マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート南凪チャート 作:みみずくやしき
始まりは、ななかの言葉だった。
会合での真面目の話も終わって、自由時間になってからというものの、ずっとにこにこしてて本当に楽しそうだった。戦うときの鋭い視線はどこかに消えて、お嬢様の部分が強調されてるみたいにね。
だから今日は穏やかな流れのまま続くと思っていて、なにを言い出すのかまったく想像してなかったんだ。
「私たちもチーム名を決めましょう」
突拍子のないそれに、ボクと美雨は顔を見合わせた。
「ど、どうしたのさ急に……」
「そのままの意味ですよ。いつまでも“私たち”や“同じチーム”では不都合があるかと思いました。他の方たちも呼びづらそうにしてますし、なにより結束感を高められます」
やっぱり、にこにこしていた。
理由は、理由はね、まともなんだ。でもこの様子、きっとあれだ。
ドリンクバーにハマったり、海で大食い大会にチームで参加したり、ななかはたまに変なことをしだす。物珍しさとか、ボクたちのことを思ってとかなのはわかってるけど、そのせいか天然を発揮することがあるんだ。
例えば、今もそう。
会合で来たウォールナッツにはたくさん料理が並んでるけど、ななかが手に取っていたのはピザ。ボクが言葉に詰まっていると見て、上品に一口食べると、レンズの奥の瞳をキラキラさせた。
「なんと……このピザ、おいしいですわね~!」
「このチーズの濃厚さを引き立たせる味、さすがまなか先生だわ……!」
「メロンはないのかしら」
同じくピザを食べたあの二人がそう言うのはほぼ同時だった。
ここには当然、このはさんやくれはさんもいる。完全に“オフ”のモードだ。一人はいつも通りだけど。
ちなみに、まなかちゃんがその言葉を待ってましたとばかりにメロンピザを持って来て、くれはさんは表情を変えずに嬉しそうに食べていた。器用だよね。
そんな混沌一歩手前の状況に横を見ると、葉月さんが微笑みながらこっちを見ていた。
「なんでああいうところ似てるんだろうね~」
「そうだね……」
類は友を呼ぶって言うけど、三人とも真面目な時は真面目だし、頼りになるのは間違いない。ななかに助けてもらったことは多いし、このはさんもそう。今も本人たちはまったくふざけてはいないんじゃないかな。
くれはさんだって、本人は真面目にやってるはずなんだ。真っ直ぐに手元を見つめる表情も相まってそう思う。
「それなに?」
「持ち運びに便利なのよ」
真剣に、そう……真剣にやってああなんだ。
持参したチューブ型のメロンホイップを直に食べ始めて、帆奈ちゃんがドン引きしてても。そう、真剣なはずなんだ。だよね?
「あきら、逃げるなヨ。ツッコミが足りなくなるネ」
「ボク以外にもかこちゃんが――」
頼りになるチームメイトに、ほんのちょっぴりの期待を込めて視線を向ける。
かこちゃんは、パスタを食べていた。
神妙に見ているあやめちゃんの「かこ、どうだ!」との声に目を閉じると、すらすらとレビューを始めて、それをまなかちゃんが頷きながら聞く。そんな風景が見えた。
ああ、そうだった。かこちゃんはラーメンが好きなんだけど、麺系は大体いけるんだった。食べ歩きするぐらいなんだから、色んな知識があるんだろう。あそこは独特の空間が出来上がっている。
「わかったカ? かこはそっとしておくヨ」
「……美雨もたまにそっち側だよね?」
「今日はこっちネ」
ともかく、これがどういうことか理解した。伊達にトラブルシューターなんて呼ばれてるわけじゃない。
物珍しさから変な行動をし出す天然のななか。あやめちゃんと料理に関して抜けている天然のこのはさん。天然ボケそのもののくれはさん。三人揃ったこの状況を――ボクと美雨、葉月さんだけで、乗り切らないといけないんだ。
静かな決意をしながら食べたピザはおいしかった。すごいや、ウォールナッツ。
向こうのペースに乗せられたら、話がどこまで混沌とするかわからない。
わからないのなら、ここは攻める!
