたいなの」

 

 そうだよ(便乗)。

 まあかりんちゃんに会いたくなかったとかじゃないっすかぁ!? それを期待して連れてきたのも少しあるので勝手にスキップしてくれるならそれでいいですぅ!

 

 おっと魔力反応。

 

「――避けて!」

 

 

 

 

 

 う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!

 体力もくれはちゃんも真っ赤か! 両手両足撃ち抜かれて動けねぇ! くそー、こんな急展開でワルプルギス戦まで持つのかよ!

 

「アッハハハハ!! サイッコー!」

 

 やっべぇホーリーアリナ先輩じゃん……戦いたくないなぁ………。

 そんなこと言ってる場合じゃねぇ! これじゃくれはちゃんが芸術品にされてしまいます。フザケンナヤメロバカ!

 れいらが一発防いでくれましたが、明らかに追撃も来てますしアカンこれじゃくれはちゃんの体力が死ぬゥ! せいか撤退! 撤退しろ!

 

 

 

 

 クォクォア……万年桜組のところまで跳びましたね。れいらも結構危なかったので一緒に退避させました。なんだあの火力。

 

「なっ、アンタらその怪我……!? か、かえで! みんな呼んできて! 治療しないと!」

 

 セーフ! 生きてるー! アーッハッハッハッハッハ! 戻ってこれたー! ハッハッハッハ! 生きてるぅー! 戻ってこれたーハッハッ生きてる! ハッハッ! あー生きてるよ!

 

「ああもう、やっぱり牧野チャンの言う通りにすべきだった! 目を離すとすぐこれなんだから!」

「あたしもまさか、こんなすぐに大怪我して帰ってくるなんて思わなかったし……気が抜けてたんじゃないの?」

 

 送り出してくれたのに、ちょ、ちょっと横暴ですね(指摘)。

 というかなんでしょうねあのアリナ先輩。あんな妙に強いのを相手にする準備なんてこのチャートじゃしてない……。

 

 

 

 

 と思うじゃん?

 

 だってあのアリナ先輩ですよ? 最後の不安点で初期交友関係にいたらリセット確定のあのアーティストへの準備はどれだけ想定しても無駄にはなりません。

 

 やっちゃいますか? やっちゃいましょうよ!(救世主の微笑み)

 そのための帆奈ちゃんの調整屋からの一時帰宅? あと、そのための撤退? 撤退は勝つためにあるでしょ。  

 

 回復させてもらってからまた行くので今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わたくしたちの、だいしょーり」

 

 目の前で嘲笑う里見灯花は私たちを見てそう言った。

 

 確かに状況だけを見ればそうかもしれない。

 急に動き始めた建物に飲み込まれて数人がどこかに連れ去られて、ここに残っているのは私、いろは、鶴乃、フェリシア、二葉さんに巴さんの六人だけ。この分だと隠れているというみふゆもいない可能性が高い。

 

 それにこの聖堂の穢れは今この瞬間にも身体を侵し続けている。これ以上マギウスに近づくことは危険だ。

 

「体力的も魔力的にも無駄な足搔きはやめたほうがいいよー。気合いと根性、友情と努力。素敵でかっこいーけど、それで乗り切れないものってあるんだよ?」

「大人しくしてたほうがいいよ。僕たちは君たちを殺すつもりはない」

「でも孵化まで退屈だよね。……そうだ! 今のフェントホープが動いた現象のことでも話してあげる。すぐに壊れてしまうものだけど、無意味にはならないから」

 

 講義だと言って話し始めたそれは、私たちの神経を逆なでするものだった。

 観鳥令を二つのウワサと融合させたということを喜々として話すけれど、それはどれだけ精神に負荷をかけるものなのか。そしてそれに気づいた帆秋さんがどんな思いをするのか。

 それに助けようと心を通わせようとしたら殺してしまうなんて、こいつは、どこまで……!

