マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート南凪チャート   作:みみずくやしき

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巣立ちは空を見上げて 後編

「こっちは任せて、楽しんできてね」

 

 そう言ったやちよさんの言葉を背にして私は歩き出す。時々振り向くとういが笑顔で見送っていてくれているのが見えて、なんだか微笑ましくなって足取りはより軽くなった。最初はくれはさんの意図がよくわからなかったけど、さなちゃんの『相手の立場を考えてみる』って言葉がきっかけをくれたんだ。

 

 それとは別にこうしてお泊りに行くのは楽しみ。誰かの家に行く機会はあんまりなかったし、初めてみかづき荘に泊まった日のドキドキとした感覚を思い出すから。

 

 私が向かった先は、ひとまず同じ新西区にあるブロッサムだった。というのも、くれはさんの立場を考えるのならあの三人に会う必要があるから途中で合流していく予定なんだ。家に行く前に会ってみようってことで了承も貰っている。

 お店にはいつもようにこのみさんがいた。今日は他にいるのはかえでちゃんだけみたい。

 

「じゃあ行こっか。かえでちゃん、今日は任せることになっちゃうけど……」

「大丈夫だよ。店長さんも帆秋さんのことならって背を押してくれてたし、ね?」

 

 このみさんと言えば、実は一時期勘違いしていたことがある。いつもブロッサムで見かけるからお家なのかなって思ってたんだけど、このみさんもくれはさんと同じアルバイトなんだよね。でも、彼女が花を好きになった要因がこのお店で、『願い』もそれに関するものだって言っていたからやっぱり特別なものなんだと思う。

 

 二人で歩いて行ったのは中央区。あの戦いで被害が出てるから立ち入り禁止になっている場所があるけど、それ以外の場所では普通に営業をしているからお店もやっている。

 待ち合わせ場所になった喫茶店に入ると、既に同じ南凪区から来た観鳥さんと帆奈ちゃんがいた。

 そこに向かい合わせになるようにしてこのみさんと座れば自然と会話が始まる。その内容は特別なものじゃなく、日常でするようなものだった。くれはさんといる時はいつもなにかが起きている気がするからある意味新鮮。

 

 ふと、私の口から疑問が零れ出た。

 

「ところで、なんで喫茶店なんですか? 別にくれはさんの家でもいいんじゃ……」

 

 すると観鳥さんが不敵に言う。

 

「あそこだと客観視できないし、ちょうど良い機会だからね……」

「へぇ~……あんたが決めたって聞いたけど、そういう腹積もりだったわけ」

 

 急に空気が重くなった。帆奈ちゃんはわかりやすく目つきが鋭くなって、このみさんが微笑みを見せる。全部私には向けられてないのにどことなく背筋が寒くなる空間だ。

 しばらく無言の時間が続く。くれはさんの気持ちになろうと注文したクリームソーダに何度も手が伸びて、どんどん減っていく。もうそろそろ半分ぐらいになりそうになった時、遂に状況が動いた。

 

「はっきり聞くけど、帆秋さんの横に誰が立つのが一番似合ってると思う?」

 

 ――やちよさん、助けてください。

 どう答えても波風が立ちそうな質問に思わず心の中で呟く。

 

 ……待って、もしもくれはさんならなんて答えるんだろう。今までの姿に最近のイメージを上乗せした様子を思い浮かべて考えてみる。他の誰かの名前を挙げる? ううん、多分違う。もっとレナちゃんみたいに『いいじゃない別に』って言いそう。でもその言葉は私には言えないし……。

 

 迷いに迷って待っていてもらうのもそろそろ限界。一番大丈夫そうなひなのさんの名前を口にしようとした。

 

「えーと――」

「あ、いたいた」

「ももこさん!」

「うわっ!? 急になんだ!?」

 

 この状況で来てくれたももこさんの名前を思わず言ってしまった。私たちに用があったみたいだけど……こ、これ、一番似合うのがももこさんだと思われたんじゃ……。

 

「なるほどそういう考えもあるわけか……」

「帆奈ちゃんを預けたりもよくしてたよね」

「そういえば昏倒事件の時も帆秋さんが連れてきてたね」

「こりゃまたタイミングが悪かったかな……」

 

 いつの間にか元に戻った空気に、思っていたよりも穏便に済んだことでほっと息を吐く。でも、この分だとどう答えても良かったんじゃないかなって少し思ったり。

 

 どうやらももこさんはういの訓練のことで私を探していたらしい。かえでちゃんに聞いたらここにいるってことがわかったみたいで来たらちょうど……ということ。せっかくなのでそのままいてもらうことにした。

 