「それで、チーム名だっけ。どうするの?」
ななかはクイっと眼鏡を直した。
「まずはみなさんの意見を聞いてみたいと思います」
「メロン」
「却下です」
「名前は重要ヨ。明かすだけで恐怖させたり崇拝させることできるネ。なのに気の抜けるような名は嫌じゃないカ?」
「そう、なの……?」
先にななかが防いだ想定できた答えに、美雨のサポートが入った。チームメロンはかわいい響きしてると思うけど、この先ずっと言い続けそうではあるよね。
……ななかって、気を許してるのか、くれはさんには当たりが強くないかな?
「アタシもメロン組はなぁ。このははどう思う?」
今度は葉月さんのパスだ。いつも話を上手く回す彼女のこと。意味があるはず。
そのこのはさんは……じっと、あやめちゃんを見ていた。
「あやめが気に入るならいいけど……」
「あちしはもっとカッケーのが良い! な、かこ!」
「え!? ごめんね、パスタ食べてて……」
「ああ、大丈夫ですよ。まとめてくるのでまなかはちょっと下がってますね」
書いていたメモがいっぱいになったんだろう。まなかちゃんはなにやらレシピの内容らしきものを呟きながら奥へ入っていった。
かこちゃんにボクから状況を説明すると、神妙な顔で頷いてくれた。うん、あやめちゃんの意見にも的確な答えを出してくれるはず。
「うーん、カッコいいもの……なにか好きなものあるかな?」
「アヤメ! あちしの名前、カッケーだろ!」
「さすがあやめね……」
「親バカもここまで来ると相当ネ」
「私は親バカじゃない。あやめが可愛いだけよ」
「それだよ……」
ま、まあ……チームアヤメも悪くはないと思うけど、そのあやめちゃんがいるからなぁ。なんだか変な感じになっちゃわないかな?
なんて思ってると、葉月さんがボクに向けて合図をした。これは……テレパシーだ!
『このはって、結構頑固だからね。あやめのことになると特に。この流れは少し危ないんじゃない?』
『確かに……このはさんが猛烈に推し始めて確立しちゃうかも』
なら、ここはボクが。そう意気込んで、口を開けた。
「他にはさ、好きなものの頭文字をくっつけるとかよくあるよね。例えばボクたちだと……」
「ドリンクバー、カワイイもの、杏仁豆腐、ラーメン、ポイントカード、合わせ調味料、アイス、犬」
「――っ!?」
くれはさんが言ったそれは、きっと全員の好きなものだ。メロンがないあたり本人のが抜けてるけど、言わなくてもみんなわかってるからいい。
問題は、どれが誰のか。それがわかっちゃうと、まずい。すごく、まずい。
「ちなみにカワイイものはあきらよ」
「なんで知ってるんだよ!? ダメ、それはダメ!」
「略してドカアラポアアイ同盟。どうかしら」
「華がありませんね。却下で」
「なんだか恥ずかしいです……」
「ポイントカードは好きだけど、あやめのほうが好きよ」
「面白い名前だけどね、アタシもあやめかな~」
よ、良かった。命名のセンスが凄すぎて、話題がそっちに流れて行った。
ほんとどこから聞いてきたんだろう、クリスマスの時かな……それとも、かこちゃんの水着選びの……もしかして、ななか?