 

「本当に厄介だったよー。せっかくねむが『無重力シャボンのうわさ』っていう、再起不能にするウワサを作ってくれたのにそれを無下にするんだもん」

「灯花ちゃん……ダメだよ。それはね、人にしちゃいけないことだよ。灯花ちゃんだって友達が傷ついたら悲しいでしょ……?」

「言われて止めるとでも思ってるのかにゃー?」

 

 返答の物言いは年相応のもので、本心からの行動なのだと理解する。

 そして私たち全員の思いは、灯花を掠めていく桃色の矢に込められていた。

 

「……だったら、力尽くでも止める。私は二人にそんなことしてほしくないから」

「エゴだね。お互いに譲れないのなら協調できない。それに――」

 

 敵対を決定的なものにしようとする言葉を遮るように二人の背後に現れたのは、大きな樹木のようなウワサと、かつて相対した『絶交階段のウワサ』だった。

 

「あなたたちのご自慢のウワサは剥がれてるみたいだけど?」

 

 本体が姿を現すのはそういうこと。

 だというのに柊ねむの余裕の表情は変わらない。

 

「まだわからないよ。ほら、もう消えかけてる。むふっ、フェントホープが崩れるね」

「さあ、始まるよー! 解放への最終段階が!」

 

 

 

 

 

 

 フェントホープが崩れて外に追い出された私たちの前にいたのは、巨大なエンブリオ・イブだった。大雨で視界が悪い中でもその大きさはよくわかる。十何階建てのビル以上のそれの圧力は立っているだけで凄まじい。

 

 そして拘束具となっていた鎖が一本一本外れていく。

 帆秋さんたちのことは心配だ。でも状況がそれを許さない。

 

「こんなのが暴れたら神浜が……!」

「ま、待ってください……! これ、万年桜のウワサさんに渡された枝が、咲いて……!」

 

 見ると、いろはが持っていた桜の枝が花開いている。

 私と巴さんはその場にいなかったからそれがなんなのかはわからないけど、いろはたちの話を聞いているうちに理解できた。

  

 そもそも『ウワサ』とは、うい、灯花、ねむの三人が入院時に、退院後に神浜の街を探検する為の道標として、度々見舞いに来ていたいろはと共に創作したものが元になっているものらしい。

 

 そして『万年桜のウワサ』とは記憶通りならいろはが創ったものだ。

 内容は、簡単に言えばいろは、うい、灯花、ねむの四人が揃った時に花が咲くというもの。ウワサのルールは絶対的なものだとこれまでの戦いからわかっている。だけれど、この場には三人しかいない。

 

 ……なら、この場に()()()()()()()()()ということ。

 同じウワサの結界にいて捕捉されていなかったのか、それとも自由になった時こそが揃ったという扱いになるのかはわからないけど、その可能性しかない。

 

 『エンブリオ・イブ』こそが半魔女化した『環うい』だ。

 その結論は鶴乃が一番最初に導き出した。それにフェリシアと二葉さんが反発した。けれど、確信していたのはいろは自身だ。

 

 そして、諦めていないのもまた、彼女だった。

 

「まだ、魔女になってないんでしょ!? なら、だったら! イブがういだとしても希望は失われてない! 戻せるかもしれないなら、諦めない!」 

 

 事前に調整屋で聞かされていた話がここで私たちに希望を持たせる。

 いろはの妹さんだとは誰も気づいていなかったけれど、魔女化が孵化なのであれば、イブがソウルジェムに相当するものを持っているだろうことは想定していた。

 

 加えて、みたまがマギウスを調整した時に見た記憶が救出手段を完成させる。

 イブが成長する前、マギウスはイブから魔法少女に近い反応を感じていた。その魔力周辺をなにかが覆っていることまで。

 

 いろはの話と合わせて考えれば、その反応こそ『環うい』。

 あの内部にいるであろう彼女を助けることがすなわちイブを崩壊させることに繋がる。

 

 弱点だって身体に付いている宝石だってわかっている。

 なら、私たちに迷いはない。環ういを助け出して、イブを倒す!