「ももこさんは昏倒事件の時に調査してたんですよね?」

「一回目の時だね。二回目はレナが活躍してた。……まあ、一回目の時は帆奈ちゃんに思いっきりやられたんだけど」

「そうだっけ?」

「やった本人が言うなよな……」

 

 ももこさんと帆奈ちゃんの言い方は友人同士がするもの。最初に出会った時だって二人は一緒だったし、意外と繋がりがあるのかもしれない。

 

「観鳥さんも調査してたよ。ももこさんと出会ったのもそれさ」

「私はずっと眠らされてたから……でも、ふふふっ……」

 

 被害を受けた人やそれこそ事件を起こした本人から聞いた昏倒事件の話は、みかづき荘で聞いたものとは別の視点で私に刻み込まれた。聞いただけの私じゃ当時のことを想像するしかないけれど、それでもいくらかはリアリティを持って思い描くことができる。

 ももこさんと観鳥さんがどんな感じに調査をしていたのか。このみさんが奔走するくれはさんになにを思ったのか。そして、帆奈ちゃんが事件を起こした理由。昏倒事件は言ってしまえば魔法少女が起こした事件の一言で済んでしまうけど、そこには色んな人の想いが複雑に絡み合っているんだ。

 

 そしてそれはマギウスの件も同じ。色んな立場の人がいてそれぞれの考えがあった。それは神浜以外にも及ぶことで、これから先も考えないといけないこと。

 なんだか、さなちゃんの言ってくれたことが早速わかったかもしれない。いつまでもこの気持ちを忘れちゃいけないよね。

 

「つーか、なんであたしが『ちゃん』で観鳥が『さん』なの。あんたも含めて同い年でしょ」

「一緒に住んでるし、妹みたいなものかなって……」

「はあぁっ!?」

 

 最初は不穏な空気だったことはこうしてみんなで話しているといつの間にか忘れていた。言葉の節々にお互いへの牽制が含まれてることに気づくとちょっと怖い気もしたけど、最後に観鳥さんが言った「いつまでも振り回されてるだけじゃない」ってことは、三人の総意なんだろうな。

 

 楽しい時間は過ぎるのが早いと言うように、いつの間にかくれはさんの家に向かったほうが良い時間になっていた。このあとこのみさんは買い物、観鳥さんは参京区に写真を撮りに行く用事がそれぞれあるみたい。お店を出たらそれぞれ別の方向に行くけれど、家に案内してくれる帆奈ちゃんと新西区に戻るももこさんは一緒。

 

 それでちょうど駅に入った時、向こうから歩いてくる人にももこさんが反応した。黒い服を着た銀の髪の人で、こっちに気づくと手を振って笑顔で近づいてくる。パッと誰だかが思い浮かばない。

 

「偶然ね~、こんなとこで会うなんて」

「みたまさんだったんですね……」

 

 黒い服は大東学院の制服だった。十七夜さんと同じ学校だとはわかっていたけど、調整屋にいる時の魔法少女衣装のイメージが強くてどうにもしっくりこない。

 

「普段があれだからなあ……」

「ももこったら~、わたしはナウでヤングな女子高生よ~?」

 

 少し曇った空の下で笑う、いつもの様子のみたまさんを見送って私たちは電車に乗った。

 

 流れていく景色の途中にももこさんと別れて降りたのは南凪区の駅。

 高級住宅街にあるその家は、遠目からでもその大きさが見て取れた。みかづき荘も大きいけどそれは元々下宿屋をしていたから。あの家は最初から一家族のために建てられたはずだから別の広さを持っている。隣を歩く帆奈ちゃんが言うにはこの辺で一番の大きさらしい。

 

「よく来るのはあの二人。ひなのもたまに来るけど……ああ、あとは美雨か」

「美雨さん?」

「万年桜……今は桜子だけど、あいつが変なことしてないかたまに聞きに来るんだよね。この前も来たよ」

 

 家に関して質問すると、打てば響くように答えてくれるから話が弾む。それだけ大切に思ってるんだよね。

 

「佐倉さんはどうしてますか? 美樹さんから聞かれることがあるんです」

「杏子~? 最近はたまに見滝原とか風見野に行ったりなんか調べてるっぽいけど。あとゆまを連れて出かけたりもしてるかな。これ以上は本人に聞きなよ」

 

 そのまま立派な門を手馴れた様子で開けて、それに続いて中に入ると玄関までも広い。先導されるがままリビングに向かうと、テレビのリモコンを持った佐倉さんがソファに座ったまま首だけ振り向いた。

 

「お、来た来た」

「いろはお姉ちゃーん!」

 

 元気良く飛びついてくるゆまちゃんを受け止めて佐倉さんの隣に座らせてあげた。ういと一緒に遊んだりすることもよくあるから、私とゆまちゃんは何度も顔を合わせている。なんだかちょっと昔のういを思い出して懐かしくなるんだ。