その、またもや却下されたくれはさんはと言えば、少ししょんぼりしてしまっていた。ちょっと可哀想だな。
けど彼女はやっぱり彼女だ。メロンジュースで気を取り直したのか、ずっと隣に座ってる帆奈ちゃんに顔を向けていた。
「ねえ帆奈、他に好きなものある?」
「あたし? えー、当ててみてよ~、ほら、わかるでしょ? ね? あたし――」
「"あたし"ね。わかったわ、ありがとう」
「うえっ!?」
ああ……今の、ボクでもわかるよ。帆奈ちゃん、すごく期待してる顔してたもの。
だって、"それ"を言ってくれたら理解してるってことでしょ? くれはさんみたいなカッコいい綺麗な人が本心から告げたらロマンチックだけど、うん、気づかないんだろうな……。
「もう一回いいかしら。良いものを思いついたの」
「どうぞ、案はいくらでも大丈夫ですよ」
ななかの許可が出ると、スッと立ってボクたちを見回した。納得したように頷いている。
「ちょっと変えるわね。ななかが好きなのはカキツバタ……アヤメ科よね。で、かこはこの前アヤメの栞を作ってた」
ブロッサムで覚えたのかな、妙に博識だ。
そしてくれはさんは、鋭い視線を向けつつ、渾身の出来を披露するように自信満々な力強い声で言ったんだ。
「つまり――あやめ、あきら、杏仁豆腐、あやめ、あやめ、あやめ、アイス、あたし。略してああああああああ同盟よ」
「華がないとはそういう意味ではありません」
「あちしばっかりだよ!?」
「あやめがいっぱい……ふふ……」
「このはーっ!?」
「というか今、ボクの名前も入ってなかった!?」
なんでそんな内容になったのか、まったくわからない。
どう考えたらこんなことになるのか、教えて欲しいぐらいにわからない。もしかして、エミリーとかあいみならわかるのかな……。
もっとも、そんな考えは杞憂だったと思う。だってみんなわかってなかったし。
インパクトだけはあったチーム名は、その後の意見を妨害し続けた。なにを言ってもああああああああ同盟が頭を過ってしまう。どうしても一度聞いたら忘れられないし、覚えられないわけじゃないのが逆にすごい。
当たり前だけど、だからってその名前が通ることもなかった。
「自己紹介するたびに言うのはイヤ」とは帆奈ちゃん。「『あ』の数を訂正するのは面倒」とはこのはさん。「そもそもくれはさんのが入ってませんよね……」とはかこちゃん。他にも次々と反対意見が出て、くれはさんは見るからにしょんぼりしてしまっていた。
「ああああああああ同盟……」
「くれはさんはそれから離れよう」
「しかし、反対するからには代案が必要ですね。残りはメロンとアヤメですが、これはなかなか迷います」
「……なら、もう『同盟』で良いネ。私たちに一番合ってるヨ」
「合ってる?」
同盟って、チーム名の感じじゃない。ちょっと疑問に思ったボクは、そう聞き返していた。
すると美雨は片手の指を1つ上げて、ボクたち4人の名前を順番に呼ぶ。続いてこのはさんたち3人を呼ぶともう1本。最後にくれはさんと帆奈ちゃんを呼んで、なぜか4本になったところで止めた。
「私たちはチームが2つと個人の集まり。リーダーが決まってる訳でも、常に行動を共にしてる訳でもないヨ。時々集まって情報を共有し、目的が合致すれば協力する。これ、ひとつのチームじゃないネ」
「でも同じ名前じゃないの」
と、立ち直ったくれはさんが口を挟む。
同じく疑問符を浮かべていたのがあやめちゃんということもあって、説明したのはこのはさんだった。
「チーム名を決めたからって、同じチームになるわけでもないわ。神浜マギアユニオンはひとつの団体ではあるけど、チームと個人の集まりのほうが近いし、私たちも似たようなものじゃないかしら」
「じゃあさじゃあさ、もしものときは誰を優先するの? 同じチーム?」
「帆奈ちゃんそれは……あっ」
意地の悪い質問な気がしてたけど、
だったらと、ななかとこのはさんを見ると、やっぱり気づいてる。目がそう言ってるもの。
「"協力関係"ですから。有事の際はあきらさん、美雨さん、かこさんを優先します」
「悪いけど、もしものことがあれば葉月とあやめを優先するわ」