 

「お願い、どいて! そこにういがいるの!」

「万年桜が咲いた理由はエラーじゃないかにゃー? 仮に本当だとしても、わたくしたちにとっては知らない人の話」

「そう。くだらない瑣末な話は余所でやってくれないかな」

 

 拒絶は言葉だけじゃない。傘から放つ炎と本から生まれたウワサの手下たちが明確な殺意を持っていろはに襲い掛かった。

  

「リーダーをみすみすやらせるわけないでしょ! ちょいさー!」

「私がリボンで拘束するわ! 援護お願い!」

 

 鶴乃が炎を相殺し、巴さんがマスケット銃で手下を撃ち落としていく。傘はまだ増えていくけれど、それには私の槍が突き破る。

 

「無駄だってわからない? もうイブはワルプルギスの夜に向かって飛ぼうとしてるんだよー!」

 

 リボンが届く前に最後の拘束が外れてイブがその羽根を大きく広げる。

 あまりにも大きな身体を空中に浮かせて、元々は森だったこの場所を大きく飛び越えて――北養区から中央区の近くにその身を落とした。

 飛翔というより跳躍と呼ぶべきそれは砲弾だ。この振動からして、着地点の被害は……!

 

 あれをもう一度やらせてはいけない。次に跳ばれたら中央区を飛び越えて南凪区にまで行ってしまうかもしれない。その先にはもうワルプルギスの夜がいる。マギウスの目的が果たされてしまう。

 

 イブを追いかけて、巴さんによるリボンの拘束を最優先に全員が動く。これ以上被害を拡大させるわけにもいかないし、胸元にある大きな宝石を狙うにも動きを止めないと難しい。

 

 私と鶴乃、フェリシアが大量のウワサの手下を相手にしている間に、巴さんが二葉さんといろはに守られながらマギウスを追い越して先に進んでいく。

 灯花の傘と炎が正確に狙うもいろはの矢と二葉さんの盾が確実に防いでいる。それに彼女自身、相当な実力者だ。時折手下を狙い撃つ余裕さえあった。

 ウワサを100%着込んだ状態の彼女にあれだけ手を焼かされた。それが今、マギウスの邪魔をする味方としてこれほど頼りになるとは。

 

 そして遂に接近に成功した。イブの手足に黄色のリボンが巻き付き、ビルに吊られるように動きを止める。こうなればリボンを守りつつ宝石を狙い撃つだけでいい。

 

「そんなのでわたくしたちを止められると思ってるのー? こっちの魔力を知らないわけじゃないでしょ?」

 

 ウワサと融合したように多くの傘が展開される。あれはおそらく観覧車草原で使ったという技だ。一斉に炎を放つことでリボンを焼き切ろうとしている。

 私も手下の数が減ったタイミングで槍を投げて妨害をするも、数が多すぎる。あれを撃たせたら振り出しに戻るっていうのに!

 

 だけど、連続で飛来する大量の鎌と、二つのチャクラムが数を減らす。

 思わず振り返ると、そこには御園さんとみふゆがこちらに向かってきている姿があった。

 

「もう、みふゆまで邪魔するんだ?」

「僕が止めるよ。そのまま攻撃して」

「待つの! このマジカルかりんを忘れるな、なの!」

 

 御園さんがワープして一気に距離を詰めた。魔法を放つ灯花本人を狙って鎌をぶつけようとするも、傘で空に浮かび上がられて避けられる。

 けど、傘はカトラスで落とされた。その持ち主はもちろん。

 

「帆秋くれは……っ!?」

「だけど、もう遅い。灯花、撃って」

 

 フェントホープで分断された魔法少女の救援があってもまだ数がある。遂には残りの傘がエネルギーを収束し、炎を放ち――大きな虹色の炎が全てを受け止めた。

 

「ここは私が防ぎます! なにか作戦があるんですよね!?」

 