 

「そういえば家にテレビはないって前に聞いたような……」

「くれはがバイト増やして買ったんだよ。南凪の学童保育。じゃあ杏子、あたしは荷物置いてくるからキッチンのこと教えといて」

「はいはい。ほら、付いて来な」

 

 あんまりにも広くて手間取っちゃうから先に色々教えてもらうようにくれはさんから言われてる。みかづき荘みたいにカウンターがあるそこがキッチンのはずなんだけど、普通にテーブル席もあってもうお店に近い。汚れなんかは一切ないのに置いてあるものには生活感がある不思議な場所だった。

 棚には普段使ってるマグカップが置かれてる。でもその数は六つ。予備とか使い分けてるのかなって思ったけど、それぞれの意匠は私がよく知ってる人たちをイメージしてるみたいだった。特に、お花のものと写真のものなんかわかりやすい。

 

「よく泊まりに来るからそういうの全部置いてあんだよ。というかアイツらが来る度に増えてんだよな……対抗してるのか帆奈もその分くれはに要求するし」

 

 私の視線に気づいた佐倉さんが「あれも」と辺りを指さす。示されたまま見てみると他の食器類も同じような感じ。よく思い出してみるとスリッパとか小物類も全部そうだったような……。

 その途中、飲み物を取り出すために開けられた冷蔵庫の中が目に入る。異様にお菓子類が多い。その中でもメロンが使われてるものが多いのは、くれはさんらしいな。

 

「そんで、今日は帆奈と一緒に料理してくれるんだって?」

「私でよければ……」

「作ってくれるってのに文句なんかないよ。言うヤツがいたらあたしがぶっ飛ばしてやる。……で、まだ時間はあるし――」

 

 すっと、目の前にお菓子が差し出される。包装には『ミタキハラングドシャ』と書かれていた。

 

「食うかい?」

 

 

 

 

 

 

 

 団欒の時間を過ごした後に私が帆奈ちゃんと一緒に作ったのは豆腐ハンバーグ。フェリシアちゃんには薄味だって言われることもあるんだけど、得意な料理って言ったらやっぱりこれだから。それに、帆奈ちゃんが太鼓判を押してくれたのがちょっぴり不安な気持ちを吹き飛ばしてくれた。

 

「おいしーい!」

「うまい! アンタすごいじゃん! もうくれはと交換したほうがいいかもな!」

「あ、あはは……」

 

 なんだか満更冗談でもなさそうで、苦笑いをするしかなかった。くれはさんは本当に料理ができないみたい。一緒にいる帆奈ちゃんがめきめきと腕を上げていくのになんだか不思議。

 

「秘訣ってのはあんの? くれはに聞かせてやりたいからね」

「私が料理を始めたのはういのためなんです。身体が弱かったので食べられるものが少なくて……それでも、好きなものを食べさせてあげたいなって思って色々工夫して……」

「そっか、どうりでうまいわけだ。……ま、帆奈も似たようなもんだろ」

「……それ、くれはの前で言わないでよ」

「あー! 照れてるー!」

 

 帆奈ちゃんは顔を赤らめると、いつもの様子で言い返すこともなくそっぽを向いてしまった。そういうところが妹みたいに思える。帆奈ちゃんの気持ちはともかく、多分くれはさんもそういう感覚なんじゃないかな……。

 でも、帆奈ちゃんが作った他の料理も本当に美味しいんだ。普段から誰かのことを想ってるんだって初めて食べる私でも実感できるぐらいに。

 

 ご飯を食べて、旅館とか高級ホテルみたいなお風呂に入って、みかづき荘みたいに夜の時間を過ごす。

 みんなが笑って楽しい時間が過ぎて、本音で安らげる場所。

 

「あっ……」

 

 それは、私がみかづき荘に住み始めて思ったことと同じだ。

 あの頃はやちよさんとフェリシアちゃんで三人。時々鶴乃ちゃんが来て、少ししてさなちゃんも増えて……。家族や灯花ちゃん、ねむちゃん以外と一緒に過ごすことが自然と楽しいと思えるだなんて、引っ越す前じゃ考えられなかった。宝崎市で友達とお昼ご飯を食べたり一緒に遊ぶことはあったけど、その時間を楽しいと思ったことはなかったんだ。

 

 いつだったか、灯花ちゃんが言っていた。親友は天文学的確率で選ばれた関係なんだって。ひょんなことでできたみかづき荘のみんなとの家族みたいな関係も、きっとそういうことなんだと思う。

 そしてそれは私の目に映る景色も同じだ。もしも、私がくれはさんなら。

 

「どうかした?」

「……なんか、家族みたいだなって」

「家族、ねぇ」

 