ある意味では本心だろうそれは、自分たちとかの言い方でもいいのに、わざわざ名前を出している。期待するような帆奈ちゃんの目がさらに輝いた。なんだかしいたけみたいなキラキラさえ見える。
するとまあ、くれはさんに視線が集うわけだけど、唯一わかってなさそうな彼女は相変わらずの真顔だったんだ。
「私もみんなを優先するわ」
「なにを?」
「みんなを」
「答えになってない」
目が泳いでたり、挙動不審になったりしてない。本気でそう思ってる。みんなを優先するのは優先じゃないし、もうひとつのほうの答えでもない
だから、帆奈ちゃんは小声で「やっぱ攻めないとダメかー……」なんて言ったんだよね。うん、わかるよ。気づいて欲しいよね。
その瞬間、バンとテーブルを叩く音。帆奈ちゃんが立ち上がって、くれはさんに顔を近づけたんだ。
「じゃあ! あたしと観鳥とこのみだったら!?」
「みんなを」
「ダーメ、決めて」
メロンピザに伸ばしていた手が、止まった。
調子の悪い機械のようにぎこちなく顔をそらし、どこかを見て、真顔のまま焦ってる。
「ぜ、全員……」
「決めてない」
「三人とも……」
「あっは、言い方だけー」
それを見て、帆奈ちゃんはにやりと笑った。思惑通りなんだろう。
一緒に住んでるし、今一番くれはさんといる時間が長い彼女が選べない性格を知らないわけないし、色んなことがあったんだからよくわかってるはずだもの。もちろん、ボクたちもね。
お仕置きとばかりに、帆奈ちゃんはくれはさんの頬に手を伸ばし――掴んだ。きめ細やかな肌が弾力を持っているのが見るだけでよくわかる。
「ふはいわ」
「もっちもちだ、もっちもち……」
楽しそうにぐにぐに弄って、あれはもう遊んでるなぁ。
もうしばらく眺めるぐらい良いよね。ちょっと前を思えば、これぐらい……。
「おおお……」
「はんは」
「おぉ……」
「へえはんは」
ちょっと待っておかしくない?
帆奈ちゃんはキラキラと目を輝かせながら手を動かし続けて、止まる様子がない。ひたすら頬を揉み続けている。それどころかだんだんと無言になっていって、なんだか怖い。いったいなにがそうさせてるの!?
でも、そんなに夢中になるのは、気にな――いやいやいや、ダメだって。
「私にも触らせてください」
「ななかー!?」
今日はダメだ、まだにこにこしてる。
「あちしも!」
「あの、私もいいですか……?」
続いてあやめちゃんとかこちゃんまで。
もうさっきまでなにを話してたのわからなくなってる。こういう時、美雨と葉月さんは……!
「すごいネこれ。三不粘みたいヨ」
「葉月も触ってみると良いわ」
「ええ~? ……な、なにこれ、おもち?」
「二人ともー!?」
いつの間にかこのはさんと二人まで参加して、指で突っついていた。くれはさん本人は真顔なのは変わらない。なんで赤くもなってないんだろう。
そんな疑問がひとつ浮かぶと、触ってみたい気持ちが抑えられなくなってきた。
「……ボクもいい?」
「ひぃいわ」
「いいって」
「いいんだ……」
それで目の前に移動してゆっくりと触れてみて、初めてわかったんだ。世の中には不思議なことがいっぱいあるって。まだまだ知らないことが多いって。
これは、仕方ないや。
「う、うわぁ……すごいよこれ、なにこれ……もちもちしてて、跳ね返ってきて、指が沈んで……」
「あきらさん」
「滑らかで、ふわふわしてて」
「その、あきらさん……」
「おお……ふふ……」
「あきら、戻ってくるネ」
――それからしばらく。
ボクが正気に戻ったのは、くれはさんが遠くを見る目をし始めた頃だった。
猫を撫で続けるような、ハムスターの膨らんだ頬を見ているような、はたまた、カニを食べ続けるような無心がそこにあったんだ。一種の境地は、意外と近いところにあるのかもしれない。
さすがにやりすぎたと反省したボクは、くれはさんにメロンパフェをプレゼントすることにしたんだ。本人は「楽しかったわ」って言うけど、自分への戒めもあるから。だって、そうでもしないとまた触ってしまいそうで……。
うん、帰ったら空手の稽古に意識を向けよう。発散発散。
「では、今日はここまでとしましょうか。そろそろ貸し切りもお終いですから」