 あの赤髪の少女は伊吹さんだ。不死鳥のような衣装が炎に対する絶対的な耐性を与えているようで、剣と一体になった盾があの灯花の攻撃を完全に遮っていた。

 そして帆秋さんが手下を蹴散らしつつ合流する。そこには桑水さんもいた。

 

「良かった、無事だったんですね!」

「……観鳥さんは?」

「取り戻したわ」

 

 自信満々に言う彼女の姿は観鳥さんと行動していた時と同じで、そこに欠片も不安や悲しみを感じさせかった。

 ……そう言われたら、信じるしかないじゃない。嘘やごまかしが苦手な彼女がそう言うのだもの。あれだけ追い求めていたものを取り戻すことができたと、如実に示しているのだから。

 

 彼女は観鳥さんと、私はみふゆと。また同じ立場に立つことができた。その事実がきっと、いろはにも希望を持たせてくれているはず。

 

 それに、今の灯花の表情。余裕が消えている。

 攻撃を邪魔されて、観鳥さんも助け出されたと知った彼女のイラつき具合は、多少の溜飲を下げた。

 

「なんでなんでなんでなんで!? どうしてあれを突破できるの!?」

「諦めなかっただけよ」

 

 多くの策を使ったマギウスの二人が問う疑問に返した言葉はたったそれだけ。その後に続く言葉を無視して伊吹さんに近づいていって、いろはに状況を聞いている。そういうところがまた彼女らしい。

 今だって話を聞いてすぐだと言うのに、拘束したことで見えるようになった中央の赤い宝石にカトラスを投擲した。

 

 コアと思わしき赤い宝石に当たったカトラスは表面を薄く砕いて消えた。

 その硬さに感想を抱く前に、その僅かな隙間から内部に見えたものに目を奪われる。

 

「……うい!」

 

 それは桃色の髪をした幼い少女。魔法少女らしい衣装の彼女は、かつて口寄せ神社で見たいろはに似た妹さんそのものだ。

 周囲の別の宝石がエネルギーを供給してすぐに覆い隠してしまうけれど、彼女らしき魔力を覆っていたものとは赤い宝石だったのだとそれで確信できた。

 

「灯花ちゃん、ねむちゃん! 見たでしょ!? あそこにういがいるんだよ!」

「……ムカツクけど、環いろはの言葉が真実だって認めてあげる。だけどわたくしたちは環ういを全く知らないんだよ」

「イブにいたという事実で感情に揺らぎはあっても他人事。今さら止める理由にはならない」

 

 だというのにマギウスの二人は攻撃を続ける。

 私たちはさっきまでのようにそれに対処しつつ、再生の効力を弱めるために周囲の宝石を破壊する。遠距離から攻撃する手段は豊富にあるのだから、手の空いた味方が高所にある宝石を撃つのに手間はかからない。

 

 そして、いろはを赤い宝石まで送り届けるのにもそう苦労はいらなかった。そこは魔法少女の身体能力でも届くかどうか怪しい高さではあったけど、桑水さんが水流でワープさせてくれればすぐに辿り着く。

 桑水さん自身は伊吹さんに御園さん、そしてみふゆに守られて傘の攻撃を一切受けていない。

 

「受け取りなさい、いろはっ!」

 

 続いてなぜか帆秋さんが小さなキュゥべえをいろはに向けて投げつける。あの子はずっと二葉さんが持っていたはずだ。いつでもいろはの近くにいこうとするから危ない、とずっと守っていた。

 少し狙いが逸れた小さなキュゥべえが宝石に触れて――灯花とねむの様子に変化が訪れた。

 

「そ、そんな……まさか……」

「……衝撃だよ」

 

 イブを見る目が欲望に溢れたものからありえないものを見る目に代わっていて、明らかに動揺している。展開していた傘にウワサの手下たちまで一斉に消えた。

 

「僕が作った物語の影響が因果にまで影響を及ぼすなんて……」 

「多分、記憶の消滅と共にわたくしたちの欲求が強調されてそっちを中核に行動してたんだ。だからこんなことに……!」

「……灯花、ねむ? 一体なにが……」

 