 佐倉さんが呟くように言ったそれはどことなく重かった。触れられたくない話題に触れてしまったような気がして、なにか別の話題はないかと思考を巡らせる。……そうだ、まだ聞いてないことがあった。

 

「あの、最近見滝原に行ったんですよね? 最近美樹さんに佐倉さんがどうしてるか聞かれてて……」

「教えないとうるさいだろうな……織莉子にオトシマエをつけてやったんだよ。そりゃゆまが契約してなきゃあたしは結界で野垂れ死んでたかもしれねぇし、端から『ワルプルギスの夜』を倒そうとしてただけってのは知ってる。だが、やったことはやったことだ。この世界に足を踏み入れさせたのはアイツだからな」

「な、なにしたんですか……?」

 

 私の質問にニヤリと笑って、パンと音が鳴るほど勢いよく握り拳を手のひらに叩きつける。

 

「一発ぶん殴ってやった。おかげでキリカとまた一戦交えることになっちまったけどな」

「キョーコ、ケガしたからゆまが治したんだよ!」

「ああ、あん時はありがとな」

 

 にこにこ笑うゆまちゃんを撫でる姿はまるでお姉さんみたい。最近はゆまちゃんと一緒に魔女退治もしてるんだって。

 一緒にゆまちゃんと遊びながら近況を話していると、自然と会話は佐倉さんがここに住んでいる理由に移り変わっていった。それに、私が知りたかったということもある。ハロウィンの劇の時にかりんちゃんがオオカミさんと言っていたみたいに、一匹狼気質の人だとばかり思っていた。

 

「本当はマギウスの件が片付くまでって話だったんだけどさ。マミを連れて帰ってはいおしまいって訳にもいかねーし、住んでていいって言われてるのにわざわざホテル暮らしに戻る理由もねぇ。忍び込まないでも大浴場に入れるんだ」

 

 佐倉さんは「それに」と続けて、今度は帆奈ちゃんと遊ぶゆまちゃんをちらっと見た。

 

「希望と絶望のバランスは差し引きゼロ。だったら、今まで苦しんだ分ぐらいは良いことが起きたっていいじゃん?」

 

 それはきっと、彼女の本心。私には想像もつかないけれど、それだけのなにかがあっての発言だと思う。良いことがあれば悪いことがあるって言うけど、逆もあるんだよね。

 

 けど、ふと思った。

 

「ホテル暮らしってお金は……」

「あん? ATMぶっ壊したりそのまま盗んだりしてたんだよ。魔法少女の力なら楽勝だろ?」

「それ犯罪ですよ……!」

 

 同じような環境だったらしいフェリシアちゃんは傭兵をしてたけど、それは……。

 

「綺麗事だけじゃどうしようもねーんだよ。世の中理不尽なことや文句言いたくなることばっかりだ。……でもまあ、そういうのからは足を洗ったよ。楽な手段に逃げんのはもう終わりだ」

「バイトしてるもんね」

「てめっ、帆奈っ!」

 

 同じ部屋なのにいつの間にか遠くまで行っていた帆奈ちゃんからの声は私にとってもちょっと衝撃だった。くれはさんはまったく言ってなかったし、そんな素振りもなかったはず。

 

「今の聞いたらマズかったですか……?」

「別に隠してたわけじゃねぇ、言う必要がなかっただけだ。真っ当な手段で手に入れた金が必要なんだよ。その点、魔法少女のツテで普通にアルバイトできるし神浜は便利だね。帆奈みたいなヒモじゃいられないし」

「はぁー!? あんただってそれ全部くれはの紹介でしょ!?」

 

 言い合う二人の言葉の中に出てくるのは色んなお店やイベント。万々歳だったり千秋屋、ウォールナッツに雫ちゃんの家の喫茶店。それに美術館だったり沙優希さんの名前が出てきたり私の知っているものが多い。というか、これ全部くれはさんが紹介できるんだ……。

 二人の言葉をゆまちゃんが遮ると、部屋はすぐに落ち着きを取り戻す。これもよくあることなのかも。

 

 立っていた佐倉さんが戻ってきて、ソファに座りなおす。

 

「じゃあ、今度はあたしが聞かせてもらおうじゃん? アンタから見た見滝原のやつら、とかさ」

「そうですね……これはさなちゃんと初めて会った時の話なんですけど――」

 

 話にも出てきた万々歳でお昼を食べていた話から始めて、夜は更けていった。

 

 

 次の日、私が散策したのは南凪区だ。帆奈ちゃんと通学路だっていう道を歩くと、こんな景色を見てるんだって思えた。

 南凪自由学園までにどんなお店があって、どれだけおいしいものがあるのか。本当に楽しそうに説明してくれる帆奈ちゃんの姿に笑顔になる。いつも真顔のくれはさんだってきっと、同じはず。だからこそこの光景を守りたくて私たちに協力してくれたのかもしれない。