「もうそんな時間なのね。葉月、帰りにホームセンターに寄りましょう」
「あ、棚壊れてたよね」
「そうです、パスタの味をまだ――」
「あちしもうお腹いっぱいだよ……」
「メロンパスタなら手伝わ」
「あんたが食べたいだけでしょ。だいたい、これからハイキングして海行くんでしょ? まだ寒いのに」
「あはは、相変わらずタフだなぁ……」
もう終わりとあれば、思い思いの事が口に出る。
なにか忘れてる気がするけど、まあ、いいよね。うん、忘れてるし。
「……美雨? どうしたの?」
「正直言って、思いついた名前を出すかどうかずっと迷ってたネ」
「一応聞くけど……」
「ふっふっふ、聞きたいカ? 『甜瓜』ヨ」
「てんか?」
「メロンのことネ」
それも結局、気の抜けるような名前じゃないかなぁとは、心の内に秘めたのだった。
◆
RTAはしないパート、はーじまーるよー。
こちら、せっかくなのでほんへでスルーしたイベントや要素を紹介するパートとなっております。記録は関係ないので失踪しません。疾走だけに(激ウマギャグ)。
今回ご紹介するのはチーム名命名イベントです。
大きな枠組みでは『マギウスの翼』や『神浜マギアユニオン』といったものもありますが、その辺が大きく関係する第二部は絶賛編集中です。なのでチームか怪しい2人から、チームにしては多すぎる中規模程度のものまでとなります。
チームといえば『チームみかづき荘』が一番印象深いですね。彼女たちは構成するメンバーが揃った時点で勝手に名前が付くタイプです。かなえさんやメルくん、みふゆさんが属しているバージョン違いもあるのがウレシイ!
他には、見滝原組が揃った状態でイベントを起こすことで『ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット(PMHQ)』が爆誕したり、モブを集めて天辺ならぬテッペンを目指すチームを作ったりことも可能です。チョーシくれてるヤツはひき肉にしちまいましょう。
今回は好きなメンバーを集めての自由入力。ドリームチームを作れる方法です。
というわけで毎度おなじみウォールナッツ。命名イベントの会合が行われると聞いてホイホイやってきました。
「またウォールナッツでやるの? よく飽きないね。確かにおいしいけど」
「ふっふっふ、伊達に腕を磨いてませんからね。どうぞ、ななかさんたちとこのはさんたちはもう来てますよ」
ほんへのくれはちゃんの場合、チームを結成するなら色々な選択肢がありますが、やはり一番は組長とこのはたちでしょう。
彼女たちは既に別々のチームとなっています。ななか組長、あきら、美雨、かこちゃんのチームは、『ななか組』や『ななか一派』。対して、このは、葉月、あやめはデフォルトでは『アザレア組』です。第二部でイベントを発生させると『つつじシスターズ』というチーム名になりますね。
じゃあチームを結成したら解散になるの? ということはなく、普通に残ります。
実際かこちゃんは『チームブロッサム』を兼任していますし、別にひとつのチームにしか入れないわけじゃないですね。メインかサブかの違いはあるので、今回は合併ではなく同盟といった形が近いんでしょう。たぶん。
「私たちもチーム名を決めましょう」
「ど、どうしたのさ急に……」
さて本来は時々会う程度の協力関係の両チームですが、間を取り持つと合同チーム名を決める話が出てきます。
この2チーム以外でも色んなチームで起こる面白要素、みなさんもとんでもないことになった経験がありますよね。いつの間にかチームブロッサムが最大勢力と化してこのみちゃんがリーダーに据えられたり、第二部が始まる頃に魔法少女が東西で分裂して勝手に壊滅してたり、RTAでも気をつけないといけない場面です。
さてここでは自由入力が可能ですが、入力速度を考慮したらチーム名は『あ』でしょう。
「は?」とか「再走しろ」とか聞こえてきそうですが、なんと変な名前にしたら神浜最後の日。神浜アルマゲドンを待つことなく、アルまど様にレコードを叩き割られてしまいます。こんなんで割られたらどうしようもないだろ! いい加減にしろ!