 みふゆが不思議そうにしたのも当然のこと。私だって目の前の状況をよく理解できない。

 今ままで高慢な態度を見せていたのに急に涙を溢れさせたその心境の変化。それは彼女たち自身が手短に説明してくれた。

 

 曰く、最初は魔法少女になったいろはを魔女化の運命から救うためにキュゥべえの機能を願って魔法少女になった。でも、すぐにういちゃんが穢れに呑み込まれそうになってしまって、近くにいたアリナが被膜を作って隔離、ねむが世界から切り離して魂に刻まれたういちゃんの存在を小さなキュゥべえに入れた。

 その結果、因果が途切れて最初の願いも全て忘れてしまった彼女たちは、自分の欲望を満たすついでに解放を目指すようになり……という話だ。

 

 洗脳されてたわけじゃない。自分たちの意思でやったことだと言う彼女たちは、もうマギウスではなくなっていた。年相応の感受性を持ちながらも、自分たちがしてしまったことの重大性を理解できる大人びた思考を持つ二人にはこの事実は重いはず。

 私だって、鶴乃を洗脳されたことを始めとしてやってきたことを覚えている。彼女たちを簡単に許せるはずがない。

 

「なら、あなたたちがういを助けに行きなさい」

 

 けれど、彼女が。今まで苦しめられてきた帆秋さんがその手を取ろうと歩み寄ろうとするのなら、今だけは手を貸そう。その後のことは今を乗り越えてから。

 

「……わたくしが? なんで、あなたが……」

「まだ、取り戻せる。私がしたこと知ってるでしょ? いろはだって言ってたじゃない。一度間違えたからって終わりじゃないって」

「そうよ。あなたたちがお姉さま、お姉さんと呼ぶ彼女はまだ諦めてない」

 

 いろはは今もういちゃんに手を伸ばそうとしている。一度落ちたのに、イブの攻撃を避けつつまた宝石に近づこうとしているんだ。この状況を嘆き悲しむだけじゃなにも変わらないと知っているから、ああしている。

 でも、中央の赤い宝石は硬くて巴さんの一撃でも再生に追いついていない。私でもできるかわからない以上、あれを完全に砕けるとしたら彼女しかいない。

 

「それが、わたくしたちにできることなら……!」

「……行こう、灯花。僕たちでお姉さんとういを助けるんだ」

 

 ふわふわと浮かぶ傘で二人がいろはに近づいていく。もうイブはあの二人を敵だと判断しているらしく使い魔をけしかけたり腕を振るったりするけれど、私たちがそれをさせない。敵だったとしても、助けてはいけないなんて誰も思っていないのだから。

 

 そして、灯花――里見さんの象徴たる傘が赤い宝石の周辺に生成され、強力な炎が一斉に宝石の周りを砕く。それに柊さんの手に持つ本から出現するウワサのエネルギーが再生を抑え込み続け、遂にはいろはがその手を取った。

 

 同じように里見さんの傘で帰ってくる時、イブはまったく動かなかった。それはういちゃんという魂を抜かれた以上、ただの抜け殻にすぎないのだから構えるだけ無駄というもの。

 

 しかし、こうして近くで見てみるとういちゃんは本当にいろはに似ている。

 まだ眠り続ける彼女の手を握るいろはは本当に強く心配していて、妹を大切に思う姉なんだと再認識した。私の中のあなたはいつだって一生懸命だったのに、姉というよりは妹のようだと自分でも知らずに思っていたのかもしれない。

 

 そうしてういちゃんは、ゆっくりと目を開けた。

 長い間暗闇の中にいたように周囲で燃え続ける建物の光に驚きながらも、その手を姉が握ってると理解したみたいで。

 

「……お姉ちゃん」

「お帰り、うい!」

「良かった……間に合ってたよー……」

「……さすがに、肝が冷えたね」

 