 これからもよろしくお願いします。と、今頃ういと一緒にいるだろうあの人に心の中で声をかけた。

 

 ……でも、くれはさんが連れて行ってくれたメイドカフェで貰ったというメイド服を着ることになるとは、この時の私はまったく思っていなかったのでした。

 ういが音楽の先生になりたいって夢に気づく手伝いをしてくれたのは本当に感謝してるし、ういの頼みだから着たけど……ちょっぴり恥ずかしいな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数日が過ぎて、遂にその日がやってきた。

 

「題して! 『踏み出せ! 最強魔法少女への第一歩! in神浜』! 略して、最浜!」

「鶴乃ちゃん、朝から元気だね」

「だってわたしは由比鶴乃!」

 

 今日行うのがういの魔法少女としての試験。魔女の探知から撃破までっていう魔法少女の基本を今まで学んできた。だから神浜のみんなが教えてくれたことをちゃんと覚えてるかどうかの確認をするんだ。

 と言っても、神浜にはまだ強い魔女が多いから念のためにももこさんが一緒に付いて行ってくれる。私が最初に神浜に来た時にはみとちゃんやくれはさんと魔女を倒したり、それこそももこさんと一緒だったから誰かと組むことはいいんだって。それに、それが神浜だもの。

 

「お姉ちゃん、応援してるからね」

「うん! 合格してみせるから!」

 

 元気に返事をする姿を見ると、成長したなぁなんて思っちゃう。そのうち追いつかれちゃうかも。

 本当は付いて行きたいところなんだけどその気持ちをぐっとこらえる。それに、今日は十七夜さんに呼ばれているから私も出かけなきゃいけないんだ。

 

 ういを見送ったあとに向かったのは水徳商店街。十七夜さんは調整屋で待ってるそうなんだけど、まだ少し時間があるし、呼ばれているのはくれはさんも同じだから合流してから行くことにした。遠回りって言えば遠回りかな。

 いつもは万々歳やエミリーちゃんの相談所に行くことが多い商店街で、くれはさんがいたのは他のお店の前だった。大体横にいるのは帆奈ちゃんのことが多いんだけど、今日はなぜか佐倉さん。私に気が付くと、聞く前にその理由を教えてくれた。

 

「帆奈とゆまが料理するって追い出されちまった。いろはに感化されたのかもな」

 

 なんでも朝からやる気がすごいらしい。追い出されたって言うけど、邪魔しないように自分で外出したのかもしれない。

 それにしても、このお店……。

 

「……なんでお花屋さんに?」

「クリスマスのお詫びとしてこのみにプレゼントしようかと思って下見に。実物は店長さんに用意してもらうけど、サプライズで渡したいしブロッサムで見てたらバレるもの」

「おいちょっと待て聞いてねぇぞ! 帆奈と観鳥の分は!?」 

「あるわよ」

「……変なもんじゃねぇだろうな。後で面倒事に巻き込まれるのはあたしはゴメンだぞ」

 

 ああ、うん……三人とも頑張って……。気づいてるんだろうけど、やっぱりどこか抜けてるよ……。

 だって、くれはさんは大きな花束を渡すつもりだ。このみさんがお花が好きなのはみんな知ってるけど、そんな大好きなものをくれはさんが渡したら……。

 

 満面の笑みとその後に起こりうる事態を想像しつつ、買い物に付き合う。多趣味なせいか、くれはさんの買うものはジャンルがバラバラだ。それでも前よりかはおかしさが軽減されたらしい。大量にキノコを買い込んだかと思えば、全部かのこさんにあげてたりしてたなんてのに比べたらそれもそうだよね。

 

 特に大きなものを買ったりしたわけでもないから、私たちはそのまま調整屋に向かった。

 中に入ると誰もいない。周囲を見渡して探してみると、奥の部屋から十七夜さんが顔を見せた。

 

「裁判以来だな。まあ座ってくれ」

 

 青い照明で照らされた神秘的な空間の裏は、実は普通の生活スペース。普段は青いカーテンで隠れたコンクリート打ちっぱなしの空間にはテーブルやソファがあって、そのまた奥にはキッチンまである。昔は給湯室だったのかも。

 

「みたまは?」

「ちょうど出かけるようで留守を任されている。予約を入れてない急患が来るかもしれんからな」

 

 お茶を入れてくれた十七夜さんは対面式のソファに座った。

 

「来てもらったのは他でもない。神浜の魔法少女による互助組織設立の話だ」

「じゃああたしはいないほうがいいか」

「いや、佐倉君もいるならむしろ都合が良い」

 

 どうやら市外の魔法少女の意見もあったほうがいい、という考えらしい。立ち上がりかけた佐倉さんを押し止めて本題に入る。

 