『あ』はいいらしいです。コレガワカラナイ。
なので究極まどか先輩になってることを祈るか、用意されたものからランダムでもメンバーに任せてもいいです。ただ、常々呼ばれることを考えるとなるべく短い方がいいですね。
RTAでの一番はこのイベントを発生させないことなので、チャートではその隙を潰しています。ドッペル連打で精神状態を悪化させると会合に参加しない、もしくは会合がその対策の話題になって潰れます。そんな効果があったとはなぁ……(自画自賛)。
「それで、チーム名だっけ。どうするの?」
真面目に自由入力するなら組長もこのはも花が関係してますし、鉄のような固い意志も持ち合わせているので、決して散らない鉄の華のような名前が良いですね。やっぱ縁起悪いんでやめましょう。
今回はロスは関係ないので、様子を見守ってみましょう。
「却下です」
「名前は重要ヨ。明かすだけで恐怖させたり崇拝させることできるネ。なのに気の抜けるような名は嫌じゃないカ?」
ダメみたいですね(呆れ)。
残念ながらくれはちゃんは賢さが低いのでまともな案が出せてません。カーンも入ってない-908点。なにより成功率が低すぎてひたすら却下されています。賢さかカリスマがあれば通るので、こうならないように勉強、しよう!
ちなみに、勉強することで校内での評判が上がり、一部の校内イベントが解禁されたり、優等生キャラの信頼度にブーストがかかったりと有利な効果が働きます。
が、必要ないのでやりませんでした。眼鏡をかけたインテリくれはちゃんは存在しません。よく留年してないなコイツ。
「では、今日はここまでとしましょうか。そろそろ貸し切りもお終いですから」
そんなことを話している間決まった名前……名前? が『同盟』です。普通だな!
イベントの流れでは決まってないようにも見えるのですが、ちゃんと成功してるパターンです。まあ、テンプレパターンのななかアザレア組with愉快な仲間たち(2名)とかにならなくて良かったですね。毎回これで呼ばれたら長すぎるッピ!
正直この後に解説することはないのですが、このままだと尺余りしかねないヤバイヤバイ。
あっ、そうだ(唐突)。
「あんたが食べたいだけでしょ。だいたい、これからハイキングして海行くんでしょ? まだ寒いのに」
「あはは、相変わらずタフだなぁ……」
しゃあっ! 禁断の解説二度打ち!
くれはちゃんのハイパー・スケジュールはこの後、体力に限界などない地獄の形相となっているので賑やかしにちょうどいいですね。
ではひたすら遊び続けるくれはちゃんを眺めつつ、名前ついでにパート1の最初のほうで言ったくれはちゃんの名前について解説しましょう。
『隠し効果なのかシステムの穴なのか名前が似ているキャラは序盤に遭遇する可能性が高くなります。多分乱数が固まってるんだと思うんですけど(名推理)』
『似れば似ているほど確率が上がりますが、似すぎていると発生しません。微妙な塩梅が重要です。例えば二部のミスドの鬼と『くれは』が丸かぶりですが試走中に遭遇したことはありません。ここを同じにすることで確実にかえでちゃんを呼び出す完璧なチャートです』
こんなこと言ってますね。妙に自信満々で笑っちゃんすよね。
おおむね事実ですが、実は『似れば似ているほど確率が上がりますが、似すぎていると発生しません』とは"序盤に遭遇する可能性"だけの話です。似すぎていると別の判定が発生するので、塩梅が重要だったんですね。
似ている名前は既存のものでもせいら・せいか・れいらとありますが、れいかと設定してみるとあら不思議。序盤に遭遇するのではなく、この三人の誰かとなんらかの関係を持った状態に設定されやすくなります。多分乱数が固まってるんだと思うんですけど(2回目)。
思えば帆奈ちゃんを引き当てたのはこっちのパターンだったのかもしれません。まさか"帆"を見落とすなんて……そんな走者いませんよね?
じゃあ完全に被っている二木市の誰かさんはどうかというと今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
■今回の内容
ないです。
■ななかアザレア組with愉快な仲間たち(2名)
いつもの面々。
ほんへの時系列でも似たようなことがあったとか。
■好きなもの
MSSやイベント以外にもボイスで言われたりしている。
ちなみに、みとちゃんが好きな物はお茶。特に緑茶。
■同盟
メモリア『白い椿のもとで』では、ななか組4人は復讐の同盟と称されている。
おっ、原作要素!
■くれはちゃんの頬
よくわからないなにか。
たまにハムスターになる。
■このピザ、おいしいですわね~!
実際に言った(神浜チーズパニック8話)。
■メロンピザ、メロンパスタ
実在する。