 今は彼女たち四人だけにしておこう。まだワルプルギスが残っているけれど、再会を喜ぶ時間は与えてあげたいもの。

 それに、私にも話したい相手がいる。

 

「……やっちゃん」

「色々あって落ち着いて話せなかったけど……。また、一緒にいてくれるのね」

「もちろんです。そのためにもまず……」

「ええ。神浜を救いましょう」

 

 イブの妨害が激しくてみんなボロボロだけど、気持ちは前に向いている。

 帆秋さんは観鳥さんを救えた。いろはだってういちゃんを取り戻した。里見さんと柊さんは記憶を取り戻して――

 

「結局アリナ先輩はどこ行ったの? イブを守ろうともしてなかったみたいなの」

 

 ――そうだ。

 

 アリナ・グレイは、どこに行った?

 彼女もマギウスの一人である以上、この状況で出てこないことなんてありえない。最後に言っていたという言葉は確か『炎が視えた』。それがなにを意味しているのか。

 

 この場は戦いの余波で所々が燃えている。けれど、それだけだ。特別なものはない。

 比喩かもしれないと考え始めたとき、あることを思い出した。

 

 『星屑タイムビューワ』。

 未来を見ることができるそれで、この場の炎を見たという可能性は? 誰もが油断しきっているこの状況を狙っていたとしたら?

 

 そんなこじつけじみた予想は遠方に光るそれが証明した。叫ぶけれど、もう遅い。

 

「な、がぁ、っ……!」

 

 緑の光線が、帆秋さんの両手両足に身体を貫く。魔法少女でなければ失血死は免れない量の血が流れ出る。

 トドメとばかりに胸を貫こうとしたものは伊吹さんが受け止めるも、彼女まで吹き飛ばされた。

 

「……せ、せいか――」

「――え……? わ、わかりました!」

 

 流れてきた水流と共に帆秋さんと桑水さんが消えた。伊吹さんまでいないところを見ると撤退したようで、とりあえず最悪の事態だけは免れたと言っていいはず。

 

「アッハハハハ!! サイッコー!」

 

 今、このタイミングで現れたアリナ・グレイを最悪としなければ。

 

 彼女は今までの衣装とは異なり、ウワサと融合していた巴さんと同じく白を纏っていた。

 けれど戴くのは王冠ではなくトナカイの頭部。背負うのは光背のように配置されたトナカイの脚部。浮かぶデスマスクと合わせて生物の尊厳を無視して散りばめたようなその姿は、聖女なんて呼べるはずがない。

 

 巴さんが全てを塗り潰す白であったなら、彼女は全てを喰らい尽くす白。 

 それでいてイブ並みの圧力を放つその姿は魔法少女とすら言えない。

 

「全部視えたんだヨネ、アイツがこのタイミングでこの位置に来るってこと」

「アートにするとか言ってたじゃないの……!」

「それはエンド。この領域にアップするのに必要だったケド、もう辿り着いたんだヨネ。残ってるのはベリーバッドなエモーションだけだから今までの鬱憤を晴らさせてもらったワケ!」

 

 問題は目の前のアリナだけじゃない。

 ういちゃんという魂を失ったイブが、より空を飛ぶに適した姿に変化して浮かび上がっている!

 

「……アリナ、まさか神浜の被膜をイブに?」

「イエス。これでパーフェクトボディは崩壊しない。魂を失って完全に制御できるようになったイブが手に入ったヨネ」

「マギウスは記憶を取り戻したんじゃないの!? もうわたしたちが戦う意味なんて……!」

 

 そう言った鶴乃にアリナが向けた目は、狂気。

 

「解放とかもうアリナ的にどうでもいいんですケド。欲しいのはアリナのベストアート。イブをペイントブラシにして地球をアートにして、人の魂を加えて……アハハハッハ! アリナには見える! パーフェクトなアートに着手できる姿が!」

「お、おいこいつやべぇぞ……」

 