 話したことは私じゃなくてやちよさんに聞いてもらったほうが良いような内容もあったりしたけど、大体は組織の体制と理念のこと。やちよさん・十七夜さん・ひなのさんの三人が中核となって動く……と、思ってたんだけどそこに私も含まれるみたい。今日呼ばれたのはその確認だった。

 責任のある立ち位置だよね。でも、気後れはしない。私には私の果たすべき役割があるんだ。

 

「――と、そんなところだ。大体は前に七海にも言ったことだがな」

「……ま、いいんじゃねえの。誰かのために戦って皆を救うのも」

 

 それは大変な道だろうけれど、やってみせるんだ。

 

 でも、ここまで来ておかしなことに気が付いた。一体くれはさんはなんのために呼ばれたのだろう。もう話も終わりそうなのに、彼女に関係した内容はない。佐倉さんと同じく聞いてもらいたかったから……でもない気がする。交友関係が広いから、多くの魔法少女の意見を聞くために手伝ってほしいってことかもしれない。

 

 それを聞こうとして――誰かが入ってくる音で中断した。

 みたまさんが帰ってきたというわけじゃなくて、そこにいたのはかえでちゃんにレナちゃん。そして、フェリシアちゃんだった。 

 

「もー、いろはちゃん、電話したんだよ」

 

 そういえば、大事な話だからってスマホの電源を切ってもらったままだった。昔よりかは操作に慣れたけど、ちょっと怖いからくれはさんに操作してもらって電源をつけると確かに不在着信が入っている。

  

「あのね、二人ともちょっとういちゃんにイジワルしてたの」

 

 かえでちゃんが言うには、最初はフェリシアちゃんが『忘却』を使って魔力パターンを忘れさせたりしてたんだって。それがやちよさんにバレて、レナちゃんとかえでちゃんが監視をしてたんだけど、こっそりレナちゃんがフェリシアちゃんに協力して、先に使い魔を倒したりしてたみたい。今度はかえでちゃんがそれに気づいて、次は私に知らせてくれたようだ。

 その内容はまさかと思ったけど認めたのは本人たちだった。

 

「……フェリシア、ういに嫉妬してたのよ。一番年下だったのが急に変わっちゃって、今まで受けてた愛情がそっちに向けられて見たことない笑顔を見せてると思うと、ズルいって思っちゃうじゃない。……ぶっちゃけレナも、ももこのことでちょっと思ってたし」

「ういちゃん11歳だよ……? レナちゃん15歳だよ……?」

「ぐうの音も出ない……本当に反省してます……」

 

 レナちゃんはそう言って肩身を狭そうにしている。対してフェリシアちゃんは納得できないみたい。

 

「だから、嫉妬じゃねーよ! なんか、こう……ズルいんだ! イラつくんだよ! いろはもやちよも鶴乃もさなもオレには怒るくせにういには優しくして……年下だからって言うけどよ、オレだってそうじゃねーのかよ!」

「フェリシアちゃん……」

 

 そっか、最近機嫌が悪そうにしてたのはそういうことだったんだ。言われてみれば、ういが戻ってきてからフェリシアちゃんと触れ合う時間が減っていたかもしれない。……でもね、フェリシアちゃんも大切な家族の一人ってことはずっと同じ。

 

「ほら食え。たい焼きだ」

「赤いねーちゃん……」

「最初に会った時の呼び方だな、キンパツ」

 

 佐倉さんがどこからか持ってきたたい焼きを渡すと、お腹が空いてたみたいで食べ始めた。そのまますぐに食べ終えると、少し落ち着いたみたい。

 

「で、フェリシア。ういのことはどう思ってんだ?」

「あ? なんで急に……」

「いいから言ってみなよ」

 

 声をかけようとした私を佐倉さんが手で制す。念話でちょっと待つように言われた。

 

「なにもしてないのに家に住めて美味しいご飯食べれてズルい。いろはと一緒に風呂に入って鶴乃にべんきょー教えてもらえて、さなと遊んでやちよに面倒見てもらってズルい」

「ははぁ、なるほどねぇ。他には?」

「……たまにすげーなって思うことはある。しっかりしてて、くれはのパトロールに付いてってヘトヘトのくせにまだ頑張ろうとするし……だから、こんなこと思ってるオレが一層……」

「それは違うよ、フェリシアちゃん」

 

 優しく抱きしめて、大丈夫だよって想いを込めて撫でる。佐倉さんが止める気配もない。

 嫉妬じゃないって言ってたのは、多分その気持ちがあったからなんだ。フェリシアちゃん自身、ういが年下で今までイブになっていたから仕方ないと思ってるところはある。でもそれだけじゃ納得できなくて、納得できない自分にまたもやもやして……の繰り返しだったんだと思う。

 

「教えてくれてありがとう。……フェリシアちゃんがういの良いところを知ってるみたいにね、ういもフェリシアちゃんの良いところをよく知ってるんだ」

「え、それ……」

「ふふ、直接聞いてみよう? それで――」

 

 その瞬間、テーブルに置いておいたスマホが鳴り出した。画面にはやちよさんの名前が表示されている。フェリシアちゃんにちょっと待っててねって言って電話を取ると、緊迫した様子のやちよさんの声が聞こえる。

 

 それは、応援の要請だった。

 どうやらういとももこさんは元々想定していた魔女を捜している最中に、別の強い魔女を見つけたらしい。フェントホープ跡地にいたっていうそれは、おそらくはマギウスの翼で育てていた魔女だ。灯花ちゃんが言っていたけど本拠地に置いておいたものは特に強いものを選んでいたそう。放っておくわけにもいかないから有志で退治したことだってあるし、参加したこともある。あれは……二人だけじゃ危ない。

 

 もうやちよさんたちも向かっているそうだけど、ういの試験のためにみんなバラバラに行動している。かえでちゃんとレナちゃんがここにいる以上、北養区に行くには一番早い人でも時間がかかってしまう。

 

「オ、オレが邪魔しちゃったからだよな……」

「レナだって……」

「……大丈夫。ももこさんは強いし、ういだって今までたくさん訓練してきたの」

 

 心配じゃないわけがないけど、ういのことを私が信じられないはずがない。

 変身して移動するにしてもここからだと電車の方が早いから、なんて頭の中で考えてる間に佐倉さんが私の腕を引っ張った。

 

「モタモタしてんじゃねぇ。アンタの妹がピンチなんだろ、行くぞ」

「杏子、ちょっと待って」

 

 くれはさんがさっきの私みたいにスマホで誰かに話すと、すぐに目の前の空間が歪んだ。これは……『空間結合』! 現れたのはもちろん魔法少女の衣装の雫ちゃん。

 

「時間がないんですよね? 他の人は私が後で送りますから、早く!」

「十七夜は待ってて。すれ違うかもしれないから」

「……戦力の逐次投入は得策ではないぞ」

「それでもよ」

 

 すぐに行ける手段があるのなら、話してる時間も惜しい。十七夜さんには待っててもらうことにしてそれ以外の全員が歪みに飛び込んだ。すっと景色が切り替わって、薙ぎ倒された木々が見える山の中に飛び出る。間違いなくフェントホープの跡地だ。

 

「めっちゃ人が倒れてるぞ……。これ、相当つえーやつだ……!」

「結界に入るわ。付いてきて」

 

 異様な光景にすぐに全員が変身して今度は結界へ。最初から最深部のそこにいたのは、常に持ちあげた甕から水を落とし続ける魔女と戦うももこさんとういだった。

 

「ももこちゃーん!」

「かえで、それにレナ……! アタシが連絡してそんな経ってないぞ!?」

「雫に跳ばしてもらったの。すぐに他の連中も来るわよ」

 

 二人はケガはしてないみたいだけど疲れてる。あまり時間が経ってないって言っても周囲の使い魔の数からして相当魔力を使ったんだと思う。だから二人を庇うように私たちが前に出た。

 

「一気に倒すわ。レナ、かえでに変身して一緒にあいつの動きを止めて。私といろはが牽制するから杏子とフェリシアがトドメを」

「……わかったわよ」

「あいよ」

 

 一番最初に返事をしたのは意外にもレナちゃんと佐倉さんだった。レナちゃんは負い目、佐倉さんはそれが最善だと判断したのかもしれない。

 

 まず、レナちゃんが『変身』でかえでちゃんに姿を変える。二人一緒にツタを伸ばせば、どちらかが邪魔されても片方が魔女の動きを止められる。接近する佐倉さんとフェリシアちゃんの邪魔をする使い魔はくれはさんのカトラスか私の矢が倒していく。

 このまま槍とハンマーが魔女を攻撃すれば――と、思った瞬間、雷が二人に落ちてきた。

 

「あっぶねぇ!」

「あんなのさっきまでやってこなかったぞ……!」

 

 なんとか回避したけど、これじゃ迂闊に近づけない。雷って言っても見える速度だから避けれないことはない。ただ、それを避けながら攻撃するのが難しい。くれはさん並みの速度なら大丈夫だろうけど……。

 

「……フェリシアさん、杏子さん! ツバメさんに乗って! この子だったら避けながら攻撃できるから!」

 

 後ろで見ていたういが、自分の武器であるそれを飛ばして二人のところまで送った。

 

「だ、だってオレ、今まで……色々……」

「そんなの関係ない!」

 

 背後から聞こえた力強い叫びは、私の妹の声。

 それでやっと気づけた。ういはいつの間にか成長していたんだ。魔法少女としての技量とか魔力がとかじゃなくて、その心が。いつまでも守られてるだけの存在じゃないって示している。

 ……なら、フェリシアちゃんとういの話を邪魔なんてさせない。背中を預けたももこさんと一緒に、近づく使い魔は倒す!