 今まで出会った時はもう少し理解できる存在だった彼女は、もう完全に理解できる範疇から外れている。

 そしてそれを黙って放置するわけがない。同時にその考えに至ったのは四人。私、鶴乃、巴さん、みふゆ。前方から槍、右方から炎、後方からマスケット銃、左方からチャクラムが一斉に襲い掛かる。 

 

 けれど、そのどれもが掠りすらしなかった。

 

「『星屑タイムビューワのうわさ』。融合すると未来が見えるんだヨネ。イブを操ってるのは『毛皮神のうわさ』で、こういうことができるのが『神浜聖女のうわさ』」

 

 その攻撃は、記憶ミュージアムとヘリポートの戦いで見たウワサと融合した巴さんの戦い方だ。

 数千のマスケット銃が周囲に展開されて無差別に弾幕が放たれる。その一発一発の威力は知っているものよりも上がっていて、槍で弾こうにもむしろこっちが押される。

 

 あまりにも暴力的なそれは、全員が二葉さんの後ろに飛び込んで、巨大化させた彼女の盾で防がなければ耐え切れない。

 暴力的な攻撃が降り注ぐ中で、御園さんが大声で叫んだ。

 

「その恰好はなんなの!? クリスマス・デス・カリブーなの!」

「……フールガール。見ればわかるはずなんですケド」

「だ、だって先輩は優しくて、相談に乗ってくれたの! ハロウィンの劇だって衣装をデザインしてくれたの! なのにやってることがおかしいの!」

「あれあいつのだったのかよ!?」

「あのアリナが……?」

 

 にわかには信じられなかった。私たちがイメージするアリナ・グレイといえば、神浜セントラルタワーで見せた狂気の姿と帆秋さんに対する執着が印象深い敵。

 調整屋で御園さんがアリナの後輩とは聞いていたけれど、彼女の呼び掛けを見るに本当に良い先輩だったようだ。あの劇のデザインをするほど仲が良かったはず。

 

「きっとウワサに操られてるだけなの! 剥がせば元に――」

「変な期待はしないでほしいワケ。これはアリナのアンサー。たとえアナタが前に立とうとストップできないカラ」

 

 私たちは全員疲労している。目の前には今まで以上に強力なアリナがいる。このままイブを放っておけばワルプルギスに接触してしまう。正に絶体絶命のピンチという場面。

 でも、彼女は諦めていない。

 

 妹を救ってその友達も記憶を取り戻した彼女は、まだ諦めない。

 ならそのリーダーのためにも、私だって奮起しないといけない。

 

 ――いえ、()()()()

 

 

 

 

 

 




■今回の内容
 第一部第10章『浅き夢の暁』

■環 うい
 妹系魔法少女。全ての始まり。
 半魔女化という結構危ないラインにいた子。
 
■小さいキュゥべえ
 いろはちゃんに懐くのも当たり前の白タヌキ二世。
 な、投げても白タヌキやし……。

■エンブリオ・イブ
 最初から弱点知られてるわリボンで止められるわ操られるわで散々なヤツ。
 しかもアリナ先輩にボス格を持っていかれた。

■ホーリーアリナ(強化)
 アリナ + 毛皮神のウワサ + 神浜聖女のウワサ + 星屑タイムビューワのウワサ = 超火力超装甲未来予知持ちのやべーやつ。
 Q.これどうやって倒すの?

■ウワサ三種融合
 いきなりインフレした。
 後輩がパワーアップしたなら先輩もパワーアップするのが当たり前なワケ。

■ダメなルート
 「エンブリオ・イブはすぐに解決してくれるといいんだよね。だってさぁ、神浜とかに一人のいろはちゃんとかいてかわいそうじゃん!」なんて言っていながら、タイムにとっての本命くん(チームみかづき荘)がはたしてイブに勝ってくれるかどうかやっぱり気になる。難易度ハードは決して絶対に約束なんかしてくれない。だからくれはちゃんはソロでアリナと戦闘なんかやっている。



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