 

 私だって、神浜に来た頃とは違う。あの頃のようにクロスボウを構えても、その精度と威力はずっと上がってるって自信を持って言えるんだ。

 二人が言葉を交わすたび、もつれた糸が解けていくような感覚がする。それは近くで聞いてるレナちゃんも同じはず。

 

「――それにわたし、フェリシアさんもレナさんもとっても大切で大好きで、先輩だと思ってるし尊敬してる! だから……!」

「……センパイ、先輩……へへ、そーだよな……よし、行こうぜうい!」

「かえでーっ! 気合い入れなさい!」

「私の声で叫ばないでよぉ……」

 

 二人の魔力が注ぎ込まれて伸びるツタが強靭さを増す。同じように私とくれはさんが使い魔を倒すけれど……佐倉さんとフェリシアちゃんが接近する速度は段違いだ。雷が全く当たらずに魔女にダメージを蓄積させていく。

 

「合わせろフェリシア!」

「おぉ!」

 

 佐倉さんは槍を、フェリシアちゃんはハンマーをそれぞれ巨大化させる。隙が大きいけれど、それらがどれだけ強力かは『ミザリーウォーターのうわさ』との戦いでよく知っている。そして、まるであの時の再現のように攻撃が重なって――結界が消えた。グリーフシードが転がっているってことは……勝ったんだ。

 

「無事ー!? 最強魔法少女、由比――あ、みんなケガは!?」

「ないわ」

 

 歪みから次々に鶴乃ちゃん、やちよさん、さなちゃんが変身した姿で出てくるけど、もう戦闘が終わっていることに気づくとみんな安心したようだった。それに……ういとフェリシアちゃんの様子を見て、笑顔になった。

 

「うい、オレな、くれはが泊まりに来た時に言ってたことがわかったんだ! 部屋にある牛のぬいぐるみ! ういはいろはだろ?」

「うん! わたし、お姉ちゃん大好き!」

 

 そういえば、泊まったときにそんな話をしたって聞いたような。どういう意味かは気になるけど……それはまた、今度。

 魔女を倒したあとにも魔法少女にはやらなきゃいけないことがある。倒れている人を助けたり、操られてる間の記憶はないからなんでここにいたかの理由をそれとなく作っておかないと。

 

 でも、これだけは言わせてほしいな。

 頑張ったね、うい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつものように南凪での授業を終えた私は、調整屋に向かっていた。ねむが用事があったみたいでその迎え。

 そもそもウワサである私が授業を受ける必要性を感じない。今日はそのことを直談判しようとくれはを連れ立って調整屋の扉をくぐる。

 

「桜子にくれはお姉さん、ちょうどいいところに。今連絡しようと思ってたところなんだ」

「│連絡?│」

 

 中にはねむとみたまの他にもう一人。月咲と同じ制服を着た金髪の女子生徒。

 その人は私たちを見るなり近づいてきた。

 

「映画! どうですか!」

 




■今回の内容
 『巣立ちは空を見上げて』
 環いろは 魔法少女ストーリー1話 『思い出の料理』(一部分)
 環うい 魔法少女ストーリー 3話 『わたしがみつけたもの』(一部分)
 八雲みたま 衣装ストーリー 『ナウでヤングな女子高生』

■いろはちゃん
 サービス開始後即水着が配られた。
 水着で街中やフランスに置かれるので今さらメイド服ぐらいでは動じない、はず。

■ゆまちゃん
 実は11歳。ういちゃん灯花ちゃんねむちゃん理子ちゃんと同じ。
 MSS3話で鶴乃ちゃんに小学1、2年生ぐらいかなと言われている。

■雫ちゃんタクシー
 あんまり便利に使うと怒られる。信頼度が高くないとやってくれない。
 『羽根の行方』と観鳥さんいくみんゆきかちゃん効果。

■『牧場の思い出』
 フェリシアの固有メモリア。
 牛のぬいぐるみ。

■ミタキハラングドシャ
 杏子ちゃんのハロウィン衣装ストーリーで出てくるお菓子。
 スーパーやコンビニで売っているらしい。

■隠しボイス
 キャラをホーム画面に置いて何度かタップすると聞ける。
 組長がふっざけんじゃねえぞと言ったり、マミさんがピュエラマギホーリークインテットとか言い出す。このみちゃんのもいいぞ。



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